まとめ
20年間に人の木に対するイメージはどのように変わっていったか
基本的に変わらないもの
年月に関係なく 圧倒的に「あったかいもの」というイメージである。20年前と同じ結果であった。
一般的に木材についての知識が増えた
理由 「盲目的に木がすばらしい」という分類と 「木は悪いものだ」という分類の人数が減り、
木はよいものだけれども、欠点もあるという人数が増加している。
これは20年間に住宅メーカーや木材業界が、何かにつけてイベントやパンフレット、広告などで木のPR をした結果からだと推察できる。
木のイメージパターンもあまり変化せず
人々の木のイメージパターンは、20年の歳月が経過してもほとんど変わらない。
8項目なら理論上256種類の組み合わせがあるが、「あたたかい」「生き物」「ファッション的」の3つの
要素だけで60%を超えてしまう。
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今回調査
有効回答1046人 |
前回1982年調査
有効回答953人 |
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81種のパターン |
74種のパターン |
あたたかい+生き物 |
276人 |
26% |
119人 |
12.5% |
あたたかい |
167人 |
16% |
146人 |
15.3% |
あたたかい+ファッション+生き物 |
79人 |
8% |
52人 |
5.5% |
あたたかい+ファッション |
67人 |
6% |
113人 |
11.8% |
あたたかい+生き物+腐る |
35人 |
3% |
14人 |
1.5% |
あたたかい+生き物+高い |
34人 |
3% |
21人 |
2.2% |
1982年
2002年
木材業界と一般人との違いは
基本的にはあまり違いはなかったが、ひとつはっきりとした違いがある。
「悲観的な木材業界人」ということである。
木材関係者の50歳以下の人は木をファッション的ととらえていないのに、
一般人の方がファッション的ととらえている。
また、業界人の方が一般の人より、木というのは古臭いものと考えている。
この2つの項目は相反しているが、実は同じ内容のことを示している。
「ユーザーからは認められているにもかかわらず、「木」を業界人は悲観的に受け止めている。