いちょう |
永すぎた春 |
9 |
いちょう並木 |
正門へ出る道のいちょう並木のあいだを歩いていた。 |
いちょう |
永すぎた春 |
9 |
いちょう |
いちょうは青々と芽ぶいていた。 |
マツ |
永すぎた春 |
53 |
松林 |
冷雨にしおたれている松林をすぎて、 |
バラ |
永すぎた春 |
85 |
バラ |
バラの花束は飢えた群衆のように見え、 |
カシ |
永すぎた春 |
103 |
樫の木 |
彼は大きな樫の木の根方にもたれ、 |
イチョウ |
永すぎた春 |
106 |
銀杏並木 |
正門へむかう銀杏並木の道を、 |
イチョウ |
永すぎた春 |
111 |
銀杏並木 |
銀杏並木の下かげを歩いてくると、 |
ゴムの木 |
永すぎた春 |
115 |
ゴムの木 |
むやみとゴムの木の鉢植を並べた暗い喫茶店で、 |
モモ |
永すぎた春 |
154 |
桃の実 |
清潔で、桃の実の肌を思わせるような咽喉元はない。 |
ヤナギ |
永すぎた春 |
176 |
柳 |
お堀端の柳にも、秋がさっと大きな一刷毛(はけ)を刷いて行ったような午後であった。 |
サンショウ |
永すぎた春 |
184 |
山椒の葉 |
ささやかに飢えた紫蘇の葉や山椒の葉が、闇の中でひっそり匂っていた。 |
ぎんもくせい |
永すぎた春 |
209 |
銀木犀の花 |
朽ちかけた木の門のなかに、白い銀木犀の花が見えて、ゆきずりに匂ったりした。 |
イチョウ |
永すぎた春 |
210 |
銀杏並木 |
やがて黄葉に近づこうとしている鬱蒼たる銀杏並木、 |
リンゴ |
永すぎた春 |
237 |
林檎 |
角の果物屋の林檎の山のつややかな紅が、 |
イチョウ |
永すぎた春 |
244 |
銀杏 |
並木は枯れ、T大の門内の銀杏はすっかり黄いろだった。 |
ギンナン |
永すぎた春 |
256 |
ギンナン |
ギンナンのいっぱい落ちた銀杏の下かげを、 |
イチョウ |
永すぎた春 |
256 |
銀杏 |
ギンナンのいっぱい落ちた銀杏の下かげを、 |
バラ |
音楽 |
162 |
赤い薔薇の花 |
大きな赤い薔薇の花とで飾られていた。 |
ハタンキョウ |
音楽 |
164 |
巴旦杏 |
巴旦杏のような色に燻んでいた。 |
バラ |
仮面の告白 |
20 |
薔薇 |
油絵具で緋の薔薇が描かれたものを |
バラ |
仮面の告白 |
23 |
薔薇 |
記念にくれた薔薇に接吻しているところを |
カエデ |
仮面の告白 |
40 |
楓 |
窓の楓は |
コクタン |
仮面の告白 |
42 |
黒檀 |
暗い黒檀の台座のような |
ケヤキ |
仮面の告白 |
55 |
欅 |
二本の欅の巨樹が寄り添うており |
マツ |
仮面の告白 |
125 |
松 |
緩丘の松林に無数の |
サクラ |
仮面の告白 |
167 |
桜 |
ほしいままに咲いている桜などは |
サクラ |
仮面の告白 |
167 |
桜 |
東京の桜が見られるのは |
サクラ |
仮面の告白 |
167 |
桜 |
桜の幹のみずみずしい黒さも |
サクラ |
仮面の告白 |
167 |
桜 |
とこうするうちに桜が咲いた |
サクラ |
仮面の告白 |
168 |
桜 |
ふと桜の下草を踏みしだく音が |
サクラ |
仮面の告白 |
169 |
桜 |
桜が満開にならないうちに |
シラカンバ |
仮面の告白 |
181 |
白樺 |
二本の白樺が心のやさしい姉妹のような |
モミ |
仮面の告白 |
181 |
樅 |
私たちは樅や楓や白樺の林の間を走った |
シラカンバ |
仮面の告白 |
181 |
白樺 |
私たちは樅や楓や白樺の林の間を走った |
モミ |
仮面の告白 |
181 |
樅 |
私たちは樅や樅や白樺の林の間を走った |
シラカンバ |
仮面の告白 |
194 |
白樺 |
二本の白樺の葉が |
カシ |
果実 |
245 |
樫の木蔭 |
乳母車は樫の木蔭へ隠れた。 |
バラ |
果実 |
245 |
薔薇 |
薔薇やダリヤの繁茂している傍らに、 |
アカマツ |
怪物 |
180 |
赤松の梢 |
赤松の梢をすりぬけて、天高く飛び翔(た)った。 |
マツ |
怪物 |
180 |
松の幹 |
この猛禽の羽色は松の幹と大差がない。 |
