224 |
ポプラ |
ポプラの景観 |
林檎畑やポプラの景観をくりひろげる渡島大野(おしまおおの)をすぎ、 |
224 |
ポプラ |
ポプラ並木 |
そそり立つポプラ並木の一本々々が、第一の樹から左隣りの樹へ、 |
224 |
ポプラ |
ポプラ |
今しがた耽(ふけ)っていたポプラらしい瀟洒な思考の断片を、 |
224 |
ポプラ |
ポプラ |
どのみちポプラはおしまいまでものを考え抜くことはできない。 |
224 |
ポプラ |
ポプラ |
さらにポプラは隣りの樹にそれを投げわたす・・・ |
224 |
ポプラ |
ポプラ |
次郎はポプラの一つが、突然身をめぐらして、 |
224 |
ポプラ |
ポプラ |
凡庸な黒ずんだ幹ともの寂びた緑の葉室(はむら)とのポプラが眺めらけるにすぎなかった。 |
224 |
リンゴ |
林檎畑 |
林檎畑やポプラの景観をくりひろげる渡島大野(おしまおおの)をすぎ、 |
224 |
幹 |
黒ずんだ幹 |
凡庸な黒ずんだ幹ともの寂びた緑の葉室(はむろ)とのポプラが眺めらけるにすぎなかった。 |
224 |
樹 |
第一の樹 |
そそり立つポプラ並木の一本々々が、第一の樹から左隣りの樹へ、 |
224 |
樹 |
隣りの樹 |
そそり立つポプラ並木の一本々々が、第一の樹から左隣りの樹へ、 |
224 |
樹 |
樹 |
さらにポプラは隣りの樹にそれを投げわたす・・・ |
224 |
葉室 |
緑の葉室 |
凡庸な黒ずんだ幹ともの寂びた緑の葉室(はむろ)とのポプラが眺めらけるにすぎなかった。 |
226 |
ポプラ |
ポプラ |
彼は光によろめいている一本のポプラを見たのだった。 |
227 |
カシ |
樫の梢 |
鬱然たる樫の梢を風が深い音色をたててしばしば渡っていた。 |
227 |
梢 |
樫の梢 |
鬱然たる樫の梢を風が深い音色をたててしばしば渡っていた。 |
227 |
木下道 |
木下道 |
彼は大沼公園の落葉に埋もれた木下道へ歩み入った。 |
227 |
落葉 |
落葉 |
彼は大沼公園の落葉に埋もれた木下道へ歩み入った。 |
228 |
森 |
公園の森 |
深閑とした広大な公園の森を見まわした。 |
228 |
森 |
人工的な森 |
この人工的な森、この人工的な自然の構図のなかには、 |
228 |
落葉 |
落葉 |
落葉の堆積を戯れに靴先で蹴ちらした。 |
229 |
森 |
森 |
朝毎に森のあたかも真東の隙間から、 |
229 |
板 |
美しい木目の板 |
美しい木目の板が透かし見られる水びたしの座席には、 |
229 |
木目 |
美しい木目の板 |
美しい木目の板が透かし見られる水びたしの座席には、 |
229 |
葉 |
葉ごもり |
その葉ごもりの一角に水の反映がゆらめいているりを |
230 |
櫂 |
櫂 |
さし出された櫂は水の面にたまたま明るい平手打を喰らわされた。 |
231 |
ウルシ |
山漆の紅葉 |
相接した小島のあいだの山漆の紅葉の反映てで火のように赤い水路をとおったのである。 |
231 |
紅葉 |
山漆の紅葉 |
相接した小島のあいだの山漆の紅葉の反映てで火のように赤い水路をとおったのである。 |
231 |
櫂 |
櫂 |
次郎は不器用に櫂をあやつりながら、 |
231 |
櫂 |
櫂 |
次郎は櫂の手を休めた。 |
232 |
葉 |
葉ごもり |
島と島とが葉ごもりの煌(きら)めきで以て目くばせをするのを |
233 |
オール |
オール |
交叉させたオールに凭りかかっていた青年の |
233 |
枝 |
灌木の枝 |
灌木の枝に纜(とも)を結びつけ、 |
233 |
落葉 |
落葉 |
湿った落葉の貼りついた靴底をながながと |
233 |
灌木 |
灌木の枝 |
灌木の枝に纜(とも)を結びつけ、 |
234 |
シラカバ |
白樺の白い幹 |
水明りはそのはんのきの黒い幹と白樺の白い幹の根方を明るませ、 |
