- ヤナギ 6箇所
- サクラ 5箇所
- カエデ 5箇所
- アオギリ 5箇所
- ウメ 3箇所
- エノキ 3箇所
- クス 3箇所
- サルスベリ 3箇所
- クワ 2箇所
- マツ 2箇所
- スギ 1箇所
- ダイダイ 1箇所
- ツバキ 1箇所
- キリ 1箇所
- カキ 1箇所
- ナンテン 1箇所
- バラ 1箇所
- コウシンバラ 1箇所
島崎藤村の小説「桜の実の熟する時」に出てくる樹木や木関係
この小説「の初出は1919年、文庫本におけるページ数は 200ページ
該当頁 |
樹種 |
掲載単語 |
該当の文章 |
5 |
クワ |
桑 |
彼は古い桑の木なぞの |
6 |
クワ |
桑 |
彼は桑の木の方へ向いて |
6 |
根 |
根 |
根元のあたりに |
6 |
樹木 |
樹木 |
鬱蒼とした樹木の下を |
8 |
葉 |
葉 |
去年の古い朽ち葉を葬り隠すように |
9 |
樹木 |
樹木 |
道は平坦になって樹木の間を |
9 |
ウメ |
梅の木 |
荒い幹肌の梅の木が行く先に |
9 |
枝 |
枝 |
力を入れたような枝の上の方には |
9 |
枝 |
枝 |
細い枝が重なり合って |
9 |
葉 |
葉 |
茂った葉陰は暗いほど |
9 |
ウメ |
梅の花 |
くちびるのような梅の花は |
9 |
実 |
実 |
はや青梅の実に変わるころだ |
9 |
ウメ |
梅 |
はや青梅の実に変わるころだ |
9 |
木 |
木の葉 |
彼は木の葉の青い香を |
9 |
エノキ |
榎 |
先生は二本榎の方で |
9 |
エノキ |
榎 |
しばらく二本榎の家の方に |
10 |
樹木 |
樹木 |
繁茂した樹木の間を通して |
10 |
カナメモチ |
金目垣 |
やがて金目垣(かなめがき)に囲われた |
11 |
枝 |
枝 |
高い枝からでも |
12 |
樹木 |
樹木 |
樹木の多い |
12 |
枝 |
枝 |
小高い崖に臨んで百日紅の枝なぞが |
12 |
葉 |
葉 |
その暗い葉陰に立って |
12 |
サルスベリ |
百日紅 |
小高い崖に臨んで百日紅の枝なぞが |
12 |
サルスベリ |
百日紅 |
小高い崖に臨んで百日紅の枝なぞが |
13 |
サルスベリ |
百日紅 |
その同級生は百日紅のそばを |
14 |
樹 |
樹 |
暗い樹陰の方で |
20 |
樹 |
記念樹 |
卒業生の植えた記念樹のあたりへ出た |
20 |
木 |
木 |
ふとその木のそばを通る |
20 |
サクラ |
桜 |
桜の木のかげから |
20 |
樹木 |
樹木 |
樹木の間から |
21 |
林 |
林 |
林の間にさえずる |
21 |
木 |
木の枝 |
小鳥が木の枝へ戻って来たように |
23 |
樽 |
樽 |
竈河岸の樽屋の娘なぞを |
23 |
樽 |
樽 |
樽屋の人たちはよく |
23 |
樽 |
樽 |
あの樽屋のおかみさんが |
24 |
樽 |
樽 |
あき樽をかついで |
24 |
樽 |
樽 |
はすに樽屋の店も見える |
28 |
アオギリ |
青桐 |
青桐が濃い葉陰を落としているあたりに |
29 |
キリ |
桐 |
桐と出ろ |
29 |
手桶 |
手桶 |
尻はしょりで手桶をさげて |
29 |
木戸 |
木戸 |
表門の内にある木戸から |
29 |
垣根 |
垣根 |
庭の垣根には |
29 |
コウシンバラ |
長春(チョウシュンカ バラ科の常緑低木。) |
庭の垣根には長春が燃えるように赤い花をたれている。 |
29 |
葉 |
葉 |
