70 |
クワ |
桑 |
また上屋敷の庭の奥に、いま大木になった桑の林があるのは、 |
70 |
大木 |
大木 |
また上屋敷の庭の奥に、いま大木になった桑の林があるのは、 |
71 |
クワ |
桑の木 |
桑の木を植えるなどというのは変っているが、それが奇矯というほどのことかどうか |
73 |
梅干 |
梅干 |
そのなかの一つに「梅干のたね」というのがある |
73 |
梅干 |
梅干 |
鼻の穴へ梅干のたねを押し込んでしまった。 |
73 |
梅干 |
梅干 |
鼻の穴へ梅干のたねを押し込んでしまった。 |
73 |
梅干 |
梅干のたね |
梅干のたねを一つずつ自分で捻じこんだのである。 |
74 |
梅干 |
梅干のたね |
「気取ったってだめですよ、なにしろ鼻の穴へ梅干のたねなんだから」 |
77 |
クリ |
栗 |
団栗まなこで、ちょっとゆだんができないかもしれない。 |
87 |
樹 |
樹 |
「その枝はそこの樹蔭を生かすために伸ばしてあったのだ、それを折ってはまるでみられなくなるではないか、おろか者」 |
87 |
木 |
木の枝 |
いやによそよそしく配置してあって、木の枝ひとつ折っても「こらっ」とどなられる。 |
90 |
木 |
木 |
またそこを西へ下り、かこいの笠木塀を越えると |
90 |
森 |
森 |
西は溜池から赤坂台から山王の森などがひと眼だし、 |
90 |
果樹 |
果樹畑 |
一段ずつ果樹畑とか菜園などがあって、 |
90 |
築地塀 |
築地塀 |
そこが屋敷境で、高い築地塀の向うは黒いような森の茂みだった。 |
90 |
森 |
森 |
そこが屋敷境で、高い築地塀の向うは黒いような森の茂みだった。 |
90 |
マツ |
松 |
そこはまわりに松や杉の林があり、花畑や広い芝生などもあった。 |
90 |
マツ |
松 |
そこはまわりに松や杉の林があり、花畑や広い芝生などもあった。 |
93 |
カラタチ |
枸橘 |
また枸橘の垣根で頬をひっ掻いたといった。 |
97 |
実 |
桑の実 |
そこでまえに桑の実を取ったことがある、 |
97 |
クワ |
桑の実 |
そこでまえに桑の実を取ったことがある、 |
97 |
実 |
黒い実 |
するとはたして大きな桑の木があり、生り盛りは過ぎているが、黒い実がまだかなり残っている。 |
97 |
木 |
桑の木 |
するとはたして大きな桑の木があり、生り盛りは過ぎているが、黒い実がまだかなり残っている。 |
97 |
クワ |
桑の木 |
するとはたして大きな桑の木があり、生り盛りは過ぎているが、黒い実がまだかなり残っている。 |
98 |
クワ |
桑の実さ |
「桑の実さ、こいつを喰べると口ん中じゅう紫色になるんだ。ほら見てみな、ね」 |
98 |
実 |
桑の実さ |
「桑の実さ、こいつを喰べると口ん中じゅう紫色になるんだ。ほら見てみな、ね」 |
98 |
実 |
実が生り |
桑の木は一年に二本ずつ植えてゆき、初めに植えたのは、三年めから実が生りだした。 |
98 |
クワ |
桑 |
桑の木は一年に二本ずつ植えてゆき、初めに植えたのは、三年めから実が生りだした。 |
98 |
クワ |
桑の木 |
桑の木は1年2ずつ |
102 |
棹 |
棹 |
棹を使って舟を川へ出した。 |
103 |
森 |
森 |
城は丘陵の上にあり、森のような樹立に囲まれているが、 |
103 |
樹 |
樹立 |
城は丘陵の上にあり、森のような樹立に囲まれているが、 |
114 |
クワ |
桑 |
お庭の桑はどうしたでしょう、たしか六本くらい植えたんでしたね |
114 |
クワ |
桑の実 |
桑の実を取って庭番にみつかって息を限りに逃げた、 |
128 |
唐変木 |
唐変木 |
邪魔なのはわかりきったこった、そこに気がつかねえのか唐変木め |
131 |
猪牙船 |
猪牙船 |
舟仙に猪牙船(ちょきぶね)が七はいに釣舟が五はい |
131 |
屋形船 |
屋形船 |
ほかに屋形船が三艘あり、川筋でも繁昌することではひけをとらなかった。 |
135 |
クワ |
桑の木 |
桑見覚えのある桑の木の前で立停り、こちらへ振返った。 |
135 |
木 |
木 |
しかし木の数を読んでゆくうちに、 |
135 |
クワ |
桑 |
数えてみろ悠二郎、二人の桑だ |
136 |
実 |
実 |
この実を摘んで喰べた |
136 |
実 |
実 |
夏になって、実が生ると、おれは独りで此処へ来て |
136 |
クワ |
桑 |
こんどは明るく笑いながら、桑の枝々を指さして云った。 |
136 |
木 |
木 |
「おれはこの木、おまえはそれだぞ」 |
136 |
クワ |
桑の酒 |
「先刻のが桑の酒でございますか」 |
136 |
実 |
実 |
この実で酒を醸(かも)して、おまえに呼びかけながら、 |
136 |
クワ |
桑の木 |
そうして一つ一つ、桑の木に手を触れながら、 |
137 |
クワ |
桑の枝 |
二人は桑の枝に手を伸ばし、黒く熟れた実を摘んでは口に入れた。 |
137 |
クワ |
桑の実 |
悠二郎は口いっぱいに桑の実を頬張って、もごもごもごと |
137 |
実 |
実を摘んでは |
二人は桑の枝に手を伸ばし、黒く熟れた実を摘んでは口に入れた。 |
138 |
クワ |
桑の実 |
桑の実は古い思い出でかれらを結び、 |
138 |
クワ |
桑 |
桑の枝葉は今、あまりに明らさまな感動を隠して呉れる。 |
138 |
木 |
木 |
次の木に移り |
138 |
木 |
木 |
次の木へ移って |