木はある程度手を加えることによって、材質を変えることができます。
造林木では、通常初期の成長量が大きいので密植して成長を抑えます。
どうしてかというと、日照量が多いほど木にとっては、良好なのですが、 あまりに大きく太りすぎると年輪の幅が広くなり、狂いが大きく弱い木材になる ことがあるからです。また、枝打ちを早くから行えば、中小径木でも製材し ときに材面が無節の美しい材を生産することができます。
同じ材をコンスタントに生産する代表的な手入れは、間伐と枝打ちです。
目的にあった良い木材を生産しようという歴史は、豊臣時代にさかのぼります。
豊臣時代から江戸時代には都市が栄え、城、茶町、屋敷などに多くの木材が 使われ、当時天然の良木が全国的に有名になり、徐々に銘柄材として認められました。
たとえば、秋田杉、木曽桧などです。大径の天然木が育つのには時間がかかるため、> いくつかの地域では銘柄を維持し、また特殊用途に合った材を得るために 人の手を加え生産をはじめました。銘柄材の生産は、江戸時代から本格的に行われ 吉野杉や北山杉などです。
ヒノキの植林地
京都 北山杉