ページ | 小説名頭 | 元樹種頭 | 掲載樹種頭 | 掲載言葉 |
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368 | タネリはたしかにいちにち噛んでゐたやうだった | 森 | 森 | 森へは、はひって行くんでないぞ |
368 | タネリはたしかにいちにち噛んでゐたやうだった | シラカバ | 白樺 | 白樺の皮、剥いで来よ |
369 | タネリはたしかにいちにち噛んでゐたやうだった | 木 | 木 | 四本の柏の木の下で |
370 | タネリはたしかにいちにち噛んでゐたやうだった | 葉 | 葉 | 去年の赤い枯れた葉は |
370 | タネリはたしかにいちにち噛んでゐたやうだった | カシワ | 柏 | おい、柏の木、おいら |
370 | タネリはたしかにいちにち噛んでゐたやうだった | カシワ | 柏 | 柏の木は、もうこそっとも |
371 | タネリはたしかにいちにち噛んでゐたやうだった | カシワ | 柏 | まだ睡てるのか、柏の木 |
371 | タネリはたしかにいちにち噛んでゐたやうだった | フジ | 藤 | また藤の蔓をすこし口に入れて |
371 | タネリはたしかにいちにち噛んでゐたやうだった | 藤蔓 | 藤蔓 | また藤蔓を吐いてしまって |
372 | タネリはたしかにいちにち噛んでゐたやうだった | ヤドリギ | やどりぎ | やどり木の立派なまりが |
372 | タネリはたしかにいちにち噛んでゐたやうだった | 梢 | 梢 | その一本の梢には |
372 | タネリはたしかにいちにち噛んでゐたやうだった | クリ | 栗 | 四本の栗が立ってゐて |
373 | タネリはたしかにいちにち噛んでゐたやうだった | 藤蔓 | 藤蔓 | いま噛んだばかりの藤蔓を |
373 | タネリはたしかにいちにち噛んでゐたやうだった | クリ | 栗 | 栗の木死んだ |
373 | タネリはたしかにいちにち噛んでゐたやうだった | クリ | 栗 | 栗の木食って |
373 | タネリはたしかにいちにち噛んでゐたやうだった | クリ | 栗 | 栗の死んで |
373 | タネリはたしかにいちにち噛んでゐたやうだった | ヤドリギ | やどりぎ | やどりぎが、ちらっと笑ったやうでした |
373 | タネリはたしかにいちにち噛んでゐたやうだった | ヤドリギ | やどりぎ | やどりぎが、上でべそをかいた |
373 | タネリはたしかにいちにち噛んでゐたやうだった | フジ | 藤 | また藤の蔓を一つまみとって |
374 | タネリはたしかにいちにち噛んでゐたやうだった | 木 | 木立 | 向ふの木立が |
374 | タネリはたしかにいちにち噛んでゐたやうだった | 森 | 森 | その森の中に落ち込みました |
374 | タネリはたしかにいちにち噛んでゐたやうだった | 板 | 板 | 南の青いそらの板に |
374 | タネリはたしかにいちにち噛んでゐたやうだった | 木 | 木 | それに何の木かわからないのです |
374 | タネリはたしかにいちにち噛んでゐたやうだった | 木 | 木立 | ひどく暗い巨きな木立でした |
375 | タネリはたしかにいちにち噛んでゐたやうだった | ヤドリギ | やどりぎ | 立派なやどりぎのまりがついてゐました |
375 | タネリはたしかにいちにち噛んでゐたやうだった | クリ | 栗 | 栗の木、起きろ |
375 | タネリはたしかにいちにち噛んでゐたやうだった | ヤドリギ | やどりぎ | それはれっきとしたやどりぎでした |
375 | タネリはたしかにいちにち噛んでゐたやうだった | 梢 | 梢 | その一本の梢には |
375 | タネリはたしかにいちにち噛んでゐたやうだった | クリ | 栗 | そこに四本の栗の木が立って |
375 | タネリはたしかにいちにち噛んでゐたやうだった | ナシ | 梨 | 山梨のやうな赤い眼を |
375 | タネリはたしかにいちにち噛んでゐたやうだった | フジ | 藤 | また藤の蔓を一つまみ |
375 | タネリはたしかにいちにち噛んでゐたやうだった | 森 | 森 | もいちど森を見ましたら |
376 | タネリはたしかにいちにち噛んでゐたやうだった | 藤蔓 | 藤蔓 | 藤蔓みんな噛じって来たか |
376 | タネリはたしかにいちにち噛んでゐたやうだった | 藤蔓 | 藤蔓 | 仕事に藤蔓噛みに行って |
376 | タネリはたしかにいちにち噛んでゐたやうだった | ナラ | なら | またこならの実を搗きはじめました |