アカマツ |
怪物 |
180 |
赤松 |
頂きの赤松の梢に羽を休めたとき、 |
フジ |
怪物 |
181 |
藤棚 |
藤棚にとび交う蜂の羽音だと気づくには数分を要した。 |
ウメ |
怪物 |
183 |
梅の古木 |
楊弓で猫を射て、その首を斬って梅の古木に枭(さら)した。 |
ヒノキ |
怪物 |
188 |
檜の厚板 |
湯涌に浸っている子供の頭上に檜の厚板の蓋を密閉したのである。 |
タイサンボク |
怪物 |
198 |
泰山木 |
庭の泰山木は野暮な造花のような大柄の花をつけた。 |
アカマツ |
怪物 |
198 |
赤松の枝 |
赤松の枝には小鳥が群がって囀(さえず)っていたし、 |
モモ |
祈りの日記 |
51 |
熟れた桃 |
おたがいに熟れた桃かなぞのようにあやうく笑いをふくんでむかい合っていることができました。 |
サクラ |
祈りの日記 |
55 |
桜の古木 |
両がわの黒板塀やくすんだ生垣から、桜の古木がせりだしているひとつの路を、 |
トチ |
祈りの日記 |
57 |
橡の木 |
心をくばりながら二、三本の橡の木にかこまれたちいさな苔の凹みの方へあゆみよりました。 |
カシ |
祈りの日記 |
66 |
樫に |
樫に凭(よ)りかかると背中の衣(きぬ)をとおしてしずかな冷ややかさがしみとおってまいりました。 |
スギ |
祈りの日記 |
70 |
杉の根方 |
杉の根方のやわらかい草の上でおねえさま方と |
スギ |
祈りの日記 |
71 |
杉の根方に |
そこかしこの杉の根方に日ざしはレエスのようにおちてその杉の幹だけを高貴な霧のようなあわい日光の色にそめておりました。 |
スギ |
祈りの日記 |
71 |
杉の幹 |
そこかしこの杉の根方に日ざしはレエスのようにおちてその杉の幹だけを高貴な霧のようなあわい日光の色にそめておりました。 |
クリ |
祈りの日記 |
80 |
栗の木 |
栗の木の間から泉のうえへわたくしのうえへ陽がふりかかっては |
クリ |
祈りの日記 |
80 |
栗の梢 |
栗の梢で、色鳥がささなきました。 |
カラタチ |
祈りの日記 |
98 |
枳殻の垣根 |
「あそこの枳殻の垣根でひっかけたんだ」 |
モチ |
金閣寺 |
7 |
もち |
濃密な黐から身を引き離そうと |
ホウ |
金閣寺 |
9 |
ほう |
朴の木が、白いゆたかな大輪の花をつけていた。 |
ケヤキ |
金閣寺 |
14 |
欅 |
欅の木蔭に息を休めてみて |
ケヤキ |
金閣寺 |
14 |
欅 |
一本の大きな欅がある |
ケヤキ |
金閣寺 |
14 |
欅 |
欅の幹は朝露に濡れている |
ケヤキ |
金閣寺 |
15 |
欅 |
欅のかげから |
ケヤキ |
金閣寺 |
15 |
欅 |
この欅のかげまで駈けて来た私は、 |
カヤ |
金閣寺 |
21 |
栢 |
高丘親王の御手植の栢(かや)や、左甚五郎と伝えられる優雅な三重塔りある名刹である。 |
サザンカ |
金閣寺 |
21 |
山茶花 |
山茶花が咲いている |
スギ |
金閣寺 |
23 |
鉾杉 |
鉾杉の稜線で空に接した山や |
スギ |
金閣寺 |
23 |
鉾杉 |
星や月や鉾杉と同じものだった |
ヒノキ |
金閣寺 |
26 |
檜皮葺 |
屋根は檜皮葺 |
ウメ |
金閣寺 |
31 |
うめ |
花をつけた梅林があった |
クヌギ |
金閣寺 |
31 |
櫟 |
大きな櫟の木を前に |
モモ |
金閣寺 |
35 |
桃 |
まるで桃いろのお菓子みたいに |
マツ |
金閣寺 |
35 |
陸舟まつ |
名高い陸舟松のある庭を |
マツ |
金閣寺 |
36 |
陸舟まつ |
庭の陸舟松を眺めていた |
マツ |
金閣寺 |
36 |
松 |
それは巨松の枝が低くわだかまって |
カエデ |
金閣寺 |
48 |
楓 |
かたわらの低い楓の樹には |
アカマツ |
金閣寺 |
58 |
赤松 |
赤松の山々は蝉の声に包まれていた |
サクラ |
金閣寺 |
62 |
葉さくら |
葉桜並木の影をどっぷりと |
サクラ |
金閣寺 |
63 |
葉さくら |
もう葉桜の季節ではかったけれど |
サクラ |
金閣寺 |
64 |
葉さくら |
葉桜や松のながめ |
マツ |
