8 |
森閑 |
森閑 |
四辺は森閑としていてなんの物音も聞こえない |
40 |
洋杖 |
洋杖 |
マラッカ・ケーンの洋杖(ステッキ)を持って静かに入って来た容子(ようす)は、 |
47 |
植木 |
植木職 |
出入りの植木職に婆やから聞きだせたものです、 |
58 |
樹 |
樹 |
家屋は千坪ほどの樹の多い庭の北より在り、 |
61 |
シイ |
椎 |
椎とかみずならとか杉になっている庭隅の、 |
61 |
ナラ |
みずなら |
椎とかみずならとか杉になっている庭隅の、 |
61 |
スギ |
杉 |
椎とかみずならとか杉になっている庭隅の、 |
61 |
林 |
林 |
私が林の中から出るりが見えなかったのでしょう。 |
77 |
行李 |
行李 |
「すると行李の中から」 |
83 |
行李 |
行李か |
お杉さんの行李から、真珠が一粒 |
94 |
マホガニー |
マホガニー |
マホガニーの仕切り板の、壁に接する |
100 |
行李 |
行李 |
か杉という小間使いの行李の中から、 |
103 |
根 |
根も葉もない |
根も葉もないというより、醜く、 |
103 |
葉 |
根も葉もない |
根も葉もないというより、醜く、 |
108 |
桜 |
桜 |
城址(じょうし)の公園の桜が咲き出そうとする、 |
132 |
書割 |
書割 |
記者は舞台の書割(かきわり)の一部が、 |
145 |
若葉 |
若葉 |
花が終わって若葉にかかる鬱陶しい季節のことでした。 |
145 |
樹立 |
樹立 |
鬱蒼と蔽(おお)い繁った古い樹立(こだち)など、 |
146 |
嫩葉 |
嫩葉 |
庭の樹々は燻(いぶ)しをかけたようなそれぞれの嫩葉(わかば)の色を、 |
146 |
嫩葉 |
嫩葉 |
こんなにも嫩葉(わかば)の色は美しく多種多様なものかと、 |
158 |
サクラ |
桜の杖 |
ゴルフ・パンツを穿いて太い桜の杖を持った相手の男は、 |
158 |
杖 |
桜の杖 |
ゴルフ・パンツを穿いて太い桜の杖を持った相手の男は、 |
159 |
木戸 |
木戸 |
「八巻家勝手口」という木戸があって、 |
159 |
板 |
板 |
「悪犬あり警戒せられたし」と書いた板が打付けてあります。 |
159 |
板塀 |
板塀 |
五寸釘を逆さに植えた高い板塀をめぐらせた中に、 |
159 |
アスナロ |
檜葉 |
葉の赤ちゃけたひょろ長い檜葉(ひば)の梢が見え、 |
163 |
雑木林 |
雑木林 |
畑と雑木林の続く県道をまっしぐらに北へ |
167 |
マツ |
松杉の苗 |
独りで野山へいって松杉の苗だの花の咲く草などを採り |
167 |
スギ |
松杉の苗 |
独りで野山へいって松杉の苗だの花の咲く草などを採り |
177 |
カキ |
柿の木 |
ひねこびた柿の木が四五本あるきりの、 |
187 |
シイ |
椎 |
隙もなくみず楢や榧や椎などの常緑樹が枝をひろげ、 |
187 |
常緑樹 |
常緑樹 |
隙もなくみず楢や榧や椎などの常緑樹が枝をひろげ、 |
187 |
カヤ |
榧 |
隙もなくみず楢や榧や椎などの常緑樹が枝をひろげ、 |
187 |
ナラ |
みず楢 |
隙もなくみず楢や榧や椎などの常緑樹が枝をひろげ、 |
187 |
築地塀 |
築地塀( |
築地塀(ついじべい)をとりまわした広い邸内には、 |
188 |
マホガニー |
マホガニイ |
大型のマホガニイ製の寝台がどっしりと据えられている。 |
188 |
嵌木 |
嵌木 |
天井も壁も嵌木(はめき)細工の床も時代のさびと |
188 |
露台 |
露台 |
廊下のつき当たりは露台(ろだい)へでも出るらしい |
199 |
アンズ |
杏子 |
こぼれている薬液に杏子(あんず)ようの匂いがありますので、 |
229 |
並木 |
並木 |
道端の並木のところに人集(ひとだか)りがして、 |
235 |
木偶 |
木偶 |
舌を叩くくらいの芸当なら木偶(でく)にでも |
261 |
杖 |
側杖を食って |
側杖(そばづえ)を食ってもいい覚悟でいくんだぜ」 |
272 |
樹々 |
樹々 |
樹々の枝葉や雑草などの片向きにさやさやと揺れそよぐ音なども、 |
272 |
枝葉 |
枝葉 |
