小説名 | ページ | 元樹種 | 掲載樹種 | 掲載言葉 |
---|---|---|---|---|
春の修羅 春 | 20 | ナラ | 楢 | あちこちの楢の林も |
春の修羅 道べの粗朶に | 24 | 粗朶 | 粗朶 | 春の修羅 道べの粗朶に |
春の修羅 蛇 | 26 | ヤナギ | 柳 | この萌えだした柳の枝で |
春の修羅 蛇 | 27 | モモ | 桃 | しまひにうすい桃いろの |
春の修羅 アカシヤの木の洋燈から | 30 | アカシア | アカシア | 春の修羅 アカシヤの木の洋燈から |
春の修羅 増水 | 33 | クワ | 桑 | 桑のはたけももう半分はやられてゐる |
春の修羅 増水 | 33 | マツ | 松 | 残った松の下の草地と |
春の修羅 増水 | 37 | スギ | 杉 | 若杉のほずゑの |
春の修羅 饗宴 | 38 | ナラ | 楢 | そのせきぶちの杉や楢には |
春の修羅 饗宴 | 38 | スギ | 杉 | そのせきぶちの杉や楢には |
春の修羅 饗宴 | 39 | 板ノ間 | 板の間 | みんなうしろの板の間で |
春の修羅 圃道 | 50 | 木 | 木 | ざんざん木も藪も鳴ってゐるのは |
春の修羅 鈍い月あかりの雪の上に | 58 | マツ | 松 | こんな巨きな松の枝さへ落ちてゐる |
春の修羅 春 | 63 | マツ | 松 | 松のあたまをかすめて越せば |
春の修羅 バケツがのぼって | 65 | スギ | 杉 | もういま杉の茶いろな房と |
春の修羅 開墾 | 66 | バラ | ばら | 野ばらの藪を |
春の修羅 札幌市 | 67 | ニレ | 楡 | 開拓紀念の楡の広場に |
>春の修羅 あの大もののヨークシャ豚が | 76 | 森 | 森 | まっ黒な森のへりに沿って |
>春の修羅 あの大もののヨークシャ豚が | 76 | 棒 | 棒 | 追ってゐるのは棒をかざして |
>春の修羅 あの大もののヨークシャ豚が | 76 | 梢 | 梢 | 梢枯れかかった槻の木に |
>春の修羅 あの大もののヨークシャ豚が | 76 | 森 | 森 | 里長が森をぽろっと出る |
春の修羅 あの大もののヨークシャ豚が | 79 | マツ | 松 | 松の林や地平線 |
春の修羅 宅地 | 80 | キリ | 桐 | さびしく桐の枝が落ち |
春の修羅 日に暈ができ | 83 | スギ | 杉 | 杉みな昏く |
春の修羅 牛 | 84 | 木彫 | 木彫 | まづはむかしの大木彫が |
春の修羅 牛 | 84 | クルミ | くるみ | 巨きなくるみの被さった |
春の修羅 同心町の夜あけがた | 89 | 木 | 木の枝 | あの胡桃の木の枝をひろげる |
春の修羅 市場帰り | 90 | 枝 | 枝 | 枝を杖つく村老ヤコブ |
春の修羅 市場帰り | 90 | 並木 | 並木 | 並木の影を |
春の修羅 悍馬 | 91 | マグノリア | マグノリア | マグノリアの花と霞の青 |
春の修羅 秘事念仏の大元締が | 96 | ヤナギ | やなぎ | 楊の花は黄いろに崩れ |
電車 | 97 | 木 | 木立 | はんの木立は東邦風に |
電車 | 97 | 木 | 木立 | はんの木立の向ふの方で |
電車 | 98 | アスナロ | アスナロ | うしろを過ぎるひばの木二本 |
春の修羅 開墾地検察 | 99 | サクラ | 桜 | ここに巨きなしだれ桜があったがねえ |
春の修羅 開墾地検察 | 100 | 枝 | 枝 | 苹果の枝兎に食はれあした |
春の修羅 開墾地検察 | 100 | サクラ | 桜 | 桜んぼの方は食ひあせんで |
春の修羅 開墾地検察 | 100 | ツツジ | つつじ | 花には薔薇につつじかな |
