林材業界が一体となって木材需要拡大協議会を発足させ、需要開発に本格的に取り組み始めたことは、まことに喜ばしいことです。需要開発の必要性は、いくら強調してもし過ぎることはありません。しかし、木材の流通は川の流れと同じことですから、雨が降って水溜りになっているところへ魚が泳いでいるのではないかと思って釣糸を吊れてみても、魚を釣り上げることはできないわけです。木材需要の内容に刻々変化が生じていることを的確に知り、需要開発を空振りに終わらせないようにしなければなりません。