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  6. 三島由紀夫 の集計
小説と木

三島由紀夫の小説に出てくる樹木(元資料)

元樹種 箇所計
マツ 72
サクラ 26
バラ 24
ケヤキ 12
イチョウ 11
スギ 11
ポプラ 8
アカマツ 8
ウメ 8
シラカンバ 8
ヤナギ 6
モモ 6
ツバキ 5
カシ 4
シタン 4
カエデ 4
ツツジ 4
ヒノキ 4
アラマンダ 4
ヤシ 4
はん 3
クヌギ 3
ヒマラヤスギ 3
サカキ 3
ブナ 3
ハギ 3
ミカン 3
リンゴ 3
フジ 3
スズカケ 2
アオキ 2
カラマツ 2
クス 2
クルミ 2
クリ 2
ウルシ 2
トチ 2
ナラ 2
ヤマウルシ 2
モミ 2
ボダイジュ 2
エゾマツ 2
ソテツ 2
アジサイ 1
ぎんもくせい 1
ギンナン 1
キョウチクトウ 1
オリーブ 1
ウドンゲ 1
カラタチ 1
カヤ 1
エンジュ 1
カバ 1
カズラ 1
きいちご 1
タイサンボク 1
ユーカリ 1
モッコク 1
モチ 1
もくせい 1
ホウ 1
プラタナス 1
ビンロウ 1
ビャクダン 1
ハタンキョウ 1
シイ 1
ナツミカン 1
グミ 1
レモン 1
シュロ 1
サンショウ 1
サザンカ 1
ゴムの木 1
ゴムのキ 1
コブシ 1
コクタン 1
コウゾ 1
クワ 1
ニレ 1

元樹種 小説名 ページ 掲載樹種 掲載言葉
いちょう 永すぎた春 9 いちょう並木 正門へ出る道のいちょう並木のあいだを歩いていた。
いちょう 永すぎた春 9 いちょう いちょうは青々と芽ぶいていた。
マツ 永すぎた春 53 松林 冷雨にしおたれている松林をすぎて、
バラ 永すぎた春 85 バラ バラの花束は飢えた群衆のように見え、
カシ 永すぎた春 103 樫の木 彼は大きな樫の木の根方にもたれ、
イチョウ 永すぎた春 106 銀杏並木 正門へむかう銀杏並木の道を、
イチョウ 永すぎた春 111 銀杏並木 銀杏並木の下かげを歩いてくると、
ゴムの木 永すぎた春 115 ゴムの木 むやみとゴムの木の鉢植を並べた暗い喫茶店で、
モモ 永すぎた春 154 桃の実 清潔で、桃の実の肌を思わせるような咽喉元はない。
ヤナギ 永すぎた春 176 お堀端の柳にも、秋がさっと大きな一刷毛(はけ)を刷いて行ったような午後であった。
サンショウ 永すぎた春 184 山椒の葉 ささやかに飢えた紫蘇の葉や山椒の葉が、闇の中でひっそり匂っていた。
ぎんもくせい 永すぎた春 209 銀木犀の花 朽ちかけた木の門のなかに、白い銀木犀の花が見えて、ゆきずりに匂ったりした。
イチョウ 永すぎた春 210 銀杏並木 やがて黄葉に近づこうとしている鬱蒼たる銀杏並木、
リンゴ 永すぎた春 237 林檎 角の果物屋の林檎の山のつややかな紅が、
イチョウ 永すぎた春 244 銀杏 並木は枯れ、T大の門内の銀杏はすっかり黄いろだった。
ギンナン 永すぎた春 256 ギンナン ギンナンのいっぱい落ちた銀杏の下かげを、
イチョウ 永すぎた春 256 銀杏 ギンナンのいっぱい落ちた銀杏の下かげを、
バラ 音楽 162 赤い薔薇の花 大きな赤い薔薇の花とで飾られていた。
ハタンキョウ 音楽 164 巴旦杏 巴旦杏のような色に燻んでいた。
バラ 仮面の告白 20 薔薇 油絵具で緋の薔薇が描かれたものを
バラ 仮面の告白 23 薔薇 記念にくれた薔薇に接吻しているところを
カエデ 仮面の告白 40 窓の楓は