金閣寺 |
64 |
松 |
葉桜や松のながめ |
マツ |
金閣寺 |
65 |
松 |
いちめんの若葉や松のみどりのどこかしら枝に隠れていて |
バラ |
金閣寺 |
73 |
薔薇 |
たとえば人間を薔薇の花のように内も外もないものとして眺めること、 |
バラ |
金閣寺 |
74 |
薔薇 |
薔薇の花弁のように、しなやかに飜え(ひるがえ)し、巻き返して、日光や五月の微風にさらすことがてきたとしたら。 |
アカマツ |
金閣寺 |
89 |
赤松 |
赤松に覆われた山で |
ツツジ |
金閣寺 |
89 |
躑躅 |
躑躅などの灌木があった |
マツ |
金閣寺 |
93 |
松 |
おちこちの松に |
アオキ |
金閣寺 |
96 |
あおき |
葉かげに見える青木のつややかな赤い実を |
ウメ |
金閣寺 |
111 |
梅 |
巨木の櫟や梅や松の影が |
マツ |
金閣寺 |
111 |
松 |
巨木の櫟や梅や松の影が |
クヌギ |
金閣寺 |
111 |
櫟 |
巨木の櫟や梅や松の影が |
ボダイジュ |
金閣寺 |
114 |
ぼだいじゅ |
樹齢の高い菩提樹があって |
マツ |
金閣寺 |
116 |
松 |
五六本の痩せた松が生え |
クワ |
金閣寺 |
117 |
桑の葉 |
蚕が桑の葉を噛むのに |
イチョウ |
金閣寺 |
133 |
銀杏 |
左方に若葉の銀杏並木がつづいていた |
カエデ |
金閣寺 |
149 |
楓 |
巨きな楓と朽ちはてた |
ウメ |
金閣寺 |
149 |
梅の古木 |
梅の古木とにはさまれている |
マツ |
金閣寺 |
151 |
松 |
もっとも多いのは松だったので |
サクラ |
金閣寺 |
151 |
葉さくら |
葉桜になっていた |
サクラ |
金閣寺 |
151 |
桜 |
桜を移植したと |
マツ |
金閣寺 |
151 |
松 |
松はいずれも亭々と伸び、かなりの高くまで葉をつけて |
マツ |
金閣寺 |
152 |
小まつ |
切株や灌木や小松があり |
マツ |
金閣寺 |
154 |
まつ林 |
その松林、川の光り |
マツ |
金閣寺 |
155 |
松 |
松の梢の枝々に谺した |
マツ |
金閣寺 |
157 |
松 |
松と杉のあいだから |
スギ |
金閣寺 |
157 |
杉 |
松と杉のあいだから |
サクラ |
金閣寺 |
157 |
遅さくら |
一本の遅桜がまだ花を落とさずにいた |
マツ |
金閣寺 |
173 |
松 |
月に照らされた松と |
マツ |
金閣寺 |
194 |
まつ林 |
黒い松林のかなた |
マツ |
金閣寺 |
204 |
まつ葉 |
数本の松葉が |
ソテツ |
金閣寺 |
212 |
蘇鉄 |
蘇鉄が旭を浴びている |
ボダイジュ |
金閣寺 |
212 |
ぼだいじゅ |
小さな菩提樹がある |
スギ |
金閣寺 |
227 |
杉 |
まばらな杉木立がつづいて |
マツ |
金閣寺 |
230 |
松 |
松の梢の間に |
ミカン |
金閣寺 |
231 |
蜜柑 |
籠からさし出される蜜柑の色・・・これらすべてが、私の身のーを委(まか)せた大きなものの一つ一つの暗示、 |
ミカン |
金閣寺 |
232 |
蜜柑 |
蜜柑の皮を剥いたりしていた |
ヤナギ |
金閣寺 |
232 |
柳 |
大そう聡明な一本の大きな柳が、濡れそぼった葉を重たげに垂らし、みずからに霧に揺られながら、現れたりした。 |
コウゾ |
金閣寺 |
235 |
こうぞ |
丹羽の山ぎわの痩せた土に、楮の木を植えた紙つくりの家々が見えはじめた |
ケヤキ |
金閣寺 |
238 |
欅 |
道ばたの大きな欅が |
ナツミカン |
金閣寺 |
238 |
夏蜜柑 |
道ぞいに夏蜜柑の畑が |
マツ |
金閣寺 |
250 |
まつ林 |
松林の黒い幹のつらなりを出て |
ウメ |
金閣寺 |
254 |
梅もどき |
梅もどきの残んの実を啄みに来る小鳥たちの胸毛にも |
ツバキ |
金閣寺 |
256 |
椿 |
一輪差の衰えた椿にまつわっていた |
ツバキ |
金閣寺 |
256 |
椿 |
白い椿は、枯れた部分が |
マツ |
金閣寺 |
257 |
松 |
仏殿の甍、多くの松 |
クス |
