宮沢賢治の小説「土神ときつね」に出てくる樹木や木製品

この小説の初出は1934年、文庫本におけるページ数は16ページ

ページ	元樹種頭	掲載樹種頭	掲載言葉
109	葉	葉	いろいろの葉を降らせました
109	カバ	樺	樺の木はどちらかと云えば
109	木	木	この木に二人の友達がありました
109	木	木	目白もみんなこの木に停まりました
109	枝	枝	枝は美しく伸びて
109	幹	幹	幹はてかてか黒く光り
109	本木	本木	一本木の野原の
109	カバ	樺	奇麗な女の樺の木がありました
109	花	花	五月には白い花を雲のやうにつけ
110	カバ	樺	樺には新らしい
110	葉	葉	柔らかな葉がいっぱいに
110	カバ	樺	樺の木はそっと返事をしました
112	カバ	樺	樺の木はそんなことも
113	カバ	樺	そして樺の木は一晩中
113	カバ	樺	樺の木は何だか少し困ったやうに
113	葉	葉	ざわざわ葉を鳴らしながら
113	カバ	樺	そして樺の木はその時
113	カバ	樺	樺の木さん
114	カバ	樺	樺の木はうっとり
114	カバ	樺	樺の木はおろおろ声になりました
114	カバ	樺	樺の木はもうすっかり
115	カバ	樺	樺の木はやっと気をとり直して
115	カバ	樺	樺の木は折角なだめようと思って
115	葉	葉	その葉を風にゆすってゐました
115	ヤナギ	楊	ひどくねぢれた楊などもありました
116	木樵	木樵	けれども木樵には土神の形は
116	木樵	木樵	奇体なことは木樵はみちを
116	木樵	木樵	一人の木樵がやって来ました
116	カバ	樺	向ふの樺の木の立っていゐる
116	棒	棒	顔色を変えて棒立ちになりました
116	森	森	三つ森山の方へ
117	木樵	木樵	木樵は草の中にどしりと
117	カバ	樺	樺の木さへどうでもよければ
117	カバ	樺	樺の木を怒らないために
117	カバ	樺	けれども樺の木の方は
117	カバ	樺	狐のためよりは樺の木のためだ
117	カバ	樺	ガサリと樺の木の処にも
117	木樵	木樵	倒れていゐ木樵のからだを
117	木樵	木樵	間もなく木樵がすっかり
117	木樵	木樵	たうとう木樵はおろおろ
117	木樵	木樵	すると木樵はだんだん
117	カバ	樺	樺の木ははっと顔いろを変へて
118	木樵	木樵	投げ出された木樵はやっと
118	カバ	樺	樺の木のことなどは
118	カバ	樺	樺の木は又はっと
119	カバ	樺	ことによったら樺の木は自分を
119	カバ	樺	土神は樺の木のことを
119	カバ	樺	狐のことなど樺の木のことなど
119	カバ	樺	一本の樺の木がおれに
119	カバ	樺	だんだん樺の木の近くに
119	カバ	樺	自分が樺の木のとこへ
119	カバ	樺	あの樺の木の方へ
120	カバ	樺	樺の木はたづねました
120	カバ	樺	高が樺の木と狐との
120	カバ	樺	しづかな樺の木の声がしましまた
120	カバ	樺	樺の木のやさしい声が又しました
121	カバ	樺	樺の木がまた言ひました
122	カバ	樺	樺の木さん
122	カバ	樺	樺の木は遠くから
122	カバ	樺	どこかへ行ってしまって樺の木なども
122	カバ	樺	樺の木はまだまっ青でしたが
122	カバ	樺	心も軽く樺の木の方へ
122	実	実	ところどころすゞらんの実も赤く
123	カバ	樺	樺の木は又何とか
123	カバ	樺	樺の木さん
123	カバ	樺	青くしながら樺の木に言いました
123	カバ	樺	樺の木が言ってゐるうちに
124	カバ	樺	樺の木はさっと青くなって
124	カバ	樺	樺の木はあわてて
124	枝	枝	枝が一ぺんにがたがたふるへ