コクタン 仮面の告白 42 黒檀 暗い黒檀の台座のような
ケヤキ 仮面の告白 55 二本の欅の巨樹が寄り添うており
マツ 仮面の告白 125 緩丘の松林に無数の
サクラ 仮面の告白 167 ほしいままに咲いている桜などは
サクラ 仮面の告白 167 東京の桜が見られるのは
サクラ 仮面の告白 167 桜の幹のみずみずしい黒さも
サクラ 仮面の告白 167 とこうするうちに桜が咲いた
サクラ 仮面の告白 168 ふと桜の下草を踏みしだく音が
サクラ 仮面の告白 169 桜が満開にならないうちに
シラカンバ 仮面の告白 181 白樺 二本の白樺が心のやさしい姉妹のような
モミ 仮面の告白 181 私たちは樅や楓や白樺の林の間を走った
シラカンバ 仮面の告白 181 白樺 私たちは樅や楓や白樺の林の間を走った
モミ 仮面の告白 181 私たちは樅や樅や白樺の林の間を走った
シラカンバ 仮面の告白 194 白樺 二本の白樺の葉が
カシ 果実 245 樫の木蔭 乳母車は樫の木蔭へ隠れた。
バラ 果実 245 薔薇 薔薇やダリヤの繁茂している傍らに、
アカマツ 怪物 180 赤松の梢 赤松の梢をすりぬけて、天高く飛び翔(た)った。
マツ 怪物 180 松の幹 この猛禽の羽色は松の幹と大差がない。
アカマツ 怪物 180 赤松 頂きの赤松の梢に羽を休めたとき、
フジ 怪物 181 藤棚 藤棚にとび交う蜂の羽音だと気づくには数分を要した。
ウメ 怪物 183 梅の古木 楊弓で猫を射て、その首を斬って梅の古木に枭(さら)した。
ヒノキ 怪物 188 檜の厚板 湯涌に浸っている子供の頭上に檜の厚板の蓋を密閉したのである。
タイサンボク 怪物 198 泰山木 庭の泰山木は野暮な造花のような大柄の花をつけた。
アカマツ 怪物 198 赤松の枝 赤松の枝には小鳥が群がって囀(さえず)っていたし、
モモ 祈りの日記 51 熟れた桃 おたがいに熟れた桃かなぞのようにあやうく笑いをふくんでむかい合っていることができました。
サクラ 祈りの日記 55 桜の古木 両がわの黒板塀やくすんだ生垣から、桜の古木がせりだしているひとつの路を、
トチ 祈りの日記 57 橡の木 心をくばりながら二、三本の橡の木にかこまれたちいさな苔の凹みの方へあゆみよりました。
カシ 祈りの日記 66 樫に 樫に凭(よ)りかかると背中の衣(きぬ)をとおしてしずかな冷ややかさがしみとおってまいりました。
スギ 祈りの日記 70 杉の根方 杉の根方のやわらかい草の上でおねえさま方と
スギ 祈りの日記 71 杉の根方に そこかしこの杉の根方に日ざしはレエスのようにおちてその杉の幹だけを高貴な霧のようなあわい日光の色にそめておりました。
スギ 祈りの日記 71 杉の幹 そこかしこの杉の根方に日ざしはレエスのようにおちてその杉の幹だけを高貴な霧のようなあわい日光の色にそめておりました。
クリ 祈りの日記 80 栗の木 栗の木の間から泉のうえへわたくしのうえへ陽がふりかかっては
クリ 祈りの日記 80 栗の梢 栗の梢で、色鳥がささなきました。
カラタチ 祈りの日記 98 枳殻の垣根 「あそこの枳殻の垣根でひっかけたんだ」
モチ 金閣寺 7 もち 濃密な黐から身を引き離そうと
ホウ 金閣寺 9 ほう 朴の木が、白いゆたかな大輪の花をつけていた。
ケヤキ 金閣寺 14 欅の木蔭に息を休めてみて
ケヤキ 金閣寺 14 一本の大きな欅がある
ケヤキ 金閣寺 14 欅の幹は朝露に濡れている
ケヤキ 金閣寺 15 欅のかげから
ケヤキ 金閣寺 15 この欅のかげまで駈けて来た私は、