葉蘭なぞはばらばら音がした |
30 |
カエデ |
楓 |
庭の中にある楓の枝へも |
30 |
カエデ |
楓 |
楓の奥には |
30 |
若木 |
若木 |
一本の楠の若木も隠れている |
30 |
葉 |
緑葉 |
静かな緑葉から |
30 |
手桶 |
手桶 |
水のはいった手桶をさげて来た |
30 |
障子 |
障子 |
小障子のそばには乙女椿などもある |
30 |
葉 |
葉 |
そのかわいた葉にも水をくれ |
30 |
格子 |
格子 |
客の出入りする格子をあけて |
31 |
格子 |
格子 |
格子戸の外に置いた手桶をさげて |
31 |
樽 |
樽 |
樽屋のおかみさんが |
31 |
樽 |
樽 |
樽屋のおかみさんが |
31 |
手桶 |
手桶 |
手桶の水をさげ |
31 |
木戸 |
木戸 |
裏のあき地が木戸の外にある |
32 |
葉 |
葉 |
青々とした威勢のいい葉 |
33 |
ナンテン |
南天 |
南天の実の模様のついた |
42 |
柳行李 |
柳行李 |
自分の行李を調べるつもりで |
42 |
板ノ間 |
板の間 |
狭い板の間で |
42 |
行李 |
行李 |
捨吉は行李のふたをあけていると |
42 |
ヤナギ |
やなぎ |
自分の行李を調べるつもりで |
43 |
樽 |
樽 |
ぜいたくしたって樽屋のおばさんの |
48 |
樹 |
記念樹 |
卒業生の記念樹が植えてあるというふうに |
48 |
木造 |
木造 |
なめらかな木造のてすりに |
53 |
サクラ |
桜 |
こんもりと茂った桜の木陰はどこでも |
53 |
木 |
木陰 |
こんもりと茂った桜の木陰はどこでも |
53 |
幹 |
幹 |
あかみをもった幹と幹の間を通じて |
53 |
幹 |
幹 |
あかみをもった幹と幹の間を通じて |
53 |
木 |
木立 |
奥の幽深い木立がある |
53 |
木 |
木 |
讃美歌を歌いながら木の下を歩き回る |
53 |
サクラ |
桜 |
捨吉は桜の木の方へ向いて |
63 |
アオギリ |
青桐 |
歩いていた庭の青桐のところへ |
63 |
アオギリ |
青桐 |
青桐の下から |
63 |
カエデ |
楓 |
庭のすみの方の楓や |
63 |
クス |
楠 |
楠の葉の間へ行って隠れた |
64 |
クス |
楠 |
楠の木目の見える |
64 |
クス |
楠 |
楠の木目の見える |
64 |
長押 |
長押 |
長押の上には |
65 |
ヤナギ |
柳 |
背の高い柳の木も見えた |
65 |
ヤナギ |
柳 |
青い荒い柳の葉が風に |
68 |
ヤナギ |
柳 |
柳の並み木が茂りつづいている |
68 |
枝 |
枝 |
長くたれ下がった細い枝が見える |
68 |
枝 |
枝 |
その枝を通して |
68 |
ヤナギ |
柳 |
青い柳の葉を心ゆくばかり嗅いだ |
69 |
板 |
板 |
板きれと同じように |
73 |
サクラ |
桜 |
表門のそばにある幾株かの桜の若木も |
73 |
若木 |
若木 |
表門のそばにある幾株かの桜の若木も |
74 |
木登 |
木登 |
彼は木登りが恋しくて |
74 |
若葉 |
若葉 |
日光にしおれる若葉のように |
75 |
棒 |
棒 |
天秤棒 |
75 |
棒 |
棒 |
鋳掛屋の天秤棒 |
82 |
樹 |
記念樹 |
立っている記念樹も暮れて来て |
84 |
板敷 |
板敷 |
暗い板敷きの廊下がある |
84 |
樽 |
樽 |
樽屋のおばさんの娘を |
