5 |
ウメ |
梅 |
赤い実の結(な)った梅もどきの枝だの、 |
5 |
電信柱 |
電信柱 |
、無遠慮に直立した電信柱だのがすぐ眼につくが、 |
5 |
実 |
赤い実 |
赤い実の結(な)った梅もどきの枝だの、 |
9 |
木立 |
木立 |
彼が私を庭の 木立 ( こだち ) の前に立たして |
13 |
樹 |
樹の根 |
彼らはしきりに樹の根を掘って用もないのに |
15 |
立木 |
立木 |
彼は立木の根方に据えつけた石の手水鉢の中に |
15 |
根 |
根方 |
彼は立木の根方に据えつけた石の手水鉢の中に |
15 |
植木屋 |
植木屋 |
引越した当時植木屋に命じて今の位置に移させた |
15 |
根 |
樹の根 |
彼らはしきりに樹の根を掘って用もないのに |
17 |
白木 |
白木 |
白木の小さい墓標を買って来さして |
17 |
エノキ |
榎 |
古い 榎 ( えのき ) が一本立っているのが、 |
18 |
カシワ |
三つ柏 |
三つ柏の紋のついた派手な色の縮細の羽織の |
19 |
キリ |
桐 |
彼女は自分の前に置かれた桐の手培りの灰を、 |
20 |
木像 |
木像 |
私は寧(むし)ろ木像のようにじっとしているだけであった。 |
27 |
樹 |
樹の枝 |
往来へ塀越に差し出た樹の枝から |
27 |
葉 |
葉 |
黄色に染まった小さい葉が |
27 |
枝 |
樹の枝 |
往来へ塀越に差し出た樹の枝から |
29 |
リンゴ |
林檎 |
o は 昔し 林檎の ように 赤い 頰と |
40 |
ウメ |
梅 |
壁を願しつけるような~勢で立っている梅の古木の根方が、 |
40 |
古木 |
古木 |
壁を願しつけるような~勢で立っている梅の古木の根方が、 |
42 |
切組 |
切組 |
どれが切組にしてある柱かまるで分らなくなっていた。 |
42 |
柱 |
柱 |
私の家では柱を切り組にして、 |
42 |
柱 |
柱 |
どれが切組にしてある柱かまるで分らなくなっていた。 |
56 |
棒屋 |
棒屋(樫製品のお店) |
この外(ほか)には棒屋が一軒あった。 |
57 |
木枯 |
木枯 |
霧の多い秋から木枯(こがらし)の吹く冬へかけて、 |
59 |
陰森 |
陰森 |
昼でも陰森として、 |
59 |
チャ |
茶畠 |
どうしても人家のない茶畠とか、 |
59 |
大木 |
大木 |
あの土手の上に一抱えも一二抱えもあろうという大木が、 |
60 |
木 |
冬木 |
「半鐘と並んで高き冬木哉」 |
68 |
マツ |
松 |
或いはこの松の事ではなかったろうかと考えつつ |
68 |
マツ |
松三本 |
昔し「影参差(68)松三本の月夜かな」と泳ったのは、 |
68 |
枝 |
枝 |
三本の松は、見る影もなく枝を刈り込まれて、 |
68 |
マツ |
三本の松 |
三本の松は、見る影もなく枝を刈り込まれて、 |
68 |
庭木 |
庭木 |
その中に庭木が少し植えてあった。 |
68 |
チャ |
茶畠 |
私は根来の茶畠と竹藪を一目眺めたかった |
71 |
松ノ内 |
松の内 |
. 私はその淋しい春の松の内に、 |
72 |
木 |
自然木 |
自然木(じねんぼく)の柄を伝わって、 |
76 |
キリ |
桐 |
彼らは夜になると、玄関に桐の机を並べて、 |
77 |
スギ |
一本杉 |
「じゃ益さん、野中(のなか)の一本杉をやって御覧よ」と誰かが云い出す。 |
77 |
スギ |
一本杉 |
野中の一本杉の所まで参りますと. |
77 |
スギ |
一本杉 |
私はとうとう益さんの野中の一本杉というものを聴かず |
102 |
ウメ |
梅の古木 |
庭には、由しけた梅の古木が斜めに井桁の上に突き出たりして、 |
102 |
縁側 |
縁側 |
それから高座の後が縁側で、 |
102 |
古木 |
梅の古木 |
庭には、由しけた梅の古木が斜めに井桁の上に突き出たりして、 |
102 |
井桁 |
井桁 |
庭には、由しけた梅の古木が斜めに井桁の上に突き出たりして、 |
102 |
格子 |
帳場格子 |
帳場格子のうちにいる連中は |
102 |
格子 |
帳場格子 |
高座の右側には帳場格子のような仕切を |
103 |
樹 |
梅の樹 |
庭の梅の樹に鶯が |
103 |
ウメ |
梅の樹 |
庭の梅の樹に鶯が |
110 |
サクラ |
桜だか梅 |
紅絹裏を付けたその着物の表には、桜だか梅だかが |
110 |
ウメ |
桜だか梅 |
紅絹裏を付けたその着物の表には、桜だか梅だかが |
113 |
植木屋 |
植木屋 |
すると植木屋が物置の中で |
114 |
庭木 |
庭木 |
庭木の中で鶯が |