春の修羅 開墾地検察 | 100 | バラ | 薔薇 | 花には薔薇につつじかな |
春の修羅 開墾地検察 | 100 | ウメ | 梅 | 果樹ではやっぱり梅だらう |
春の修羅 開墾地検察 | 100 | サクラ | 桜 | 桜んぼの方は食ひませんで |
春の修羅 開墾地検察 | 100 | 果樹 | 果樹 | 果樹ではやっぱり梅だらう |
>春の修羅 エレキや鳥がばしゃばしゃ翔べば | 103 | 林 | 林 | 林のなかで |
>春の修羅 エレキや鳥がばしゃばしゃ翔べば | 103 | スギ | 杉 | 枯れた巨きな一本杉が |
>春の修羅 エレキや鳥がばしゃばしゃ翔べば | 103 | スギ | 杉 | 杉をめぐって水いろなのは |
>春の修羅 エレキや鳥がばしゃばしゃ翔べば | 103 | カイ | かい | やくざな檞の樹ででもあらう |
>春の修羅 エレキや鳥がばしゃばしゃ翔べば | 104 | 森 | 森 | しづかに森をかけちがふ |
春の修羅 僚友 | 113 | 枝 | 枝 | 窓にはゆらぐアカシヤの枝 |
春の修羅 あすこの田はねえ | 116 | 枝 | 枝 | あの枝垂れ葉をねえ |
春の修羅 あすこの田はねえ | 116 | 枝 | 枝 | 斯ういふ風な枝垂れ葉をねえ |
春の修羅 あすこの田はねえ | 117 | リンゴ | りんご | かゞやかな苹果のわらひを |
春の修羅 あすこの田はねえ | 117 | 葉 | 葉 | 葉尖を刈ってしまふんだ |
春の修羅 野の師父 | 120 | マツ | 松 | あなたのせなは松より円く |
春の修羅 野の師父 | 122 | 林 | 林 | 松や楊の林には |
春の修羅 野の師父 | 122 | ヤナギ | 楊 | 松や楊の林には |
春の修羅 野の師父 | 122 | マツ | 松 | 松や楊の林には |
春の修羅 路を問ふ | 127 | 森 | 森 | 森で埋めた地平線から |
春の修羅 路を問ふ | 127 | クリ | 栗 | また栗の葉をかゞやかし |
春の修羅 二時がこんなに暗いのは | 130 | アスナロ | アスナロ | 陰気なひばの木立の影を |
春の修羅 二時がこんなに暗いのは | 131 | ヤナギ | 柳 | 青い柳が一本立つ |
春の修羅 停留所にてスヰトンを喫す | 137 | クワ | 桑 | 除草と桑の仕事のなかで |
春の修羅 停留所にてスヰトンを喫す | 138 | クリ | 栗 | 川岸の栗や楊も |
春の修羅 停留所にてスヰトンを喫す | 138 | ヤナギ | やなぎ | 川岸の栗や楊も |
春の修羅 汽車 | 148 | ナシ | 梨 | 小さくてよき梨を産する |
春の修羅 汽車 | 148 | 樹 | 樹 | それらの樹群はみな |
春の修羅 汽車 | 148 | ナシ | 梨 | よき梨の母体であるか |
春の修羅 汽車 | 148 | 木 | 木立 | はんの木立でございます |
春の修羅 汽車 | 148 | マツ | 松 | 松の林に落ちこむし |
春の修羅 汽車 | 148 | アカシア | アカシア | アカシヤの木の乱立と |
春の修羅 氷のかけらが | 150 | スギ | 杉 | そのぶちぶちの杉の木が |
春の修羅 氷のかけらが | 151 | マツ | 松 | 車は茶いろな松森の向ふに |
春の修羅 凍ったその小さな川に沿って | 152 | 木 | 木 | 木のないとがった |
ソックスレット | 154 | 梢 | 梢 | 雪の反射とポプラの梢 |
ソックスレット | 154 | ポプラ | ポプラ | 雪の反射とポプラの梢 |
ソックスレット | 155 | 木 | 木 | 水に落ちた木の陰影の |
ソックスレット | 155 | 枝 | 枝 | 砕けるポプラの枝と雪の影 |