カヤ 金閣寺 21 高丘親王の御手植の栢(かや)や、左甚五郎と伝えられる優雅な三重塔りある名刹である。
サザンカ 金閣寺 21 山茶花 山茶花が咲いている
スギ 金閣寺 23 鉾杉 鉾杉の稜線で空に接した山や
スギ 金閣寺 23 鉾杉 星や月や鉾杉と同じものだった
ヒノキ 金閣寺 26 檜皮葺 屋根は檜皮葺
ウメ 金閣寺 31 うめ 花をつけた梅林があった
クヌギ 金閣寺 31 大きな櫟の木を前に
モモ 金閣寺 35 まるで桃いろのお菓子みたいに
マツ 金閣寺 35 陸舟まつ 名高い陸舟松のある庭を
マツ 金閣寺 36 陸舟まつ 庭の陸舟松を眺めていた
マツ 金閣寺 36 それは巨松の枝が低くわだかまって
カエデ 金閣寺 48 かたわらの低い楓の樹には
アカマツ 金閣寺 58 赤松 赤松の山々は蝉の声に包まれていた
サクラ 金閣寺 62 葉さくら 葉桜並木の影をどっぷりと
サクラ 金閣寺 63 葉さくら もう葉桜の季節ではかったけれど
サクラ 金閣寺 64 葉さくら 葉桜や松のながめ
マツ 金閣寺 64 葉桜や松のながめ
マツ 金閣寺 65 いちめんの若葉や松のみどりのどこかしら枝に隠れていて
バラ 金閣寺 73 薔薇 たとえば人間を薔薇の花のように内も外もないものとして眺めること、
バラ 金閣寺 74 薔薇 薔薇の花弁のように、しなやかに飜え(ひるがえ)し、巻き返して、日光や五月の微風にさらすことがてきたとしたら。
アカマツ 金閣寺 89 赤松 赤松に覆われた山で
ツツジ 金閣寺 89 躑躅 躑躅などの灌木があった
マツ 金閣寺 93 おちこちの松に
アオキ 金閣寺 96 あおき 葉かげに見える青木のつややかな赤い実を
ウメ 金閣寺 111 巨木の櫟や梅や松の影が
マツ 金閣寺 111 巨木の櫟や梅や松の影が
クヌギ 金閣寺 111 巨木の櫟や梅や松の影が
ボダイジュ 金閣寺 114 ぼだいじゅ 樹齢の高い菩提樹があって
マツ 金閣寺 116 五六本の痩せた松が生え
クワ 金閣寺 117 桑の葉 蚕が桑の葉を噛むのに
イチョウ 金閣寺 133 銀杏 左方に若葉の銀杏並木がつづいていた
カエデ 金閣寺 149 巨きな楓と朽ちはてた
ウメ 金閣寺 149 梅の古木 梅の古木とにはさまれている
マツ 金閣寺 151 もっとも多いのは松だったので
サクラ 金閣寺 151 葉さくら 葉桜になっていた
サクラ 金閣寺 151 桜を移植したと
マツ 金閣寺 151 松はいずれも亭々と伸び、かなりの高くまで葉をつけて
マツ 金閣寺 152 小まつ 切株や灌木や小松があり
マツ 金閣寺 154 まつ林 その松林、川の光り
マツ 金閣寺 155 松の梢の枝々に谺した
マツ 金閣寺 157 松と杉のあいだから
スギ 金閣寺 157 松と杉のあいだから
サクラ 金閣寺 157 遅さくら 一本の遅桜がまだ花を落とさずにいた
マツ 金閣寺 173 月に照らされた松と
マツ 金閣寺 194 まつ林 黒い松林のかなた
マツ 金閣寺 204 まつ葉 数本の松葉が
ソテツ 金閣寺 212 蘇鉄 蘇鉄が旭を浴びている
ボダイジュ 金閣寺 212 ぼだいじゅ 小さな菩提樹がある
スギ 金閣寺 227 まばらな杉木立がつづいて
マツ 金閣寺 230 松の梢の間に
ミカン 金閣寺 231 蜜柑 籠からさし出される蜜柑の色・・・これらすべてが、私の身のーを委(まか)せた大きなものの一つ一つの暗示、
ミカン 金閣寺 232 蜜柑 蜜柑の皮を剥いたりしていた
ヤナギ 金閣寺 232 大そう聡明な一本の大きな柳が、濡れそぼった葉を重たげに垂らし、みずからに霧に揺られながら、現れたりした。
