- サクラ 567箇所
- マツ 24箇所
- スギ 13箇所
- モモ 9箇所
- カエデ 8箇所
- ヤドリギ 7箇所
- サトザクラ 6箇所
- クリ 5箇所
- ツル 4箇所
- キリ 3箇所
- マキ 3箇所
- ケヤキ 3箇所
- クワ 3箇所
- フジ 3箇所
- エドヒガン 2箇所
- クヌギ 2箇所
- ウメ 2箇所
- トチ 2箇所
- モミジ 2箇所
- ナシ 2箇所
- モチ 2箇所
- ヒノキ 2箇所
- ツガ 2箇所
- クサツゲ 1箇所
- アカマツ 1箇所
- イワナシ 1箇所
- カラマツ 1箇所
- シダレ 1箇所
- カバ 1箇所
- カキ 1箇所
- ウルシ 1箇所
- オオシマザクラ 1箇所
- キャラ 1箇所
- クロマツ 1箇所
- サクランボ 1箇所
- アオギリ 1箇所
- シイ 1箇所
- ヤナギ 1箇所
- ショウハク 1箇所
- シンジュ 1箇所
- センリョウ 1箇所
- ツゲ 1箇所
- トラノオ 1箇所
- ナンテン 1箇所
- マンリョウ 1箇所
- ミカン 1箇所
- サルスベリ 1箇所
水上勉の小説「櫻守」に出てくる樹木や木製品
この小説の初出は1969年、文庫本におけるページ数は164ページ
ページ |
元樹種 |
掲載樹種 |
掲載言葉 |
8 |
サクラ |
山桜 |
山桜が満開や |
8 |
木 |
木 |
どの木も同じ花の木ではなかった |
8 |
木 |
木 |
どの木も同じ花の木ではなかった |
8 |
細枝 |
細枝 |
細枝がたわむほど |
8 |
新葉 |
新葉 |
花はその新葉のつけ根あたりに付き |
8 |
新葉 |
新葉 |
どの木もあかみをおびた新葉が出て |
8 |
木 |
木 |
どの木もあかみをおびた新葉が出て |
8 |
サクラ |
桜 |
桜は弥吉の手で |
8 |
木端 |
木端 |
桜の下へ祖父は木端の大きなのをあつめて |
8 |
サクラ |
桜 |
桜の下へ祖父は木端の大きなのをあつめて |
8 |
サクラ |
山桜 |
はじめて山桜の名をおぼえた |
8 |
疎林 |
疎林 |
尾根のそこだけが疎林なので |
8 |
丸木 |
丸木橋 |
危なかしい丸木橋も渡った |
8 |
落葉樹 |
落葉樹 |
足もとまで落葉樹の巨木が |
8 |
割箸 |
割箸 |
割箸でも立てたみたいにみえる |
8 |
スギ |
杉 |
枝落しのすんだひょろ長な杉が |
8 |
枝 |
枝 |
枝落しのすんだひょろ長な杉が |
8 |
サクラ |
桜 |
これが桜だとわかるのは |
8 |
スギ |
杉山 |
片側は高い杉山で |
8 |
樹 |
樹 |
込んだ樹の下を |
8 |
木樵 |
木樵 |
木樵の祖父について |
8 |
クリ |
栗 |
山は栗、櫟、欅の類が多かった |
8 |
クヌギ |
櫟 |
山は栗、櫟、欅の類が多かった |
8 |
ケヤキ |
欅 |
山は栗、櫟、欅の類が多かった |
8 |
木 |
木 |
薄茶の横縞のみえる木が目についた |
9 |
木端 |
木端 |
木端をあつめて火を焚いた |
9 |
サクラ |
桜 |
桜をいちいち点検するように |
9 |
木肌 |
木肌 |
光った木肌にたてて縦に線を入れた |
9 |
木 |
木 |
木はうすみどりのもう一枚の皮をもっていて |
9 |
皮 |
皮 |
木はうすみどりのもう一枚の皮をもっていて |
9 |
木挽 |
木挽小舎 |
木挽小舎の方へ歩きはじめた |
9 |
スギ |
杉 |
一本の杉を倒すのをみた |
9 |
サクラ |
桜 |
尾根の桜が散っていなかったから |
9 |
クリ |
栗 |
栗材をそろえて |
10 |
木挽 |
木挽小舎 |
木挽小舎で祖父のひくガンドの音がしていると思った |
10 |
サクラ |
桜 |
尾根の桜が |
10 |
サクラ |
桜 |
一本の桜があった |
10 |
サクラ |
桜 |
満開の桜の下だった |
10 |
サクラ |
桜 |
桜山の方へ歩いた |
10 |
古株 |
古株 |
古株の下を |
10 |
雑木山 |
雑木山 |
雑木山へ入り |
10 |
イワナシ |
岩なし |
岩なし(岩梨)をとった |
11 |
葉 |
葉 |
葉のない花ばかりの |
11 |
サクラ |
山桜 |
大ぶりの花弁のつく山桜である |
11 |
疎林 |
疎林 |
平坦な疎林がひらけ |
12 |
庭樹 |
庭樹 |
庭樹一切の移植、根廻し、堀取り、運搬、根付け |
12 |
根廻シ |
根廻し |
庭樹一切の移植、根廻し、堀取り、運搬、根付け |
12 |
根付ケ |
根付け |
庭樹一切の移植、根廻し、堀取り、運搬、根付け |
12 |
サクラ |
桜 |
桜の研究では |
13 |
苗圃 |
苗圃 |
苗圃もあり、桜ならでは夜もあけない人だときいた |
13 |
サクラ |
桜 |
桜一途に生きてきたという |
13 |
サクラ |
桜 |
桜のことなら日本一で |
13 |
サクラ |
桜 |
本心をいえば桜に惹かれた |
13 |
樹 |
樹 |
樹の手入れなどで |
13 |
サクラ |
桜 |
苗圃もあり、桜ならでは夜もあけない人だときいた |
13 |
サクラ |
山桜 |
百数十種に及ぶ山桜の園である |
13 |
サクラ |
桜 |
桜にばかりかかりきって |
14 |
サクラ |
桜 |
みな桜や |
14 |
サクラ |
桜 |
桜材をつかった大火鉢が一つあった |
14 |
サクラ |
桜 |
祖父の愛用した菓子盆も、桜の皮が貼ってあった |
14 |
サクラ |
桜 |
調度という調度はみな桜で |
14 |
サクラ |
山桜 |
あれも山桜の貼皮だったと思う |
14 |
サクラ |
桜 |
茶碗の柄まで桜の花やった |
15 |
サクラ |
桜 |
桜好きやいうても |
15 |
サクラ |
桜 |
桜の研究に没頭しやはった |
15 |
サクラ |
桜 |
桜ばっかりやな |
17 |
サクラ |
桜 |
ええ桜が一本ありました |
18 |
木挽 |
木挽 |
木挽どす |
18 |
サクラ |
山桜 |
みな山桜やいうとりました |
18 |
サクラ |
桜 |
桜ばっかり植わってました |
18 |
スギ |
杉 |
杉伐ったあとに |
18 |
サクラ |
桜 |
桜ありましたか |
18 |
木 |
木 |
木イ出し |
18 |
木挽 |
木挽 |
木挽で、年じゅう山どした |
18 |
サクラ |
桜 |
桜は知ってます |
18 |
木樵 |
木樵 |
祖父が木樵でしたので |
18 |
サクラ |
桜 |
桜は、鶴ヶ岡の村にもありましたわ |
18 |
名木 |
名木 |
桜の名木がかくれていそうだから |
18 |
サクラ |
桜 |
桜の名木がかくれていそうだから |
18 |
名木 |
名木 |
名木がまだまだあります |
18 |
サクラ |
桜 |
桜どこですよ |
18 |
木樵 |
木樵 |
あんたのお爺さんは木樵でしたか |
18 |
木 |
木 |
木イ伐り |
19 |
庭樹 |
庭樹 |
毎年庭樹の手入れにもいった |
19 |
宮大工 |
宮大工 |
父が宮大工でしたんで |
19 |
木 |
木 |
木イに関係がないとはいえまへんな |
19 |
木挽 |
木挽 |
木挽さんのお孫さんなら |
19 |
サクラ |
八重 |
八重だっしゃろな |
19 |
サクラ |
山桜 |
山桜だっしゃろ |
19 |
サクラ |
山桜 |
山桜にも種類があんのどすな |
20 |
木挽 |
木挽 |
爺さんが木挽しとったンで |
20 |
サクラ |
桜 |
桜やな |
20 |
サクラ |
山桜 |
山桜があったで |
20 |
苗圃 |
苗圃 |
向日町の苗圃は |
20 |
植木 |
植木 |
植木職人もつこてきやはった |
22 |
サクラ |
桜 |
桜以外に無うなった |
22 |
サクラ |
桜 |
桜の花に呆けてはる気持ちも |
22 |
苗圃 |
苗圃 |
苗圃の番小舎に起居し |
23 |
苗 |
苗 |
山は苗を移植するに |
23 |
枕木 |
枕木 |
煤けた枕木の積まれてある |
24 |
サクラ |
山桜 |
大きな山桜が、幾千本と |
24 |
サクラ |
桜 |
桜を見にきた客と |
24 |
添木 |
添木 |
添え木のくさったのなど |
24 |
苗圃 |
苗圃 |
向日町の苗圃にいて |
24 |
幾千本 |
幾千本 |
大きな山桜が、幾千本と |
25 |
マツ |
松 |
大きな松が |
26 |
サクラ |
大さくら |
大桜の移植だとか |
26 |
木挽 |
木挽 |
木挽の多い村で |
27 |
サクランボ |
さくらんぼ |
さくらんぼとりに |
27 |
モモ |
桃 |
桃やあけびやら |
27 |
モモ |
桃 |
よう桃盗りにいって |
28 |
枝 |
枝 |
枝落しの途中で |
28 |
大工 |
大工 |
大工の頭は |
29 |
モモ |
桃 |
その桃ぬすっとの娘はんが |
29 |
モモ |
桃 |
園が桃を盗った |
29 |
モモ |
桃 |
桃やら梅を植はったんは |
29 |
ウメ |
梅 |
桃やら梅を植はったんは |
29 |
接木 |
接木 |
接木の試験にしやはるためやった |
29 |
サクラ |
桜 |
桜の試験台と |
29 |
サクラ |
桜 |
桜の苗を踏みよるいうて |
31 |
サクラ |
桜 |
桜と楓が植えてあるので |
31 |
カエデ |
楓 |
桜と楓が植えてあるので |
31 |
木 |
木もれ陽 |
木もれ陽がふりかかると |
31 |
サクラ |
さくら研究家 |
この桜研究家は |
32 |
苗 |
苗 |
実際の樹々の苗を指さしてみせたり |
32 |
幹 |
幹 |
葉や幹にさわって |
32 |
葉 |
葉 |
葉や幹にさわって |
32 |
カバ |
樺 |
めずらしい樺なども |
32 |
苗木 |
苗木 |
移植した苗木の |
32 |
根 |
根 |
根つぎした古木の |
32 |
樹 |
樹々 |
実際の樹々の苗を指さしてみせたり |
32 |
カエデ |
楓 |
楓の品種について |
32 |
サクラ |
桜 |
桜の品種や |
32 |
古木 |
古木 |
根つぎした古木の |
33 |
サクラ |
桜 |
