10 |
木念仁 |
木念仁 |
どんな意味をもっているかわからないほど木念仁ではない、 |
15 |
サクラ |
桜が散ると |
北ぐにの春はおそく来て早く去る、お城の桜が散ると野も山もいっぺんに青みはじめ、 |
16 |
縁側 |
縁側から落ちて |
母親に云わせると三つの年に縁側から落ちて頭を打って以来だそうだが、 |
18 |
フジ |
藤蔓の瘤を |
「胃の腑(ふ)に癌の出来るやつさ、藤蔓の瘤をやぶれば治る」 |
18 |
瘤 |
藤蔓の瘤を |
「胃の腑(ふ)に癌の出来るやつさ、藤蔓の瘤をやぶれば治る」 |
19 |
ツバキ |
山椿 |
そのとき土塀の際にある山椿が、血のように赤く咲き競っていたことを思いだした。 |
83 |
障子 |
障子襖の明けはなし |
障子襖の明けはなしてある座敷には初夏の微風が吹き通っていた。 |
23 |
若木 |
若木の杉 |
若木の杉や楢の樹立に萩芒(すすき)をあしらっただけの、なんの気取りもない庭の端れに、 |
23 |
スギ |
若木の杉 |
若木の杉や楢の樹立に萩芒(すすき)をあしらっただけの、なんの気取りもない庭の端れに、 |
23 |
樹 |
楢の樹立に |
若木の杉や楢の樹立に萩芒(すすき)をあしらっただけの、なんの気取りもない庭の端れに、 |
25 |
若葉 |
若葉の樹立を |
若葉の樹立を透して見える浅野川の流れや、広びろとうちわたした草原の上に、 |
25 |
樹 |
若葉の樹立を |
若葉の樹立を透して見える浅野川の流れや、広びろとうちわたした草原の上に、 |
26 |
床間 |
床間 |
床間には誰かの消息を茶掛に仕立てた幅が懸けてあり、 |
26 |
違い棚 |
違い棚 |
違い棚の船形の籠に若い葦を活けたのを見ながら、 |
28 |
櫓 |
火見櫓 |
門をはいった横のところには火見櫓(やぐら)が建っていた |
23 |
ナラ |
楢の樹立に |
若木の杉や楢の樹立に萩芒(すすき)をあしらっただけの、なんの気取りもない庭の端れに、 |