コウゾ 金閣寺 235 こうぞ 丹羽の山ぎわの痩せた土に、楮の木を植えた紙つくりの家々が見えはじめた
ケヤキ 金閣寺 238 道ばたの大きな欅が
ナツミカン 金閣寺 238 夏蜜柑 道ぞいに夏蜜柑の畑が
マツ 金閣寺 250 まつ林 松林の黒い幹のつらなりを出て
ウメ 金閣寺 254 梅もどき 梅もどきの残んの実を啄みに来る小鳥たちの胸毛にも
ツバキ 金閣寺 256 椿 一輪差の衰えた椿にまつわっていた
ツバキ 金閣寺 256 椿 白い椿は、枯れた部分が
マツ 金閣寺 257 仏殿の甍、多くの松
クス 金閣寺 262 楠のさやぐ葉影は、彼のいつもながら憔悴した頬を彩って、そこに奇妙な躍動する影を与えた。
クス 金閣寺 262 塀ぞいにそそり立つ楠の並木が小屋の屋根ごしに、
ビャクダン 金閣寺 297 びゃくだん 白檀を彫ったのが
ヤナギ 金閣寺 314 柳行李一箇と
マツ 金閣寺 317 数本の松の下かげになっていて
マツ 金閣寺 321 その松、その船泊りにいたるまで
マツ 金閣寺 324 松の根方にもたれた
アカマツ 金閣寺 329 赤松 鳴き叫んで赤松の梢を
ツツジ 金閣寺 329 躑躅 躑躅の山道を駆けのぼって
アカマツ 金閣寺 329 赤松 赤松の木かげの笹原に倒れ
ウメ 絹と明察 12 塩梅 それでもう塩梅よういきますわ。
マツ 絹と明察 26 松の影 松の影に充ちたせまい庭先に、
マツ 絹と明察 29 唐崎の松 枯れ果てて跡ものこさぬ唐崎の松や、
マツ 絹と明察 32 松の数 枯れのこる松の数は、林立する煙突の数と比べものにならなかった。
ヤナギ 絹と明察 33 柳が垂れ 中ノ島にはみどりの柳が垂れ、
モモ 絹と明察 37 桃いろ その絹のように桃いろの滑らかな頬から、
アオキ 絹と明察 47 青木 葉いろのわるい青木や木斛を配した中庭をとおして、
モッコク 絹と明察 47 木斛 葉いろのわるい青木や木斛を配した中庭をとおして、
シタン 絹と明察 49 紫檀の卓 紫檀の卓を隔てて座っているその人は、
モモ 絹と明察 57 桃いろ その桃いろのむき出しの歯茎の潤いが、蝋細工のように映える。
ソテツ 絹と明察 65 蘇鉄や松 蘇鉄や松がその小さな築山を、
マツ 絹と明察 65 蘇鉄や松 蘇鉄や松がその小さな築山を、
スギ 絹と明察 81 深い杉木立 深い杉木立を背にした茶いろの簡素な社を美しく見た。
スギ 絹と明察 81 杉の香 その言葉にこもる杉の香のようなものが好きだった。
マツ 絹と明察 82 いろは松 濠ぞいのいろは松の並木のほうへ、
ヤナギ 絹と明察 88 柳の垂枝 柳の垂枝は青い空を梳き、
ヤナギ 絹と明察 88 散りかけた柳 散りかけた柳の下に若い男女が座っていた。
オリーブ 絹と明察 90 オリーブの実 青と黒のオリーブの実のように泛(うか)んでいた。
マツ 絹と明察 99 傘なりの松 傘なりの松の下かげや、
ツバキ 絹と明察 105 椿油 米糠や椿油でむりにピカピカに磨かされるんです。
マツ 絹と明察 107 松の梢 松の梢をかすめて、池のほうへ飛び去った。
マツ 絹と明察 117 まばらな松 まばらな松を頂きに透かしていた。
マツ 絹と明察 118 赤松の下 左方の高い赤松の下を指さした。
サクラ 絹と明察 132 風の桜 中庭には風の桜のほかに、動くものの影は何もない。
サクラ 絹と明察 132 風にささやぐ桜 窓辺に立ち、風にささやぐ桜を見ていた。
