水上勉の小説「五番町夕霧楼」に出てくる樹木や木製品
この小説の初出は1962年、文庫本におけるページ数は199ページ
ページ |
元樹種 |
掲載樹種 |
掲載言葉 |
5 |
根太 |
根太 |
根太のくさった建具をやりなおしたりして |
9 |
木樵 |
木樵 |
木樵をしております |
9 |
木戸 |
木戸 |
入口の低い木戸を静かにあけて |
14 |
木樵 |
木樵 |
木樵をして山へばかり |
18 |
カキ |
柿 |
柿の木の下にたって立って |
18 |
ヤナギ |
柳 |
柳であんだ古い手提げと |
19 |
板 |
板 |
かつ枝はさし渡された板がはげしくたわむので |
19 |
原始林 |
原始林 |
与謝の東海岸は、鬱蒼と茂った原始林が多く |
19 |
林 |
林 |
黒い林がわれると |
20 |
サルスベリ |
百日紅 |
百日紅が咲いとります |
20 |
サルスベリ |
百日紅 |
桃いろの百日紅の花のかたまりを |
20 |
常緑樹 |
常緑樹 |
常緑樹の梢の合いまに |
20 |
モモ |
桃 |
桃いろの百日紅の花のかたまりを |
20 |
梢 |
梢 |
常緑樹の梢の合いまに |
20 |
サルスベリ |
百日紅 |
百日紅が咲いとります |
20 |
花 |
花 |
桃いろの百日紅の花のかたまりを |
21 |
樹 |
樹 |
崖すその暗い樹の影を落した |
21 |
格子 |
格子造り |
格子造りなのも特徴であった |
22 |
アオキ |
あおき |
あおきやその他の室内木を植えた鉢が |
22 |
室内木 |
室内木 |
あおきやその他の室内木を植えた鉢が |
30 |
木樵 |
木樵 |
三つ股いうとこの木樵はんの |
35 |
カエデ |
楓 |
夕子のいる楓の間をのぞくと |
35 |
ヤナギ |
柳製 |
柳製の手提げを置き |
36 |
ヤナギ |
柳製 |
柳製の手提げの横に |
37 |
サルスベリ |
百日紅 |
百日紅が咲いとります |
37 |
モモ |
桃 |
桃いろにかすんでみえた百日紅の花と |
37 |
常緑樹 |
常緑樹 |
常緑樹の間にそびえていた |
37 |
サルスベリ |
百日紅 |
桃いろにかすんでみえた百日紅の花と |
56 |
木樵 |
木樵 |
与謝の木樵の娘に |
57 |
カキ |
柿 |
柿の木の下へ |
61 |
木樵 |
木樵 |
純朴な木樵さんやてか |
61 |
木樵 |
木樵 |
純朴なかんじのする木樵さんどした |
73 |
カエデ |
楓 |
そらきれいに楓がいろづいてまっせ |
74 |
ヤナギ |
柳 |
柳手提げの上で |
76 |
スギ |
杉 |
杉苔に丹精してつくった |
76 |
マンリョウ |
まんりょう |
万両の実のちらばった |
76 |
実 |
実 |
万両の実のちらばった |
76 |
カエデ |
楓 |
枝ぶりのいい一本の楓があって |
76 |
枝 |
枝 |
枝ぶりのいい一本の楓があって |
77 |
敷居 |
敷居 |
敷居の向うに |
92 |
木樵 |
木樵 |
気弱な木樵だということである |
93 |
マツ |
まつ林 |
細長い松林の向うに |
96 |
枝 |
枝 |
枝ぶりのいい黒松の林の中に |
96 |
林 |
林 |
枝ぶりのいい黒松の林の中に |
96 |
アカマツ |
赤松 |
かたちのいい赤松や栂が |
96 |
ツガ |
栂 |
かたちのいい赤松や栂が |
96 |
枝 |
枝 |
長い枝をさしのべて |
96 |
クロマツ |
黒松 |
枝ぶりのいい黒松の林の中に |
105 |
木樵 |
木樵 |
木樵の父親の留守を |
113 |
森 |
森 |
天神さんの森をみているっていう |
113 |
森 |
森 |
あれは天神さんの森でしょ |
113 |
森 |
森 |
天神の木立の森の青き空かな |
113 |
木 |
木立 |
天神の木立の森の青き空かな |
115 |
サルスベリ |
百日紅 |
いっぱい百日紅が咲いていますねン |
115 |
サルスベリ |
百日紅 |
ぎょうさん百日紅の咲いたお墓がみえます |
155 |
木箱 |
木箱 |
何か木箱のようなものが |
156 |
ヤナギ |
柳製 |
柳製の手提げをベッドの上において |
161 |
木樵 |
木樵 |
木樵のお父さんにうまれましたンや |
164 |
サルスベリ |
百日紅 |
百日紅の咲くお墓があったんやろ |
164 |
木 |
木 |
よう木ィへのぼって |
164 |
木 |
木 |
百日紅ちゅう木はつるつるにすべる背のひくい木ィどした |
164 |
サルスベリ |
百日紅 |
百日紅ちゅう木はつるつるにすべる背のひくい木ィどした |
164 |
木 |
木 |
百日紅ちゅう木はつるつるにすべる背のひくい木ィどした |
165 |
サルスベリ |
百日紅 |
百日紅の木ィへのぼったこと |
172 |
エノキ |
榎 |
巨大な二本の榎の木があった |
172 |
木 |
木 |
もり上がるような木の間の蔭に |
172 |
根 |
根 |
巨木の根もとはふた抱えもあるほど |
172 |
巨木 |
巨木 |
巨木の根もとはふた抱えもあるほど |
172 |
枝 |
枝 |
この榎の枝で笏を作って日常たずさえたといわれている |
172 |
エノキ |
榎 |
この榎を「いちい」とよんで、一位という意味にとり |
172 |
木 |
木の目 |
木の目の洗いだされた |
172 |
エノキ |
榎 |
この榎の枝で笏を作って日常たずさえたといわれている |
176 |
木戸 |
木戸 |
通用口の木戸の前にたたずんでいた |
176 |
木戸 |
木戸 |
古びた木戸が |
179 |
樹間 |
樹間 |
樹間にかくれてみえなかった |
179 |
エノキ |
榎 |
巨大な榎の蔭をくぐって |
181 |
クス |
クス |
クスノキ造り |
184 |
床柱 |
床柱 |
南天の床柱で名高い |
184 |
木像 |
木像 |
義満の木像であるが |
196 |
木戸 |
木戸 |
横の木戸の前で |
202 |
老朽 |
老朽 |
その墓地の一本の老朽した百日紅の根もとで |
202 |
根 |
根 |
その墓地の一本の老朽した百日紅の根もとで |
202 |
サルスベリ |
百日紅 |
その墓地の一本の老朽した百日紅の根もとで |
203 |
サルスベリ |
百日紅 |
百日紅の下には筵が敷かれていて |