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  6. 小説: 喪失の儀礼
小説と木

この小説は例外的に草本も掲載しました。

  1. ヒノキ 1箇所
  2. カエデ 1箇所

松本清張の小説「喪失の儀礼」に出てくる樹木や木製品 

この小説の初出は1969年、文庫本におけるページ数は410ページ
ページ 元樹種 掲載樹種 掲載言葉
21 標示板 標示板 ノブに「起こすな」の標示板がでら下がってした。
22 標示板 標示板 「起こすな」の標示板をドアの前に出しておくのが多い
22 標示板 標示板 ドアには例の標示板がまだ下がっていた。
50 物干台 物干台 物干台には派手な色の洗濯ものが垂れ下がっている。
87 若手の外交員らしく紙に櫛を入れ、
91 ヒノキ 小さな標札とならんで下がった檜の細い板には草書体で「秀樹社」と書いてあった。
91 床の間 床の間 十畳の座敷には床の間から部屋の隅々まで
96 マンジュシャゲ 曼珠沙華 駆け回る曼珠沙華の繚乱と
98 曼珠沙華 曼珠沙華 荒野の巫女だとか駆け回る曼珠沙華だとか、
121 「寺のまわりが森林公園になっていますが、その森の中だということです」
121 森林 森林公園 「寺のまわりが森林公園になっていますが、その森の中だということです」
123 森林 森林地帯 このへん小高い森林地帯です。武蔵野らしい雑木林ですが、
123 雑木林 雑木林 このへん小高い森林地帯です。武蔵野らしい雑木林ですが、
123 森林 森林 付近は森林を炊けたところで家は
123 植物園 植物園 植物園の入口まで行かないとない。
124 カエデの林 カエデの林の下が血の起点になっていることをつきとめた。
124 カエデ カエデの林 カエデの林の下が血の起点になっていることをつきとめた。
124 森林 森林 それは森林のなかに入っている。
124 小径があって森の散歩道になっているが、
124 林の中を歩き回ったらしい。
124 森林 森林 小径は森林の中を縦横にいくつも走っているが、
125 雑木林 雑木林 深い雑木林は昼間でも初めての者には方向を
125 灌木 灌木 男の両手には笹の先と灌木の小枝で傷だらけだった。
125 枝道 枝道 それも枝道を行ったり来たりしてのことだから、
125 密林 密林 夜だと密林に遮られて遠い灯りも届かなかった。
125 このあたりは森が深く、
125 林中 重傷のまま夜の林中を彷徨(ほうこう)していたことが分かる。
125 枝道 枝道 途中で岐(わか)れた枝道にも落ちているからだ。
125 小枝 小枝 男の両手には笹の先と灌木の小枝で傷だらけだった。
126 林の中を出るまでだったろう。
126 夏の夜にはこの林の中にアベックを脅す不良が
127 山林 山林 あとは歩いて山林の中に入ったのだから、
127 それが刺されてから林の中で方向を失ったのは、
128 このような森の中で人に遭う約束をしたとは思えない。
131 並木 並木 左右の並木の下に石灯籠があるので深大寺の道だと分かる。
131 小さな岐(わか)れ道を右にとると黒々とした林の下に来た。
132 木立 木立 木立は深くなり、道はいよいよ細く
132 新緑 新緑 おりから新緑である。
132 森林 森林 暗黒の森林といっていいので。
132 木の幹 木の幹や、藪の上や、下の小径を照らして動いた。
132 木の幹 木の幹や、藪の上や、下の小径を照らして動いた。
132 葉に混ざって落ちていた。
132 木の幹 荒縄が木の幹をつないで張りめぐらされていた。
132 木の幹 荒縄が木の幹をつないで張りめぐらされていた。
132 木立 木立 木立に蔽われた崖下の道を
133 被害者が闇の林をさまよっていたときも、
139 植込 植込 路の両側には植込みや石ぐみがあった。
160 格子戸 格子戸 閉まっていた格子戸が軋(きし)って細目に開いたところから、
160 格子戸 格子戸 格子戸の間から見ても、彼の背中は
160 格子戸 格子戸 彼女は格子戸をがらりといっぱいに開くと、
169 畳も廊下も柱も古びて黒ずんでいる。
169 茶室 茶室 「このお部屋は茶室でこざいますね?」
169 茶室 茶室 構造はたしかに茶室になっている。
169 天井も壁も柱もその名残をとどめている。
169 躙り口 躙り口 躙(にじ)り口だったところは机で塞(ふさ)ぎ、
180 雑木林 雑木林 香原医師が深大寺の雑木林の中で殺された。
207 曼珠沙華 曼珠沙華 曼珠沙華がどうだとか、巫女がどうだとかいった句で
242 木立 木立 「宿の裏ゆ落葉樹踏みつつ路拾う わが影うつす木立の月かも」
242 落葉樹 落葉樹 「宿の裏ゆ落葉樹踏みつつ路拾う わが影うつす木立の月かも」
242 木立 木立 小型車のほうは木立の中にでも隠しておけば、
251 雑木林 雑木林 香原医師が深大寺の雑木林の中で殺された五月一七日の夜の
261 暗い林の中にでも入って女と変なことをしたように
273 犯人が彼を夜の森の中に彷徨(ほうこう)させたあとがある、
289 曼珠沙華 曼珠沙華 駆け回る曼珠沙華の繚乱と・・・・曼珠沙華は彼岸花ともいって赤い色をしている
289 彼岸花 彼岸花 駆け回る曼珠沙華の繚乱と・・・・曼珠沙華は彼岸花ともいって赤い色をしている
293 曼珠沙華 曼珠沙華 「曼珠沙華とか、虹とかいうのが赤い色に関連している
295 曼珠沙華 曼珠沙華 「この曼珠沙華ですよ。彼岸花の形を逆にすると、
295 彼岸花 彼岸花 「この曼珠沙華ですよ。彼岸花の形を逆にすると、
295 彼岸花 彼岸花 そういわれて彼岸花の花の形を眼に泛(うか)べてみると、
298 曼珠沙華 曼珠沙華 「駆け回る曼珠沙華の繚乱と」
298 曼珠沙華 曼珠沙華 それを曼珠沙華に託したのだとも考えられぬではない。
298 曼珠沙華 曼珠沙華 この場合曼珠沙華は抽象材料ではなく、
329 雑木林 雑木林 文豪徳冨蘆花の住居は武蔵野の雑木林の中にあったが、
401 曼珠沙華 曼珠沙華 駆け回る曼珠沙華の繚乱と
402 曼珠沙華 曼珠沙華 「いいですか、曼珠沙華は真赤な花です。
403 森林 森林 死の森林の中を歩きながら
  1. 黒革の手帖
  2. 点と線
  3. 半生の記
  4. 空の城
  5. 眠の気流
  6. 暗線
  7. 結婚式
  8. たづたづし
  9. 喪失の儀礼

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