サクラ 絹と明察 133 夥しい桜 見つめるだけに日にぼやけてくる夥(おびただ)しい桜に向かって、考えていた。
サクラ 絹と明察 136 桜が繊細な 桜が繊細な輪郭を凝らせ、ものみなが息をひそめて動かずにいるように思われた。
サカキ 絹と明察 140 榊を立てて 榊を立ててあるのに目をみはった。
サカキ 絹と明察 142 榊の香りが 榊の香りが漂って、不合理が目の前にのどかにあぐらを掻き、
ケヤキ 絹と明察 155 欅の枝々 殊に青葉時の西日に欅の枝々が、
ケヤキ 絹と明察 155 欅並木 欅並木がつづいている。
マツ 絹と明察 181 杉、椎、松などの鬱蒼とした茂みの頂きに、
シイ 絹と明察 181 杉、椎、松などの鬱蒼とした茂みの頂きに、
スギ 絹と明察 181 杉、椎、松などの鬱蒼とした茂みの頂きに、
ビンロウ 絹と明察 182 檳榔子 どんな絶望を檳榔子のように甘く渋く奥歯で噛みつづけてきたが、
マツ 絹と明察 185 松の枝影 白いワイシャツの胸にうごく松の枝影のようなものは、
シュロ 絹と明察 198 棕櫚皮 玄関の棕櫚皮の靴拭いもそこから飛んだ。
クヌギ 絹と明察 242 橡の薪 濡縁のすぐ先には橡の薪を積んで田舎家の趣を出し
アジサイ 絹と明察 242 紫陽花 前栽の紫陽花の花ざかりが明るんで見えるのは、
マツ 絹と明察 247 大松 大松の葉末が軒に迫り、
サクラ 絹と明察 254 桜いろ いわば弓なりの、桜いろの日本列島であり、
マツ 絹と明察 270 松から松へ 夜の蝉が寝覚めに松から松へ移るチチともつれる声を聴くこともあった。
マツ 絹と明察 270 松から松へ 夜の蝉が寝覚めに松から松へ移るチチともつれる声を聴くこともあった。
サクラ 絹と明察 274 桜の葉ごもり 病院の庭の桜の葉ごもりにも、
ハギ 絹と明察 274 夏萩 あるときは夏萩などの野の花を摘んで戻ったり、
ハギ 絹と明察 289 紅い萩の 老妓は年にしては紅い萩の夏帯を、
フジ 絹と明察 295 藤蔓 藤蔓のように解きがたくもつれたものは、
マツ 絹と明察 307 盆栽の松 その盆栽の松の下蔭は繊細な苔を畳んで、
ヒノキ 絹と明察 307 小さな桧の盆栽 レエスの卓上掛の中央に小さな桧の盆栽と
スズカケ 絹と明察 328 大鈴懸 並木道に大鈴懸の黄ばんだ梢は、望桜のすぐ下まで届いていた。
キョウチクトウ 絹と明察 332 一つの塔頭(たつちゅう)の塀から夾竹桃が咲きこぼれていた。
マツ 絹と明察 332 丈の高い松 丈の高い松が競い立っていたが、どれも下枝に葉がなくて、
ハギ 絹と明察 350 枯れかけた萩 枯れかけた萩の鉢がある。
ヒマラヤスギ 絹と明察 353 ヒマラヤ杉 病棟の間の中庭のヒマラヤ杉は、
スズカケ 絹と明察 357 鈴懸の落葉 大学構内からの鈴懸の落葉が微風にころがる影さえ克明に印(いん)された。
サクラ 絹と明察 357 桜紅葉 鬱蒼とした常盤木の大樹に囲まれ、又早い桜紅葉をのぞかせていた。
ウメ 鍵のかかる部屋 305 鉢植えの梅。
ばら 鍵のかかる部屋 309 薔薇 いつも薔薇いろの頬。
りんご 鍵のかかる部屋 313 林檎 「・・・・林檎の気持ちはよくわかる」
マツ 鍵のかかる部屋 325 松の木 一雄は土手の松林の一本の松の木の下で、
レモン 鍵のかかる部屋 342 檸檬いろ 鮮やかな檸檬いろの絞りの帯をしめて、
ヒノキ 江口初女覚書 268 檜の標札 墨書きした檜の標札を自分で持っている。
バラ 彩絵硝子 15 白格子の薔薇 少女たちは白格子の薔薇のアーチの方へかけさった。
