細雪(上) |
40 |
パンヤ |
パンヤ |
寝台用の藁布団の上にパンヤの敷布団を二枚重ね、 |
細雪(上) |
112 |
塩梅 |
塩梅 |
好い塩梅あんばいに眠ったらしい悦子の寝息をうかがいながら起きて、 |
細雪(上) |
137 |
サクラ |
桜 |
「あーあ、まだ桜が咲くまでには一と月あるねんなあ、待ち遠やわ」 |
細雪(上) |
137 |
チョウジ |
丁子 |
「おや、何処かで丁子が匂におうてる。 |
細雪(上) |
143 |
山林 |
山林 |
蘆屋のこのあたりは、もとは大部分山林や畑地だったのが、 |
細雪(上) |
143 |
マツ |
松 |
昔の面影を伝えている大木の松などが二三本取り入れてあり、 |
細雪(上) |
143 |
コデマリ |
コデマリ |
白い細かい花をつけた小手毬こでまりが、 |
細雪(上) |
143 |
サクラ |
桜 |
右の方の汀(みぎわ)には桜とライラックが咲いていた。 |
細雪(上) |
143 |
ライラック |
ライラック |
右の方の汀(みぎわ)には桜とライラックが咲いていた。 |
細雪(上) |
143 |
サクラ |
桜 |
桜は幸子が好きなので、たとい一本でも |
細雪(上) |
144 |
木 |
木 |
雪子たちもこの木に注意するようになり、 |
細雪(上) |
144 |
アオギリ |
青桐 |
まだ芽を出さない栴檀(せんだん)と青桐(あおぎり)があり、栴檀の南に、仏蘭西語で「セレンガ」と云う灌木の一種があった。 |
細雪(上) |
144 |
サツマウツギ |
さつまうつぎ |
その「さつまうつぎ」の向うが、シュトルツ氏の裏庭との境界の金網になっていて、 |
細雪(上) |
144 |
若葉 |
若葉 |
ようよう若葉が芽を吹きかけているだけである。 |
細雪(上) |
144 |
ヤマブキ |
八重山吹 |
離れ座敷の袖垣(そでがき)のもとにある八重山吹の咲くのと同時ぐらいなので、 |
細雪(上) |
144 |
コデマリ |
ライラック |
いつも小手毬やライラックが散った後、 |
細雪(上) |
144 |
ウツギ |
うつぎ |
日本語では「さつまうつぎ」と云うところの卯木の一種であることを知ったが、 |
細雪(上) |
144 |
サツマウツギ |
さつまうつぎ |
日本語では「さつまうつぎ」と云うところの卯木の一種であることを知ったが、 |
細雪(上) |
144 |
アオギリ |
青桐 |
網に沿うた青桐の下の、午後の陽光がうらうらと照っている芝生の上に、 |
細雪(上) |
144 |
木 |
木 |
それが咲く時はその木の下に床几(しょうぎ)を出したり毛氈(もうせん)を敷いたりするのだけれども、 |
細雪(上) |
144 |
バイカウツギ |
セレンガ(ばいかうつぎ) |
まだ芽を出さない栴檀(せんだん)と青桐(あおぎり)があり、栴檀の南に、仏蘭西語で「セレンガ」と云う灌木の一種があった。 |
細雪(上) |
144 |
ライラック |
ライラック |
いつも小手毬やライラックが散った後 |
細雪(上) |
144 |
灌木 |
灌木 |
まだ芽を出さない栴檀(せんだん)と青桐(あおぎり)があり、栴檀の南に、仏蘭西語で「セレンガ」と云う灌木の一種があった。 |
細雪(上) |
144 |
ライラック |
ライラック |
ライラックは今雪のように咲き満ち |
細雪(上) |
144 |
ライラック |
ライラック |
ライラックの木の西に |
細雪(上) |
144 |
センダン |
センダン |
まだ芽を出さない栴檀(せんだん)と青桐(あおぎり)があり、栴檀の南に、仏蘭西語で「セレンガ」と云う灌木の一種があった。 |
細雪(上) |
144 |
センダン |
センダン |
