- サクラ 30箇所
- イチョウ 20箇所
- マツ 20箇所
- モミジ 19箇所
- ヤツデ 15箇所
- ウメ 8箇所
- クリ 7箇所
- ツバキ 7箇所
- ビワ 6箇所
- スギ 4箇所
- ユリノキ 2箇所
- アカシア 2箇所
- ミカン 2箇所
- ハギ 1箇所
- カラマツ 1箇所
- カシワ 1箇所
- モモ 1箇所
- アンズ 1箇所
- アカシヤ 1箇所
- ツツジ 1箇所
川端康成の小説「山の音」に出てくる樹木や木製品
この小説の初出は1949年、文庫本におけるページ数は318ページ
ページ |
元樹種 |
掲載樹種 |
掲載言葉 |
9 |
サクラ |
桜 |
左手の桜の高みへ向けて |
9 |
サクラ |
桜 |
左手の桜の幹の蝉である |
10 |
木々 |
木々 |
上を描く木々の輪郭は |
10 |
木 |
木の葉 |
木の葉から木の葉へ夜露の落ちるらしい |
10 |
サクラ |
桜 |
桜の木の方を見ていた |
11 |
木々 |
木々 |
頂上の木々のあいだから |
11 |
大工 |
大工 |
この待合を建てた大工と |
12 |
大工 |
大工 |
この待合を建てた大工というのだけが |
15 |
板 |
板 |
きざんだ身をまな板の真中に |
16 |
イチョウ |
銀杏 |
さざえと銀杏とを菊子に |
16 |
イチョウ |
銀杏 |
八百屋で銀杏も買って帰った |
17 |
イチョウ |
銀杏 |
この銀杏は食べられませんわ |
17 |
イチョウ |
銀杏 |
背で銀杏を叩き割りながら |
34 |
木々 |
木々 |
小山の木々のあいだから |
34 |
ハギ |
萩 |
はずれに萩やすすきがひとむら |
35 |
板塀 |
板塀 |
蝶は板塀に斜線を描いて |
35 |
マツ |
松 |
松は庭木らしく作ってなくて |
35 |
マツ |
松 |
隣家の松の前へ出た |
39 |
サクラ |
桜 |
桜の木から蝉が |
40 |
木 |
木 |
信吾はその桜の木の下へ |
40 |
サクラ |
桜 |
桜の大木を見上げていると |
43 |
サクラ |
桜 |
桜の木の下で信吾は |
54 |
モミジ |
もみじ |
大きいもみじの盆栽でした |
54 |
モミジ |
もみじ |
みごとな盆栽のもみじのくれないが |
55 |
盆栽 |
盆栽 |
とりわけもみじの盆栽に凝ったらしい |
55 |
盆栽 |
盆栽 |
父は盆栽道楽だった |
55 |
モミジ |
もみじ |
頭いっぱいに紅葉するもみじは |
56 |
モミジ |
もみじ |
もみじのくれないのある |
56 |
モミジ |
もみじ |
盆栽のもみじはまだ信吾の |
62 |
イチョウ |
公孫樹 |
うしろの公孫樹の方へ廻していた |
62 |
イチョウ |
公孫樹 |
公孫樹がまた芽を出してますわ |
62 |
イチョウ |
公孫樹 |
いつも公孫樹の方を向いて |
63 |
イチョウ |
公孫樹 |
いつも公孫樹の方に背を |
63 |
木 |
大木 |
あのような大木が |
63 |
芽 |
芽 |
時ならぬ芽を出しているのを |
63 |
イチョウ |
公孫樹 |
公孫樹に向って歩いて来る |
63 |
イチョウ |
公孫樹 |
菊子は公孫樹の方を見つづけていた |
63 |
若葉 |
若葉 |
若葉を出している木がありますわ |
63 |
木 |
木 |
やはりあの木も |
63 |
葉 |
葉 |
嵐に葉を吹き飛ばされたのかね |
64 |
木 |
木 |
山の木のように見える |
64 |
イチョウ |
公孫樹 |
公孫樹はやはり |
64 |
サクラ |
桜 |
桜よりも強いところが |
64 |
木 |
木 |
長生きする木はちがうのかと |
64 |
木 |
老木 |
あんな老木が |
64 |
若葉 |
若葉 |
もう一度若葉を出すのは |
64 |
葉 |
葉 |
さびしそうな葉じゃありませんの |
64 |
葉 |
葉 |
春に出る葉のような |
64 |
イチョウ |
公孫樹 |
その公孫樹に向って |
64 |
葉 |
葉 |