234 |
どんぐり |
どんぐり |
次郎の脚下の草にはいくつかのどんぐりが落ち、 |
234 |
はん |
はんのきの黒い幹 |
水明りはそのはんのきの黒い幹と白樺の白い幹の根方を明るませ、 |
234 |
幹 |
はんのきの黒い幹 |
水明りはそのはんのきの黒い幹と白樺の白い幹の根方を明るませ、 |
234 |
幹 |
白樺の白い幹 |
水明りはそのはんのきの黒い幹と白樺の白い幹の根方を明るませ、 |
234 |
根方 |
根方 |
水明りはそのはんのきの黒い幹と白樺の白い幹の根方を明るませ、 |
234 |
樹 |
樹 |
四語本の樹がすくすくと無造作にのびている。 |
234 |
樹 |
樹 |
笮(せま)い草生と数本の樹だけの小島は、 |
234 |
樹間 |
樹間 |
そこで白い帆が木(こ)の間をよぎってゆくさまは、大股に樹間をすぎる白い大きな人影 |
234 |
樹々 |
樹々の梢 |
島の多からぬ樹々の梢をとよもした。 |
234 |
梢 |
樹々の梢 |
島の多からぬ樹々の梢をとよもした。 |
234 |
梢 |
梢 |
落葉、梢をわたる風の音などが一せいに起こった。 |
234 |
木 |
木の間 |
そこで白い帆が木(こ)の間をよぎってゆくさまは、大股に樹間をすぎる白い大きな人影 |
234 |
木立 |
木立 |
水からじかに生い立ったような木立が、 |
234 |
落葉 |
落葉 |
落葉、梢をわたる風の音などが一せいに起こった。 |
237 |
シラカバ |
白樺 |
丈高いはんのきや白樺は風にしなやかに梢の葉をざわめかせていた。 |
237 |
シラカバ |
白樺 |
白樺の幹に大きな髪切虫が、 |
237 |
はん |
はんのきの落葉を |
草叢はんのきの落葉を載せて雨後のようにみずみずしく |
237 |
幹 |
木の幹 |
次郎は木の幹から手を離した。 |
237 |
梢 |
梢の葉を |
丈高いはんのきや白樺は風にしなやかに梢の葉をざわめかせていた。 |
237 |
木 |
木の幹 |
次郎は木の幹から手を離した。 |
237 |
葉 |
梢の葉を |
丈高いはんのきや白樺は風にしなやかに梢の葉をざわめかせていた。 |
237 |
落葉 |
はんのきの落葉を |
草叢はんのきの落葉を載せて雨後のようにみずみずしく |
238 |
木かげ |
木かげに |
木かげに蔽われた緑ふかい水が流れていた。 |
239 |
ナラ |
楢の幹 |
楢の幹にまつわる蔦も、山漆も一様に紅葉(もみじ)している。 |
239 |
ヤマウルシ |
山漆 |
楢の幹にまつわる蔦も、山漆も一様に紅葉(もみじ)している。 |
239 |
幹 |
楢の幹 |
楢の幹にまつわる蔦も、山漆も一様に紅葉(もみじ)している。 |
239 |
紅葉 |
紅葉 |
楢の幹にまつわる蔦も、山漆も一様に紅葉(もみじ)している。 |
239 |
灌木 |
灌木 |
彼は又しても汀の灌木につないであった纜を解いた。 |
240 |
エンジュ |
槐 |
山漆や楢やはんのきや楓や槐や白樺や橅の生い茂る島から島へ、 |
240 |
カエデ |
楓 |
山漆や楢やはんのきや楓や槐や白樺や橅の生い茂る島から島へ、 |
240 |
シラカバ |
白樺 |
山漆や楢やはんのきや楓や槐や白樺や橅の生い茂る島から島へ、 |
240 |
ナラ |
楢 |
山漆や楢やはんのきや楓や槐や白樺や橅の生い茂る島から島へ、 |
240 |
はん |
はんのき |
山漆や楢やはんのきや楓や槐や白樺や橅の生い茂る島から島へ、 |
240 |
ブナ |
橅 |
山漆や楢やはんのきや楓や槐や白樺や橅の生い茂る島から島へ、 |
240 |
森 |
森 |
たとえば森の下蔭や、鬱蒼とした木立の下から |
240 |
木立 |
木立 |
たとえば森の下蔭や、鬱蒼とした木立の下から |
241 |
ヤマウルシ |
山漆 |
山漆や楢やはんのきや楓や槐や白樺や橅の生い茂る島から島へ、 |