95 |
山林 |
山林 |
故郷の山林の方へ行った |
96 |
エノキ |
榎 |
いっしょに榎の実を集めたり |
96 |
実 |
実 |
青い蔕の付いた実の落ちたのを |
96 |
カキ |
柿 |
土蔵の前の柿の木の下の方へ |
97 |
板 |
板 |
板べい越しに |
98 |
樽 |
樽 |
河岸の樽屋の娘に会った |
102 |
樽 |
樽 |
河岸を歩いていた樽屋の娘が |
103 |
板ノ間 |
板の間 |
奥座敷から勝手の板の間を回って |
104 |
森 |
森 |
故郷の森林を離れ |
105 |
木 |
木 |
とまったところにあった並み木から |
106 |
ヤナギ |
柳 |
あらかた柳の葉の落ちた |
106 |
木 |
木 |
並み木の間を通して |
115 |
樹 |
記念樹 |
新しい記念樹を植えた |
115 |
木 |
木 |
木の下には一つの石を建てた |
116 |
板壁 |
板壁 |
そのうろこ形の板壁の見える |
116 |
若木 |
若木 |
幾株かの桜の若木がそこにあった |
116 |
枝 |
枝 |
その延びた枝 |
116 |
葉 |
葉 |
おい茂った新しい葉は門のそばに住む |
116 |
若木 |
若木 |
この桜の若木もまだそれほど |
117 |
樹木 |
樹木 |
親しみのある樹木を変えたばかりでなく |
117 |
枝 |
枝 |
風が来て桜の枝を揺するような日で |
117 |
実 |
実 |
かわいらしい実が |
117 |
木 |
木の実 |
山村の方で榎木の実を拾ったり |
117 |
サクラ |
桜 |
拾い上げた桜の実を嗅いでみて |
120 |
草木 |
草木 |
初夏らしい草木の色は |
120 |
カエデ |
楓 |
新しい楓の葉が風に揺れて |
120 |
垣根 |
垣根 |
垣根に近い乙女椿の根元へ |
120 |
アオギリ |
青桐 |
青桐の幹の前へ立った時は |
142 |
バラ |
薔薇 |
あかい薔薇のつぼみを |
158 |
林 |
林 |
林の中とも言いたいほど |
158 |
樹木 |
樹木 |
樹木の多いところに |
158 |
樹木 |
樹木 |
まだ枯れ枯れとした樹木の枝はどうかすると |
160 |
樹木 |
樹木 |
枯れ枯れとした樹木の間から見える |
162 |
樹木 |
樹木 |
庭の樹木も |
162 |
芽 |
芽 |
新しい命の芽がよけいに |
162 |
若葉 |
若葉 |
その庭も花と若葉の世界に |
165 |
マツ |
松 |
楽しい松の樹陰が多かった |
165 |
樹木 |
樹木 |
向こうに見える樹木の多い |
165 |
若葉 |
若葉 |
はや花より若葉へと急ぎつつある時 |
167 |
木製 |
木製 |
十字を彫刻んだ木製の説教台 |
170 |
葉 |
葉 |
濃くなって行く青葉の息を呼吸した |
180 |
木戸 |
木戸 |
その横手に別の木戸がある |
180 |
木戸 |
木戸 |
その木戸の前に立って |
189 |
スギ |
杉 |
人に譲り杉風が別墅にうつる |
194 |
ダイダイ |
だいだい |
海老、橙、裏白、 |
194 |
葉 |
葉 |
ゆずり葉などで飾った |
195 |
ツバキ |
椿 |
茶の間の横の乙女椿のそばへも |
195 |
カエデ |
楓 |
築山ふうな楓の木の間へも |
195 |
アオギリ |
梧桐 |
幹肌のあらわな梧桐の根元のところへ |
203 |
マツ |
松 |
古い街道の松並み木が行く先にあった |