その葉はまた薄いようであった |
64 |
枝 |
枝 |
枝をかくすほどには多くない |
64 |
木 |
木 |
裸木になったままだ |
64 |
サクラ |
桜 |
桜はしおれた葉を少し残していたが |
64 |
葉 |
葉 |
葉が風に弱い性質なのだろうか |
64 |
木 |
大木 |
まわりでは大木だから |
64 |
イチョウ |
公孫樹 |
公孫樹と桜とだ |
64 |
イチョウ |
公孫樹 |
公孫樹と桜とだ |
64 |
葉 |
葉 |
嵐に葉を拭き払われたのは |
64 |
イチョウ |
公孫樹 |
公孫樹はその境内に立っている |
64 |
イチョウ |
公孫樹 |
その公孫樹が颱風の一夜で |
64 |
木 |
木 |
裸木になったのだった |
64 |
木 |
大木 |
公孫樹は大木は再び芽を吹いた |
65 |
常盤木 |
常盤木 |
その常盤木の茂りの頂上に |
65 |
若葉 |
若葉 |
薄緑の若葉を出している木があった |
65 |
木 |
木の葉 |
常盤木の葉は雨風にも強いらしく |
65 |
木 |
木 |
裸木にさしている感じだった |
65 |
イチョウ |
公孫樹 |
朝日は公孫樹のやはり |
65 |
常盤木 |
常盤木 |
社の裏山は常盤木が多かった |
67 |
山林 |
山林 |
わずかの山林と家屋敷とが残った |
68 |
クリ |
栗 |
栗の実が水際に見つかった |
68 |
クリ |
栗 |
式の時の栗の実とは限らないのだが |
68 |
クリ |
栗 |
一粒の栗の落ちたのに |
68 |
クリ |
栗 |
栗の実は大きい庭石に |
68 |
クリ |
栗 |
盃の時に栗の実が落ちたのを |
68 |
木 |
木 |
おそらく山の木でも伐って |
68 |
クリ |
栗 |
その栗の実を信じるだろうか |
69 |
クリ |
栗 |
信吾は栗が落ちたと |
86 |
モミジ |
もみじ |
庭にもみじの大木のある |
89 |
ウメ |
梅 |
蘭に竹に梅に菊 |
93 |
マツ |
松 |
女と松のあいだを走った |
93 |
マツ |
松 |
島の松の色や海の色は |
93 |
マツ |
松 |
信吾は松蔭の草原で |
97 |
イチョウ |
銀杏 |
描いてあるだろう、銀杏型の |
111 |
椿事 |
椿事 |
生涯の椿事だね |
111 |
板 |
板 |
ぺたぺたと板に吸いつくような |
117 |
ミカン |
蜜柑 |
襖をあけて蜜柑を持ってくると |
117 |
ミカン |
蜜柑 |
こちらにもお蜜柑を少しちょうだい |
125 |
サクラ |
桜 |
泉水にうつる桜に誘われて |
125 |
アンズ |
杏 |
白梅が杏子かなにかの花に見えた |
125 |
ウメ |
梅 |
白梅が杏子かなにかの花に見えた |
125 |
ウメ |
紅梅 |
紅梅を信吾は緋桃のの花と見ちがえた |
125 |
モモ |
ひ桃【緋桃 |
紅梅を信吾は緋桃のの花と見ちがえた |
125 |
サクラ |
桜 |
寒桜ということで |
125 |
サクラ |
桜 |
中ごろに桜が満開だった |
125 |
ウメ |
紅梅 |
紅梅の下から白いあひるが |
125 |
ウメ |
紅梅 |
傘の形の紅梅を見に行った |
126 |
ツツジ |
つつじ |
あとは白いつつじも咲いていた |
146 |
ビワ |
枇杷 |
枇杷の新芽が大きくなっていて |
146 |
木 |
木の葉 |
大きい木の葉を持っていた |
146 |
ビワ |
枇杷 |
枇杷の新芽です |
157 |
木 |
大木 |
神社の公孫樹の大木も |
157 |
木 |
木の芽 |
なんとなく木の芽の匂いが |
160 |
ウメ |
梅 |
よく梅が咲いてますわ |
160 |
ウメ |
梅 |
窓近くに、梅が多いが |
160 |
花 |
花 |
日なたでは、花の白い色も |
160 |
ウメ |
梅 |
今年の梅を見るのは |
167 |
サクラ |
桜 |
茶の間で桜を見ながら |
169 |
サクラ |
桜 |
庭の桜を見ていた |
172 |
ヤツデ |
