- クリ 6箇所
- ヤドリギ 5箇所
- フジ 3箇所
- カシワ 3箇所
- ナラ 1箇所
- ナシ 1箇所
- シラカバ 1箇所
- 箇所
宮沢賢治の小説 「タネリはたしかにいちにち噛んでゐたやうだった」に出てくる樹木や木製品
この小説の初出は1926年、文庫本におけるページ数は10ページ
ページ |
小説名頭 |
元樹種頭 |
掲載樹種頭 |
掲載言葉 |
368 |
タネリはたしかにいちにち噛んでゐたやうだった |
森 |
森 |
森へは、はひって行くんでないぞ |
368 |
タネリはたしかにいちにち噛んでゐたやうだった |
シラカバ |
白樺 |
白樺の皮、剥いで来よ |
369 |
タネリはたしかにいちにち噛んでゐたやうだった |
木 |
木 |
四本の柏の木の下で |
370 |
タネリはたしかにいちにち噛んでゐたやうだった |
葉 |
葉 |
去年の赤い枯れた葉は |
370 |
タネリはたしかにいちにち噛んでゐたやうだった |
カシワ |
柏 |
おい、柏の木、おいら |
370 |
タネリはたしかにいちにち噛んでゐたやうだった |
カシワ |
柏 |
柏の木は、もうこそっとも |
371 |
タネリはたしかにいちにち噛んでゐたやうだった |
カシワ |
柏 |
まだ睡てるのか、柏の木 |
371 |
タネリはたしかにいちにち噛んでゐたやうだった |
フジ |
藤 |
また藤の蔓をすこし口に入れて |
371 |
タネリはたしかにいちにち噛んでゐたやうだった |
藤蔓 |
藤蔓 |
また藤蔓を吐いてしまって |
372 |
タネリはたしかにいちにち噛んでゐたやうだった |
ヤドリギ |
やどりぎ |
やどり木の立派なまりが |
372 |
タネリはたしかにいちにち噛んでゐたやうだった |
梢 |
梢 |
その一本の梢には |
372 |
タネリはたしかにいちにち噛んでゐたやうだった |
クリ |
栗 |
四本の栗が立ってゐて |
373 |
タネリはたしかにいちにち噛んでゐたやうだった |
藤蔓 |
藤蔓 |
いま噛んだばかりの藤蔓を |
373 |
タネリはたしかにいちにち噛んでゐたやうだった |
クリ |
栗 |
栗の木死んだ |
373 |
タネリはたしかにいちにち噛んでゐたやうだった |
クリ |
栗 |
栗の木食って |
373 |
タネリはたしかにいちにち噛んでゐたやうだった |
クリ |
栗 |
栗の死んで |
373 |
タネリはたしかにいちにち噛んでゐたやうだった |
ヤドリギ |
やどりぎ |
やどりぎが、ちらっと笑ったやうでした |
373 |
タネリはたしかにいちにち噛んでゐたやうだった |
ヤドリギ |
やどりぎ |
やどりぎが、上でべそをかいた |
373 |
タネリはたしかにいちにち噛んでゐたやうだった |
フジ |
藤 |
また藤の蔓を一つまみとって |
374 |
タネリはたしかにいちにち噛んでゐたやうだった |
木 |
木立 |
向ふの木立が |
374 |
タネリはたしかにいちにち噛んでゐたやうだった |
森 |
森 |
その森の中に落ち込みました |
374 |
タネリはたしかにいちにち噛んでゐたやうだった |
板 |
板 |
南の青いそらの板に |
374 |
タネリはたしかにいちにち噛んでゐたやうだった |
木 |
木 |
それに何の木かわからないのです |
374 |
タネリはたしかにいちにち噛んでゐたやうだった |
木 |
木立 |
ひどく暗い巨きな木立でした |
375 |
タネリはたしかにいちにち噛んでゐたやうだった |
ヤドリギ |
やどりぎ |
立派なやどりぎのまりがついてゐました |
375 |
タネリはたしかにいちにち噛んでゐたやうだった |
クリ |
栗 |
栗の木、起きろ |
375 |
タネリはたしかにいちにち噛んでゐたやうだった |
ヤドリギ |
やどりぎ |
それはれっきとしたやどりぎでした |
375 |
タネリはたしかにいちにち噛んでゐたやうだった |
梢 |
梢 |
その一本の梢には |
375 |
タネリはたしかにいちにち噛んでゐたやうだった |
クリ |
栗 |
そこに四本の栗の木が立って |
375 |
タネリはたしかにいちにち噛んでゐたやうだった |
ナシ |
梨 |
山梨のやうな赤い眼を |
375 |
タネリはたしかにいちにち噛んでゐたやうだった |
フジ |
藤 |
また藤の蔓を一つまみ |
375 |
タネリはたしかにいちにち噛んでゐたやうだった |
森 |
森 |
もいちど森を見ましたら |
376 |
タネリはたしかにいちにち噛んでゐたやうだった |
藤蔓 |
藤蔓 |
藤蔓みんな噛じって来たか |
376 |
タネリはたしかにいちにち噛んでゐたやうだった |
藤蔓 |
藤蔓 |
仕事に藤蔓噛みに行って |
376 |
タネリはたしかにいちにち噛んでゐたやうだった |
ナラ |
なら |
またこならの実を搗きはじめました |