- ツツジ 4箇所
- イチョウ 3箇所
- モクセイ 2箇所
- ツバキ 2箇所
- サクラ 2箇所
- カエデ 2箇所
- マツ 1箇所
- ハゼ 1箇所
- スギ 1箇所
- ザクロ 1箇所
- カラタチ 1箇所
- カバ 1箇所
- カナメモチ 1箇所
- ウメ 1箇所
夏目漱石の小説 「こころ」に出てくる樹木や木製品
この小説の初出は1914年、文庫本におけるページ数は320ページ
ページ |
元樹種 |
掲載樹種 |
掲載言葉 |
18 |
カエデ |
楓 |
両方に楓を植え付けた |
19 |
塔婆 |
塔婆 |
塔婆などが建ててあった |
19 |
イチョウ |
銀杏 |
大きな銀杏が一本空を |
19 |
梢 |
梢 |
先生は高い梢を見上げて |
19 |
ハゼ |
はぜ |
この木がすっかり黄葉して |
19 |
黄葉 |
黄葉 |
この木がすっかり黄葉して |
20 |
葉 |
落葉 |
地面は金色の落葉で埋まるように |
20 |
木 |
木 |
必ずこの木の下を通るのであった |
22 |
イチョウ |
銀杏 |
雑司ヶ谷の銀杏はもう散ってしまったでしょうか |
22 |
イチョウ |
銀杏 |
注意してくれた銀杏の大樹を眼の前に |
30 |
紅葉 |
紅葉 |
日光へ行った時は紅葉の葉を一枚 |
42 |
森 |
森 |
見えない森の中へ来るまでは |
45 |
ツバキ |
椿 |
ぽたぽた点じていた椿の花はもう |
45 |
ツバキ |
椿 |
座敷からこの椿の花をよく眺める |
74 |
マツ |
松 |
松飾はいつか取払われていた |
79 |
サクラ |
桜 |
桜の噂がちらほら私の耳に |
79 |
ウメ |
梅 |
梅が咲くにつけて |
80 |
葉 |
葉 |
つやつやしい茶褐色の葉が |
80 |
ザクロ |
遠柘榴 |
柘榴の枯れた幹から |
80 |
芽 |
芽 |
萌えるような芽を吹いていたり |
80 |
サクラ |
やえざくら |
八重桜の散った枝にいつしか |
80 |
カラタチ |
からたち |
枳殻の垣が黒ずんだ枝の上に |
81 |
若葉 |
若葉 |
やがて若葉に鎖ざされたように |
81 |
葉 |
葉 |
若い柔らかい葉を挘ぎ取って |
81 |
カナメモチ |
かなめもち |
私はかなめの垣から |
81 |
植木屋 |
植木屋 |
植木屋ですね |
82 |
ツツジ |
つつじ |
これは霧島でしょう |
82 |
カバ |
樺色 |
そのうちで樺色の丈の高いのを指して |
82 |
若葉 |
若葉 |
私を包む若葉の色に心を奪われていた |
82 |
カエデ |
楓 |
同じ楓の樹でも同じ色を |
82 |
杉苗 |
杉苗 |
細い杉苗の頂に投げ被せてあった |
82 |
ツツジ |
躑躅 |
躑躅が燃えるように咲き乱れていた |
84 |
若葉 |
若葉 |
若葉の色で疲れた目を |
88 |
杉苗 |
杉苗 |
植え付けてある杉苗の傍に |
89 |
ツツジ |
躑躅 |
躑躅の間を下の方へ |
89 |
若葉 |
若葉 |
広い若葉の園は再び |
90 |
樹 |
樹 |
眼の前にある樹は大概楓であったが |
90 |
植木 |
植木 |
村の男が植木か何かを載せて |
90 |
若葉 |
若葉 |
軽い緑の若葉が |
90 |
枝 |
枝 |
その枝に滴るように吹いた |
98 |
行李 |
行李 |
古い冬服を行李の中から |
103 |
ツツジ |
躑躅 |
あの躑躅の咲いている |
103 |
植木屋 |
植木屋 |
郊外の植木屋の広い庭の |
109 |
モクセイ |
木犀 |
こんもりした木犀の一株が |
110 |
樹 |
樹 |
偶然その樹の前に立って |
110 |
モクセイ |
木犀 |
先生の宅とこの木犀とを |
110 |
葉 |
葉 |
黒ずんだ葉に被われているその梢を見て |
110 |
枝 |
枝 |
夜陰のうちに枝を張っていた |
110 |
梢 |
梢 |
黒ずんだ葉に被われているその梢を見て |
123 |
行李 |
行李 |
私は行李を解いて |
149 |
樹 |
樹 |
眠たそうな樹や草を震わせている |
232 |
喬木 |
喬木 |
幽谷から喬木に移った趣が |
241 |
薄イ板 |
薄い板 |
私は薄い板で造った |
249 |
漆 |
漆 |
周囲は黒い漆で重く塗り固められた |
266 |
敷居 |
敷居 |
彼は敷居の上に立ったまま |
268 |
魔法棒 |
魔法棒 |
彼の魔法棒のために |
286 |
梢 |
梢 |
梢を並べて聳えているのを |
286 |
スギ |
杉 |
蒼味を失った杉の木立の茶褐色が |