木材は太陽エネルギーの貯蔵庫
太陽から地球に降り注ぐエネルギーの量は大昔から変わりませんが、 地殻におけるエネルギー収集は何回かの氷期で示されるように変動 してきました。産業革命以後、化石燃料の消費にともなって大気中の 炭酸ガス濃度が上昇を続け、現在地球は温暖化に向かっているのは だれもが知っている事実です。地球が温暖化することによって砂漠化、 海水レベルの上昇などを引き起こし、これは人類生存の危機です。
大気中の炭酸ガスの固定は一部は海水などへの溶解によって 行われていますが、大部分は光合成による植物体への転換に よって行われているのです。大気中の酸素のほとんどが光合成に よってつくられています。
自然界において、木材は他の植動物に比べ腐りにくく、 エネルギー値が高いので、すぐれた太陽エネルギーの貯蔵庫です。
地球環境保全の観点からみれば、このエネルギーを 貯蔵したまま木材を使うことが大事です。木材が分解し> て太陽エネルギーを放出しないようにする技術、つまり、防腐、 難燃化、耐候化などの技術は地球環境保全を考えても とても重要です。