金閣寺 |
262 |
楠 |
楠のさやぐ葉影は、彼のいつもながら憔悴した頬を彩って、そこに奇妙な躍動する影を与えた。 |
クス |
金閣寺 |
262 |
楠 |
塀ぞいにそそり立つ楠の並木が小屋の屋根ごしに、 |
ビャクダン |
金閣寺 |
297 |
びゃくだん |
白檀を彫ったのが |
ヤナギ |
金閣寺 |
314 |
柳 |
柳行李一箇と |
マツ |
金閣寺 |
317 |
松 |
数本の松の下かげになっていて |
マツ |
金閣寺 |
321 |
松 |
その松、その船泊りにいたるまで |
マツ |
金閣寺 |
324 |
松 |
松の根方にもたれた |
アカマツ |
金閣寺 |
329 |
赤松 |
鳴き叫んで赤松の梢を |
ツツジ |
金閣寺 |
329 |
躑躅 |
躑躅の山道を駆けのぼって |
アカマツ |
金閣寺 |
329 |
赤松 |
赤松の木かげの笹原に倒れ |
ウメ |
絹と明察 |
12 |
塩梅 |
それでもう塩梅よういきますわ。 |
マツ |
絹と明察 |
26 |
松の影 |
松の影に充ちたせまい庭先に、 |
マツ |
絹と明察 |
29 |
唐崎の松 |
枯れ果てて跡ものこさぬ唐崎の松や、 |
マツ |
絹と明察 |
32 |
松の数 |
枯れのこる松の数は、林立する煙突の数と比べものにならなかった。 |
ヤナギ |
絹と明察 |
33 |
柳が垂れ |
中ノ島にはみどりの柳が垂れ、 |
モモ |
絹と明察 |
37 |
桃いろ |
その絹のように桃いろの滑らかな頬から、 |
アオキ |
絹と明察 |
47 |
青木 |
葉いろのわるい青木や木斛を配した中庭をとおして、 |
モッコク |
絹と明察 |
47 |
木斛 |
葉いろのわるい青木や木斛を配した中庭をとおして、 |
シタン |
絹と明察 |
49 |
紫檀の卓 |
紫檀の卓を隔てて座っているその人は、 |
モモ |
絹と明察 |
57 |
桃いろ |
その桃いろのむき出しの歯茎の潤いが、蝋細工のように映える。 |
ソテツ |
絹と明察 |
65 |
蘇鉄や松 |
蘇鉄や松がその小さな築山を、 |
マツ |
絹と明察 |
65 |
蘇鉄や松 |
蘇鉄や松がその小さな築山を、 |
スギ |
絹と明察 |
81 |
深い杉木立 |
深い杉木立を背にした茶いろの簡素な社を美しく見た。 |
スギ |
絹と明察 |
81 |
杉の香 |
その言葉にこもる杉の香のようなものが好きだった。 |
マツ |
絹と明察 |
82 |
いろは松 |
濠ぞいのいろは松の並木のほうへ、 |
ヤナギ |
絹と明察 |
88 |
柳の垂枝 |
柳の垂枝は青い空を梳き、 |
ヤナギ |
絹と明察 |
88 |
散りかけた柳 |
散りかけた柳の下に若い男女が座っていた。 |
オリーブ |
絹と明察 |
90 |
オリーブの実 |
青と黒のオリーブの実のように泛(うか)んでいた。 |
マツ |
絹と明察 |
99 |
傘なりの松 |
傘なりの松の下かげや、 |
ツバキ |
絹と明察 |
105 |
椿油 |
米糠や椿油でむりにピカピカに磨かされるんです。 |
マツ |
絹と明察 |
107 |
松の梢 |
松の梢をかすめて、池のほうへ飛び去った。 |
マツ |
絹と明察 |
117 |
まばらな松 |
まばらな松を頂きに透かしていた。 |
マツ |
絹と明察 |
118 |
赤松の下 |
左方の高い赤松の下を指さした。 |
サクラ |
絹と明察 |
132 |
風の桜 |
中庭には風の桜のほかに、動くものの影は何もない。 |
サクラ |
絹と明察 |
132 |
風にささやぐ桜 |
窓辺に立ち、風にささやぐ桜を見ていた。 |
サクラ |
絹と明察 |
133 |
夥しい桜 |
見つめるだけに日にぼやけてくる夥(おびただ)しい桜に向かって、考えていた。 |
サクラ |
絹と明察 |
136 |
桜が繊細な |
桜が繊細な輪郭を凝らせ、ものみなが息をひそめて動かずにいるように思われた。 |
サカキ |
絹と明察 |
140 |
榊を立てて |
榊を立ててあるのに目をみはった。 |
サカキ |
絹と明察 |
142 |
榊の香りが |
榊の香りが漂って、不合理が目の前にのどかにあぐらを掻き、 |
ケヤキ |
絹と明察 |
155 |
欅の枝々 |