ブナ 彩絵硝子 15 橅の木 庭のはずれの橅の木ありに、立っている二人の少女がみえた。
ケヤキ 彩絵硝子 16 一本の欅が コオトのわきには一本の欅が高くそびえて、纖(かぼ)そい影で新しいまっしろなラインを水底(みなこそ)の紙片のようにみせていた。
カズラ 彩絵硝子 34 かずら かずらがおい茂りそのなかで小鳥がしきりにないているのを
シラカンバ 彩絵硝子 34 白樺の林 すぐうしろに白樺の林がある。
バラ 彩絵硝子 37 薔薇の花 自転車の金属と薔薇の花とにいちばんよく似合ったからだ。
スギ 山の魂 349 杉の下かげ 半端な材木で自製の基盤を作り、杉の下かげの苔に据えて、
ケヤキ 山の魂 350 たとえば橅、欅、栃、などの闊葉樹の材木は、
ブナ 山の魂 350 たとえば橅、欅、栃、などの闊葉樹の材木は、
トチ 山の魂 350 たとえば橅、欅、栃、などの闊葉樹の材木は、
ケヤキ 山の魂 358 欅の大樹 欅の大樹へするするとよじのぼった。木の股にまたがつて、
シタン 山の魂 362 紫檀 紫檀の冷たい木ざわりを愛して、
シタン 山の魂 362 紫檀 まんなかの大きな紫檀の卓の上に、
ポプラ 死の島 224 ポプラ並木 そそり立つポプラ並木の一本々々が、第一の樹から左隣りの樹へ、
リンゴ 死の島 224 林檎畑 林檎畑やポプラの景観をくりひろげる渡島大野(おしまおおの)をすぎ、
ポプラ 死の島 224 ポプラの景観 林檎畑やポプラの景観をくりひろげる渡島大野(おしまおおの)をすぎ、
ポプラ 死の島 224 ポプラ 凡庸な黒ずんだ幹ともの寂びた緑の葉室(はむら)とのポプラが眺めらけるにすぎなかった。
ポプラ 死の島 224 ポプラ 次郎はポプラの一つが、突然身をめぐらして、
ポプラ 死の島 224 ポプラ さらにポプラは隣りの樹にそれを投げわたす・・・
ポプラ 死の島 224 ポプラ どのみちポプラはおしまいまでものを考え抜くことはできない。
ポプラ 死の島 224 ポプラ 今しがた耽(ふけ)っていたポプラらしい瀟洒な思考の断片を、
ポプラ 死の島 226 ポプラ 彼は光によろめいている一本のポプラを見たのだった。
カシ 死の島 227 樫の梢 鬱然たる樫の梢を風が深い音色をたててしばしば渡っていた。
ウルシ 死の島 231 山漆の紅葉 相接した小島のあいだの山漆の紅葉の反映てで火のように赤い水路をとおったのである。
はん 死の島 234 はんのきの黒い幹 水明りはそのはんのきの黒い幹と白樺の白い幹の根方を明るませ、
シラカンバ 死の島 234 白樺の白い幹 水明りはそのはんのきの黒い幹と白樺の白い幹の根方を明るませ、
シラカンバ 死の島 237 白樺 白樺の幹に大きな髪切虫が、
はん 死の島 237 はんのきの落葉を 草叢はんのきの落葉を載せて雨後のようにみずみずしく
シラカンバ 死の島 237 白樺 丈高いはんのきや白樺は風にしなやかに梢の葉をざわめかせていた。
ヤマウルシ 死の島 239 山漆 楢の幹にまつわる蔦も、山漆も一様に紅葉(もみじ)している。
ナラ 死の島 239 楢の幹 楢の幹にまつわる蔦も、山漆も一様に紅葉(もみじ)している。
ナラ 死の島 240 山漆や楢やはんのきや楓や槐や白樺や橅の生い茂る島から島へ、
エンジュ 死の島 240 山漆や楢やはんのきや楓や槐や白樺や橅の生い茂る島から島へ、
はん 死の島 240 はんのき 山漆や楢やはんのきや楓や槐や白樺や橅の生い茂る島から島へ、
カエデ 死の島 240 山漆や楢やはんのきや楓や槐や白樺や橅の生い茂る島から島へ、