ソックスレット | 155 | ポプラ | ポプラ | 砕けるポプラの枝と雪の影 |
春の修羅 今日は一日あかるくにぎやかな雪降りです | 156 | 梢 | 梢 | いっぱい積んだ梢の雪が |
春の修羅 暗い月あかりの雪のなかに | 158 | マツ | 松 | 松の影が落ちて |
春の修羅 暗い月あかりの雪のなかに | 158 | マツ | 松 | モザイク風の松の影だらうか |
春の修羅 暗い月あかりの雪のなかに | 158 | マツ | 松 | 巨きな松の枝がある |
春の修羅 暗い月あかりの雪のなかに | 159 | マツ | 松 | 巨きな松の枝だ |
春の修羅 たんぼの中に稲かぶが八列ばかり | 162 | ヤナギ | やなぎ | まはりはぐみと楊の木 |
春の修羅 たんぼの中に稲かぶが八列ばかり | 162 | マツ | 松 | 松並木ら雪もふれば |
春の修羅 たんぼの中に稲かぶが八列ばかり | 162 | マツ | 松 | 新道の松の間を |
春の修羅 赤い尾をしたレオポルドめが | 164 | マツ | 松 | 松の林の足なみに |
春の修羅 赤い尾をしたレオポルドめが | 164 | 林 | 林 | 林はうすい |
春の修羅 いろいろな反感とふゞきの中で | 165 | クレオソート | クレオソート | クレオソートを塗られた |
春の修羅 運転手 | 167 | マツ | 松 | 黝ずむ松のむらばやし |
春の修羅 運転手 | 168 | アスナロ | アスナロ | ひばのかきね |
春の修羅 火がかゞやいて | 169 | 板ノ間 | 板の間 | 板の間に別々影と |
春の修羅 火がかゞやいて | 170 | 板ノ間 | 板の間 | 板の間へちゃんと座って |
春の修羅 ひるすぎになってから | 172 | マツ | 松 | 古風な松の森が盛りあがったのです |
春の修羅 ひるすぎになってから | 172 | 木 | 木 | 木のないとがった |
春の修羅 ひるすぎになってから | 173 | 林 | 林 | つらなる黒い林のはてに |
春の修羅 洪積世が了って | 176 | 森 | 森 | はんやくるみの森林で |
春の修羅 洪積世が了って | 176 | 森 | 森 | はんやくるみの森林で |
春の修羅 洪積世が了って | 176 | 森 | 森 | はんやくるみの森林で |
春の修羅 わたくしの汲みあげるバケツが | 179 | 林 | 林 | いまその林の茶褐色の房と |
春の修羅 水は黄いろにひろがって | 182 | マツ | 松 | 島に残った松の草地と |
春の修羅 根の截り | 188 | クリスマスツリー | クリスマスツリー | 青らむクリスマスツリーと |
春の修羅 あんまり黒緑なうろこ松の梢なので | 197 | マツ | 松 | 黒緑なうろこ松の梢なので |
春の修羅 いま撥ねかへるつちくれの蔭 | 200 | トウヒ | 唐檜 | 唐檜をこゝに植ゑるのだ |
春の修羅 えい木偶のばう | 207 | クワ | 桑 | 桑の枝にひっからまられながら |
春の修羅 午前の仕事のなかばを充たし | 211 | 樹液 | 樹液 | アスティルベダビデの樹液が |
春の修羅 光環ができ | 213 | 森 | 森 | あの森のへりの |
春の修羅 水仙をかつぎ | 216 | マツ | 松 | 松の並木の影 |
春の修羅 萱草芽をだすどてと坂 | 220 | マグノリア | マグノリア | マグノリアの花と陽の淡彩 |
春の修羅 こぶしの咲き | 232 | コブシ | 辛夷 | 春の修羅 こぶしの咲き |
春の修羅 古びた水いろの薄明穹のなかに | 235 | 木 | 木の枝 | たちまち木の枝の影と網 |