桜の細工物 |
33 |
ウメ酒 |
うめ |
十年前からの梅酒の甕 |
34 |
サクラ |
桜 |
女も桜の移植に似たようなとこが |
34 |
木 |
木 |
枯れる木になるのも |
34 |
サクラ |
桜 |
桜の名を書き |
34 |
木切レ |
木切れ |
弥吉のつくった木切れは |
34 |
砧木 |
砧木(だいぎ) |
砧木にあつらえむき |
34 |
接木 |
接木 |
あの女が接木されてくる |
34 |
接木 |
接木 |
砧木と接木の合目の |
34 |
接木 |
接木 |
接木にほしいと思うような女は |
34 |
木 |
木 |
しっかり咲く木になるのも |
34 |
苗圃 |
苗圃 |
苗圃ですわ |
34 |
木 |
木 |
木イになりまへんわ |
34 |
枝 |
枝 |
枝にぶら下げて |
34 |
砧木 |
砧木(だいぎ) |
砧木と接木の合目の |
35 |
苗 |
苗 |
接穂の苗さがしに廻る |
35 |
接穂 |
接穂 |
接穂の苗さがしに廻る |
35 |
砧木 |
砧木(だいぎ) |
それも砧木しだい |
35 |
接木 |
接木 |
さし損うた接木というもんは |
35 |
木挽 |
木挽 |
木挽したこともあるというて |
35 |
木挽 |
木挽 |
木挽やいうたら |
35 |
苗圃 |
苗圃 |
向日町の苗圃の方も |
36 |
キリ |
桐 |
桐の木買いしとって |
36 |
キリ |
桐 |
桐を仲買する人やったらしおす |
37 |
サクラ |
桜 |
木イやってええ桜ほど |
37 |
木 |
木 |
大きく育つのも木のおもしろさです |
37 |
木 |
木 |
寿命をちぢめるのも木なら |
37 |
土木 |
土木 |
土木工事や |
37 |
木 |
木 |
木イやってええ桜ほど |
37 |
木出シ |
木出し |
山の木出しの口がかかると |
38 |
サクラ |
山桜 |
山桜が満開に近い |
39 |
接木 |
接木 |
夫婦しての接木は |
39 |
サクラ |
桜 |
若夫婦が接いだ桜は |
39 |
木 |
木 |
木イにそんだけ愛情がでるからだっしゃな |
39 |
サクラ |
桜 |
桜の栽培に熱心で |
39 |
木 |
木 |
木イは生きものやから |
40 |
植木屋 |
植木屋 |
植木屋の嫁は |
40 |
根 |
根 |
根まわしも、植付けも上手なんがいます |
40 |
植付ケ |
植付け |
根まわしも、植付けも上手なんがいます |
40 |
庭師 |
庭師 |
庭師の手つだいにもゆきよって |
40 |
苗圃 |
苗圃 |
苗圃の守りをしてもろて |
41 |
サクラ |
桜 |
桜山の小舎で |
41 |
サトザクラ |
楊貴妃 |
楊貴妃は今晩あたり満開ですわ |
41 |
サクラ |
桜 |
桜山の番小舎に泊るのも |
42 |
サクラ |
桜 |
満開の桜みて泊りとおす |
42 |
サクラ |
桜 |
桜の下でおくるのんも |
42 |
サクラ |
桜 |
桜を守りして暮さんならん夫婦やさかいに |
43 |
薪 |
薪 |
薪泥棒が多かった |
43 |
スギ |
杉 |
雑木、松、杉、檜など |
43 |
マツ |
松 |
雑木、松、杉、檜など |
43 |
雑木 |
雑木 |
雑木の枝を落したのがたまっているし |
43 |
モモ |
桃 |
桃や梅の果をとりにくる子供なら |
43 |
ヒノキ |
檜 |
雑木、松、杉、檜など |
43 |
サクラ |
桜 |
桜の皮を剥がしにくる |
43 |
ナマコ板 |
なまこ板(トタン) |
なまこ板の不足は |
43 |
木製 |
木製 |
家具調度は木製のものが多くなった |
43 |
サクラ |
山桜 |
撫でるように育てた山桜の |
43 |
枯枝 |
枯枝 |
立木の枯枝を |
43 |
クリ |
栗 |
栗拾い、松茸とりにかこつけて |
43 |
マツ |
まつ茸 |
栗拾い、松茸とりにかこつけて |
43 |
枝 |
枝 |
雑木の枝を落したのがたまっているし |
43 |
薪材 |
薪材 |
炭や薪材の不足から |
43 |
薪 |
薪 |
薪を盗んでゆく |
43 |
ウメ |
梅 |
桃や梅の果をとりにくる子供なら |
43 |
薪 |
薪 |
薪づくりをたのまれたかのように |
43 |
生木 |
生木 |
生木を切り |
43 |
雑木 |
雑木 |
雑木、松、杉、檜など |
43 |
立木 |
立木 |
立木の枯枝を |
43 |
サクラ |
桜 |
桜皮をぬいつけたものが |
44 |
サクラ |
桜 |
桜だけには |
44 |
サクラ |
桜 |
桜は枯れてしまいます |
44 |
杣道 |
杣道 |
杣道の角に |
45 |
花 |
花 |
花や果が育ちます |
45 |
果 |
果 |
花や果が育ちます |
45 |
果 |
果 |
花や果が育つと |
45 |
花 |
花 |
花や果が育つと |
46 |
根 |
根 |
地めんに根を張ります |
46 |
植林 |
植林 |
植林はわすれる |
46 |
サクラ |
桜 |
桜の木も、みな、こうして |
46 |
サクラ |
桜 |
桜山をみてるような女ごには |
46 |
種 |
タネ |
タネはウンチを養分にして |
46 |
種 |
タネ |
タネをウンチにつつんで落します |
46 |
果 |
果 |
鳥が果をたべて |
46 |
濫伐 |
濫伐 |
濫伐、濫伐で |
46 |
濫伐 |
濫伐 |
濫伐、濫伐で |
46 |
木 |
木 |
ところが、木イを伐る |
47 |
サトザクラ |
楊貴妃 |
楊貴妃は、二十年ぐらいのもので |
47 |
枝 |
枝 |
枝をたれていた |
48 |
ヤナギ |
柳 |
身廻品類の入った柳行李など |
48 |
サクラ |
桜 |
桜だけが花の衣装をまとって |
48 |
花 |
花 |
桜だけが花の衣装をまとって |
48 |
木 |
木 |
丹精して育生された木というものは |
48 |
サクラ |
桜 |
桜が群生しているのをみて |
48 |
サクラ |
桜 |
桜と桜のあいだに |
48 |
カエデ |
楓 |
楓のみどりに浮いてみえたが |
48 |
サクラ |
桜 |
桜の園の番小舎ですごすことを |
48 |
新葉 |
新葉 |
楓のほかに櫟や栗も新葉をみせている |
48 |
クリ |
栗 |
楓のほかに櫟や栗も新葉をみせている |
48 |
クヌギ |
櫟 |
楓のほかに櫟や栗も新葉をみせている |
48 |
カエデ |
楓 |
楓のほかに櫟や栗も新葉をみせている |
48 |
若葉 |
若葉 |
蝉の羽でもみるような若葉である |
48 |
カエデ |
楓 |
花を浮きあがらせる楓があって |
48 |
サクラ |
桜 |
桜と桜のあいだに |
48 |
シダレ |
しだれ |
しだれなどは |
48 |
サトザクラ |
楊貴妃 |
枝の低い楊貴妃や |
48 |
苗 |
苗 |
一本ずつ、新しい名木の苗を植えたのである |
48 |
若木 |
若木 |
植えたばかりの若木を |
48 |
柳行李 |
柳行李 |
身廻品類の入った柳行李など |
48 |
枝 |
枝 |
枝の低い楊貴妃や |
48 |
花 |
花 |
花を浮きあがらせる楓があって |
48 |
名木 |
名木 |
一本ずつ、新しい名木の苗を植えたのである |
49 |
サクラ |
桜 |
桜の縁やし |
49 |
植木屋 |
植木屋 |
一人前の植木屋にならんならん |
49 |
サクラ |
桜 |
桜のことなら |
49 |
サクラ |
桜 |
桜は好きや |
49 |
サクラ |
桜 |
桜が好きやった |
49 |
サクラ |
桜 |
桜の植木屋になりたいねんや |
49 |
植木屋 |
植木屋 |
桜の植木屋になりたいねんや |
50 |
接穂 |
接穂 |
接穂をもらいにいった |
50 |
サクラ |
不断さくら |
不断桜見てきたんやけど |
50 |
サクラ |
不断さくら |
不断桜は、美濃にもあったが |
50 |
枝 |
枝 |
一本だけ枝さきに |
50 |
サクラ |
桜 |
桜は人間みたいに |
50 |
葉 |
葉 |
葉をしげらせて |
50 |
木 |
木 |
不思議な木イや |
50 |
サクラ |
桜 |
伊賀にええ桜があるいうんで |
50 |
花 |
花 |
桜も花ばっかりやない |
50 |
サクラ |
不断さくら |
不断桜の虫食い葉から白子の型紙がうまれた |
50 |
サクラ |
桜 |
これも桜の力やなア |
50 |
葉 |
葉 |
不断桜の虫食い葉から白子の型紙がうまれた |
50 |
サクラ |
桜 |
桜も花ばっかりやない |
51 |
サクラ |
桜 |
桜のうしろに思い出がいっぱいあるのやろ |
51 |
若木 |
若木 |
その若木が、親桜のように |
51 |
添木 |
添木 |
添え木をしてやる |
51 |
接木 |
接木 |
砧木を選って、接木や |
51 |
砧木 |
砧木(だいぎ) |
砧木を選って、接木や |
51 |
接穂 |
接穂 |
接穂をもろて帰ってくると |
51 |
接穂 |
接穂 |
接穂もらいや |
51 |
名木 |
名木 |
名木やったら |
51 |
サクラ |
親さくら |
親桜の満開の姿がうかぶのやろ |
51 |
接穂 |
接穂 |
接穂をもろて育生しやはったもんや |
51 |
サクラ |
桜 |
冬の桜みておっても |
51 |
サクラ |
親さくら |
その若木が、親桜のように |
51 |
サクラ |
桜 |
秋の桜 |
51 |
サクラ |
桜 |
桜のこと以外に |
52 |
苗圃 |
苗圃 |
毎日苗圃と岡本の家の往復や |
52 |
サクラ |
桜 |
仰山の桜つくって |
53 |
サクラ |
桜 |
日本の桜を育ててはんのやな |
53 |
サトザクラ |
楊貴妃 |
楊貴妃の花弁が一つ |
54 |
サクラ |
山桜 |
山桜も植はった |
54 |
サクラ |
山桜 |
山桜を植えてきやはったんや |
54 |
灌木 |
灌木 |
灌木の掃除以外は |
54 |
マツ |
松 |
相当の松はあった |
54 |
木 |
木 |
どの木も自然生ではなく |
54 |
マツ |
松 |
付近の松が伐られているのだが |
