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小説と木
  1. ハゼノキ 3箇所
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松本清張の小説「半生の記」に出てくる樹木や木製品

この小説の初出は1966年、文庫本におけるページ数は181ページ
ページ 元樹種 掲載樹種 掲載言葉
95 いずれその棹(さお)に星条旗が付けられるような
103 柵は低かった。
103 柵と道路の間には五尺がかりの溝があった。
107 ポプラ ポプラ 空に亭々(ていてい)と伸びるポプラの木立がある。
107 木立 木立 空に亭々(ていてい)と伸びるポプラの木立がある。
107 葉の茂っているときもいいし、
107 板の間 天井から落ちた滴で板の間に氷塊ができる。
115 その葉の上にかかった夕月は私の気持ちをなごませた。
115 ポプラ ポプラ 最後に丘の上のポプラが見えなくなる。
116 木の蔭 家の中や木の蔭は涼しかった。
121 女たちのためにはなるべく木の茂った蔭がえらばれた。
125 ハゼノキ 道はそれに沿って櫨(はぜ)の気の多い平野に入る。
125 櫨の木 道はそれに沿って櫨(はぜ)の木の多い平野に入る。
125 ハゼノキ 高い櫨の樹の上にも飛んでいた。
125 櫨の樹 高い櫨の樹の上にも飛んでいた。
128 ハゼノキ 櫨の立木がんならぶ美しい田園である。
128 立木 立木 櫨の立木がんならぶ美しい田園である。
140 ぼつぼつ建っているバラックの木の新しさだけが眼をむいていた。
141 櫺子 櫺子 畳の上に櫺子(れんじ)で囲った帳場があり、
145 木槌 木槌 藁を木槌で叩いて中の芯を抜き、
148 松林 松林 トンネルを過ぎると松林があって、
148 板壁 板壁 小屋は、板壁の隙間から風が入っていた。
150 板壁 板壁 机を板壁に嵌(はま)ったガラス戸の下に置き、
153 木製 木製 おどろいたことに木製の大きな「機械」が櫓(やぐら)のように
153 この櫓が針金の巻取機械であった。
153 木製 木製 頼もしげに木製機械に這いのぼっている男
153 大工 大工 彼が設計して大工にでも作らせたらしいその櫓を眺めて
153 彼が設計して大工にでも作らせたらしいその櫓を眺めて
153 おどろいたことに木製の大きな「機械」が櫓(やぐら)のように
155 木製 木製 木製の機械は廃屋の工場に偉容を誇ったまま
155 大工 大工 何度も大工に作り直させてはやったもんですから、
159 外陣の柱や欄間にも剥落(はくらく)の跡がひどく、
159 欄間 欄間 外陣の柱や欄間にも剥落(はくらく)の跡がひどく、
159 新緑 新緑 渓谷は新緑のなかで美しかった。
162 半截(はんさい)ぐらいの画用紙を板に水貼りして、
163 陳列用の大きな板に色を塗る厄介さは想像以上で、
168 松林 松林 沖を眺めたり、松林の間を歩き回ったりした。
172 指物大工 指物大工 大分県の田舎で指物大工をしていて、
179 木履 木履 神主さんのはいている木履(ぼくり)のようだと評した。
8 杉の木 今では日南町と名前が変わっている。山に杉の木が多い。
8 カキ 柿の実 柿の実のなった梢の下の径を歩いた。
8 柿の実 柿の実のなった梢の下の径を歩いた。
8 柿の実のなった梢の下の径を歩いた。
13 格子戸 格子戸 壊れかかった格子戸を手荒く閉めて行った
15 海に打った杭の上に載っていた。
16 山を背に鬱蒼とした森に囲まれ、
16 モモ 手首に森桃の刺青があった。
20 タイマツ タイマツ そのタイマツの火でまるで山の下のほうがクワジみたいになった」
21 船大工 船大工 船大工、漁師といった商売だつた。
24 柾目 柾目 ぞろりとした絹物に着更(きがえ)え、柾目の下駄をはき、
26 木賃宿 木賃宿 恥ずかしい思いでついて行くと、そこが木賃宿であった。
26 ナツメ 棗の実 都会の果物屋に棗の実があまり見られなくなった。
26 棗の実 都会の果物屋に棗の実があまり見られなくなった。
26 ナツメ 高級果物のなかでは、棗などは見向きされなくなったのであろう。
26 果実 果実 いくらか蒼味(あおみ)のかかった果実が好きであろう。
26 木賃宿 木賃宿 その木賃宿では、殺風景な広い座敷に、
26 ナツメ 棗の実 買ってきた棗の実を私に食わせた。
26 棗の実 棗の棗の実 買ってきた棗の実を私に食わせた。
29 木造 木造建 終点近くに木造建の古い教会があった。
29 板囲い 路地の奥に包まれた板囲いのバラックだった。
29 間の仕切りも板で区切られていた。
33 木橋 木橋 裏町のドブ川にかかった小さな木橋がいくつもあった。
33 板塀 板塀 路地の突き当たりの黒い板塀の家に
35 森の中に小さな祠かせあって、
35 マツ 松の木 路傍の松の木の下にメリケン粉の袋の布で
35 松の木 路傍の松の木の下にメリケン粉の袋の布で
42 木賃宿 木賃宿 私の父親の木賃宿の思い出につながった。
50 板の間 板の間 ある冬の日、板の間に座って、かじかむ手で版下を
53 木箱 木箱 剥(は)げた木箱の官食を口にいれたが、
53 便所には二枚の板が四角い壺に差し渡されてあるだけで、
7 スギ 杉の木 今では日南町と名前が変わっている。山に杉の木が多い。
54 サクラ 出てきたときは桜が咲いていた。
56 ウメ 私は楕円形や、梅、桜といったかたちが、
56 サクラ 私は楕円形や、梅、桜といったかたちが、
58 指物 指物大工 元は田舎で指物大工をしていたが、
58 大工 指物大工 元は田舎で指物大工をしていたが、
64 シタン 紫檀 十二畳の座敷の真中に紫檀の机を置き、
65 マツ 松の木立 寒い風にそよぐ松の木立があった。
65 木立 松の木立 寒い風にそよぐ松の木立があった。
66 柾目 柾目 柾目の下駄をはいて、往来を風を切って
66 木造 木造 木造小舎での生活だった。
70 白木 白木 大八車の上に白木の棺を載せ、
72 大樹 大樹 銀杏の大樹があって、その向こうは遠賀川になっていた。
72 サクラ 桜が咲くと、その姉は妹を私につけて
88 落葉 落葉 風に散ってゆく落葉のようだった。
95 木製 木製 巻脚絆(ぎやはん)をつけて木製の銃剣を振る気にはなれなかった。
  1. 黒革の手帖
  2. 点と線
  3. 半生の記
  4. 空の城
  5. 眠の気流
  6. 暗線
  7. 結婚式
  8. たづたづし
  9. 喪失の儀礼

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