やつで |
信吾は八つ手がきらいで |
172 |
ヤツデ |
やつで |
八つ手がしげっている |
172 |
ヤツデ |
やつで |
八つ手をきれいに切り払うつもり |
172 |
サクラ |
桜 |
咲きあふれた桜を見ていた |
172 |
木 |
大木 |
その桜の大木の根方に |
172 |
サクラ |
桜 |
桜の咲くまでに |
173 |
ヤツデ |
やつで |
信吾は八つ手の葉の厚い青が |
173 |
ヤツデ |
やつで |
この八つ手の群さえなければ |
173 |
サクラ |
桜 |
桜の太い幹は一本立ち |
173 |
枝 |
枝 |
その枝はあたりに伸びを |
173 |
ヤツデ |
やつで |
しかし八つ手があっても |
173 |
サクラ |
桜 |
桜の花は空に大きく浮いていた |
173 |
花 |
花 |
下には落花がたまっていた |
175 |
ツバキ |
八重のしぼり |
八重のしぼりなどはだめで |
175 |
ツバキ |
椿 |
店の椿でも |
175 |
花 |
花 |
花はもうむしり取りました |
175 |
木 |
木 |
木をつかれさせると |
175 |
盆栽 |
盆栽 |
盆栽としては山椿に限ると |
175 |
ツバキ |
八重のしぼり |
八重のしぼりの花が五六輪 |
175 |
盆栽 |
盆栽 |
盆栽をほめた |
175 |
盆栽 |
盆栽 |
店先に椿の盆栽が目についた |
175 |
ツバキ |
山椿 |
山椿は幹に力のこもった老木だった |
176 |
盆栽 |
盆栽 |
盆栽の世話をさせられていた |
176 |
盆栽 |
盆栽 |
主人は盆栽の手入れの話をした |
176 |
盆栽 |
盆栽 |
鎌倉の盆栽好きのうわさをした |
176 |
盆栽 |
盆栽 |
よく盆栽の出ているのを |
176 |
ツバキ |
山椿 |
裏の山椿はいくらかよろしいんで |
176 |
盆栽 |
盆栽 |
盆栽を見なかった |
176 |
盆栽 |
盆栽 |
おじいさんが盆栽道楽でね |
177 |
樹齢 |
樹齢 |
ずいぶんの樹齢であろう |
177 |
幹 |
幹 |
幹が力瘤のようになるには |
177 |
モミジ |
もみじ |
くれないだったもみじの盆栽は |
177 |
盆栽 |
盆栽 |
盆栽の棚に雪のつもった朝 |
177 |
植木 |
植木 |
植木鉢の雪を払っている |
177 |
ツバキ |
山椿 |
今の山椿だって |
178 |
若木 |
若木 |
二三本の桜の若木が花盛りだった |
178 |
木々 |
木々 |
小高い木々の緑には |
185 |
ツバキ |
椿 |
ちょっと黒椿に似た色だね |
187 |
埋レ木 |
埋れ木 |
埋木なれども |
190 |
櫃 |
櫃(ひつ) |
飯を櫃に移していた |
195 |
森 |
森 |
池上の森が見えると |
195 |
梢 |
梢 |
梢は今にも抱き合いそうに |
195 |
マツ |
松 |
二本の松は抱き合おうと |
195 |
マツ |
松 |
二本の松を発見したのは |
195 |
丸木 |
丸木 |
古代遺跡の丸木船のなかから |
195 |
マツ |
松 |
二本の松だけが高く |
217 |
マツ |
松 |
一度は松のある場所へ |
217 |
森 |
森 |
池上の森ではないらしいと |
217 |
マツ |
松 |
その高い松が |
217 |
森 |
森 |
ただ池上の本門寺の森と |
217 |
森 |
森 |
池上の森の手前のようだ |
217 |
マツ |
松 |
高くぬきんでた二本の松は |
217 |
森 |
森 |
池上の森を見て |
217 |
森 |
森 |
あの松、池上の森じゃない |
218 |
マツ |
松 |
往復にこの松を見るたび |
218 |
森 |
森 |
今朝は、森と離れて |
218 |
森 |
森 |
池上の森ととけ合っていた |
218 |
マツ |
松 |
その池上の松だが |
218 |
マツ |
松 |
二本の松吹き降りのなかに |
218 |
マツ |
松 |
松はよごれた色のように |