殊に青葉時の西日に欅の枝々が、 |
ケヤキ |
絹と明察 |
155 |
欅並木 |
欅並木がつづいている。 |
マツ |
絹と明察 |
181 |
松 |
杉、椎、松などの鬱蒼とした茂みの頂きに、 |
シイ |
絹と明察 |
181 |
椎 |
杉、椎、松などの鬱蒼とした茂みの頂きに、 |
スギ |
絹と明察 |
181 |
杉 |
杉、椎、松などの鬱蒼とした茂みの頂きに、 |
ビンロウ |
絹と明察 |
182 |
檳榔子 |
どんな絶望を檳榔子のように甘く渋く奥歯で噛みつづけてきたが、 |
マツ |
絹と明察 |
185 |
松の枝影 |
白いワイシャツの胸にうごく松の枝影のようなものは、 |
シュロ |
絹と明察 |
198 |
棕櫚皮 |
玄関の棕櫚皮の靴拭いもそこから飛んだ。 |
クヌギ |
絹と明察 |
242 |
橡の薪 |
濡縁のすぐ先には橡の薪を積んで田舎家の趣を出し |
アジサイ |
絹と明察 |
242 |
紫陽花 |
前栽の紫陽花の花ざかりが明るんで見えるのは、 |
マツ |
絹と明察 |
247 |
大松 |
大松の葉末が軒に迫り、 |
サクラ |
絹と明察 |
254 |
桜いろ |
いわば弓なりの、桜いろの日本列島であり、 |
マツ |
絹と明察 |
270 |
松から松へ |
夜の蝉が寝覚めに松から松へ移るチチともつれる声を聴くこともあった。 |
マツ |
絹と明察 |
270 |
松から松へ |
夜の蝉が寝覚めに松から松へ移るチチともつれる声を聴くこともあった。 |
サクラ |
絹と明察 |
274 |
桜の葉ごもり |
病院の庭の桜の葉ごもりにも、 |
ハギ |
絹と明察 |
274 |
夏萩 |
あるときは夏萩などの野の花を摘んで戻ったり、 |
ハギ |
絹と明察 |
289 |
紅い萩の |
老妓は年にしては紅い萩の夏帯を、 |
フジ |
絹と明察 |
295 |
藤蔓 |
藤蔓のように解きがたくもつれたものは、 |
マツ |
絹と明察 |
307 |
盆栽の松 |
その盆栽の松の下蔭は繊細な苔を畳んで、 |
ヒノキ |
絹と明察 |
307 |
小さな桧の盆栽 |
レエスの卓上掛の中央に小さな桧の盆栽と |
スズカケ |
絹と明察 |
328 |
大鈴懸 |
並木道に大鈴懸の黄ばんだ梢は、望桜のすぐ下まで届いていた。 |
キョウチクトウ |
絹と明察 |
332 |
桃 |
一つの塔頭(たつちゅう)の塀から夾竹桃が咲きこぼれていた。 |
マツ |
絹と明察 |
332 |
丈の高い松 |
丈の高い松が競い立っていたが、どれも下枝に葉がなくて、 |
ハギ |
絹と明察 |
350 |
枯れかけた萩 |
枯れかけた萩の鉢がある。 |
ヒマラヤスギ |
絹と明察 |
353 |
ヒマラヤ杉 |
病棟の間の中庭のヒマラヤ杉は、 |
スズカケ |
絹と明察 |
357 |
鈴懸の落葉 |
大学構内からの鈴懸の落葉が微風にころがる影さえ克明に印(いん)された。 |
サクラ |
絹と明察 |
357 |
桜紅葉 |
鬱蒼とした常盤木の大樹に囲まれ、又早い桜紅葉をのぞかせていた。 |
ウメ |
鍵のかかる部屋 |
305 |
梅 |
鉢植えの梅。 |
ばら |
鍵のかかる部屋 |
309 |
薔薇 |
いつも薔薇いろの頬。 |
りんご |
鍵のかかる部屋 |
313 |
林檎 |
「・・・・林檎の気持ちはよくわかる」 |
マツ |
鍵のかかる部屋 |
325 |
松の木 |
一雄は土手の松林の一本の松の木の下で、 |
レモン |
鍵のかかる部屋 |
342 |
檸檬いろ |
鮮やかな檸檬いろの絞りの帯をしめて、 |
ヒノキ |
江口初女覚書 |
268 |
檜の標札 |
墨書きした檜の標札を自分で持っている。 |
バラ |
彩絵硝子 |
15 |
白格子の薔薇 |
少女たちは白格子の薔薇のアーチの方へかけさった。 |
ブナ |
彩絵硝子 |
15 |
橅の木 |
庭のはずれの橅の木ありに、立っている二人の少女がみえた。 |
ケヤキ |
彩絵硝子 |
16 |
一本の欅が |
コオトのわきには一本の欅が高くそびえて、纖(かぼ)そい影で新しいまっしろなラインを水底(みなこそ)の紙片のようにみせていた。 |
カズラ |
彩絵硝子 |
34 |
かずら |
かずらがおい茂りそのなかで小鳥がしきりにないているのを |
