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小説と木
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  18. マツ 1箇所

山本周五郎の小説「寝ぼけ署長」に出てくる樹木や木製品

この小説の初出は1970年、文庫本におけるページ数は381ページ
ページ 元樹種 掲載樹種 掲載言葉
8 森閑 森閑 四辺は森閑としていてなんの物音も聞こえない
40 洋杖 洋杖 マラッカ・ケーンの洋杖(ステッキ)を持って静かに入って来た容子(ようす)は、
47 植木 植木職 出入りの植木職に婆やから聞きだせたものです、
58 家屋は千坪ほどの樹の多い庭の北より在り、
61 シイ 椎とかみずならとか杉になっている庭隅の、
61 ナラ みずなら 椎とかみずならとか杉になっている庭隅の、
61 スギ 椎とかみずならとか杉になっている庭隅の、
61 私が林の中から出るりが見えなかったのでしょう。
77 行李 行李 「すると行李の中から」
83 行李 行李か お杉さんの行李から、真珠が一粒
94 マホガニー マホガニー マホガニーの仕切り板の、壁に接する
100 行李 行李 か杉という小間使いの行李の中から、
103 根も葉もない 根も葉もないというより、醜く、
103 根も葉もない 根も葉もないというより、醜く、
108 城址(じょうし)の公園の桜が咲き出そうとする、
132 書割 書割 記者は舞台の書割(かきわり)の一部が、
145 若葉 若葉 花が終わって若葉にかかる鬱陶しい季節のことでした。
145 樹立 樹立 鬱蒼と蔽(おお)い繁った古い樹立(こだち)など、
146 嫩葉 嫩葉 庭の樹々は燻(いぶ)しをかけたようなそれぞれの嫩葉(わかば)の色を、
146 嫩葉 嫩葉 こんなにも嫩葉(わかば)の色は美しく多種多様なものかと、
158 サクラ 桜の杖 ゴルフ・パンツを穿いて太い桜の杖を持った相手の男は、
158 桜の杖 ゴルフ・パンツを穿いて太い桜の杖を持った相手の男は、
159 木戸 木戸 「八巻家勝手口」という木戸があって、
159 「悪犬あり警戒せられたし」と書いた板が打付けてあります。
159 板塀 板塀 五寸釘を逆さに植えた高い板塀をめぐらせた中に、
159 アスナロ 檜葉 葉の赤ちゃけたひょろ長い檜葉(ひば)の梢が見え、
163 雑木林 雑木林 畑と雑木林の続く県道をまっしぐらに北へ
167 マツ 松杉の苗 独りで野山へいって松杉の苗だの花の咲く草などを採り
167 スギ 松杉の苗 独りで野山へいって松杉の苗だの花の咲く草などを採り
177 カキ 柿の木 ひねこびた柿の木が四五本あるきりの、
187 シイ 隙もなくみず楢や榧や椎などの常緑樹が枝をひろげ、
187 常緑樹 常緑樹 隙もなくみず楢や榧や椎などの常緑樹が枝をひろげ、
187 カヤ 隙もなくみず楢や榧や椎などの常緑樹が枝をひろげ、
187 ナラ みず楢 隙もなくみず楢や榧や椎などの常緑樹が枝をひろげ、
187 築地塀 築地塀( 築地塀(ついじべい)をとりまわした広い邸内には、
188 マホガニー マホガニイ 大型のマホガニイ製の寝台がどっしりと据えられている。
188 嵌木 嵌木 天井も壁も嵌木(はめき)細工の床も時代のさびと
188 露台 露台 廊下のつき当たりは露台(ろだい)へでも出るらしい
199 アンズ 杏子 こぼれている薬液に杏子(あんず)ようの匂いがありますので、
229 並木 並木 道端の並木のところに人集(ひとだか)りがして、
235 木偶 木偶 舌を叩くくらいの芸当なら木偶(でく)にでも
261 側杖を食って 側杖(そばづえ)を食ってもいい覚悟でいくんだぜ」