まだ芽を出さない栴檀(せんだん)と青桐(あおぎり)があり、栴檀の南に、仏蘭西語で「セレンガ」と云う灌木の一種があった。 |
細雪(上) |
146 |
サクラ |
桜 |
桜の花に関する歌 |
細雪(上) |
146 |
サクラ |
桜 |
躊躇なく桜と答えるのであった。 |
細雪(上) |
148 |
サクラ |
枝垂桜 |
円山公園の枝垂桜 |
細雪(上) |
148 |
サクラ |
桜樹 |
桜樹の前に立ち止まって |
細雪(上) |
148 |
木 |
木 |
いつでも眼をつぶればそれらの木々の花の色 |
細雪(上) |
148 |
枝 |
枝 |
枝の姿を、眼瞼まぶたの裡うちに描き得るのであった。 |
細雪(上) |
149 |
ツバキ |
椿 |
椿の樹があって毎年真紅の花をつける |
細雪(上) |
149 |
サクラ |
桜 |
一本の桜の樹の下に |
細雪(上) |
149 |
サクラ |
桜 |
桜の樹の下に立って |
細雪(上) |
149 |
枝 |
枝 |
水に枝をさしかけた |
細雪(上) |
149 |
クワイ |
くわい |
八寸に載って出た慈姑(くわい) |
細雪(上) |
150 |
サクラ |
桜 |
海外にまでその美を謳ていると云う名木の桜が、 |
細雪(上) |
150 |
紅枝垂 |
紅枝垂 |
西の廻廊から神苑に第一歩を蹈ふみ入れた所にある数株の紅枝垂、 |
細雪(上) |
150 |
サクラ |
桜 |
入り口のところにある桜 |
細雪(上) |
151 |
アセビ |
あしび |
円く刈り込んだ馬酔木あしびがある。 |
細雪(上) |
151 |
カエデ |
楓 |
まだ軟かい芽を出したばかりの楓や樫があり、 |
細雪(上) |
151 |
サクラ |
桜樹 |
桜樹の尽きたあたり |
細雪(上) |
151 |
カシ |
樫 |
まだ軟かい芽を出したばかりの楓や樫があり、 |
細雪(上) |
152 |
サクラ |
桜 |
まだ厚咲きの桜には間があることが分っていたけれども、 |
細雪(上) |
152 |
カリン |
かりん |
今は新緑にも早く、わずかに庭前の筧(かけひ)の傍にある花梨の莟つぼみが一つ綻ほころびかけているのを、 |
細雪(上) |
152 |
新緑 |
新緑 |
今は新緑にも早く、わずかに庭前の筧(かけひ)の傍にある花梨の莟つぼみが一つ綻ほころびかけているのを、 |
細雪(上) |
152 |
紅葉 |
紅葉 |
紅葉の名所 |
細雪(上) |
155 |
カシ |
樫 |
大明竹や樫かしの葉の生い繁った薄暗い方へもぐって行ってしまったので、 |
細雪(上) |
155 |
シラカバ |
白樺 |
皮つきの白樺の丸太で作った椅子に掛けているのであったが、 |
細雪(上) |
160 |
カキツバタ |
かきつばた |
水盤に燕子花と姫百合ひとを配して持って来たが、 |
細雪(上) |
169 |
トガ |
とが |
やつやと拭ふき込んだ栂の柱が底光りをしていようと云う、 |
細雪(中) |
5 |
平戸 |
平戸 |
平戸の花のよごれたのを |
細雪(中) |
5 |
シラカバ |
白樺 |
白樺の椅子 |
細雪(中) |
5 |
ヒラドツツジ |
ヒラドツツジ |
庭の平戸の花 |
細雪(中) |
55 |
センダン |
せんだん |
ライラックと栴檀の樹の間 |
細雪(中) |
55 |
ライラック |
ライラック |
ライラックと栴檀の樹の間 |
細雪(中) |
64 |
センダン |
栴檀 |
青桐と栴檀の葉の隙間 |
細雪(中) |
64 |
アオギリ |
青桐 |
青桐と栴檀の葉の隙間 |
細雪(中) |
90 |
塩梅 |
塩梅 |
好い塩梅にそれも数日間で直してしまった |
細雪(中) |
91 |
マツ |
松 |
堤防の松を砂煙で汚していた |
細雪(中) |
