- クリ 19箇所
- モモ 3箇所
- ナラ 2箇所
- シラカバ 2箇所
- コブシ 2箇所
- カヤ 2箇所
- キイチゴ 1箇所
- カバ 1箇所
宮沢賢治の小説 「グスコーブドリの伝記」に出てくる樹木や木製品
この小説の初出は1923年、文庫本におけるページ数は41ページ
ページ |
元樹種 |
掲載樹種 |
掲載言葉 |
230 |
森 |
森 |
毎日森で遊びました |
230 |
木 |
木 |
どんな巨きな木でも |
230 |
森 |
森 |
大きな森のなかに生れました |
230 |
鋸 |
鋸 |
お父さんの樹を鋸く音が |
230 |
木樵 |
木樵 |
名高い木樵りで |
231 |
コブシ |
辛夷 |
花をつけるこぶしの樹もまるで |
231 |
樹 |
樹 |
何べんも巨きな樹を町へ |
231 |
クリ |
栗 |
やつぱり栗の木は青いからの |
231 |
シラカバ |
白樺 |
門のようになつてゐる白樺の樹には |
231 |
樹 |
樹 |
樹の名を書いてあるいたり |
231 |
森 |
森 |
森はひるの間大へん |
231 |
森 |
森 |
森ぢゆうの樹の幹に |
232 |
ナラ |
なら |
そしてみんなは、こならの実や |
232 |
木 |
木 |
木の柔らかな皮やいろんなものを |
232 |
皮 |
皮 |
木の柔らかな皮やいろんなものを |
232 |
榾 |
榾(ほた たきものにする、木の切れはし) |
炉に榾をたくさんくべて |
233 |
森 |
森 |
まつくらな森の中へ入つて |
233 |
森 |
森 |
つまづきながら森へ入つて |
233 |
森 |
森 |
森の樹の間からは |
233 |
ナラ |
なら |
そば粉やこならの実がまだたくさん |
234 |
森 |
森 |
男はもう森の横を通つて |
234 |
森 |
森 |
どなつて森のはづれまで |
235 |
クリ |
栗 |
ブドリの前の栗の木に |
236 |
樹 |
樹 |
次の樹へ行つてまりを投げました |
236 |
クリ |
栗 |
樹も栗の木ならどれでもいゝんだ |
236 |
木 |
木 |
こんどはあつちの木へ登れ |
236 |
クリ |
栗 |
栗の木を越すやうにさ |
236 |
枝 |
枝 |
下の枝に引つ掛けました |
236 |
クリ |
栗 |
右手の栗の木に歩いて行つて |
236 |
クリ |
栗 |
樹も栗の木ならどれでもいゝんだ |
237 |
森 |
森 |
この辺の森もみんなおれが |
237 |
森 |
森 |
ブドリは森に出て |
237 |
クリ |
栗 |
森ぢゆうの栗の木に網がかかつて |
238 |
クリ |
栗 |
ちやうど栗の花のやうな |
238 |
薪 |
薪 |
その薪が、家のまはりに |
238 |
クリ |
栗 |
そして森ぢゆうの栗の葉は |
238 |
枝 |
枝 |
紐のかたちの花を枝いちめんに |
238 |
クリ |
栗 |
栗の木が青じろい |
238 |
枝 |
枝 |
列になつて枝へ這ひあがつて |
238 |
板 |
板 |
すると、樹につるした板きれから |
238 |
森 |
森 |
森はまつ青になりました |
238 |
木 |
木 |
そのうちに木は芽を出して |
238 |
木 |
木 |
どの木にも五六枚づつ |
238 |
板 |
板 |
いつぱいついた板きれを |
238 |
森 |
森 |
そして森ぢゆうの栗の葉は |
238 |
薪 |
薪 |
毎日薪とりをさせられました |
239 |
森 |
森 |
森は荒れはてて |
239 |
森 |
森 |
森はいちめんにまつ白に |
239 |
薪 |
薪 |
ブドリたちが薪をつくつて |
239 |
薪 |
薪 |
薪作りにかゝるころになりました |
239 |
枝 |
枝 |
虫は枝に這ひ上り |
239 |
樹 |
樹 |
いろいろな樹や草の図と |
239 |
樹 |
樹 |
呆れて樹の下にしやがんで |
239 |
森 |
森 |
ここで森と工場の番を |
239 |
板 |
板 |
黄いろな板もつるされ |
240 |
森 |
森 |
たうとう森を出切つたとき |
240 |
モモ |
桃 |
美しい桃いろと緑と灰いろの |
240 |
樹 |
樹 |
ついには樹も緑に見え |
240 |
森 |
森 |
灰をかぶつた森の間を |
240 |
樹 |
樹 |
吹くたびに樹からばさばさ落ちて |
268 |
カヤ |
榧 |
大きな榧の木の下にある |
268 |
森 |
森 |
てぐす飼ひの男が森に来て |
268 |
森 |
森 |
森ぢゆうの樹を見てあるいたとき |
268 |
枝 |
枝 |
上へ一本の樺の枝をたてて |
268 |
コブシ |
辛夷 |
本当になつてこぶしの花が咲かなかつたり |
269 |
樹 |
樹 |
芽を出さない樹を見ますと |
269 |
炭 |
炭 |
気層のなかに炭酸瓦が増えて |
271 |
薪 |
薪 |
明るい薪で楽しく暮すことが |