36 |
梯子 |
梯子段 |
下は物置で、土間からすぐ梯子段が付いて居る、 |
38 |
敷居 |
敷居 |
時田は燈火も点けないで片足を敷居の上に延ばし、 |
39 |
森 |
東の森 |
その間身動きもしないで東の森をながめていたが |
39 |
柱 |
柱 |
柱に倚りかかりながら、茫然外面をながめて居る。 |
39 |
梯子 |
梯子段 |
すたこらと梯子段を下おりた。 |
39 |
木下闇 |
木下闇 |
時田は驚いて木下闇(このしたやみ)を見ると、一人の男が立っていたが、 |
41 |
垣根 |
垣根 |
垣根越ごしに上を見あげた。 |
41 |
生垣 |
生垣 |
足を爪立つまだてるようにして中二階の前の生垣のそばまで来て、 |
41 |
庭木 |
庭木の影 |
庭木の影がはっきりと地に印して居る。 |
41 |
欄干 |
欄干 |
欄干に倚っかかッて空を仰いでいた。 |
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欄干 |
欄干 |
お梅も欄干に倚って時田の顔をじっと見ている。 |
44 |
森 |
あの森 |
ら、あの森のところサ御料地の、あそこから向こうの畑と林とを見たところサ。 |
44 |
林 |
畑と林 |
ら、あの森のところサ御料地の、あそこから向こうの畑と林とを見たところサ。 |
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森 |
例の森 |
昨日はあのいい天気だからいつものように出かけて例の森 |
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ナラ |
楢林 |
何でも森を斜に取って西北の地平線から西へかけて低いところにもしゃもしゃと生えてる楢林あたりまでを写して見ることに決めた。 |
46 |
森 |
森 |
道は随分暑かッたが森へ来て少し休むと薄暗い奥の方から冷たい風が吹いて来ていい心持になった、 |
46 |
森 |
例の森 |
わき目もふれないなどしきりに思い続けて例の森まで行った。 |
46 |
森 |
森 |
何でも森を斜に取って西北の地平線から西へかけて低いところにもしゃもしゃと生えてる楢林あたりまでを写して見ることに決めた。 |
46 |
森 |
森その物 |
森その物は無論画いたところで画としてはかえっておもしろくないから、 |
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森 |
森 |
すると後ろの森の方でガサゴソと妙な音がした。こ |
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森 |
森の奥で |
森の奥でちょっと音がしたって、 |
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枯木 |
枯木の大束 |
背負っていた枯木の大束をそこへ卸して、 |
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森 |
この森 |
もしこの森にいるとか噂のある狂犬であっておれの後ろからいきなり頸筋へ食らいつくなら着いてもいいではないか。 |
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枯枝 |
枯枝 |
この近在の百姓が御料地の森へ入って、枯枝を集めるのは、 |
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森 |
森へ入って |
この近在の百姓が御料地の森へ入って、枯れ枝を集めるのは、 |