54 |
マツ |
松 |
松の供出だった |
54 |
マツ |
松 |
松は放ったらかしにされていた |
54 |
並木 |
並木 |
並木の松の伐られていた無慙さは |
54 |
マツ |
松 |
撫でるようにしてきた松だけに |
54 |
マツ |
松 |
並木の松の伐られていた無慙さは |
54 |
園丁 |
園丁 |
花を育ててる園丁や |
54 |
マツ |
松 |
どの松も、みな中身はうつろで |
54 |
マツ |
松 |
それらの松をわざわざ見にいった |
55 |
サクラ |
桜 |
桜の花が出てきても |
55 |
花 |
花 |
桜の花が出てきても |
55 |
親木 |
親木 |
どこへいってもない品種の親木も植えてます |
55 |
サクラ |
桜 |
桜の苗を栽培しているのです |
55 |
モミジ |
もみじ |
桜ももみじもありますか |
55 |
サクラ |
桜 |
桜ももみじもありますか |
55 |
マツ |
松 |
桜といい、もみじといい、松があってのことやな |
55 |
モミジ |
もみじ |
桜といい、もみじといい、松があってのことやな |
55 |
サクラ |
桜 |
桜といい、もみじといい、松があってのことやな |
55 |
サクラ |
桜 |
ほろびてゆきよる桜を |
55 |
サクラ |
桜 |
桜木を守り通す |
56 |
サクラ |
菊さくら |
菊桜を接いでみとうなりました |
56 |
サクラ |
菊さくら |
菊桜に賭けてみまひょ |
56 |
サクラ |
桜 |
桜にとり憑かれた人やで |
56 |
サクラ |
桜 |
桜の学者さんや |
56 |
接木 |
接木 |
接木にしては少々季節がおそかったので |
57 |
接木 |
接木 |
接木の講習をうけにいったけど |
57 |
接木 |
接木 |
何百本と接木して |
57 |
サクラ |
桜 |
接木の桜が短命といわれる |
57 |
接木 |
接木 |
接木の桜が短命といわれる |
57 |
苗 |
苗 |
実生の苗と比較して |
57 |
実生 |
実生 |
実生の苗と比較して |
57 |
接木 |
接木 |
接木に関心がふかい |
57 |
苗 |
苗 |
何百本もの名木の苗接いで |
57 |
柑橘 |
柑橘 |
接木は柑橘類であった |
57 |
名木 |
名木 |
何百本もの名木の苗接いで |
57 |
接木 |
接木 |
桜の接木も |
57 |
サクラ |
桜 |
桜の接木も |
57 |
接木 |
接木 |
奥から接木したのをもってきよる |
57 |
接木 |
接木 |
接木たのみにきたいうても |
57 |
接木 |
接木 |
蜜柑やら柿の接木の名人が |
57 |
カキ |
柿 |
蜜柑やら柿の接木の名人が |
57 |
ミカン |
蜜柑 |
蜜柑やら柿の接木の名人が |
57 |
接木 |
接木 |
接木というもんは |
57 |
サクラ |
桜 |
植木屋も桜のことでは |
57 |
植木屋 |
植木屋 |
植木屋も桜のことでは |
57 |
接木 |
接木 |
接木は柑橘類であった |
57 |
接木 |
接木 |
接木についてはかなりな指導もうけていた |
58 |
サクラ |
桜 |
桜をたずねて日本じゅう歩きましたが |
58 |
木 |
木 |
砧木に用いた木も |
58 |
砧木 |
砧木(だいぎ) |
砧木に用いた木も |
58 |
芽 |
芽 |
砧木の芽が |
58 |
サクラ |
桜 |
京都の桜研究家で |
58 |
泰白 |
泰白 |
最大の花といわれる「泰白」の品種を |
58 |
サクラ |
桜 |
全国の桜を知っているなどとは |
58 |
サクラ |
桜 |
日本の桜の現状だっさかい |
58 |
サクラ |
桜 |
そら桜の品種も減ってます |
58 |
花 |
花 |
最大の花といわれる「泰白」の品種を |
59 |
サクラ |
桜 |
立派な桜がかくれとるのを知ってはる |
59 |
サクラ |
桜 |
外国に負けん桜はいっぱいあるんや |
59 |
サクラ |
桜 |
日本は桜の国やな |
59 |
サクラ |
菊さくら |
菊桜の砧木を見て帰ったあと |
59 |
杣道 |
杣道 |
杣道を越せば一時間とかからない |
59 |
砧木 |
砧木(だいぎ) |
菊桜の砧木を見て帰ったあと |
60 |
木小舎 |
木小舎 |
あんな木小舎におるのや |
61 |
灌木 |
灌木 |
灌木伐りで忙しかったさかい |
61 |
接穂 |
接穂 |
菊桜の接穂をていねいに接いだのである |
61 |
若木 |
若木 |
こっちの若木の手入れやら |
61 |
砧木 |
砧木(だいぎ) |
用意の砧木を慎重に点検して |
61 |
サクラ |
菊さくら |
菊桜の接穂をていねいに接いだのである |
62 |
サクラ |
桜 |
接着直後の桜の特性で |
62 |
サクラ |
菊さくら |
菊桜の接穂の頭に |
62 |
実生 |
実生 |
名木の種子を実生させて育てた |
62 |
種子 |
種子 |
名木の種子を実生させて育てた |
62 |
枝 |
枝 |
枝落しや除虫剤の撒布に詰めます |
62 |
接穂 |
接穂 |
菊桜の接穂の頭に |
62 |
サクラ |
桜 |
土質も桜に向いて軽く |
62 |
名木 |
名木 |
名木の種子を実生させて育てた |
62 |
旱魃 |
旱魃(かんばつ) |
水もたれ、旱魃、いずれにも |
63 |
苗圃 |
苗圃 |
苗圃をたずねてきた |
63 |
サクラ |
桜 |
造幣局の通り抜けの桜 |
63 |
苗圃 |
苗圃 |
園は苗圃へ竹部をよびにきた |
63 |
サクラ |
山桜 |
数千本の山桜の苗木の園である |
63 |
サクラ |
桜 |
植えた桜ばかりだ |
63 |
苗木 |
苗木 |
数千本の山桜の苗木の園である |
63 |
サクラ |
桜 |
橿原神宮参道の桜 |
63 |
サクラ |
桜 |
薄墨の桜を世話しとりました |
63 |
サクラ |
桜 |
琵琶湖畔近江舞子の桜 |
63 |
サクラ |
桜 |
根尾の桜 |
64 |
サクラ |
薄墨さくら |
根尾の薄墨桜 |
64 |
サクラ |
桜 |
この桜の由緒については |
64 |
サクラ |
神代さくら |
神代桜を負かすと |
64 |
サクラ |
桜 |
南北二十八間の巨桜である |
64 |
サクラ |
桜 |
根尾谷に、ぽつんとある巨桜は |
64 |
サクラ |
薄墨さくら |
根尾の薄墨桜に親しんだ |
64 |
サクラ |
桜 |
「桜の会」の席上だったかと思う |
64 |
接穂 |
接穂 |
接穂の旅にいった時 |
64 |
サクラ |
桜 |
この若者の口から出た桜については |
64 |
サクラ |
桜 |
巨桜の生いたちを探っていて |
65 |
三好学 |
三好学 |
三好学博士に相談してみたところ |
65 |
ヤドリギ |
ヤドリギ |
寄生木は取除かないと桜は衰える |
65 |
サクラ |
桜 |
寄生木は取除かないと桜は衰える |
65 |
サクラ |
桜 |
宮崎は老桜の保護に |
65 |
ヤドリギ |
ヤドリギ |
寄生木を取除くのはやめたがよい |
65 |
サクラ |
名さくら |
かくれた名桜の花ざかりを |
65 |
細枝 |
細枝 |
細枝のこまやかな交錯が |
65 |
サクラ |
桜 |
千五百年も生きた巨桜は |
65 |
大枝 |
大枝 |
小高い地に大枝をひろげていた |
65 |
サクラ |
桜 |
年々腐朽してゆく巨桜を |
65 |
ヤドリギ |
ヤドリギ |
寄生木の繁殖です |
65 |
ヤドリギ |
ヤドリギ |
寄生木が細いならとにかく |
65 |
ツゲ |
黄楊 |
一尺五寸もある黄楊が生えてます |
65 |
サクラ |
桜 |
ほとほと巨桜がかわいそうで |
66 |
サクラ |
桜 |
巨桜を中心に |
66 |
サクラ |
桜 |
このような巨桜に岐阜県は |
66 |
サクラ |
桜 |
桜の園にしたいから |
66 |
サクラ |
山桜 |
山桜の苗をわけてくれないかと |
66 |
サクラ |
桜 |
この桜の生育した姿を |
66 |
苗木 |
苗木 |
苗木を惜しむわけではないが |
66 |
苗木 |
苗木 |
ゴミゴミした苗木でよごすこともあるまい |
67 |
苗圃 |
苗圃 |
苗圃の堀上げにひと息入れて |
67 |
サクラ |
桜 |
薄墨の桜に賭けたいいうて |
67 |
サクラ |
桜 |
日本一の巨桜の近くにうまれて |
67 |
サクラ |
桜 |
桜の近くに寺を建てたいいいまして |
67 |
サクラ |
桜 |
地方の桜調査の仕事でゆけなかった |
67 |
サクラ |
桜 |
桜のことなら |
67 |
サクラ |
桜 |
古桜を守る仲間ならこその |
67 |
サクラ |
桜 |
一生桜の守りで終わったのでござります |
68 |
サクラ |
桜 |
桜の横に寺建てて |
68 |
サクラ |
桜 |
薄墨の桜守りで一生おくった |
68 |
サクラ |
桜 |
桜を守りしとると |
68 |
サクラ |
桜 |
根尾の桜の話をしたことがありましたな |
69 |
サクラ |
サクラ |
サクラがそんなに好きなのかね |
69 |
苗圃 |
苗圃 |
苗圃の方へすたすたと |
69 |
サクラ |
桜 |
法科にして桜をやったっていいでしょう |
69 |
サクラ |
桜 |
法科にいて桜をつづけていくつもりです |
69 |
青葉 |
青葉 |
青葉も撮った |
69 |
サクラ |
桜 |
桜を写真にとって歩いた |
69 |
サクラ |
桜 |
桜にあけくれている |
69 |
サクラ |
桜 |
桜気ちがいだというのも |
69 |
サクラ |
桜 |
桜栽培のコツを |
70 |
サクラ |
桜 |
日本の老桜はただ蝕まれてゆく |
70 |
サクラ |
桜 |
日本一の桜研究家になれ |
70 |
老根 |
老根 |
老根は焼かれる |
70 |
力根 |
力根 |
四方へ張っていく力根を伐られて |
70 |
木 |
木 |
肝心の木は、放ったらかしで |
70 |
支エ木 |
支え木 |
支え木したり |
70 |
サクラ |
桜 |
桜は天然記念物に指定されて |
70 |