218 |
マツ |
松 |
松に菊子の堕胎が |
218 |
マツ |
松 |
信吾この松を見ながら |
218 |
マツ |
松 |
池上の松の場合ほど |
218 |
マツ |
松 |
二本の松に、信吾は |
218 |
マツ |
松 |
松は松だけではなく |
222 |
カシワ |
柏 |
木には、児手柏とか、うつくし松とかいう |
222 |
イチョウ |
公孫樹 |
岸近い公孫樹の木を背に |
222 |
スギ |
春の修羅 杉 |
みごとなひまらや杉の群を |
222 |
スギ |
春の修羅 杉 |
植込みはひまらや杉だった |
222 |
カラマツ |
落葉松 |
左に落葉松のような |
224 |
ビワ |
枇杷 |
みごとな枇杷の木だね |
224 |
木 |
木 |
池の右へ木の間を抜けると |
224 |
イチョウ |
公孫樹 |
菊子は公孫樹の木蔭を |
224 |
ビワ |
枇杷 |
道端の枇杷の木の前に |
224 |
枝 |
枝 |
やはり下の枝まで |
224 |
スギ |
春の修羅 杉 |
ひまらや杉の大木がならんで |
224 |
木 |
木 |
木の自由で自然な成長の姿に |
224 |
喬木 |
喬木 |
喬木に重いほど |
225 |
ビワ |
枇杷 |
枇杷の木の前から |
225 |
枝 |
枝 |
あの桜の枝は |
225 |
木 |
大木 |
欅の大木の下から |
225 |
ヤツデ |
やつで |
根もとの八つ手を取ってやろう |
225 |
サクラ |
桜 |
うちの庭の桜ね |
225 |
小枝 |
小枝 |
小枝が多くて |
225 |
サクラ |
桜 |
あの桜の枝は |
226 |
大樹 |
大樹 |
その大樹を見上げて |
226 |
木 |
木 |
その木にひかれて行った |
226 |
木 |
木 |
ひときわ高い木があって |
226 |
喬木 |
喬木 |
喬木を散植した |
227 |
樹齢 |
樹齢 |
この木の樹齢はおおよそ |
227 |
ユリノキ |
ゆりのき |
チュウリップ・ツリイともいうと |
227 |
木 |
木の枝 |
垂れた百合の木の枝と |
227 |
ユリノキ |
ゆりのき |
それは百合の木だった |
227 |
並木 |
並木 |
両側はみごとな並木で |
227 |
枝 |
枝 |
広い葉の枝が二人を |
232 |
ヤツデ |
やつで |
お父さんが八つ手を切って |
232 |
鋸 |
鋸 |
信吾は桜の根方の八つ手を鋸で切った |
232 |
鋸 |
鋸 |
八つ手の幹は鋸にもろかったが |
233 |
葉 |
葉 |
葉をつけていた |
233 |
ヤツデ |
やつで |
切り倒した八つ手の上に |
233 |
サクラ |
桜 |
その桜を切ろうとは |
233 |
枝 |
枝 |
小さい挿木のような枝が出て |
233 |
枝 |
枝 |
小さい挿木のような枝が出て |
233 |
枝 |
枝 |
枝なのかもしれなかった |
233 |
木 |
木 |
独立した木ではなく |
233 |
ヤツデ |
やつで |
残りの八つ手を四五本 |
233 |
サクラ |
桜 |
桜の若木が二三本生えている |
234 |
枝 |
枝 |
この桜の枝はみな残して |
234 |
枝 |
枝 |
お箸か爪楊枝のような可愛い枝に |
234 |
枝 |
枝 |
枝が出ることは |
234 |
枝 |
枝 |
裾の方の小さい枝は残しといてくれ |
234 |
枝 |
枝 |
枝か枝でないかは |
234 |
若木 |
若木 |
その桜の若木を切った |
234 |
若木 |
若木 |
鋸で桜の若木を指しながら |
234 |
ヤツデ |
やつで |
八つ手が邪魔だから |
234 |
サクラ |
桜 |
この桜の枝はみな残して |
235 |
枝 |
枝 |
こんな枝が育ちますかしら |
235 |
新芽 |
新芽 |
思わぬところに新芽の出たような |
235 |
ヤツデ |
やつで |
修一が八つ手を掻き寄せて |
235 |
ヤツデ |
やつで |
切り倒した八つ手は |
235 |