ブナ 死の島 240 山漆や楢やはんのきや楓や槐や白樺や橅の生い茂る島から島へ、
シラカンバ 死の島 240 白樺 山漆や楢やはんのきや楓や槐や白樺や橅の生い茂る島から島へ、
ヤマウルシ 死の島 241 山漆 山漆や楢やはんのきや楓や槐や白樺や橅の生い茂る島から島へ、
バラ 青の時代 28 薔薇いろ 聳え立っている薔薇いろの夕富士は
サクラ 青の時代 43 矢部川の堤には桜がちらほら咲き、草が萌えていた。
イチョウ 青の時代 55 銀杏並木 一直線にのびている弥生道の銀杏並木のしたまで来た。、
ヒマラヤスギ 青の時代 78 のヒマラヤ杉の枝 窓外のヒマラヤ杉の枝から光りまばゆい雪の崩れおちるさまを
いちょう 青の時代 80 公孫樹並 公孫樹並木の真青な葉かげを歩いてゆくと、
ウメ 青の時代 144 梅酢 白い鍵盤の上に梅酢のような
マツ 潮騒 5 まだ松のみどりは浅いが、
マツ 潮騒 5 「鳥居の松」があって、
モモ 潮騒 8 神社の庭に夕闇に包まれた桃の花がしらじらと見える。
マツ 潮騒 8 松の根や岩を踏み
マツ 潮騒 10 松並木のあいだ
マツ 潮騒 10 まつ葉 松葉をひろいに行く
マツ 潮騒 25 松影がはだらに落ちているその白い二百段の石を仰いだ。
マツ 潮騒 26 風がわって来て、松の梢々はさわいだ。
マツ 潮騒 27 まつ林 松林の急斜面
サカキ 潮騒 28 さかき 榊、茱萸などの灌木
マツ 潮騒 28 まつ林 松林の砂地
グミ 潮騒 28 ぐみ 榊、茱萸などの灌木
マツ 潮騒 31 断崖の松の下
マツ 潮騒 32 まつ葉 山なす松葉の束を背負って
マツ 潮騒 38 海松で作った
マツ 潮騒 51 道は松林に包まれて
マツ 潮騒 52 松が敷きつめられ
マツ 潮騒 52 松の幹から梢へ翔けた
サクラ 潮騒 63 乏しい桜の蕾
マツ 潮騒 67 まつ林 松林のなか
マツ 潮騒 68 まつ林 松林のあいだから
マツ 潮騒 68 松の梢は唸った
マツ 潮騒 69 まつ葉 松葉の束
マツ 潮騒 75 まつ葉 松葉が痛うて
サクラ 潮騒 85 若木の桜が一本
ニレ 潮騒 85 彼は太い楡の幹にもたれて、腕の夜光塗料と
サクラ 潮騒 85 桜並木
マツ 潮騒 99 松の木の間
マツ 潮騒 110 海松のホールダア
マツ 潮騒 118 七本の古松
ツツジ 潮騒 123 躑躅 貧しい躑躅の花
マツ 潮騒 129 松の枝
マツ 潮騒 129 松の暗い木かげ
マツ 潮騒 130 松のかげに
マツ 潮騒 146 巨松によりかかって
シタン 潮騒 169 紫檀 紫檀の卓
マツ 潮騒 173 松の間
マツ 潮騒 174 まつ林 松林の道
ツバキ 白蟻の巣 214 椿 椿が咲いたり散ったり
アラマンダ 白蟻の巣 220 アラマンダ アラマンダの花を手に持って
フジ 白蟻の巣 233 プリマヴェーラの藤棚から
アラマンダ 白蟻の巣 233 アラマンダ アラマンダの花に嘴をさしこんで
ヤシ 白蟻の巣 270 椰子 月あかりに孔雀椰子の影がくつきりと見えますな。
アラマンダ 白蟻の巣 281 アラマンダ アラマンダの花が生きかえったわ
アラマンダ 白蟻の巣 281 アラマンダ アラマンダの花じゃない
ユーカリ 白蟻の巣 287 ユーカリ 気高いユーカリ樹の梢があんなに
バラ 白蟻の巣 298 薔薇 『薔薇と海賊』について
バラ 白蟻の巣 298 薔薇 世の中に「薔薇」という字の
バラ 白蟻の巣 300 薔薇 表題の「薔薇」はどうしても
バラ 白蟻の巣 300 薔薇 薔薇という字をじっと