サクラ |
桜 |
桜も生き物だから |
70 |
サクラ |
桜 |
老桜は哀れだった |
70 |
サクラ |
名さくら |
諸所の名桜をみて歩いた |
70 |
サクラ |
桜 |
桜でぬりつぶしたのである |
70 |
サクラ |
山桜 |
無報酬で山桜の育生と |
70 |
サクラ |
桜 |
桜に一生を捧げる決意も |
70 |
枯死 |
枯死 |
枯死もしようが |
71 |
根 |
根 |
根エも張れんぐあいにしばられてます |
71 |
サクラ |
桜 |
桜を育て守るのとちっとも関係がおへん |
71 |
サクラ |
不断さくら |
白子の不断桜なども |
71 |
木 |
木 |
木イ自体と何の関係もおへん |
71 |
サクラ |
桜 |
石戸の蒲桜は、周囲をみかげ石で囲まれ |
71 |
木 |
木 |
木イは排気ガスで泣いてます |
71 |
木 |
木 |
天然記念物にされた木はめいわくで |
71 |
サクラ |
桜 |
年とった桜をみて |
71 |
サクラ |
桜 |
石戸の蒲桜ですわ |
71 |
サクラ |
桜 |
石戸の蒲桜はみていないが |
72 |
皮 |
皮 |
皮を裂いた |
72 |
サクラ |
桜 |
日本の桜が丈夫に生き |
72 |
品種 |
品種 |
いちばん堕落した品種で |
72 |
サクラ |
桜 |
日本の桜でも |
72 |
苗圃 |
苗圃 |
苗圃から庭へ |
72 |
サクラ |
桜 |
その種の桜が |
72 |
サクラ |
染井吉野 |
白い花だけの染井吉野が |
72 |
サクラ |
桜 |
えらい桜の園がおます |
72 |
サクラ |
桜 |
桜のこととなると |
72 |
サクラ |
桜 |
桜を切った人のことばかり |
72 |
サクラ |
桜 |
老桜の下へきて |
72 |
サクラ |
桜 |
桜の皮を切って |
72 |
サクラ |
桜 |
桜は、アメリカに負けてしまうかもわかりまへん |
72 |
サクラ |
桜 |
桜の木を切って |
73 |
サクラ |
山桜 |
良種の山桜を |
73 |
サクラ |
桜 |
これが日本の桜やと思われると |
73 |
オオシマザクラ |
オオシマザクラ |
エドヒガンとオオシマザクラの交配によって |
73 |
ソメイヨシノ |
染井 |
植樹用の染井の氾濫 |
73 |
サクラ |
山桜 |
古来の山桜や里桜の退化に |
73 |
サクラ |
染井吉野 |
染井吉野に対抗して |
73 |
エドヒガン |
エドヒガン |
エドヒガンとオオシマザクラの交配によって |
73 |
ソメイヨシノ |
染井 |
全国の九割を占めるあの染井をみて |
73 |
サクラ |
里さくら |
古来の山桜や里桜の退化に |
73 |
サクラ |
里さくら |
朱のさした淡みどりの葉と共に咲く山桜、里桜が最高だった |
73 |
木 |
木 |
都合のええ木イどす |
73 |
植樹 |
植樹 |
植樹用の染井の氾濫 |
73 |
サクラ |
山桜 |
朱のさした淡みどりの葉と共に咲く山桜、里桜が最高だった |
73 |
サクラ |
染井吉野 |
染井吉野は、江戸時代の末期から |
73 |
サクラ |
山桜 |
山桜や里桜では薬害の可能性もある |
73 |
サクラ |
桜 |
日本の桜というものは |
73 |
ソメイヨシノ |
染井 |
竹部は染井をけなした |
73 |
サクラ |
山桜 |
山桜が正絹やとすると |
73 |
ソメイヨシノ |
染井 |
染井はスフいうとこですな |
73 |
葉 |
葉 |
朱のさした淡みどりの葉と共に咲く山桜、里桜が最高だった |
74 |
苗圃 |
苗圃 |
向日町の苗圃にも |
74 |
サクラ |
桜 |
桜気ちがいにならんならんような魂が |
74 |
サクラ |
桜 |
カメラで桜ばっかりとって |
74 |
サクラ |
桜 |
桜に呆けたのではない |
74 |
サクラ |
桜 |
生きる楽しみは桜を育てることしかないのか |
74 |
サクラ |
桜 |
桜しかかわいがるもんがおへんさかいや |
74 |
サクラ |
桜 |
桜を育て |
74 |
サクラ |
名さくら |
竹部庸太郎の桜に対する |
74 |
サクラ |
桜 |
日本人にそなわる桜を |
74 |
サクラ |
桜 |
桜気ちがいになって |
74 |
ソメイヨシノ |
染井 |
古来の山桜と、染井の生命力の美点を |
74 |
サクラ |
山桜 |
古来の山桜と、染井の生命力の美点を |
74 |
サクラ |
名さくら |
名桜が瀕死の状態に |
75 |
サクラ |
桜 |
その桜の木の下で寝ていた母の |
75 |
サクラ |
桜 |
先生も桜気ちがいなら |
75 |
サクラ |
桜 |
桜が好きやったのやろ |
75 |
木挽 |
木挽 |
ガンドをひいていた木挽小舎のまわりを |
75 |
サクラ |
桜 |
忘れられない桜についての |
75 |
サクラ |
桜 |
桜のために生まれてきたような人や |
75 |
サクラ |
山桜 |
薄紅に染めていた山桜の春景色を |
75 |
サクラ |
山桜 |
山桜の満開だった光景が |
76 |
サクラ |
桜 |
桜なんぞ植とったら銭にならん時代がきた |
76 |
紅葉 |
紅葉 |
表は桜、裏は紅葉の定規やった |
76 |
定規 |
定規 |
表は桜、裏は紅葉の定規やった |
76 |
サクラ |
桜 |
腰にさげたどうらんは桜の皮やった |
76 |
サクラ |
桜 |
桜は山に仰山生えとった |
76 |
サクラ |
桜 |
表は桜、裏は紅葉の定規やった |
76 |
サクラ |
彼岸さくら |
そこらじゅうに彼岸桜や |
76 |
スギ |
杉 |
山は杉やら松やら |
76 |
パルプ材 |
パルプ材 |
軍用のパルプ材に変ってしもた |
76 |
サクラ |
桜 |
公園の桜も |
76 |
サクラ |
桜 |
土手の桜も |
76 |
ソメイヨシノ |
染井 |
薬につよい染井がはびこりよった |
76 |
サクラ |
桜 |
日本にほんまの桜が無うなるわな |
76 |
サクラ |
桜 |
桜を守る仕事をしてンのや |
76 |
マツ |
松 |
山は杉やら松やら |
76 |
ガク |
ガク |
五枚のガクをとって |
76 |
サクラ |
桜 |
立派な経師屋はんのつかわる定規も桜やった |
76 |
サクラ |
山桜 |
尾根いっぱい山桜やった |
76 |
サクラ |
桜 |
桜は先生のいわはるように |
76 |
サクラ |
桜 |
桜の模様はどこにもあった |
76 |
サクラ |
桜 |
桜のボタンしてはる |
76 |
サクラ |
桜 |
桜の花は、いさぎよく散る |
76 |
樹 |
樹 |
樹イに咲いとる花を |
76 |
サクラ |
桜 |
家の調度みな桜をつこうた |
76 |
サクラ |
桜 |
日本じゅうに桜はあった |
76 |
サクラ |
桜 |
桜の火鉢 |
76 |
サクラ |
桜 |
お経を刷った版木も桜やった |
76 |
サクラ |
桜 |
桜の机 |
76 |
版木 |
版木 |
お経を刷った版木も桜やった |
76 |
サクラ |
桜 |
桜の椅子 |
76 |
花 |
花 |
樹イに咲いとる花を |
76 |
サクラ |
桜 |
ボタンも桜やし |
77 |
接穂 |
接穂 |
接穂の旅が出来ないことと |
77 |
サクラ |
桜 |
先生に負けん桜気ちがいや |
77 |
接穂 |
接穂 |
接穂とりは |
77 |
シンジュ |
新樹 |
新樹がかわいいのであった |
79 |
サクラ |
菊さくら |
あの菊桜が |
79 |
杣道 |
杣道 |
杣道の補修ばかりだった |
79 |
伐株 |
伐株 |
松山の伐株跡の整理や |
79 |
サクラ |
菊さくら |
菊桜の生長をすっかり |
80 |
サクラ |
大さくら |
大桜を一本ひき抜いたほどの穴が |
81 |
苗圃 |
苗圃 |
向日町の苗圃も代りの番人が |
82 |
葉 |
葉 |
うすみどりのやわらかい葉だ |
82 |
枕木 |
枕木 |
九十八の枕木をかぞえて |
82 |
樹 |
樹 |
人影のない樹の下道で |
82 |
クリ |
栗 |
高い欅も栗も |
82 |
ケヤキ |
欅 |
高い欅も栗も |
82 |
サクラ |
桜 |
切畑から桜山へ |
82 |
サトザクラ |
楊貴妃 |
もう楊貴妃は散ってしもたやもしれんけど |
82 |
サクラ |
桜 |
桜山の景色は |
83 |
花 |
花 |
楊貴妃の花が |
83 |
ナシ |
梨 |
ここへ桃やら梨をとりにきたんやもん |
83 |
モモ |
桃 |
ここの山の桃ぬすっとやった |
83 |
サトザクラ |
楊貴妃 |
楊貴妃の花が |
83 |
モモ |
桃 |
ここへ桃やら梨をとりにきたんやもん |
84 |
サクラ |
八重 |
遅咲きの八重の一、二本が |
84 |
サクラ |
サクランボ |
桜山にしきりと鳥が啼いた |
84 |
サクラ |
山桜 |
あの時も山桜の込んだ |
84 |
サクラ |
八重 |
遅咲きの八重が散っていた |
84 |
サクラ |
桜 |
桜も見おさめどすね |
85 |
サクラ |
桜 |
桜の絵柄のない調度はない |
85 |
接穂 |
接穂 |
竹部と接穂の旅で |
85 |
サクラ |
桜 |
底に桜花の一輪が淡紅色に浮いていた |
87 |
マツ |
まつ山 |
思い出の桜山も、松山も |
87 |
サクラ |
桜 |
桜の守りとちがいおへんで |
87 |
サクラ |
桜 |
思い出の桜山も、松山も |
87 |
松根油 |
松根油 |
松根油と木炭に伐りとられて |
87 |
木炭 |
木炭 |
松根油と木炭に伐りとられて |
87 |
サクラ |
桜 |
馬も桜に似ていた |
90 |
マツ |
松 |
松とみると松根油にしよった |
90 |
炭 |
炭 |
炭に伐られてしもたやろ |
90 |
松根油 |
松根油 |
松とみると松根油にしよった |
90 |
サクラ |
桜 |
桜も紅葉もあったもんやない |
90 |
紅葉 |
紅葉 |
桜も紅葉もあったもんやない |
90 |
サクラ |
桜 |
桜にしがみついてはると思うが |
91 |
植木屋 |
