
シンガポール館公式スタンプ

西ゲートから大屋根リングを左にインドネシア、オーストラリアの次。
サウジアラビア館は、「より良い未来のために一緒に」をテーマに、サウジアラビアの遺産・伝統・価値観と、未来へ向けた変革を体験的に示すパビリオンです。デザインは、サウジアラビアの伝統的な都市構造や集落のイメージに着想しており、来場者が街や路地を巡るような空間体験が構成されています。
木材の使われ方としてまず印象的なのは、事務室入口に設けられた重厚な木製扉で、高級感があり、素材の力を強く感じさせます。館内の床には木製フローリングが採用され、空間全体に落ち着きと温かみを与えています。展示の中には、本物のマングローブの木もあり、日本では普段なかなか目にすることのない樹木として、非常に興味深い展示です。
家具にも木材が用いられていますが、天板は重厚である一方、脚部はDIYの作業台や大工道具を思わせる組立式となっており、その意図はやや分かりにくく、アンバランスな印象を受けました。ただし、素材感の対比を強調する表現とも受け取れます。
全体としてサウジアラビア館は、木材を前面に押し出したパビリオンではありませんが、扉や床、展示物といった要所で木を効果的に用い、文化や自然、そして持続可能性を静かに伝える構成となっています。