サクラ |
桜 |
桜の大木も見たおぼえがない |
235 |
枝 |
枝 |
根もとから枝のひろがっている |
235 |
サクラ |
桜 |
桜の枝がそういうのは |
235 |
枝 |
枝 |
新宿御苑の下枝ほど |
235 |
枝 |
枝 |
これらのひ弱い枝が |
235 |
ビワ |
枇杷 |
新宿御苑の枇杷や山桃の下枝のように |
235 |
サクラ |
桜 |
桜は早いよ |
235 |
枝 |
枝 |
信吾は桜の幹の小さい枝をながめた |
235 |
幹 |
幹 |
信吾は桜の幹の小さい枝をながめた |
235 |
枝 |
枝 |
こんな可愛い枝が |
236 |
小枝 |
小枝 |
その小枝をつまんでいて |
236 |
サクラ |
桜 |
お父さんのだいじな桜の芽を |
237 |
ヤツデ |
やつで |
里子も八つ手を引っぱって |
237 |
サクラ |
桜 |
桜の芽をむしっちゃって |
237 |
枝 |
枝 |
むしりそうな枝だよ |
246 |
枯木 |
枯木 |
鳥が枯木のいただきで |
246 |
枯木 |
枯木 |
信吾は枯木の恰好を |
249 |
木 |
木立 |
公園の木立を通って |
259 |
ヤツデ |
やつで |
貝殻や八つ手の青い葉などを |
267 |
木々 |
木々 |
大学の木々の梢にだけ |
268 |
床ノ間 |
床の間 |
八畳の床の間はスタイルブックが |
271 |
行李 |
行李 |
行李に入れてしまいましたの |
278 |
木樵 |
木こり |
木こりを一人つれていた |
279 |
木 |
大木 |
蚊の群が大木の形にかたまっている |
279 |
木樵 |
木こり |
木こりは言った |
279 |
スギ |
春の修羅 杉 |
杉の大木の幹が二三本 |
279 |
木樵 |
木こり |
木こりはころがるように |
279 |
木樵 |
木こり |
木こりの体から |
279 |
木樵 |
木こり |
逃げた木こりも |
281 |
並木 |
並木 |
アカシヤの並木に花が咲いている |
281 |
木 |
木 |
花を落としている木がなくても |
281 |
花 |
花 |
アスファルトに花が散り敷いていた |
281 |
アカシヤ |
アカシア |
一本のアカシヤだけ |
281 |
並木 |
並木 |
並木のなかの |
281 |
並木 |
並木 |
東京の並木のアカシヤでも |
281 |
並木 |
並木 |
その並木のアカシヤはみな花をつけていた |
281 |
アカシア |
アカシア |
アカシヤの並木が浮んでいた |
283 |
アカシア |
アカシア |
アカシヤの並木が花の咲いている |
283 |
並木 |
並木 |
そのアカシヤの並木が浮んで |
294 |
葉 |
葉 |
黄ばんだ葉がつづいて |
294 |
サクラ |
桜 |
保子は桜の木を見上げて |
294 |
サクラ |
桜 |
まだこの桜の木で |
294 |
サクラ |
桜 |
桜の葉が大方落ちてしまってるでしょう |
295 |
並木 |
並木 |
戸塚の桜並木の堤にも |
304 |
木 |
木 |
菊子は木のサンダルを突っかけて |
306 |
モミジ |
もみじ |
大きいもみじの枝をかついで |
306 |
モミジ |
もみじ |
座席の上に出ているもみじを |
306 |
モミジ |
もみじ |
大きい盆栽のもみじの紅葉を思い出した |
306 |
モミジ |
もみじ |
信州のもみじも |
306 |
モミジ |
もみじ |
もみじのくれないの色は |
306 |
モミジ |
もみじ |
越後の奥のもみじと知れた |
313 |
モミジ |
もみじ |
僕はもみじなんか興味はないが |
313 |
モミジ |
もみじ |
信州へもみじ見に帰らないか |
313 |
モミジ |
もみじ |
もみじの枝がフォウムを行くのを |
313 |
モミジ |
もみじ |
もみじの客が大船でおりた |
323 |
モミジ |
もみじ |
もみじですか |
323 |
モミジ |
もみじ |
田舎へもみじ見に行こうと |