植木屋 |
植木屋もそうなると |
91 |
庭樹 |
庭樹 |
庭樹いじりに精出すことが |
91 |
庭樹 |
庭樹 |
庭樹の手入れというところまで |
93 |
樹 |
樹 |
花の咲く樹はいくらでもあるが |
93 |
木 |
木 |
同じ木を冠するなら |
93 |
植木職人 |
植木職人 |
顔見知りの植木職人が |
93 |
植木職人 |
植木職人 |
植木職人をして |
93 |
サクラ |
桜 |
ちょっぴり桜がよぎったが |
93 |
マキ |
まき |
槇のような性質のええ樹はないやないか |
93 |
花 |
花 |
花の咲く樹はいくらでもあるが |
93 |
マキ |
まき |
何が好きやといわれたら槇のほかにはない |
93 |
木 |
木 |
虫の食わん木イや |
93 |
樹 |
樹 |
槇のような性質のええ樹はないやないか |
94 |
植木屋 |
植木屋 |
植木屋をよんで |
94 |
植木職人 |
植木職人 |
植木職人だといえば |
94 |
木 |
木 |
木イが泣いとる |
94 |
枝 |
枝 |
枝の茂るままに |
95 |
植木屋 |
植木屋 |
植木屋がうまくゆかなければ |
96 |
サクラ |
桜 |
鶴ヶ岡の背山の桜の消えたことで |
96 |
サクラ |
山桜 |
山桜ぐらいだ |
97 |
サクラ |
桜 |
桜や橡や檜や杉の |
97 |
トチ |
橡 |
桜や橡や檜や杉の |
97 |
ヒノキ |
檜 |
桜や橡や檜や杉の |
97 |
雑木 |
雑木 |
雑木の茂るにまかせられている |
97 |
炭 |
炭 |
農家や炭焼きの |
97 |
パルプ材 |
パルプ材 |
手っ取り早いパルプ材が |
97 |
木 |
木 |
山の木は伐られた |
97 |
スギ |
杉 |
桜や橡や檜や杉の |
98 |
植木職人 |
植木職人 |
もとの植木職人に立ち戻って |
99 |
サクラ |
桜 |
桜の職人や |
99 |
木 |
木 |
木の移植のはじまる時期で |
99 |
カエデ |
楓 |
楓も、松も桜も植えんならんはなしやったし |
99 |
マツ |
松 |
楓も、松も桜も植えんならんはなしやったし |
99 |
サクラ |
桜 |
楓も、松も桜も植えんならんはなしやったし |
99 |
マツ |
松 |
松も、桜も植えられる仕事がやってきたかと |
99 |
サクラ |
桜 |
松も、桜も植えられる仕事がやってきたかと |
99 |
サクラ |
桜 |
教えてもろた桜を |
100 |
サクラ |
桜 |
桜の接木、移植、一切の知識を |
100 |
接木 |
接木 |
桜の接木、移植、一切の知識を |
100 |
植木屋 |
植木屋 |
ちゃんとした植木屋や |
100 |
移植 |
移植 |
桜の接木、移植、一切の知識を |
100 |
サクラ |
桜 |
桜もあるぞ |
101 |
サクラ |
普賢象サトザクラ |
普賢象の一本をどこへ植えるかの |
101 |
常緑樹 |
常緑樹 |
築山の常緑樹の植込んだ |
101 |
サクラ |
桜 |
弥吉の好きな桜の一つで |
101 |
花樹 |
花樹 |
花樹のにぎやかさと |
101 |
樹 |
樹 |
樹を植えるのだからして |
101 |
枝 |
枝 |
枝をいためぬように |
101 |
アカマツ |
赤松 |
うしろ山に赤松がいっぱい茂っていて |
101 |
根 |
根 |
根まきされた桐、松、槇、椎、桜、黐、栂 |
101 |
キリ |
桐 |
根まきされた桐、松、槇、椎、桜、黐、栂 |
101 |
マツ |
松 |
根まきされた桐、松、槇、椎、桜、黐、栂 |
101 |
マキ |
まき |
根まきされた桐、松、槇、椎、桜、黐、栂 |
101 |
シイ |
椎 |
根まきされた桐、松、槇、椎、桜、黐、栂 |
101 |
サクラ |
桜 |
根まきされた桐、松、槇、椎、桜、黐、栂 |
101 |
サクラ |
桜 |
桜の植込みの時だけは |
101 |
モチ |
もち |
根まきされた桐、松、槇、椎、桜、黐、栂 |
101 |
ツガ |
栂 |
根まきされた桐、松、槇、椎、桜、黐、栂 |
101 |
木 |
木 |
無数の丈高い木が |
102 |
サクラ |
桜 |
桜は赤土黒土によろし |
102 |
花弁 |
花弁 |
数多い花弁の中から二つの変り葉が出て |
102 |
サクラ |
桜 |
また桜を植うるは |
102 |
サクラ |
植さくら |
植桜の鉄則である |
102 |
常盤樹 |
常盤樹 |
常盤樹をめぐらせて |
102 |
サクラ |
桜 |
桜はうしろに |
102 |
マツカシワ |
まつかしわ |
松柏の込んだ合間から |
102 |
花 |
花 |
桜は、見越しの花の味をみて |
102 |
サクラ |
桜 |
桜は、見越しの花の味をみて |
102 |
葉 |
葉 |
数多い花弁の中から二つの変り葉が出て |
102 |
林 |
林 |
山のかたはらのうち林の前 |
103 |
サクラ |
桜 |
桜でも、松でも、楓でも |
103 |
葉蘭 |
葉蘭 |
葉蘭はなぜ、寺の本堂などの雨だれ下に |
103 |
樹 |
樹 |
樹をよく考えて |
103 |
サクラ |
桜 |
桜だけの研究に没頭している |
103 |
サクラ |
桜 |
桜だけではなく |
103 |
植林 |
植林 |
植林する場合は |
103 |
花 |
花 |
樹の特徴、花の特徴を知った上で |
103 |
マツ |
松 |
桜でも、松でも、楓でも |
103 |
カエデ |
楓 |
桜でも、松でも、楓でも |
103 |
花 |
花 |
葉一枚、花一輪でも押花にして |
103 |
名木 |
名木 |
名木は汽車に乗ってでも |
103 |
押花 |
押花 |
葉一枚、花一輪でも押花にして |
103 |
葉 |
葉 |
葉一枚、花一輪でも押花にして |
103 |
樹 |
樹 |
樹の特徴、花の特徴を知った上で |
104 |
木 |
木 |
このような木を知らずに頭で木を植える |
104 |
樹 |
樹 |
まあ樹を知ることが第一義どす |
104 |
木 |
木 |
このような木を知らずに頭で木を植える |
104 |
ツガ |
栂 |
窓前の竹、芭蕉、栂、梧桐 |
104 |
花 |
花 |
普賢象の花を知らない人である |
104 |
マンリョウ |
まんりょう |
下木用は万両、千両、草黄楊、伽羅、南天 |
104 |
センリョウ |
せんりょう |
下木用は万両、千両、草黄楊、伽羅、南天 |
104 |
クサツゲ |
草黄楊 |
下木用は万両、千両、草黄楊、伽羅、南天 |
104 |
キャラ |
伽羅 |
下木用は万両、千両、草黄楊、伽羅、南天 |
104 |
ナンテン |
南天 |
下木用は万両、千両、草黄楊、伽羅、南天 |
104 |
樹 |
樹 |
けど樹の美しさは |
104 |
庭樹 |
庭樹 |
庭樹は早うて三年たたんと |
104 |
樹 |
樹 |
樹の根の寿命にかかわってくる |
104 |
根 |
根 |
樹の根の寿命にかかわってくる |
104 |
アオギリ |
梧桐 |
窓前の竹、芭蕉、栂、梧桐 |
104 |
サクラ |
普賢象サトザクラ |
普賢象の花を知らない人である |
104 |
造園家 |
造園家 |
造園家の出現は |
105 |
サクラ |
桜 |
桜も戦時中は木炭用に伐られた |
105 |
サクラ |
桜 |
桜を展覧しているのを |
105 |
サクラ |
桜 |
桜が活けられているから |
105 |
天ノ川 |
天の川 |
天の川、普賢象、虎の尾、紅提灯、魁桜 |
105 |
サクラ |
普賢象サトザクラ |
天の川、普賢象、虎の尾、紅提灯、魁桜 |
105 |
トラノオ |
虎の尾 |
天の川、普賢象、虎の尾、紅提灯、魁桜 |
105 |
紅提灯 |
紅提灯 |
天の川、普賢象、虎の尾、紅提灯、魁桜 |
105 |
サクラ |
桜 |
桜を伐って |
105 |
樹木 |
樹木 |
自然石や樹木の眺められる |
105 |
木炭 |
木炭 |
桜も戦時中は木炭用に伐られた |
105 |
サクラ |
名さくら |
市内外にある名桜も |
105 |
サクラ |
しだれさくら |
円山公園のしだれ桜を筆頭に |
105 |
サクラ |
桜 |
無慙にも桜の血が流れている気がして |
105 |
サクラ |
桜 |
天の川、普賢象、虎の尾、紅提灯、魁桜 |
106 |
サクラ |
桜 |
桜林が春を競ったのも |
106 |
サクラ |
桜 |
市内外の桜を |
106 |
サクラ |
桜 |
巨桜が風で倒れた際 |
106 |
サクラ |
桜 |
折れた巨桜の地上十尺にみたない |
106 |
樹幹 |
樹幹 |
空洞の樹幹をみて |
106 |
サクラ |
桜 |
名桜巨桜といわれる |
106 |
サクラ |
名さくら |
名桜巨桜といわれる |
106 |
サクラ |
しだれさくら |
しだれ桜を植えかえたり |
106 |
サクラ |
桜 |
桜は歩いてみるもんや |
106 |
苗圃 |
苗圃 |
苗圃は農地転換で大半は伐られていた |
106 |
サクラ |
桜 |
桜をかわいがって植える人もいた |
106 |
苗木 |
苗木 |
すぐ苗木の育生にのりだしている |
106 |
サクラ |
桜 |
わざわざ桜切って |
106 |
サクラ |
桜 |
桜はやっぱり、土に植えといた方がよろしな |
106 |
苗圃 |
苗圃 |
苗圃もあった |
106 |
サクラ |
桜 |
桜栽培の第一人者と |
106 |
サクラ |
桜 |
良種の桜だけは頑固に |
107 |
枝 |
枝 |
見ごとに枝を張った |
107 |
枝 |
枝 |
冒険的に若木の枝をさし接いだ |
107 |
サクラ |
桜 |
巨桜は三百年たっていたろうか |
107 |
樹 |
樹 |
樹の芯は洞穴になっていて |
107 |
板 |
板 |
それはまるで、板を立てかけたようだった |
107 |
若木 |
若木 |
この皮に若木を接いだ |
107 |
サクラ |
桜 |
桜の寿命は |
107 |
若木 |
若木 |
冒険的に若木の枝をさし接いだ |
107 |
木 |
老木 |
枯れかけた老木の皮が |
107 |
葉 |
