- イチョウ 15箇所
- モモ 14箇所
- サクラ 11箇所
- マツ 5箇所
- カラマツ 2箇所
- バラ 1箇所
- ニレ 1箇所
川端康成の小説「みずうみ」に出てくる樹木や木製品
この小説の初出は1955年、文庫本におけるページ数は142ページ
ページ |
元樹種 |
掲載樹種 |
掲載言葉 |
5 |
板戸 |
板戸 |
板戸は釘づけされていた |
6 |
並木 |
並木 |
から松は並木のように |
6 |
カラマツ |
からまつ |
から松は並木のように |
6 |
カラマツ |
からまつ |
頭の上のから松をぽうっと |
8 |
木箱 |
木箱 |
四角い木箱の前を開いて |
9 |
葉 |
葉 |
外の楡の青葉にあたっていた |
9 |
葉 |
葉 |
薄い青葉の窓に |
9 |
葉 |
葉 |
葉のしげりの奥にとどかない |
9 |
板 |
板 |
箱の上の板には首の |
9 |
木 |
大木 |
楡は大木で、光りは |
9 |
ニレ |
楡 |
外の楡の青葉にあたっていた |
10 |
板 |
板 |
板の箱から首だけ |
10 |
板 |
板 |
板の穴に首を |
11 |
板 |
板 |
板の穴に首かせされていて |
11 |
イチョウ |
イチョウ |
その歩道のいちょう並木がちょっと |
12 |
板 |
板 |
咽の前の板をあけると |
17 |
木箱 |
木箱 |
小さい木箱入りを並べていた |
24 |
若葉 |
若葉 |
若葉のころの涼しい風 |
41 |
木 |
木 |
猿が木から落ちるより |
43 |
木 |
木 |
洗面器を木の盆にのせて |
64 |
サクラ |
桜 |
動物園の夜桜を見に行ったの |
64 |
サクラ |
桜 |
夜桜の動物園でも |
68 |
サクラ |
桜 |
桜の木もつかれて |
68 |
モモ |
桃 |
桃色に見えた |
68 |
サクラ |
桜 |
桜の花びらがいっぱいに |
68 |
並木 |
並木 |
堀端の桜の並木の花のなかに |
68 |
枝 |
枝 |
花枝がのびていなかった |
68 |
サクラ |
桜 |
上野公園の夜桜を見るつもりで |
69 |
サクラ |
桜 |
その上に桜が咲きつらなっていた |
73 |
並木 |
並木 |
歩道も並木のある |
73 |
マツ |
松 |
松が不規則に散らばっていた |
73 |
マツ |
松 |
松はそう大きくないが |
73 |
枝 |
枝 |
屏風の絵の松のような枝ぶりで |
73 |
木 |
木の葉 |
片側のいちょう並木の葉かげを |
73 |
並木 |
並木 |
並木は片側にしかない |
74 |
枝 |
枝 |
枝さきをかくすほど |
74 |
葉 |
葉 |
芽ぶいたばかりのこまかい葉は |
74 |
イチョウ |
イチョウ |
いちょう並木はかなり高く |
74 |
マツ |
松 |
小松の群の上に |
74 |
マツ |
松 |
その松も前には |
74 |
並木 |
並木 |
並木のある側は |
74 |
マツ |
松 |
小松が植えこんである |
75 |
板ノ間 |
板の間 |
鼠が板の間に落ちると |
75 |
板ノ間 |
板の間 |
血が板の間にひとしずく |
78 |
若葉 |
若葉 |
若葉のなかに |
79 |
イチョウ |
イチョウ |
坂道のいちょう並木のかげを |
80 |
サクラ |
桜 |
上野の夜桜を見に行った |
83 |
イチョウ |
イチョウ |
いちょうの並木は若葉でしょう |
84 |
若葉 |
若葉 |
まだ若葉の下に |
84 |
モモ |
桃 |
夕空が桃色のもやに |
84 |
イチョウ |
イチョウ |
電車通にはいちょうの並木があって |
85 |
サクラ |
山桜 |
山桜の咲く下にならんで |
86 |
サクラ |
山桜 |
山桜の梢から |
86 |
枝 |
枝 |
鳴き声が下枝へおりて |
88 |
サクラ |
山桜 |
みずうみに山桜の花のうつっているのが |
88 |
イチョウ |
イチョウ |
並木のいちょうの葉には |
91 |
モモ |
桃 |
目に桃色の夕ばえがかすんだ |
91 |
モモ |
桃 |
桃色がかっていないかね |
91 |
モモ |
桃 |
空が少し桃色じゃないの |
91 |
モモ |
桃 |
空がなんとなく桃色のことはあった |
91 |
イチョウ |
イチョウ |
明日はいちょうの並木をのぼって |
91 |
モモ |
桃 |
桃色の空が銀平の |
92 |
モモ |
桃 |
桃色の世界の方を |
92 |
モモ |
桃 |
薄桃色の世界と |
92 |
モモ |
桃 |
見るものは桃色くなる |
92 |
モモ |
桃 |
思いがけなく桃色をふくんでいるのだと |
92 |
モモ |
桃 |
世界は温い桃色で客の |
92 |
モモ |
桃 |
薄桃色なのかもしれない |
93 |
葉 |
葉 |
葉ずれの音が廊下の |
93 |
枝 |
枝 |
思うほど枝はゆれていた |
93 |
枝 |
枝 |
窓に近い葉桜の枝に一人の |
93 |
モモ |
桃 |
空を桃色く見たところ |
93 |
葉桜 |
葉桜 |
窓に近い葉桜の枝に一人の |
99 |
木造 |
木造 |
門は木造だったらしく |
103 |
イチョウ |
イチョウ |
銀平はいちょう並木のある坂道へ |
103 |
並木 |
並木 |
並木のある歩道と |
104 |
葉 |
落葉 |
去年の落葉が腐っていた |
105 |
イチョウ |
イチョウ |
いちょう並木の坂道をさまよったり |
105 |
イチョウ |
イチョウ |
いちょうの若葉がたけだけしい |
105 |
並木 |
並木 |
のしかかる並木は |
111 |
バラ |
薔薇 |
すうっと薔薇の花びらのように |
123 |
イチョウ |
イチョウ |
いちょう並木の坂道にも |
126 |
木 |
木 |
交番の前の木にもたれていた |
129 |
サクラ |
桜 |
上野の夜桜を見せていただいた時 |
130 |
イチョウ |
イチョウ |
並木のいちょうの葉に雨の |
130 |
樹木 |
樹木 |
高原の闊葉樹木にキャンプした |
130 |
林 |
林 |
深い林のーやみぎわの雨 |
130 |
木 |
木の葉 |
降る雨よりも木の葉にたまった |
130 |
イチョウ |
イチョウ |
このいちょう並木に |
130 |
イチョウ |
イチョウ |
逆のいちょう並木の坂道の |
131 |
イチョウ |
イチョウ |
いちょう並木の坂道をのぼる |
132 |
並木 |
並木 |
窓明りが並木の夜のしげりに |
137 |
赤イ実 |
赤い実 |
野生のぐみの赤い実を取ろうとして |
137 |
刺 |
刺 |
やよいは刺で小指に |