春の修羅 古びた水いろの薄明穹のなかに | 236 | 森 | 森 | その森の下の神主の子で |
春の修羅 銀のモナドのちらばる虚空 | 238 | クリ | 栗 | 芽をださぬ栗の木の天蓋に |
春の修羅 芽をだしたために | 240 | スギ | 杉 | すばらしい杉の方陣である |
春の修羅 芽をだしたために | 240 | 林 | 林 | 林のなかのあらゆる木 |
春の修羅 芽をだしたために | 240 | 枝 | 枝 | その藪のなかのいちいちの枝 |
242 | 枝 | 枝 | えだを兎に食はれました | |
242 | サクラ | 桜 | 桜んぼの方は食ひませんで | |
242 | モモ | 桃 | 桃もやっぱり食はれました | |
春の修羅 ひはいろの笹で埋めた嶺線に | 243 | マツ | 松 | 青ぞらの小松である |
春の修羅 ひはいろの笹で埋めた嶺線に | 243 | スモモ | すもも | うちのすももの花がいっぱいに |
春の修羅 ひはいろの笹で埋めた嶺線に | 243 | 格子 | 格子 | 一尺角の木の格子で組み上げた |
244 | 枝 | 枝 | 枝垂れの巨きな桜はきれいに | |
244 | サクラ | 枝垂桜 | 枝垂れの巨きな桜はきれいに | |
春の修羅 これらは素樸なアイヌ風の木柵であります | 246 | 木柵 | 木柵 | 春の修羅 これらは素樸なアイヌ風の木柵であります |
春の修羅 これらは素樸なアイヌ風の木柵であります | 246 | クワ | 桑 | 家の前の桑の木を |
春の修羅 科学に関する流言 | 255 | 更木 | 更木 | 高木から更木へ通る郡道の |
春の修羅 科学に関する流言 | 255 | 高木 | 高木 | 高木から更木へ通る郡道の |
春の修羅 峠の上で雨雲に云ふ | 259 | シラカバ | 白樺 | まがりくねった白樺の枝に |
春の修羅 峠の上で雨雲に云ふ | 259 | 木 | 木の実 | 黒い木の実をくはへて |
春の修羅 囈言 | 265 | 葉 | 葉 | 今年の青い槍の葉よ活着け |
その青じろいそらのしたを | 266 | 樹 | 樹 | このゑん樹の木だ |
>春の修羅 わたくしが ちょうどあなたのいまの椅子に居て | 268 | アカシア | アカシア | アカシヤの枝ゆらゆらゆれる |
春の修羅 栗の木花さき> | 270 | クリ | 栗 | 春の修羅 栗の木花さき |
春の修羅 沼のしづかな日照り雨のなかで | 272 | 林 | 林 | 雨が、雲が、水が、林が |
春の修羅 あすこの田はねえ | 273 | 枝 | 枝 | あの枝垂れ葉をねえ、 |
春の修羅 あすこの田はねえ | 273 | 枝 | 枝 | 斯ういふふうな枝垂れ葉をねえ |
南からまた西南から | 276 | 葉 | 葉 | 葉ごとの暗い露を |
南からまた西南から | 276 | 枝 | 枝 | 小暑のなかに枝垂れ葉を出し |
ダリヤ品評会席上 | 282 | 槍 | 槍 | あの青い槍の穂は |
春の修羅 路を問ふ | 290 | ヒバ | ひば | 陰気なひばや杉の影だの |
春の修羅 路を問ふ | 290 | スギ | 杉 | 陰気なひばや杉の影だの |
春の修羅 藤根禁酒会へ贈る | 295 | 並木 | 並木 | 平和街道のはんの並木は |
春の修羅 藤根禁酒会へ贈る | 297 | 森 | 森 | 殆んど無価値の林や森が |
春の修羅 生徒諸君に寄せる | 300 | 樹木 | 樹木 | あらたな樹木や花の群落が |
春の修羅 発動機船 一 | 312 | 割木 | 割木 | 白い割木をしょって |
春の修羅 発動機船 一 | 312 | 雑木 | 雑木 | 雑木の崖のふもとから |
春の修羅 発動機船 一 | 314 | 梢 | 梢 | 大きな框の梢に沈み |