シラカンバ |
彩絵硝子 |
34 |
白樺の林 |
すぐうしろに白樺の林がある。 |
バラ |
彩絵硝子 |
37 |
薔薇の花 |
自転車の金属と薔薇の花とにいちばんよく似合ったからだ。 |
スギ |
山の魂 |
349 |
杉の下かげ |
半端な材木で自製の基盤を作り、杉の下かげの苔に据えて、 |
ケヤキ |
山の魂 |
350 |
欅 |
たとえば橅、欅、栃、などの闊葉樹の材木は、 |
ブナ |
山の魂 |
350 |
橅 |
たとえば橅、欅、栃、などの闊葉樹の材木は、 |
トチ |
山の魂 |
350 |
栃 |
たとえば橅、欅、栃、などの闊葉樹の材木は、 |
ケヤキ |
山の魂 |
358 |
欅の大樹 |
欅の大樹へするするとよじのぼった。木の股にまたがつて、 |
シタン |
山の魂 |
362 |
紫檀 |
紫檀の冷たい木ざわりを愛して、 |
シタン |
山の魂 |
362 |
紫檀 |
まんなかの大きな紫檀の卓の上に、 |
ポプラ |
死の島 |
224 |
ポプラ並木 |
そそり立つポプラ並木の一本々々が、第一の樹から左隣りの樹へ、 |
リンゴ |
死の島 |
224 |
林檎畑 |
林檎畑やポプラの景観をくりひろげる渡島大野(おしまおおの)をすぎ、 |
ポプラ |
死の島 |
224 |
ポプラの景観 |
林檎畑やポプラの景観をくりひろげる渡島大野(おしまおおの)をすぎ、 |
ポプラ |
死の島 |
224 |
ポプラ |
凡庸な黒ずんだ幹ともの寂びた緑の葉室(はむら)とのポプラが眺めらけるにすぎなかった。 |
ポプラ |
死の島 |
224 |
ポプラ |
次郎はポプラの一つが、突然身をめぐらして、 |
ポプラ |
死の島 |
224 |
ポプラ |
さらにポプラは隣りの樹にそれを投げわたす・・・ |
ポプラ |
死の島 |
224 |
ポプラ |
どのみちポプラはおしまいまでものを考え抜くことはできない。 |
ポプラ |
死の島 |
224 |
ポプラ |
今しがた耽(ふけ)っていたポプラらしい瀟洒な思考の断片を、 |
ポプラ |
死の島 |
226 |
ポプラ |
彼は光によろめいている一本のポプラを見たのだった。 |
カシ |
死の島 |
227 |
樫の梢 |
鬱然たる樫の梢を風が深い音色をたててしばしば渡っていた。 |
ウルシ |
死の島 |
231 |
山漆の紅葉 |
相接した小島のあいだの山漆の紅葉の反映てで火のように赤い水路をとおったのである。 |
はん |
死の島 |
234 |
はんのきの黒い幹 |
水明りはそのはんのきの黒い幹と白樺の白い幹の根方を明るませ、 |
シラカンバ |
死の島 |
234 |
白樺の白い幹 |
水明りはそのはんのきの黒い幹と白樺の白い幹の根方を明るませ、 |
シラカンバ |
死の島 |
237 |
白樺 |
白樺の幹に大きな髪切虫が、 |
はん |
死の島 |
237 |
はんのきの落葉を |
草叢はんのきの落葉を載せて雨後のようにみずみずしく |
シラカンバ |
死の島 |
237 |
白樺 |
丈高いはんのきや白樺は風にしなやかに梢の葉をざわめかせていた。 |
ヤマウルシ |
死の島 |
239 |
山漆 |
楢の幹にまつわる蔦も、山漆も一様に紅葉(もみじ)している。 |
ナラ |
死の島 |
239 |
楢の幹 |
楢の幹にまつわる蔦も、山漆も一様に紅葉(もみじ)している。 |
ナラ |
死の島 |
240 |
楢 |
山漆や楢やはんのきや楓や槐や白樺や橅の生い茂る島から島へ、 |
エンジュ |
死の島 |
240 |
槐 |
山漆や楢やはんのきや楓や槐や白樺や橅の生い茂る島から島へ、 |
はん |
死の島 |
240 |
はんのき |
山漆や楢やはんのきや楓や槐や白樺や橅の生い茂る島から島へ、 |
カエデ |
死の島 |
240 |
楓 |
山漆や楢やはんのきや楓や槐や白樺や橅の生い茂る島から島へ、 |
ブナ |
死の島 |
240 |
橅 |
山漆や楢やはんのきや楓や槐や白樺や橅の生い茂る島から島へ、 |
シラカンバ |
死の島 |
240 |
白樺 |
山漆や楢やはんのきや楓や槐や白樺や橅の生い茂る島から島へ、 |
ヤマウルシ |
死の島 |
241 |
山漆 |
山漆や楢やはんのきや楓や槐や白樺や橅の生い茂る島から島へ、 |
