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  6. 小説: 美徳のよろめき
小説と木
  1. 木苺 1箇所
  2. もくせい 1箇所
  3. プラタナス 1箇所
  4. ツバキ 1箇所
  5. ゴムの木 1箇所
  6. イチョウ 1箇所

三島由紀夫の小説 「美徳のよろめき」に出てくる樹木や木製品

この小説の初出は1957年、文庫本におけるページ数は190ページ
ページ 元樹種 掲載樹種 掲載言葉
11 木苺 木苺 黒い木苺のようなそれを発見したのである。
16 いつのまにか彼女の中に根を張っていたのは、あのしじゅう眠っている良人の影響かもしれなかった。
17 樹脂 樹脂 乳房は少し垂れていて、平らな胸もとから、樹脂が流れて固まったようだ。
51 そこの森がこれほど巨大に見える夜はなかった。
51 ヒマラヤ杉 ヒマラヤ杉 ヒマラヤ杉の下の芝生をゆく、自動車の前燈がたえず不安な影をえがき、
51 樹木 樹木 自動車の前燈がたえず不安な影をえがき、樹木の影をあちこちへ移している。
51 クラクションが森のかなたこなたに谺(こだま)する間を縫って、急にはっきりと、
51 下駄 下駄 急にはっきりと、下駄の音や靴音が近くにきこえる。
62 庭の木の下な隠した宝物を見つけられはしないかという心配や、
62 クルミ 胡桃 それはともあれ別箇(べっこ)の、胡桃(くるみ)の殻(から)のように固い存在だった。
110 もくせい 木犀 それは繁みから繁みへ、花をつけた木犀(もくせい)から、
120 桟の折れた引戸があったりした。
141 木肌 木肌 やがて暖丘(段丘のことか)ののぼり坂が、薄日に木肌をまだらに明るませている赤松の林に入ってゆくとき、
141 アカマツ 赤松 薄日に木肌をまだらに明るませている赤松の林に入ってゆくとき、
141 赤松の林に入ってゆくとき、かなり古びた塀のありかが見える。
141 薄日に木肌をまだらに明るませている赤松の林に入ってゆくとき、
156 ゴムの木 ゴムの木 ストーブで暖かい店内に、ゴムの木や葉欄(はらん)の鉢植がある。
157 プラタナス プラタナス 覚醒剤のおかげでますます明晰にものを見て、窓からプラタナスの枯木と、
157 覚醒剤のおかげでますます明晰にものを見て、窓からプラタナスの枯木と、
164 枯木 枯木 この黒眼鏡をかけた無表情な、枯木のように痩せた男は、
171 ツバキ 椿 芝生の外れには夥(おびただ)しい椿が咲いている。
176 サクラ 四月に入ってから雪が降り、六分咲きの桜に、たわわにつもったりする。
185 イチョウ 銀杏 銀杏並木はもう芽吹いているが、その芽吹きは昼のあいだ、
185 並木 並木 銀杏並木はもう芽吹いているが、その芽吹きは昼のあいだ、
185 枝々 黒い魁偉(かいい)な姿の幹から出たかぼそいその枝々をまぶしていて、強い単純な幹の輪郭を
185 その枝々をまぶしていて、強い単純な幹の輪郭をぼかして見せるまでになっている。
186 木立 冬木立 それはなお、冬木立そのままに見えるのである。
186 森閑 森閑 散歩道は森閑としていた。
187 木かげ 木かげ 尤(もっとも)も別れの接吻が残っていた。木かげに入って短い接吻をした。
190 枝々 空は日に日に明るくなり、枝々は緑になつた。人間の体には緑の繁ることはない。
187 支柱 支柱 私の支柱はあなたであり、私の全身全霊はあなたにのみ集中されていたこと、
185 黒い魁偉(かいい)な姿の幹から出たかぼそいその枝々をまぶしていて、強い単純な幹の輪郭を
  1. 仮面の告白
  2. 金閣寺
  3. 潮騒
  4. 熱帯樹
  5. 薔薇と海賊
  6. 白蟻の巣
  7. 美徳のよろめき
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