葉 |
葉も大きかった |
107 |
サクラ |
親さくら |
宇多野は親桜と同種の桜を接いだのである |
107 |
サクラ |
桜 |
宇多野は親桜と同種の桜を接いだのである |
107 |
サクラ |
桜 |
めずらしい巨桜の底力をみて |
107 |
サクラ |
桜 |
京の桜の母親なら |
107 |
サクラ |
桜 |
日本の桜の父親いうとこやな |
107 |
若木 |
若木 |
若木を活着させて |
108 |
泰白 |
泰白 |
泰白もあった |
108 |
サクラ |
しだれさくら |
しだれ桜の美しいのもあった |
108 |
桐ヶ谷 |
桐ヶ谷 |
桐ヶ谷もあった |
108 |
サクラ |
普賢象 |
普賢象もあった |
108 |
苗 |
苗 |
名桜の接穂をもらって接木あるいは実生の苗から |
108 |
実生 |
実生 |
名桜の接穂をもらって接木あるいは実生の苗から |
108 |
接穂 |
接穂 |
名桜の接穂をもらって接木あるいは実生の苗から |
108 |
サクラ |
名さくら |
名桜の接穂をもらって接木あるいは実生の苗から |
108 |
若木 |
若木 |
三十種に近い桜の若木を植えている |
108 |
サクラ |
桜 |
三十種に近い桜の若木を植えている |
108 |
サクラ |
桜 |
老生相かわらずの桜旅をつづけ |
108 |
植木 |
植木 |
植木に精出していることを喜び |
108 |
サクラ |
桜 |
桜の守りで一日を費やした |
108 |
接木 |
接木 |
名桜の接穂をもらって接木あるいは実生の苗から |
109 |
植木職 |
植木職 |
植木職のおかみといえた |
109 |
サクラ |
桜 |
桜のことやったら |
109 |
サクラ |
桜 |
桜だけはまかせられん |
109 |
サクラ |
桜 |
わいは桜さえいじっとればええねんや |
110 |
成木 |
成木 |
これらの苗木は、成木となり |
110 |
サクラ |
桜 |
桜を守るためのトリデ |
110 |
サクラ |
桜 |
桜に向かない |
110 |
サクラ |
桜 |
チェホフの桜の園の登場人物が |
110 |
サクラ |
桜 |
では桜を移植せねばならぬといっても |
110 |
サクラ |
桜 |
桜の園も水不足で枯れてしまう |
110 |
サクラ |
桜 |
そして桜の園も売れと |
110 |
苗木 |
苗木 |
これらの苗木は、成木となり |
110 |
苗圃 |
苗圃 |
苗木を植えて苗穂にしたもの |
110 |
苗木 |
苗木 |
苗木を植えて苗穂にしたもの |
110 |
サクラ |
桜 |
桜の園は |
110 |
サクラ |
桜 |
数百本の桜とともに |
110 |
サクラ |
桜 |
もとの桜の園を |
110 |
サクラ |
桜 |
滅びゆく桜の運命を嘆く人たちの |
110 |
サクラ |
桜 |
桜の園を買収しようとする |
111 |
サクラ |
桜 |
ただ桜のために生きてきた |
111 |
サクラ |
桜 |
桜の園を何とか生かしたい |
111 |
サクラ |
桜 |
桜の園のまわりで |
111 |
サクラ |
桜 |
植えた桜は無数にある |
111 |
苗圃 |
苗圃 |
あの苗穂は、二十年近いあいだに |
111 |
サクラ |
桜 |
ほとんど桜のために |
112 |
サクラ |
桜 |
自分が根巻きした桜はなつかしい |
112 |
名木 |
名木 |
おぼえている名木があった |
112 |
花 |
花 |
幹から葉から花まで |
112 |
幹 |
幹 |
幹から葉から花まで |
112 |
サクラ |
桜 |
苗穂の桜を早急に移植せねば |
112 |
苗圃 |
苗圃 |
苗穂の桜を早急に移植せねば |
112 |
葉 |
葉 |
幹から葉から花まで |
113 |
苗圃 |
苗圃 |
あんな苗穂はどこにもおへんで |
113 |
スギ |
杉 |
杉は伐れまへん |
114 |
サクラ |
桜 |
桜苗圃の代替地は |
114 |
苗圃 |
苗圃 |
守ってきた苗穂を |
114 |
サクラ |
桜 |
わざわざ桜林をねらわなくても |
114 |
サクラ |
桜 |
桜の品種もあることだし |
114 |
成木 |
成木 |
移植もきかぬ成木もたくさんある |
114 |
苗圃 |
苗圃 |
桜苗圃の代替地は |
114 |
サクラ |
桜 |
桜をどこへうつせばいいか |
114 |
サクラ |
桜 |
わたしが桜を育ててるのを |
114 |
サクラ |
桜 |
それらの桜が |
115 |
床ノ間 |
床の間 |
玄関も床の間も不必要なものやと |
115 |
サクラ |
桜 |
桜のことを何やかや |
115 |
エドヒガン |
あずまひがん(エドヒガンの別称。) |
あずまひがんの大きなのがありますねんやな |
116 |
サクラ |
桜 |
御母衣の桜をみやはった時に |
116 |
サクラ |
桜 |
桜の写真を一枚もってきやはって |
116 |
サクラ |
桜 |
そんな桜の移植の成功は |
117 |
サクラ |
桜 |
この桜にそれだけの |
117 |
サクラ |
桜 |
一本の巨桜をみて |
118 |
木 |
老木 |
四百年を生きた老木 |
118 |
サクラ |
桜 |
この桜は四百年はたっています |
118 |
サクラ |
桜 |
そんな老桜の移植は |
118 |
サクラ |
桜 |
一本の桜に |
118 |
サクラ |
桜 |
日本の老桜が |
118 |
サクラ |
桜 |
老桜の命を助けようとしてはる |
118 |
サクラ |
桜 |
しかも桜の移植など |
119 |
サクラ |
名さくら |
丹精した名桜を |
119 |
サクラ |
桜 |
桜一途に生きてきて |
119 |
サクラ |
桜 |
桜の品種改良と |
119 |
サクラ |
山桜 |
日本古来の山桜の保存育生に |
119 |
サクラ |
桜 |
前代未聞の老桜の移植をひきうけている |
119 |
サクラ |
桜 |
今日までの桜にそそいだ |
119 |
サクラ |
桜 |
桜の移植はまずないだろう |
119 |
植木 |
植木 |
小野甚で、植木一途に生きてきた |
119 |
樹 |
樹 |
百年以上の樹の移植に成功している植木屋の話は |
119 |
植木屋 |
植木屋 |
百年以上の樹の移植に成功している植木屋の話は |
119 |
植木屋 |
植木屋 |
賢明な植木屋は首を振る |
119 |
サクラ |
桜 |
桜にとりつかれた人を |
119 |
サクラ |
桜 |
松や桜は移植に弱い |
119 |
サクラ |
桜 |
四百年も生きた山奥の桜を |
119 |
サクラ |
桜 |
老桜の移植に |
119 |
マツ |
松 |
松や桜は移植に弱い |
120 |
サクラ |
桜 |
桜職人ではなかったか |
120 |
サクラ |
桜 |
桜にいのち賭けてはるわ |
120 |
サクラ |
桜 |
桜に関する一切の知識を |
121 |
サクラ |
桜 |
桜は五十年くらい寿命やと |
121 |
サクラ |
桜 |
桜を植える祭りばっかりに |
121 |
サクラ |
染井吉野 |
染井吉野を植えて |
121 |
サクラ |
桜 |
それで桜植えた顔してる |
121 |
木 |
木 |
木イは植えさしたら |
121 |
サクラ |
桜 |
日本の良質の桜を守ろうと |
121 |
サクラ |
桜 |
桜を守ること忘れてんねや |
122 |
木 |
大木 |
かなり大木の移植もしやはった |
122 |
植木屋 |
植木屋 |
植木屋はんやいうてはりました |
122 |
サクラ |
桜 |
この老桜移植に |
122 |
サクラ |
桜 |
桜の移植にかけられた |
122 |
木 |
木 |
木イも人間と同じやおへんか |
123 |
サクラ |
桜 |
史上空前の老桜移植であるから |
123 |
サクラ |
桜 |
この老桜の移植に |
123 |
植木屋 |
植木屋 |
豊橋の植木屋と職人のほかに |
123 |
サクラ |
桜 |
御母衣の桜に気をとられてばかりいた |
123 |
サクラ |
桜 |
老桜移植のその後の話を |
124 |
立木 |
立木 |
立木もいっぱいみえた |
124 |
木 |
老木 |
老木であるから |
124 |
サクラ |
桜 |
四百年ちかく生きた桜の重さは |
124 |
サクラ |
彼岸さくら |
同種の彼岸桜があるのを |
124 |
ヤドリギ |
ヤドリギ |
いく本もの寄生木があった |
124 |
幹 |
幹 |
枝と幹の叉に |
124 |
枝 |
枝 |
枝と幹の叉に |
124 |
根 |
根 |
根まわりにもみた |
124 |
樹 |
樹 |
巨大な象の皮膚を思わせる樹に |
124 |
サクラ |
彼岸さくら |
大きな彼岸桜である |
124 |
枝 |
枝 |
桜だけが枝をひろがせて |
124 |
サクラ |
桜 |
桜だけが枝をひろがせて |
124 |
サクラ |
桜 |
光輪寺の桜を見にいった |
125 |
サクラ |
桜 |
あの桜こそ大切なのではないか |
125 |
サクラ |
桜 |
二本の巨桜を運びあげる |
125 |
サクラ |
桜 |
桜の移植にとりくんでいる |
125 |
サクラ |
桜 |
しかもこの桜は |
125 |
サクラ |
桜 |
桜は村の寺で枯死寸前だった |
125 |
サクラ |
桜 |
桜の移植は |
125 |
サクラ |
桜 |
桜を移植したいのである |
125 |
サクラ |
桜 |
四百年近く生きた桜であればこそ |
125 |
サクラ |
桜 |
あの二本の巨桜は |
126 |
サクラ |
大さくら |
境内に生きた大桜を眺めやって |
126 |
サクラ |
桜 |
照蓮寺の桜などは |
126 |
製材屋 |
製材屋 |
製材屋に売られていたのである |
126 |
サクラ |
桜 |
水没を待っている老桜をみた時に |
126 |
サクラ |
桜 |
桜だけは移植してやりたかった |
126 |
サクラ |
桜 |
老桜は、二束三文の値で |
127 |
植木屋 |
植木屋 |
植木屋の一部が |
127 |
サクラ |
桜 |