バラ |
青の時代 |
28 |
薔薇いろ |
聳え立っている薔薇いろの夕富士は |
サクラ |
青の時代 |
43 |
桜 |
矢部川の堤には桜がちらほら咲き、草が萌えていた。 |
イチョウ |
青の時代 |
55 |
銀杏並木 |
一直線にのびている弥生道の銀杏並木のしたまで来た。、 |
ヒマラヤスギ |
青の時代 |
78 |
のヒマラヤ杉の枝 |
窓外のヒマラヤ杉の枝から光りまばゆい雪の崩れおちるさまを |
いちょう |
青の時代 |
80 |
公孫樹並 |
公孫樹並木の真青な葉かげを歩いてゆくと、 |
ウメ |
青の時代 |
144 |
梅酢 |
白い鍵盤の上に梅酢のような |
マツ |
潮騒 |
5 |
松 |
まだ松のみどりは浅いが、 |
マツ |
潮騒 |
5 |
松 |
「鳥居の松」があって、 |
モモ |
潮騒 |
8 |
桃 |
神社の庭に夕闇に包まれた桃の花がしらじらと見える。 |
マツ |
潮騒 |
8 |
松 |
松の根や岩を踏み |
マツ |
潮騒 |
10 |
松 |
松並木のあいだ |
マツ |
潮騒 |
10 |
まつ葉 |
松葉をひろいに行く |
マツ |
潮騒 |
25 |
松 |
松影がはだらに落ちているその白い二百段の石を仰いだ。 |
マツ |
潮騒 |
26 |
松 |
風がわって来て、松の梢々はさわいだ。 |
マツ |
潮騒 |
27 |
まつ林 |
松林の急斜面 |
サカキ |
潮騒 |
28 |
さかき |
榊、茱萸などの灌木 |
マツ |
潮騒 |
28 |
まつ林 |
松林の砂地 |
グミ |
潮騒 |
28 |
ぐみ |
榊、茱萸などの灌木 |
マツ |
潮騒 |
31 |
松 |
断崖の松の下 |
マツ |
潮騒 |
32 |
まつ葉 |
山なす松葉の束を背負って |
マツ |
潮騒 |
38 |
松 |
海松で作った |
マツ |
潮騒 |
51 |
松 |
道は松林に包まれて |
マツ |
潮騒 |
52 |
松 |
松が敷きつめられ |
マツ |
潮騒 |
52 |
松 |
松の幹から梢へ翔けた |
サクラ |
潮騒 |
63 |
桜 |
乏しい桜の蕾 |
マツ |
潮騒 |
67 |
まつ林 |
松林のなか |
マツ |
潮騒 |
68 |
まつ林 |
松林のあいだから |
マツ |
潮騒 |
68 |
松 |
松の梢は唸った |
マツ |
潮騒 |
69 |
まつ葉 |
松葉の束 |
マツ |
潮騒 |
75 |
まつ葉 |
松葉が痛うて |
サクラ |
潮騒 |
85 |
桜 |
若木の桜が一本 |
ニレ |
潮騒 |
85 |
楡 |
彼は太い楡の幹にもたれて、腕の夜光塗料と |
サクラ |
潮騒 |
85 |
桜 |
桜並木 |
マツ |
潮騒 |
99 |
松 |
松の木の間 |
マツ |
潮騒 |
110 |
松 |
海松のホールダア |
マツ |
潮騒 |
118 |
松 |
七本の古松 |
ツツジ |
潮騒 |
123 |
躑躅 |
貧しい躑躅の花 |
マツ |
潮騒 |
129 |
松 |
松の枝 |
マツ |
潮騒 |
129 |
松 |
松の暗い木かげ |
マツ |
潮騒 |
130 |
松 |
松のかげに |
マツ |
潮騒 |
146 |
松 |
巨松によりかかって |
シタン |
潮騒 |
169 |
紫檀 |
紫檀の卓 |
マツ |
潮騒 |
173 |
松 |
松の間 |
マツ |
潮騒 |
174 |
まつ林 |
松林の道 |
ツバキ |
白蟻の巣 |
214 |
椿 |
椿が咲いたり散ったり |
アラマンダ |
白蟻の巣 |
220 |
アラマンダ |
アラマンダの花を手に持って |
フジ |
白蟻の巣 |
233 |
藤 |
プリマヴェーラの藤棚から |
アラマンダ |
白蟻の巣 |
233 |
アラマンダ |
アラマンダの花に嘴をさしこんで |
ヤシ |
白蟻の巣 |
270 |
椰子 |
月あかりに孔雀椰子の影がくつきりと見えますな。 |
アラマンダ |
白蟻の巣 |
281 |
アラマンダ |
アラマンダの花が生きかえったわ |
アラマンダ |
白蟻の巣 |
281 |
アラマンダ |
アラマンダの花じゃない |
ユーカリ |
白蟻の巣 |
287 |
ユーカリ |
気高いユーカリ樹の梢があんなに |