バラ 白蟻の巣 303 薔薇 「神秘なる薔薇の園」の薔薇
バラ 白蟻の巣 303 薔薇 「神秘なる薔薇の園」の薔薇
バラ 白蟻の巣 303 薔薇 W・B・イエーツの久遠の薔薇
バラ 白蟻の巣 303 薔薇  薔薇的である
バラ 白蟻の巣 303 薔薇 この薔薇であろう
みかん 美神 244 蜜柑水 蜜柑水を売る者が町角に車を出し、
きいちご 美徳のよろめき 11 木苺 黒い木苺のようなそれを発見したのである。
ヒマラヤスギ 美徳のよろめき 51 ヒマラヤ杉 ヒマラヤ杉の下の芝生をゆく、自動車の前燈がたえず不安な影をえがき、
クルミ 美徳のよろめき 62 胡桃 それはともあれ別箇(べっこ)の、胡桃(くるみ)の殻(から)のように固い存在だった。
もくせい 美徳のよろめき 110 木犀 それは繁みから繁みへ、花をつけた木犀(もくせい)から、
アカマツ 美徳のよろめき 141 赤松 薄日に木肌をまだらに明るませている赤松の林に入ってゆくとき、
ゴムのキ 美徳のよろめき 156 ゴムの木 ストーブで暖かい店内に、ゴムの木や葉欄(はらん)の鉢植がある。
プラタナス 美徳のよろめき 157 プラタナス 覚醒剤のおかげでますます明晰にものを見て、窓からプラタナスの枯木と、
ツバキ 美徳のよろめき 171 椿 芝生の外れには夥(おびただ)しい椿が咲いている。
サクラ 美徳のよろめき 176 四月に入ってから雪が降り、六分咲きの桜に、たわわにつもったりする。
イチョウ 美徳のよろめき 185 銀杏 銀杏並木はもう芽吹いているが、その芽吹きは昼のあいだ、黒い魁偉(かいい)な姿の幹から出たかぼそい枝々をまぶしていて、
ウルシ 蘭陵王 370 巻いた樹皮には赤褐色の漆を施され、
サクラ 蘭陵王 370 桜の樹皮 吹口と七つの孔を避(よ)けて樺や桜の樹皮を巻かれ、
カバ 蘭陵王 370 吹口と七つの孔を避(よ)けて樺や桜の樹皮を巻かれ、
ヤシ 薔薇と海賊 121 椰子 椰子の葉っぱの裏で怠けている小さな風たち・・・。
コブシ 薔薇と海賊 134 辛夷 白い辛夷の花みたいに
クルミ 薔薇と海賊 136 胡桃 胡桃よりも石よりも
ウドンゲ 薔薇と海賊 137 うどんげ あれは優曇華の花なんだろう
ヤシ 薔薇と海賊 145 椰子 椰子の林の遠景
ヤシ 薔薇と海賊 145 椰子 椰子の木の間に見える
バラ 薔薇と海賊 153 薔薇 鞘に薔薇の模様があって
バラ 薔薇と海賊 155 薔薇 少年の薔薇の短剣なんです
バラ 薔薇と海賊 155 薔薇 薔薇の模様がついていたわ
バラ 薔薇と海賊 164 薔薇 ニッケル姫が薔薇の短剣を
エゾマツ 訃音 163 蝦夷松の枝の間 蝦夷松の枝の間に見える梅雨空が、
エゾマツ 訃音 163 蝦夷松 馬車廻しの蝦夷松が気むずかしげに聳(そび)え立っている。
ツツジ 訃音 171 山躑躅 斜面の山躑躅の花が美しいが、戦前鬱蒼茂って目をたのしませた唐松林は、
カラマツ 訃音 171 唐松林 斜面の山躑躅の花が美しいが、戦前鬱蒼茂って目をたのしませた唐松林は、
カラマツ 訃音 176 唐松林 乗せて走りだした。唐松林へ行って窓が仄暗(ほのぐら)くなる。
  1. 仮面の告白
  2. 金閣寺
  3. 潮騒
  4. 熱帯樹
  5. 薔薇と海賊
  6. 白蟻の巣
中川木材産業のビジネスPRその1   取り外し簡単な「フリーフェンス」、ページはコチラです。(公開2018.8.1 更新2019年11月11日 )

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