272 樹々 樹々 樹々の枝葉や雑草などの片向きにさやさやと揺れそよぐ音なども、
272 枝葉 枝葉 樹々の枝葉や雑草などの片向きにさやさやと揺れそよぐ音なども、
273 果樹 果樹 農家のほうも蔬材(そざい)物や果樹などから精ぜい麦を
273 古材 古材 家ときたら古材まじりの小屋のようなものが
274 カキ あの柿の木には今年もたくさん柿が生るだろう、
285 畑へはいったら木を投げつけて足を折ったこと、
285 垣根 垣根 これはもう垣根のほうへちゃんと足跡が
287 枝振 枝振 その脇に枝振りの面白いかなり大きな柿の木が立っています。
287 ハギ そのときは芙蓉と萩と、色あざやかな
287 カシ 家の後ろには榎だか樫だか大きな樹が五、六本
287 エノキ 家の後ろには榎だか樫だか大きな樹が五、六本
287 フヨウ 芙蓉 そのときは芙蓉と萩と、色あざやかな
287 ボタン 牡丹 庭の正面には菖蒲とか牡丹とか芍薬とか、
287 落葉 落葉 落葉一つ無いと云いたいくらいきれいに
287 格子戸 格子戸 農家造りではなく格子戸の玄関があり、
288 カキ 柿の木 その柿の木でしょぅ。生り年とみえて枝の撓むほどみごとに実を付けていました。
288 生まり年とみえて枝の撓むほどみごとに実を付けていました。
288 カキ 柿の木 その脇に枝振りの面白いかなり大きな柿の木が立っています。
289 縁側 縁側 私たちは縁側へ腰掛ました。秋の日を浴びて葉鶏頭(ハゲイトウ)の
289 秋の日を浴びて葉鶏頭(ハゲイトウ)の葉が燃え立つ
289 ハギ 白萩 白萩の伏枝も、すでに花期が過ぎて実を付けている。
289 伏枝 伏枝 白萩の伏枝も、すでに花期が過ぎて実を付けている。
289 フヨウ 芙蓉 花期が過ぎて実を付けている。芙蓉も、明るくのどかで、
297 垣根 垣根 藤川さんの垣根の処に羽根が落ちていたそうでして。
300 軀じゅう葦の葉のように震えていました。
302 根も葉もない 根も葉もない嘘っぱちなんだから、
302 根も葉もない 根も葉もない嘘っぱちなんだから、
305 森閑 森閑 咳ひとつ起こらない森閑とした会議室の中に、
308 垣根 垣根 「ちょつと風が吹くと垣根が倒れる、
309 垣根 垣根 えてして倒れた垣根を起こす時なぞは、その」
316 森閑 森閑 室内は森閑としてまったく物音が聞こえない。
319 ジンチョウゲ 沈丁花 「花壇の沈丁花の間に落ちていた」
319 白鞘(しらさや)の柄のところに
320 マホガニー 厚桃花心木 こちらの扉は厚桃花心木(マホガニ-)材で作られた恐ろしく頑丈な
321 腕木 腕木 死躰は両肘を腕木に掛け、首をやや左前方
321 コクタン 黒檀 仕事机の上にある黒檀り手文庫を指して、
323 窓框 窓框 窓框の周囲から鍛鉄製の窓格子など、
325 ジンチョウゲ 沈丁花 花壇の沈丁花の付近まで見て歩きました。
325 木の枝 木の枝 五寸ばかりに折った木の枝が置いてあります。
330 その柱の蔭に誰か立っているのが見えました、
358 縁側 縁側 まあ関口さんで縁側にでも拡げてあったのを
362 敷居 敷居 敷居の上に久美子の腰紐が落ちている
362 ヒノキ 檜材 障子際(しょうじぎわ)に檜材のがっちりした仕事台が据えられて、
378 森閑 森閑 殆ど客もなく森閑としていました。
379 スギ 杉林 若木の杉林のすっかり綿帽子を冠(かぶ)ったのへ、
379 若木 若木 若木の杉林のすっかり綿帽子を冠(かぶ)ったのへ、
  1. 桑の木物語
  2. あとのない仮名
  3. 五瓣の椿
  4. 樅の木は残った
  5. 寝ぼけ署長
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