- クリ 9箇所
- ヤドリギ 6箇所
- モモ 5箇所
- サクラ 2箇所
- カシワ 2箇所
宮沢賢治の小説「若い木霊」に出てくる樹木や木製品
この小説「の初出は1920年、文庫本におけるページ数は6ページ
ページ |
元樹種 |
掲載樹種 |
掲載言葉 |
189 |
木霊 |
木霊 |
それから若い木霊は |
189 |
カシワ |
柏 |
六本の柏の木が立ってゐました |
190 |
カシワ |
柏 |
風がやみましたので柏の木はすっかり |
190 |
木 |
木 |
耳をつけて木の中の音を聞きましたが |
190 |
樹 |
樹 |
どの樹もしんとして |
190 |
木 |
木 |
云いながら柏の木の下の枯れた |
190 |
モモ |
桃 |
桃色のペラペラの寒天で |
190 |
クリ |
栗 |
次の丘には栗の木があちこち |
190 |
ヤドリギ |
やどりぎ |
やどり木のまりをつけて |
191 |
クリ |
栗 |
おいおい、栗の木、まだ |
191 |
クリ |
栗 |
栗の木は黙ってつめたく |
191 |
クリ |
栗 |
青ぞらの下の栗の木の梢を仰いで |
191 |
ヤドリギ |
やどりぎ |
黄金色のやどり木に云いました |
191 |
クリ |
栗 |
この栗の木は貴様らのおかげで |
191 |
ヤドリギ |
やどりぎ |
やどり木はきれいに |
191 |
ヤドリギ |
やどりぎ |
やどり木は黄金色のべそをかいて |
192 |
カタクリ |
かたくり |
やさしいかたくりの花が咲いてゐました |
192 |
灌木 |
灌木 |
かたちをした灌木の丘からだらだら |
192 |
サクラ |
桜 |
一本の桜草が咲いてゐました |
192 |
モモ |
桃 |
はねうらが桃色にひらめいて |
194 |
サクラ |
桜 |
そこには桜草がいちめん |
194 |
モモ |
桃 |
その中から桃色のかげろふのやうな |
194 |
モモ |
桃 |
ペラペラの桃色の寒天で |
194 |
木 |
木立 |
暗い木立で怒鳴りや叫びが |
194 |
木霊 |
木霊 |
その黒い木をこの若い木霊は |
194 |
木 |
木立 |
暗い木立の怒鳴りの中から |
194 |
モモ |
桃 |
木霊はまた桃色のそらや |
194 |
木霊 |
木霊 |
木霊はまた桃色のそらや |
195 |
森 |
森 |
その時森の中からまっ青な |
195 |
クリ |
栗 |
前の栗の木の下に来ました |
195 |
クリ |
栗 |
栗の木の梢から |
195 |
ヤドリギ |
やとりぎ |
やどり木が鋭く笑って |
195 |
クリ |
栗 |
おい、栗の木 |
195 |
クリ |
栗 |
ごまかして栗の木の幹にそのすきとほる |
195 |
木 |
木 |
自分の木の方にかけ戻りました |
195 |
ヤドリギ |
やどりぎ |
黄金色のやどり木のまりが |