老桜二本の移植は |
127 |
植木 |
植木 |
京の植木仕事もいろいろと忙しかったので |
127 |
サクラ |
桜 |
四十トンもある巨桜を |
127 |
木 |
大木 |
大木の根土は想像しても大きい |
127 |
サクラ |
桜 |
それでなくても老桜だ |
127 |
活着 |
活着 |
植えても活着はむずかしかろう |
127 |
サクラ |
桜 |
桜に生涯をささげてきた人や |
128 |
接穂 |
接穂 |
これまで接穂とりに |
128 |
カラマツ |
落葉松 |
大きな黒松や落葉松が |
128 |
クロマツ |
黒松 |
大きな黒松や落葉松が |
129 |
サクラ |
桜 |
光輪寺の桜はどこにあるかを訊いた |
129 |
枝 |
枝 |
枝の広がりである |
129 |
枝 |
枝 |
込んだ枝が空に向って |
129 |
立木 |
立木 |
ひき抜かれた立木 |
129 |
サクラ |
桜 |
ようやく老桜の下にきて |
129 |
サクラ |
桜 |
巨大な桜だ |
129 |
木 |
木 |
にょきっと一本の木が立っているのをみた |
129 |
サクラ |
桜 |
その方向に桜のようなものがみえる |
130 |
サクラ |
桜 |
この桜を残して |
130 |
老朽 |
老朽 |
老朽しつくしているのが |
130 |
サクラ |
大さくら |
諸国の大桜をみて歩いたが |
130 |
サクラ |
桜 |
桜だけには生命力のようなものを感じた |
130 |
サクラ |
桜 |
桜の下へ寄った |
130 |
サクラ |
大さくら |
この大桜を眺めて |
130 |
サクラ |
桜 |
枝をふるわせている桜をみて |
130 |
庭木 |
庭木 |
昔の庭木の名残りを |
130 |
サクラ |
桜 |
枝をふるわせている桜をみて |
130 |
サクラ |
桜 |
これまでみてきたどの巨桜よりも形のいい枝張りだし |
130 |
枝 |
枝 |
これまでみてきたどの巨桜よりも形のいい枝張りだし |
130 |
サクラ |
桜 |
桜が放っておかれ |
130 |
マツ |
松 |
低い松だのもちの木などが |
130 |
モチ |
もち |
低い松だのもちの木などが |
130 |
サクラ |
大さくら |
ぽつんと大桜だけが残っている |
131 |
サクラ |
桜 |
この桜も、光輪寺の桜と同じぐらいの大きさで |
131 |
サクラ |
桜 |
照蓮寺の桜を教えてくれ |
131 |
サクラ |
桜 |
寺跡の地に巨桜が一本あり |
131 |
サクラ |
桜 |
この桜も、光輪寺の桜と同じぐらいの大きさで |
132 |
サクラ |
桜 |
巨桜の縄まきを |
132 |
サクラ |
桜 |
二本の老桜を |
133 |
サクラ |
大さくら |
この大桜の移植が |
133 |
サクラ |
大さくら |
大桜を寝かし |
134 |
サクラ |
桜 |
桜の肌にしずかに手をふれて |
134 |
サクラ |
桜 |
桜が根堀りされ |
134 |
サクラ |
桜 |
桜はみしみしと音をたて |
134 |
サクラ |
大さくら |
この大桜の移植は |
134 |
木 |
木 |
木を進ませるための |
134 |
植林 |
植林 |
世界植林史上、稀有の移植といわれて |
134 |
木 |
木 |
木は風の中で |
134 |
サクラ |
桜 |
合掌したい気持でこの桜を見送った |
135 |
大枝 |
大枝 |
淡い葉が大枝の先から |
135 |
葉 |
葉 |
淡い葉が大枝の先から |
135 |
サクラ |
桜 |
どうやら桜は根づいたらしいと |
135 |
サクラ |
桜 |
二本の老桜が冬を迎えて |
135 |
サクラ |
桜 |
老桜が凍風に耐えるように |
135 |
木炭 |
木炭 |
筵で丹念に木を巻いていた |
135 |
サクラ |
桜 |
桜は生きてくれたのだなと |
136 |
サクラ |
桜 |
二本の桜は |
136 |
サクラ |
桜 |
二本の老桜があった |
136 |
サクラ |
桜 |
桜は、巨大な灰色の象に似た |
136 |
サクラ |
桜 |
桜のあるところは平坦な地になっていて |
136 |
ウルシ |
うるし |
山はうるしをとかしたようなみどりである |
136 |
埋レ木 |
埋れ木 |
埋もれ木がみえた |
136 |
サクラ |
桜 |
桜の成功を新聞でよんで |
136 |
サクラ |
桜 |
一日じゅう桜の根にいて |
136 |
サクラ |
桜 |
この桜の根もとには |
136 |
枝 |
枝 |
新しい枝を張って |
136 |
木 |
木 |
村も木も地面も見えなかった |
136 |
若葉 |
若葉 |
芽ぶいた若葉のあいまから |
137 |
サクラ |
桜 |
四百年近い老桜の移植や |
137 |
木 |
木 |
こんな木イでも |
137 |
サクラ |
桜 |
老桜をたたいてまわって |
137 |
サクラ |
桜 |
桜やちゃんと根をつけとるぞ |
137 |
サクラ |
桜 |
竹部先生が植はった桜やぞ |
137 |
根 |
根 |
桜やちゃんと根をつけとるぞ |
137 |
サクラ |
桜 |
木枯らしの中でふるえていた桜は |
137 |
サクラ |
桜 |
手前の光輪寺桜から |
137 |
サクラ |
桜 |
やや離れて照蓮寺桜へうつって |
137 |
ヤドリギ |
ヤドリギ |
はや小さな寄生木がはえていた |
137 |
枝 |
枝 |
新しい枝は老枝の切口から |
137 |
老枝 |
老枝 |
新しい枝は老枝の切口から |
137 |
サクラ |
桜 |
大けな桜で |
138 |
サクラ |
桜 |
桜のうしろに楓と松を植え |
138 |
サクラ |
桜 |
丹精して見守る桜も |
138 |
サクラ |
桜 |
桜の下へくると |
138 |
マツ |
松 |
桜のうしろに楓と松を植え |
138 |
植木職 |
植木職 |
植木職には向かない体つきに思える |
138 |
木 |
木のぼり |
しかし木のぼりだけは上手だ |
138 |
植木 |
植木 |
植木仕事を教えはじめた |
138 |
枝 |
枝 |
弥吉が枝落しなどしているのをみて |
138 |
木 |
木のぼり |
木のぼりの巧みな槇男に |
138 |
木 |
大木 |
大木をはこんだり |
138 |
カエデ |
楓 |
桜のうしろに楓と松を植え |
139 |
サクラ |
桜 |
桜を守る植木屋になれ |
139 |
木 |
木のぼり |
どの職人よりも木のぼりは巧く |
139 |
細枝 |
細枝 |
どんな細枝にも足をとめて |
139 |
喬木 |
喬木 |
喬木にのぼった槇男を眺めて |
139 |
サクラ |
桜 |
桜の守りも教えてやらねばと思った |
139 |
サクラ |
桜 |
桜一本守り出来る人間にはなれん |
139 |
サクラ |
桜 |
いま桜が枯れかけとる |
139 |
植木屋 |
植木屋 |
桜を守る植木屋になれ |
139 |
サクラ |
桜 |
桜植える職人になれ |
140 |
植木 |
植木 |
植木仕事を仕込むのが本筋や |
140 |
植木職 |
植木職 |
植木職を槇男が継いでくれるに |
142 |
植木 |
植木 |
植木仕事をやりますよってン |
142 |
植木屋 |
植木屋 |
ギターひく植木屋があるかい |
142 |
植木 |
植木 |
植木の勉強やった |
142 |
サクラ |
桜 |
桜に除虫剤を撒く |
142 |
植木 |
植木 |
植木の本でも読め |
143 |
木挽 |
木挽 |
木挽の仕事だ |
143 |
木挽 |
木挽 |
わしの爺イは木挽やった |
143 |
木 |
木 |
槇男も木イと同じや |
143 |
木 |
木 |
木は枯れてしまう |
143 |
木 |
木 |
木挽が木を守ったからや |
143 |
木挽 |
木挽 |
木挽が木を守ったからや |
143 |
ツル |
つる |
蔓を伐って |
143 |
害木 |
害木 |
その害木を伐るのが |
143 |
ツル木 |
つる木 |
藤やつる木の生えるのが日本の山 |
143 |
フジ |
藤 |
藤やつる木の生えるのが |
143 |
良木 |
良木 |
良木が荒されてしまう |
143 |
木 |
木 |
木にまきついた蔓を切るためや |
143 |
木 |
木 |
山の木と同じで |
143 |
山麓 |
山麓 |
山麓や蔦の勢いにまかれて |
144 |
ツル |
つる |
蔓が生え寄生木が生えても |
144 |
根 |
根 |
木の根に藤がまきついている |
144 |
スギ |
杉 |
藪になっている松や杉をみると |
144 |
フジ |
藤 |
木の根に藤がまきついている |
144 |
木 |
木 |
木はそのため |
144 |
ヤドリギ |
ヤドリギ |
蔓が生え寄生木が生えても |
144 |
木 |
木 |
公園の木でもそうであった |
144 |
接穂 |
接穂 |
接穂の旅に出て |
144 |
マツ |
松 |
藪になっている松や杉をみると |
144 |
フジ |
藤つる |
藤つるやおがせの跳梁で |
144 |
木 |
木 |
木の根に藤がまきついている |
144 |
枝 |
枝 |
枝のしげるにまかせるのが |
145 |
マツ |
松 |
何万坪もの松が |
145 |
木 |
木 |
人間は木イと同じや |
145 |
木挽 |
木挽 |
貧乏な木挽やったけんど |
145 |
木挽 |
木挽 |
木挽になって日本の山を守ってくれや |
145 |
木挽 |
木挽 |
木挽になれ |
145 |
トチ |
橡 |
橡や欅をもとめて旅をした |
145 |
木 |
木 |
またつるの生えないようなところに木は育たない |
145 |
ツル |
つる |
またつるの生えないようなところに木は育たない |
145 |
ツル |
つる |
日本の山は、放っておくと、つるだらけになる |
145 |
生木 |
生木 |
生木がみな泣いていた |
145 |
ケヤキ |
欅 |
橡や欅をもとめて旅をした |
146 |
サクラ |
桜 |
有名な古桜のある寺もあったので |
147 |
