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倉田百三の小説「出家とその弟子」に出てくる樹木や木製品

この小説の初出は1918年、文庫本におけるページ数は 267ページ
元樹種 掲載樹種 ページ 掲載言葉
草木 草木 5 生いしげる草木、飛び廻る禽獣(きんじゅう)、さては女のめでたさ、
煩悩の林 6 わしは煩悩の林に遊びたい。
草木 草木 6 禽獣草木魚介の族(やから)と同じく死ぬものじゃ。
長押 長押 18 長押に槍、壁に鉄砲、笠、箕のなど懸けてある。
マツ 19 わしの清書が松だったのだよ。
干柿 干柿 20 戸棚から皿に干柿を容(い)れて持ち帰る
21 松若柿を食う。
木の枝 29 向こうの木の枝に鳥がいる。
木の枝 29 向こうの木の枝に鳥がいる。
31 笈(おい)を負い草鞋を穿き、杖をついている。
31 笈(おい)を負い草鞋を穿き、杖をついている。
37 左衛門親鸞を打つ。杖は笈(おい)にあたる。
37 左衛門親鸞を打つ。杖は笈(おい)にあたる。
38 左衛門杖を投げる。
38 杖は雪の上に落ちる。
材木 材木 44 其処(そこ)らに転がっている材木の丸太に片足をかけ片手で
丸太 丸太 44 其処(そこ)らに転がっている材木の丸太に片足をかけ片手で
49 若い方のお弟子が腹を立てて杖をにぎりましたら、
49 おまけに杖で撲(ぶ)ったのですもの。
木の葉 木の葉 56 私たちの心は風の前の木の葉の如くに散り易いものです。
81 森のなかで静かに考えたり漁るように経書を読んだりしたよ。
88 嵐で森ははげしく鳴っていた。
紅い花 121 女ばかりが私の眼に紅い花のように映じます。
126 それから柱に背をあてて立ったまま
127 よろめく。柱で身を支える
木の葉 木の葉 133 おっつけ木の葉も落ちるようになるだろう。
133 花もすがれたのが多う御座います。
イチョウ 公孫樹の葉 134 庫裏(くり)の裏のあの公孫樹の葉が散って、散って、いくら掃いても限(き)りがないって、
公孫樹の葉 134 庫裏(くり)の裏のあの公孫樹の葉が散って、散って、いくら掃いても限(き)りがないって、
木の芽 木の芽 150 草や木の芽はまるで燃えるようだ。
樹立 樹立(こだち)、一寸した草地 150 影深き樹立(こだち)、一寸した草地
灌木 灌木 150 いちご等の灌木の叢(くさむら)。路は草むらの影から、
樹立 樹立 150 草地を経て樹立ち
木の株 木の株 150 唯円一人、木の株に腰を掛けている。
灌木 灌木 151 灌木の叢のかげより登場
163 あの森のなかの塔の方に言って見なくて。
163 子供たち森のなかに入り、
クス 楠の樹 169 あの夕陽があの楠の樹の蔭になるまで、
クス 楠の樹 171 もうお日様か楠の樹にかかりました。
木の株 木の株 172 やがて木の株に腰を下ろす)
キリ 桐の 173 あらいやだ。桐のがらだわ。
格子 格子 176 格子の外を軽そうな下駄の音などして、通る人は花のうわさをしていましたよ。
下駄 下駄 176 格子の外を軽そうな下駄の音などして、通る人は花のうわさをしていましたよ。
欄杆 欄杆 183 (欄杆(らんかん)の側に行き外を眺める)
円柱 円柱 197 大きな円柱が沢山立っている大広間。
197 左右に古雅な絵模様ある襖。
198 立ち上がり無言のまま左右の襖をあけて退場。
198 冴えた柝(たく)の音がきこえてくる)あ、(耳をすます)庫裏(くり)で
経机 経机 198 この経机(きょうづくえ)の前に跪いて夕べごとの祈りをささげたとき、
227 (縁さきに出る。重たそうに咲き満ちた桜の花を見る)ようさいたなあ。
サクラ 桜の花 227 (縁さきに出る。重たそうに咲き満ちた桜の花を見る)ようさいたなあ。
サクラ 桜の花 229 (庭を指して)この満開の桜の花が、夜わの嵐に散らないことを誰が保証することができよう?
239 正面及び右側に塀。右側の塀の端に通用門。
239 塀の向こうに寺の建物見ゆ。
樹立 樹立 239 そのほとりに静かな樹立(こだち)、その影に園亭あり、
ボダイジュ 菩提のたね 247 けふやあすやとうちくれて、何か菩提のたねならむ。
253 やがてその声も止み、一座森(しん)とする。
煩悩の林 254 わしは一生の間煩悩の林に迷惑し、愛欲の海に浮沈しながら
キリ 259 この桐の念珠はわしの形見にお前にあげる。
数珠 数珠 259 私の枕元の数珠を取っておくれ
草木 禽獣草木 261 禽獣(きんじゅう)草木に到るまで聖者の御かくれ遊ばすのを
樹立 樹立 264 黒き鳥四五羽庭の樹立(こだち)より飛び出て月の
大工 大工 266 冗談など云いながら働いていた大工が、
樹の果 270 金色の樹(き)の果(み)が枝をはなれて地に落ちた。
樹の果 270 金色の樹(き)の果(み)が枝をはなれて地に落ちた。
270 金色の樹(き)の果(み)が枝をはなれて地に落ちた。
272 されど森(しん)として、声を立つるものなし。
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