宮沢賢治の小説 「学者アラムハラドの見た着物」に出てくる樹木や木製品
この小説の初出は1933年、文庫本におけるページ数は9ページ
ページ |
元樹種頭 |
掲載樹種頭 |
掲載言葉 |
208 |
ヤナギ |
楊 |
街のはづれの楊の林の中にありました |
208 |
木 |
木 |
鳥や木や石やいろいろのことを |
209 |
木 |
木 |
けれども木により |
210 |
枝 |
枝 |
枝から枝へうつるときは |
211 |
林 |
林 |
啼いてゐる林の中へ行けば |
213 |
葉 |
葉 |
そこに黄金の葉をもった |
214 |
樹 |
樹 |
立派な樹がぞろっとならんで |
215 |
樹 |
樹 |
そんなに樹は高く深く |
215 |
実 |
実 |
私どもはその実をとることができないのだ |
215 |
木 |
木 |
あの木は高くてとゞかない |
215 |
ナツメ |
なつめ |
なつめの木だぞ |
215 |
木 |
木 |
一本の高いなつめの木を見つけて |
215 |
木 |
木 |
深くなりかしの木やくすの木や空も |
215 |
木 |
木 |
その木をまとひみちも大へん |
215 |
林 |
林 |
しづかに林へはひって行きました |
215 |
クス |
くす |
深くなりかしの木やくすの木や空も |
216 |
林 |
林 |
大きな林にはひったとき |
216 |
林 |
林 |
王子たちは林の中の |
216 |
樹 |
樹 |
高い樹の実を見てああほしいなあと |
216 |
実 |
実 |
高い樹の実を見てああほしいなあと |
216 |
果物 |
果物 |
その美しい果物を王子たちに奉った |
216 |
枝 |
枝 |
飢えてゐるならば木の枝はやっぱり |
216 |
樹 |
樹 |
その人は樹をちょっと見あげて |
216 |
木 |
木 |
もう一度林の高い木を見あげました |
216 |
梢 |
梢 |
まっ黒な木の梢から一きれのそらが |
216 |
樹 |
樹 |
樹はゆさゆさとゆすれ |
216 |
木 |
木 |
畑のものや木には大へん |
216 |
枝 |
枝 |
樹の枝はみな生物のやうに |
216 |
樹 |
樹 |
大王の徳には林の樹も又感じてゐた |
217 |
林 |
林 |
もう林がぱちぱち鳴りはじめました |
217 |
木 |
木の葉 |
たゞ林の濶い木の葉がぱちぱち |
217 |
木 |
木の葉 |
たゞ林の濶い木の葉がぱちぱち |