バラ |
白蟻の巣 |
298 |
薔薇 |
『薔薇と海賊』について |
バラ |
白蟻の巣 |
298 |
薔薇 |
世の中に「薔薇」という字の |
バラ |
白蟻の巣 |
300 |
薔薇 |
表題の「薔薇」はどうしても |
バラ |
白蟻の巣 |
300 |
薔薇 |
薔薇という字をじっと |
バラ |
白蟻の巣 |
303 |
薔薇 |
「神秘なる薔薇の園」の薔薇 |
バラ |
白蟻の巣 |
303 |
薔薇 |
「神秘なる薔薇の園」の薔薇 |
バラ |
白蟻の巣 |
303 |
薔薇 |
W・B・イエーツの久遠の薔薇 |
バラ |
白蟻の巣 |
303 |
薔薇 |
薔薇的である |
バラ |
白蟻の巣 |
303 |
薔薇 |
この薔薇であろう |
みかん |
美神 |
244 |
蜜柑水 |
蜜柑水を売る者が町角に車を出し、 |
きいちご |
美徳のよろめき |
11 |
木苺 |
黒い木苺のようなそれを発見したのである。 |
ヒマラヤスギ |
美徳のよろめき |
51 |
ヒマラヤ杉 |
ヒマラヤ杉の下の芝生をゆく、自動車の前燈がたえず不安な影をえがき、 |
クルミ |
美徳のよろめき |
62 |
胡桃 |
それはともあれ別箇(べっこ)の、胡桃(くるみ)の殻(から)のように固い存在だった。 |
もくせい |
美徳のよろめき |
110 |
木犀 |
それは繁みから繁みへ、花をつけた木犀(もくせい)から、 |
アカマツ |
美徳のよろめき |
141 |
赤松 |
薄日に木肌をまだらに明るませている赤松の林に入ってゆくとき、 |
ゴムのキ |
美徳のよろめき |
156 |
ゴムの木 |
ストーブで暖かい店内に、ゴムの木や葉欄(はらん)の鉢植がある。 |
プラタナス |
美徳のよろめき |
157 |
プラタナス |
覚醒剤のおかげでますます明晰にものを見て、窓からプラタナスの枯木と、 |
ツバキ |
美徳のよろめき |
171 |
椿 |
芝生の外れには夥(おびただ)しい椿が咲いている。 |
サクラ |
美徳のよろめき |
176 |
桜 |
四月に入ってから雪が降り、六分咲きの桜に、たわわにつもったりする。 |
イチョウ |
美徳のよろめき |
185 |
銀杏 |
銀杏並木はもう芽吹いているが、その芽吹きは昼のあいだ、黒い魁偉(かいい)な姿の幹から出たかぼそい枝々をまぶしていて、 |
ウルシ |
蘭陵王 |
370 |
漆 |
巻いた樹皮には赤褐色の漆を施され、 |
サクラ |
蘭陵王 |
370 |
桜の樹皮 |
吹口と七つの孔を避(よ)けて樺や桜の樹皮を巻かれ、 |
カバ |
蘭陵王 |
370 |
樺 |
吹口と七つの孔を避(よ)けて樺や桜の樹皮を巻かれ、 |
ヤシ |
薔薇と海賊 |
121 |
椰子 |
椰子の葉っぱの裏で怠けている小さな風たち・・・。 |
コブシ |
薔薇と海賊 |
134 |
辛夷 |
白い辛夷の花みたいに |
クルミ |
薔薇と海賊 |
136 |
胡桃 |
胡桃よりも石よりも |
ウドンゲ |
薔薇と海賊 |
137 |
うどんげ |
あれは優曇華の花なんだろう |
ヤシ |
薔薇と海賊 |
145 |
椰子 |
椰子の林の遠景 |
ヤシ |
薔薇と海賊 |
145 |
椰子 |
椰子の木の間に見える |
バラ |
薔薇と海賊 |
153 |
薔薇 |
鞘に薔薇の模様があって |
バラ |
薔薇と海賊 |
155 |
薔薇 |
少年の薔薇の短剣なんです |
バラ |
薔薇と海賊 |
155 |
薔薇 |
薔薇の模様がついていたわ |
バラ |
薔薇と海賊 |
164 |
薔薇 |
ニッケル姫が薔薇の短剣を |
エゾマツ |
訃音 |
163 |
蝦夷松の枝の間 |
蝦夷松の枝の間に見える梅雨空が、 |
エゾマツ |
訃音 |
163 |
蝦夷松 |
馬車廻しの蝦夷松が気むずかしげに聳(そび)え立っている。 |
ツツジ |
訃音 |
171 |
山躑躅 |
斜面の山躑躅の花が美しいが、戦前鬱蒼茂って目をたのしませた唐松林は、 |
カラマツ |
訃音 |
171 |
唐松林 |
斜面の山躑躅の花が美しいが、戦前鬱蒼茂って目をたのしませた唐松林は、 |
カラマツ |
訃音 |
176 |
唐松林 |
乗せて走りだした。唐松林へ行って窓が仄暗(ほのぐら)くなる。 |