サクラ |
桜 |
桜の下でみたふくらはぎも |
147 |
木挽 |
木挽 |
木挽の祖父との姦通が原因したのなら |
148 |
スギ |
若杉 |
半分ほど若杉が植わっていた |
148 |
サクラ |
桜 |
桜のあったあたりは |
148 |
雑木 |
雑木 |
背低い雑木の茂った |
148 |
木 |
木 |
木イ伐ってはった |
148 |
スギ |
杉山 |
いまありふれた杉山なのに |
148 |
サクラ |
桜 |
桜山だった尾根をみあげてばかりいた |
149 |
サクラ |
桜 |
生きのいい桜の木の下か |
149 |
サクラ |
桜 |
いっぱい咲いた桜林で死にたい |
149 |
スギ |
杉山 |
杉山の奥が急に灰いろに染まった |
149 |
スギ |
杉山 |
杉山の半分を |
149 |
苗木 |
苗木 |
苗木のカタログを見たりしていた |
151 |
サクラ |
桜 |
いい桜に出あうと |
151 |
サクラ |
桜 |
桜は仰山あった方がええ |
151 |
サクラ |
桜 |
桜見物に湖を廻ったのは |
151 |
サクラ |
桜 |
桜を見とけ |
151 |
サクラ |
桜 |
桜を植えとけよ |
151 |
サクラ |
桜 |
桜を見にいった |
151 |
サクラ |
桜 |
お前は桜や |
152 |
サクラ |
桜 |
桜をぬいて放っておくのは |
152 |
サクラ |
桜 |
大枝を張った桜は見事だった |
152 |
サクラ |
彼岸さくら |
竹部の話だとこれは彼岸桜である |
152 |
サクラ |
桜 |
三百年は生きたであろう巨桜であった |
152 |
サクラ |
桜 |
桜を見て小雨にぬれていた |
152 |
サクラ |
桜 |
桜林から駅の方へ |
152 |
サクラ |
山桜 |
山桜の太いのが |
152 |
葉 |
葉 |
桜は葉も黄色く |
152 |
サクラ |
桜 |
桜は葉も黄色く |
152 |
サクラ |
桜 |
竹部の桜は舞子にもあった |
152 |
サクラ |
桜 |
植えた桜が残っていたからで |
152 |
サクラ |
大さくら |
奇妙な大桜をみてびっくりした |
153 |
サクラ |
冬さくら |
枝を張る冬桜をみて |
153 |
枝 |
枝 |
枝一本損傷していない桜は |
153 |
サクラ |
桜 |
巨桜もあるのだと |
153 |
枝 |
枝 |
見事な枝ぶりであった |
153 |
枝 |
枝 |
枝を張る冬桜をみて |
153 |
サクラ |
桜 |
桜の下へもどって来れることを |
153 |
サクラ |
大さくら |
まるで大桜の根をとりまくように |
153 |
根 |
根 |
まるで大桜の根をとりまくように |
153 |
サクラ |
桜 |
枝一本損傷していない桜は |
154 |
一重咲キ |
一重咲き |
花は一重咲きと八重咲き二段咲きとの三種に分れ |
154 |
花 |
花 |
山桜の花とちがわず |
154 |
サクラ |
山桜 |
山桜の花とちがわず |
154 |
サクラ |
桜 |
珍しい桜 |
154 |
花 |
花 |
一重咲きの花は概ね |
154 |
一重咲キ |
一重咲き |
一重咲きの花は概ね |
154 |
サクラ |
八重咲き |
花は一重咲きと八重咲き二段咲きとの三種に分れ |
154 |
サクラ |
桜 |
桜を聴くに夢中なり |
154 |
花 |
花 |
花は一重咲きと八重咲き二段咲きとの三種に分れ |
154 |
サクラ |
山桜 |
赤芽で、あたかも山桜のようにみえるが |
154 |
赤芽 |
赤芽 |
赤芽で、あたかも山桜のようにみえるが |
154 |
単鋸歯 |
単鋸歯 |
葉は浅い単鋸歯にて |
154 |
葉 |
葉 |
葉は浅い単鋸歯にて |
154 |
サクラ |
里さくら |
里桜である |
154 |
二段咲キ |
二段咲き |
花は一重咲きと八重咲き二段咲きとの三種に分れ |
154 |
サクラ |
桜 |
盲人桜狩りせしかと |
154 |
サクラ |
桜 |
小金井の桜 |
154 |
サクラ |
桜 |
日の出の桜 |
154 |
サクラ |
桜 |
入日の桜 |
154 |
サクラ |
桜 |
三吉野桜 |
154 |
サクラ |
桜 |
富士見桜 |
154 |
枝 |
枝 |
枝垂れ桜の大樹あり |
154 |
サクラ |
桜 |
耳にあてして観桜する |
154 |
サクラ |
桜 |
美濃の二度桜 |
154 |
サクラ |
桜 |
桜の枝を手折りたるものもまじえ |
154 |
枝 |
枝 |
桜の枝を手折りたるものもまじえ |
155 |
苗木 |
苗木 |
苗木でも植えぬのかときくと |
155 |
サルスベリ |
百日紅 |
百日紅の肌にも負けぬ |
155 |
サクラ |
桜 |
桜のせいでしょうという |
155 |
サクラ |
薄墨さくら |
美濃の薄墨桜と同じく |
155 |
大樹 |
大樹 |
大樹なり |
155 |
サクラ |
山桜 |
山桜にて |
155 |
サクラ |
桜 |
巨桜越前に多し |
155 |
サクラ |
桜 |
境内に桜をさがしたが |
155 |
サクラ |
桜 |
墨染の桜はどこにあったかぐらいは |
155 |
サクラ |
桜 |
墨染の桜はここや |
155 |
古木 |
古木 |
古木の破片 |
155 |
サクラ |
薄墨さくら |
薄墨桜の名残りかと |
155 |
サクラ |
墨染さくら |
墨染桜寺が泣く |
156 |
葉 |
葉 |
大きな薄葉なので |
156 |
サクラ |
桜 |
御所の桜 |
156 |
葉 |
葉 |
さくら餅の葉 |
156 |
サクラ |
さくら餅 |
さくら餅の葉 |
156 |
接穂 |
接穂 |
この御所の接穂でもあるか |
156 |
枝 |
枝 |
大桜なので枝も込み |
156 |
サクラ |
大さくら |
大桜なので枝も込み |
156 |
サクラ |
薄墨 |
根尾村の薄墨は |
156 |
サクラ |
淡墨 |
越前の淡墨 |
156 |
サクラ |
薄墨 |
根尾の薄墨 |
156 |
葉 |
葉 |
さくら餅用に葉だけを |
156 |
サクラ |
さくら餅 |
さくら餅用に葉だけを |
156 |
サクラ |
桜 |
怡顔斎の「桜品」に |
160 |
サクラ |
桜 |
桜のつるを切ったり |
160 |
サクラ |
桜 |
桜の下で眠ってはる |
160 |
サクラ |
桜 |
海津の桜はちごうてる |
160 |
サクラ |
桜 |
舞子の桜みたいに |
160 |
枝 |
枝 |
枝一本折らずに |
160 |
サクラ |
桜 |
役人さんも、学者さんも、知らん桜や |
160 |
サクラ |
桜 |
あすこの桜は、天然記念物でもないし |
160 |
サクラ |
桜 |
人間は桜とちごうて |
160 |
サクラ |
桜 |
海津の桜のことを云いづめだった |
160 |
ヒコバエ |
ひこばえ |
いっぱいひこばえが生えてよったが |
160 |
サクラ |
八重桜 |
あすこの桜は立派な八重やった |
160 |
接木 |
接木 |
接木しても生きよる |
160 |
サクラ |
桜 |
真如堂のたてかわ桜みたいに |
160 |
サクラ |
桜 |
桜は、大きゅうなるにつれて |
160 |
サクラ |
桜 |
古い桜は多いけんども |
160 |
サクラ |
桜 |
海津の桜ほど立派なもんはないわ |
161 |
サクラ |
桜 |
桜を見につれてって下さいな |
161 |
サクラ |
桜 |
海津の桜の下へ |
164 |
サクラ |
桜 |
桜の縁や |
164 |
サクラ |
桜 |
桜はもちろんのことだが |
164 |
サクラ |
桜 |
桜の守りを |
165 |
植木 |
植木 |
植木仕事も、世の中のことも |
165 |
モモ |
桃 |
桃やら梨やらとりにいった |
165 |
ナシ |
梨 |
桃やら梨やらとりにいった |
165 |
サクラ |
桜 |
御母衣の桜を植えた人だと |
166 |
サクラ |
彼岸さくら |
大けな彼岸桜があって |
166 |
サクラ |
桜 |
海津の桜は立派ですよ |
166 |
サクラ |
桜 |
逢坂の桜の木の下に |
167 |
サクラ |
桜 |
あの桜の下へうめてくれますやろか |
167 |
サクラ |
桜 |
桜をうらやみ |
167 |
サクラ |
桜 |
桜の下に眠りたいという |
167 |
サクラ |
桜 |
桜はようみています |
168 |
葉 |
葉 |
葉の落ちた桑の幹は |
168 |
梢 |
梢 |
梢の先端は |
168 |
クワ |
桑 |
葉の落ちた桑の幹は |
168 |
クワ |
桑 |
両側は桑畑である |
168 |
サクラ |
桜 |
桜を守りに行っとられた人がいますか |
168 |
幹 |
幹 |
葉の落ちた桑の幹は |
169 |
サクラ |
桜 |
桜の下に埋まって死ねるということは |
169 |
サクラ |
桜 |
この桜が好きで |
169 |
根 |
根 |
桜の根へ埋めたげようという |
169 |
サクラ |
桜 |
桜を守りにきてくれはった |
169 |
サクラ |
桜 |
日本は桜の国です |
169 |
枝 |
枝 |
大桜の枝が |
169 |
サクラ |
大さくら |
大桜の枝が |
169 |
サクラ |
桜 |
桜の縁ですわ |
169 |
サクラ |
桜 |
桜は仰山ありますけど |
169 |
サクラ |
桜 |
桜の根へ埋めたげようという |
170 |
サクラ |
大さくら |
大桜の根に集まって |
170 |
根 |
根 |
大桜の根に集まって |
170 |
サクラ |
大さくら |
墓地の大桜をはじめてみた |
170 |
林 |
林 |
林のようにむらがっていた |
172 |
サクラ |
桜 |
こんなに桜が好きやったか |
172 |
サクラ |
大さくら |
墓地の大桜が |
172 |
サクラ |
桜 |
なぜこんなに桜が好きやったか |
172 |
サクラ |
桜 |
今日まで桜、桜というて |
172 |
サクラ |
桜 |
今日まで桜、桜というて |
174 |
クワ |
桑 |
桑畑につづいてみえる |