問屋には問屋としての流通管理があり、小売業者には小売業者の流通 管理があり、同じ流通管理でもそれぞれ受け持つ分野によっておのず とその内容が変わってきます。このことが理解されないために、山元 から消費者へ直接木材を売ることが流通の合理化であり、それをする ことが流通問題だと誤解する方が少なくないことは、すでに述べまし た。この落し穴に落ち込まないために、流通経路及びポジションにつ いて、改めて見つめてみる必要があります。