5 |
紅葉 |
紅葉祭 |
その紅葉祭の翌日にあたる。 |
5 |
紅葉 |
紅葉祭 |
一月十七日を熱海では紅葉祭という。 |
5 |
紅葉 |
紅葉祭 |
紅葉祭には、例年、文学的な行事があるが、 |
5 |
紅葉 |
紅葉祭 |
紅葉祭に来ている作家や市の世話人とともに、 |
5 |
紅葉 |
紅葉祭 |
櫓偉人の死んだ昭和十五年の紅葉祭は、 |
8 |
碁笥 |
碁笥 |
七段も黒石を碁笥(ごけ)に入れた。 |
9 |
縁側 |
縁側 |
私が縁側のガラス戸をあけて、 |
10 |
薪 |
薪を拾って |
女たちは薪を拾って、夕飯に帰るのだろう。 |
12 |
ウルシ |
漆の碁盤 |
いつだつたか、漆の碁盤を見たこちがありますよ。 |
12 |
ウルシ |
箱も漆 |
碁笥やその箱も漆です。 |
12 |
ウルシ |
漆 |
漆を塗ったのじゃない、心からすっかり漆で固めたので、 |
12 |
ウルシ |
心からすっかり漆 |
漆を塗ったのじゃない、心からすっかり漆で固めたので、 |
12 |
机 |
大机 |
一先ず通された広間の大机が、津軽塗りらしいところから、 |
12 |
碁笥 |
碁笥 |
碁笥やその箱も漆です。 |
12 |
碁盤 |
漆の碁盤 |
いつだつたか、漆の碁盤を見たこちがありますよ。 |
12 |
津軽塗 |
津軽塗りらしい |
一先ず通された広間の大机が、津軽塗りらしいところから、 |
12 |
塗物師 |
塗物師 |
青森の塗物師が道楽に作ったということでしたが、 |
17 |
マツ |
松の色 |
花嫁のきものが海や松の色に浮き出て、 |
17 |
マツ |
松がならんで |
庭の芝生のはずれに松がならんで、海を縁取っていた。 |
18 |
キリ |
桐の大きい火鉢 |
名人は横に桐の大きい火鉢、 |
20 |
紅葉 |
紅葉祭 |
ところが、紅葉祭のためま写真師を、ほかへ使われるのは困ると、 |
20 |
紅葉 |
紅葉祭 |
紅葉祭の後で、私はいったん家へ帰って、 |
20 |
紅葉 |
紅葉祭 |
紅葉祭の人たちのなかに、私はちぐはぐな気持でいた。 |
20 |
紅葉 |
紅葉祭 |
紅葉祭の模様を撮影のために、 |
20 |
紅葉 |
紅葉祭 |
私か紅葉祭の人たちと梅園の撫松庵で、 |
20 |
梅園 |
梅園 |
私か紅葉祭の人たちと梅園の撫松庵で、 |
24 |
縁側 |
日のあたる縁側 |
日のあたる縁側で顔を剃っておりました時に、 |
27 |
敷居 |
敷居 |
安永四段が、敷居の手前に両手を突いて、 |
31 |
緑 |
緑が雨に |
紅葉館の庭は緑が雨に洗われて、 |
33 |
襖 |
襖 |
あいだの襖をしめて、棋譜(きふ)に二の手ほ書き込み、 |
35 |
ヤツデ |
八つ手 |
床の間に八つ手とダリアとか活けてある。 |
35 |
襖 |
襖から欄間まで |
襖から欄間まで紅葉づくめ、 |
35 |
紅葉 |
紅葉 |
一隅に廻した金屏風にも光琳風のあでやかな紅葉であった。 |
35 |
床の間 |
床の間 |
床の間に八つ手とダリアとか活けてある。 |
35 |
欄間 |
襖から欄間まで |
襖から欄間まで紅葉づくめ、 |
36 |
頬杖 |
頬杖の継ぎ足し |
ちょっと頬杖の継ぎ足しのような形をしたりして、 |
57 |
木の葉 |
木の葉 |
木の葉の影が湿った土の上に見られ、 |
58 |
さるすべり |
木の葉 |
磯野上に枝をひろげる百日紅は、まだ花がない。 |
58 |
枝 |
枝をひろげる |
磯野上に枝をひろげる百日紅は、まだ花がない。 |
82 |
ネムノキ |
合歓が生けて |
十畳の間の床に、合歓が生けてあって、 |
83 |
あじさい |
あじさいが花の群で |
あじさいが花の群でふくらむように咲いていた。 |
84 |
藤棚 |
藤棚の葉 |
廂には藤棚の葉が重くしげっていた。 |
84 |
葉 |
藤棚の葉 |
廂には藤棚の葉が重くしげっていた。 |
89 |
梅干 |
梅干 |
梅干で粥をすすっただけだった。 |
110 |
板 |
小さい板の |
小さい板の基盤わ、組み立ての木の足の上へ、 |
110 |
木 |
木の足 |
小さい板の基盤わ、組み立ての木の足の上へ、 |
111 |
クリ |
栗の葉 |
窓の栗の葉が雨に濡れて来た。 |
111 |
頬杖 |
頬杖を突いて |
ときどきは頬杖を突いて考えこんだ。 |
111 |
葉 |
栗の葉 |
窓の栗の葉が雨に濡れて来た。 |
118 |
ナツミカン |
夏蜜柑 |
伊豆では蜜柑山が美しく、海辺の夏蜜柑や橙も黄ばんでいた。 |
118 |
ミカン |
蜜柑山 |
伊豆では蜜柑山が美しく、海辺の夏蜜柑や橙も黄ばんでいた。 |
118 |
橙 |
夏蜜柑や橙 |
伊豆では蜜柑山が美しく、海辺の夏蜜柑や橙も黄ばんでいた。 |
122 |
ウメ |
梅の枝 |
梅の枝も松の葉も光っていた。 |
122 |
ツバキ |
椿 |
大竹七段の部屋の下の椿には、絞りの花が一輪早咲きしていた |
122 |
ツバキ |
椿の花 |
名人はその椿の花を立ち止まってながめた。 |
122 |
マツ |
障子に松の影 |
午後の対局室の障子に松の影がうつった。 |
122 |
マツ |
松の葉 |
梅の枝も松の葉も光っていた。 |
122 |
ヤツデ |
八つ手やつわぶき |
八つ手やつわぶきの花が咲いていた。 |
122 |
枝 |
梅の枝 |
梅の枝も松の葉も光っていた。 |
122 |
障子 |
障子に松の影 |
午後の対局室の障子に松の影がうつった。 |
122 |
葉 |
松の葉 |
梅の枝も松の葉も光っていた。 |
137 |
キリ |
桐の火鉢 |
大きい小判型の桐の火鉢、 |
137 |
さつき |
さつきが二輪 |
泉水の縁にさつきが二輪狂い咲いていた。つぼみもあった。 |
137 |
つぼみ |
つぼみもあった |
泉水の縁にさつきが二輪狂い咲いていた。つぼみもあった。 |
153 |
キリ |
桐の火鉢 |
桐の火鉢の縁をいらいら叩いた。 |
156 |
ウメ |
梅も一二輪咲いて |
四日は庭の梅も一二輪咲いて、日曜日である。 |
157 |
襖 |
襖の蔭に |
襖の蔭に立っている人もある。 |