樹々の枝葉や雑草などの片向きにさやさやと揺れそよぐ音なども、 |
273 |
果樹 |
果樹 |
農家のほうも蔬材(そざい)物や果樹などから精ぜい麦を |
273 |
古材 |
古材 |
家ときたら古材まじりの小屋のようなものが |
274 |
カキ |
柿 |
あの柿の木には今年もたくさん柿が生るだろう、 |
285 |
木 |
木 |
畑へはいったら木を投げつけて足を折ったこと、 |
285 |
垣根 |
垣根 |
これはもう垣根のほうへちゃんと足跡が |
287 |
枝振 |
枝振 |
その脇に枝振りの面白いかなり大きな柿の木が立っています。 |
287 |
ハギ |
萩 |
そのときは芙蓉と萩と、色あざやかな |
287 |
カシ |
樫 |
家の後ろには榎だか樫だか大きな樹が五、六本 |
287 |
エノキ |
榎 |
家の後ろには榎だか樫だか大きな樹が五、六本 |
287 |
フヨウ |
芙蓉 |
そのときは芙蓉と萩と、色あざやかな |
287 |
ボタン |
牡丹 |
庭の正面には菖蒲とか牡丹とか芍薬とか、 |
287 |
落葉 |
落葉 |
落葉一つ無いと云いたいくらいきれいに |
287 |
格子戸 |
格子戸 |
農家造りではなく格子戸の玄関があり、 |
288 |
カキ |
柿の木 |
その柿の木でしょぅ。生り年とみえて枝の撓むほどみごとに実を付けていました。 |
288 |
実 |
実 |
生まり年とみえて枝の撓むほどみごとに実を付けていました。 |
288 |
カキ |
柿の木 |
その脇に枝振りの面白いかなり大きな柿の木が立っています。 |
289 |
縁側 |
縁側 |
私たちは縁側へ腰掛ました。秋の日を浴びて葉鶏頭(ハゲイトウ)の |
289 |
葉 |
葉 |
秋の日を浴びて葉鶏頭(ハゲイトウ)の葉が燃え立つ |
289 |
ハギ |
白萩 |
白萩の伏枝も、すでに花期が過ぎて実を付けている。 |
289 |
伏枝 |
伏枝 |
白萩の伏枝も、すでに花期が過ぎて実を付けている。 |
289 |
フヨウ |
芙蓉 |
花期が過ぎて実を付けている。芙蓉も、明るくのどかで、 |
297 |
垣根 |
垣根 |
藤川さんの垣根の処に羽根が落ちていたそうでして。 |
300 |
葉 |
葉 |
軀じゅう葦の葉のように震えていました。 |
302 |
根 |
根も葉もない |
根も葉もない嘘っぱちなんだから、 |
302 |
葉 |
根も葉もない |
根も葉もない嘘っぱちなんだから、 |
305 |
森閑 |
森閑 |
咳ひとつ起こらない森閑とした会議室の中に、 |
308 |
垣根 |
垣根 |
「ちょつと風が吹くと垣根が倒れる、 |
309 |
垣根 |
垣根 |
えてして倒れた垣根を起こす時なぞは、その」 |
316 |
森閑 |
森閑 |
室内は森閑としてまったく物音が聞こえない。 |
319 |
ジンチョウゲ |
沈丁花 |
「花壇の沈丁花の間に落ちていた」 |
319 |
柄 |
柄 |
白鞘(しらさや)の柄のところに |
320 |
マホガニー |
厚桃花心木 |
こちらの扉は厚桃花心木(マホガニ-)材で作られた恐ろしく頑丈な |
321 |
腕木 |
腕木 |
死躰は両肘を腕木に掛け、首をやや左前方 |
321 |
コクタン |
黒檀 |
仕事机の上にある黒檀り手文庫を指して、 |
323 |
窓框 |
窓框 |
窓框の周囲から鍛鉄製の窓格子など、 |
325 |
ジンチョウゲ |
沈丁花 |
花壇の沈丁花の付近まで見て歩きました。 |
325 |
木の枝 |
木の枝 |
五寸ばかりに折った木の枝が置いてあります。 |
330 |
柱 |
柱 |
その柱の蔭に誰か立っているのが見えました、 |
358 |
縁側 |
縁側 |
まあ関口さんで縁側にでも拡げてあったのを |
362 |
敷居 |
敷居 |
敷居の上に久美子の腰紐が落ちている |
362 |
ヒノキ |
檜材 |
障子際(しょうじぎわ)に檜材のがっちりした仕事台が据えられて、 |
378 |
森閑 |
森閑 |
殆ど客もなく森閑としていました。 |
379 |
スギ |
杉林 |
若木の杉林のすっかり綿帽子を冠(かぶ)ったのへ、 |
379 |
若木 |
若木 |
若木の杉林のすっかり綿帽子を冠(かぶ)ったのへ、 |