94 |
コデマリ |
こでまり |
ライラックと小手毬が満開 |
細雪(中) |
94 |
ライラック |
ライラック |
ライラックと小手毬が満開 |
細雪(中) |
94 |
ヤマブキ |
八重山吹 |
さつまうつぎや八重山吹はまだ咲いていなかった |
細雪(中) |
94 |
センダン |
センダン |
栴檀と青桐の葉はおびただしく繁って |
細雪(中) |
94 |
クチナシ |
梔子 |
咲き残った梔子の花 |
細雪(中) |
94 |
サツマウツギ |
さつまうつぎ |
さつまうつぎや八重山吹はまだ咲いていなかった |
細雪(中) |
94 |
ツツジ |
つつじ |
霧島や平戸も散ってしまい |
細雪(中) |
95 |
アオギリ |
青桐 |
青桐は枝を境界の向こう側へ差し出している |
細雪(中) |
95 |
アオギリ |
あおぎり |
「アオギリギリですか」 |
細雪(中) |
95 |
アオギリ |
青桐 |
青桐の葉をガサガサと鳴らして、 |
細雪(中) |
95 |
樹 |
樹 |
この樹日本語で何と云いますか |
細雪(中) |
163 |
ハギ |
白萩 |
一叢の白萩がしなだれている |
細雪(中) |
163 |
フヨウ |
ふよう |
貧弱な芙蓉が咲いている |
細雪(中) |
164 |
センダン |
センダン |
葉を繁らした栴檀と青桐とが暑苦しそうな枝ひろげ、 |
細雪(中) |
164 |
モクセイ |
木犀 |
何処からか木犀の匂いが |
細雪(中) |
164 |
マツ |
松 |
松の樹の多い |
細雪(中) |
164 |
枝 |
枝 |
葉を繁らした栴檀と青桐とが暑苦しそうな枝をひろげ、 |
細雪(中) |
164 |
アオギリ |
青桐 |
葉を繁らした栴檀と青桐とが暑苦しそうな枝をひろげ、 |
細雪(中) |
176 |
アオギリ |
青桐 |
青桐の幹 |
細雪(中) |
176 |
アオギリ |
青桐 |
青桐の下へ駆けて行って |
細雪(中) |
213 |
トネリコ |
秦皮 |
秦皮のステッキ |
細雪(中) |
266 |
シタン |
紫檀 |
紫檀製の支那式家具 |
細雪(下) |
6 |
クリ |
栗 |
栗の樹に栗が沢山実っていた |
細雪(下) |
35 |
カエデ |
楓 |
楓の老樹の新緑を透かして |
細雪(下) |
35 |
ザクロ |
遠柘榴 |
石榴が花を着けている |
細雪(下) |
35 |
トクサ |
とくさ |
木賊が生えている |
細雪(下) |
144 |
カリン |
かりん |
花梨の卓 |
細雪(下) |
144 |
キリ |
桐 |
桐の紋のある襖 |
細雪(下) |
181 |
サクラ |
桜 |
枝を差し出した一本の桜 |
細雪(下) |
195 |
モクレン |
木蓮 |
白木蓮や連翹の花が咲いてた |
細雪(下) |
234 |
花 |
花 |
花下を徘徊する光景 |
細雪(下) |
234 |
紅枝垂 |
紅枝垂 |
平安神宮の紅枝垂 |
細雪(下) |
238 |
木 |
木 |
木の下に立ってポーズした |
細雪(下) |
238 |
若葉 |
若葉 |
春日山の若葉の間 |
細雪(下) |
240 |
木製 |
木製 |
木製の器具ばかりしかない部屋 |
細雪(下) |
242 |
白木 |
白木 |
白木と云っても年代は古く |
細雪(下) |
242 |
白木 |
白木 |
建物が白木の御殿造り |
細雪(下) |
268 |
ツバキ |
椿 |
大輪の椿の花 |
細雪(下) |
311 |
塩梅 |
塩梅 |
好い塩梅 |
細雪(下) |
336 |
サクラ |
桜樹 |
一本の桜樹をも植えず |
細雪(下) |
336 |
サクラ |
遠山桜 |
座敷から遠山桜をご覧になることです |