114 |
ウメ |
梅桜乱れ咲き |
木々は野生(のばえ)のままに育ち、春は梅桜乱れ咲き、 |
114 |
サクラ |
梅桜乱れ咲き |
木々は野生(のばえ)のままに育ち、春は梅桜乱れ咲き、 |
114 |
スギ |
杉の叢 |
煙は真すぐに立ちのぼりて、杉の叢立つあたりに青煙一抹(せいえんいちまつ )、霧の如くに重し。 |
114 |
スギ |
松杉の類 |
中にも松杉の類(たぐひ)のみは緑に誇る。詩人は朝夕にこの庭を楽しみて暮らしき。 |
114 |
マツ |
松杉の類 |
中にも松杉の類のみは緑に誇る。詩人は朝夕にこの庭を楽しみて暮らしき。 |
114 |
紅葉 |
紅葉の錦 |
秋は紅葉の錦みごとなり。 |
114 |
木 |
木々は野生のまま |
木々は野生(のばえ)のままに育ち、春は梅桜乱れ咲き、 |
114 |
木の葉 |
木の葉 |
冬に入りては木の葉落ち尽して庭の面のみ見すかさるる、 |
114 |
木立 |
木立 |
その庭は家にふさわしからず広く清き流丘の木立より走り出でてこれを貫き過ぐ。 |
114 |
落葉 |
落葉 |
終(つひ)に老僕をよびて落葉つみたる一つへ火を移さしめて己は内に入りぬ。 |
114 |
落葉 |
落葉 |
朝な朝な箒執りて落葉はき集め、 |
114 |
緑陰 |
緑陰深く |
夏は緑陰深く繁りて小川の水も暗く、 |
115 |
梢 |
梢に下り |
星一つ一つ梢に下り、梢の露一つ一つ空に帰らんとす。 |
115 |
梢 |
梢の露 |
星一つ一つ梢に下り、梢の露一つ一つ空に帰らんとす。 |
115 |
落葉 |
一山の落葉 |
かくて二人は一山の落葉燃え尽くるまで、 |
115 |
落葉 |
落葉 |
その次の夜も亦た詩人は積みし落葉の一つを燃(た)かしむれば、 |
115 |
落葉 |
七つの落葉 |
七つの落葉の山、六まで焼きて土曜日の夜はただ一つを余しぬ。 |