春の修羅 発動機船 一 | 314 | カヤ | 榧 | 大きな框の梢に沈み |
春の修羅 こゝろ | 321 | 樹 | 樹 | それみづからが樹のこゝろだ |
春の修羅 こゝろ | 321 | 樹 | 樹 | 一本の樹は一本の樹 |
春の修羅 どろの木の根もとで | 322 | 木 | 木の根 | 春の修羅 どろの木の根もとで |
春の修羅 どろの木の根もとで | 323 | 丸木 | 丸木 | 小さな丸木舟であり |
春の修羅 どろの木の根もとで | 323 | クリ | 栗 | 柏か栗か |
春の修羅 どろの木の根もとで | 323 | カシワ | 柏 | 柏か栗か |
春の修羅 どろの木の根もとで | 323 | 森 | 森 | そのまっくらな森かげに |
春の修羅 林中乱思 | 331 | スギ | 杉 | 柏の枝と杉と |
春の修羅 林中乱思 | 331 | カシワ | 柏 | 柏の枝と杉と |
春の修羅 林中乱思 | 332 | 葉 | 葉 | 栗や何かの葉も降れば |
春の修羅 林中乱思 | 332 | クリ | 栗 | 栗や何かの葉も降れば |
春の修羅 鉛いろした月光のなかに | 333 | マツ | 松 | こんな巨きな松の枝が |
春の修羅 鉛いろした月光のなかに | 333 | マツ | 松 | その松なみの巨きな影と |
春の修羅 鉛いろした月光のなかに | 334 | クワ | 桑 | 凍った桑の畑のなかを |
春の修羅 鉛いろした月光のなかに | 335 | マツ | 松 | 松をざあざあ云はせる風と |
春の修羅 西も東も | 337 | マツ | 松 | 岸の小松か何かの中へ |
春の修羅 爺さんの眼はすかんぼのやうに赤く | 339 | 木 | 木 | ぢいさんは木を引いてゐる |
春の修羅 法印の孫娘 | 340 | 木 | 木の枝 | 栗や何かの木の枝を |
春の修羅 法印の孫娘 | 341 | スギ | 杉 | まっ黒な杉をめぐらし |
春の修羅 法印の孫娘 | 342 | ナシ | 梨 | 柿の木も梨の木もひかってゐた |
春の修羅 法印の孫娘 | 342 | ナシ | 梨 | 柿の木も梨の木もひかってゐた |
春の修羅 法印の孫娘 | 343 | マツ | 松 | うしろで松の林が |
春の修羅 夏 | 347 | ナシ | 梨 | 厩の上では梨の木が |
春の修羅 夏 | 347 | マツ | 松 | 幾重の松の林の向ふの方で |
春の修羅 夏 | 347 | 木 | 木立 | はんの木立がきらきらひかる |
春の修羅 蕪を洗ふ | 350 | 葉 | 葉 | 青い葉っぱを越して行く |
春の修羅 こっちの顔と | 355 | クリ | 栗 | 赤い毛布と栗の木下駄で |
春の修羅 蜜醸 | 364 | ナラ | 楢 | 楢の林の前に |
春の修羅 蜜醸 | 364 | 林 | 林 | こっそり林へはひって行く |
春の修羅 みんなは酸っぱい胡瓜を噛んで | 366 | スギ | 杉 | 楢や杉の暗い陰気な林をしょって |
春の修羅 このひどいあめのなかで | 371 | クワ | 桑 | くらく垂れた桑の林の向ふで |
春の修羅 毘沙門天の宝庫 | 372 | マツ | 松 | 黒緑の松山ばかり |
春の修羅 火祭 | 376 | マツ | 松 | 松の並木のさびしい宿を |
春の修羅 火祭 | 377 | アスナロ | アスナロ | (ひば垣や風の暗黙のあひだ |
春の修羅 三月 | 380 | マツ | 松 | 並木の松は |
春の修羅 牧歌 | 383 | アスナロ | アスナロ | あすこの巨きなひばのある |
春の修羅 牧歌 | 383 | 林 | 林 | まっ黒な林や |
春の修羅 地主 | 387 | 森 | 森 | うしろではみみづく森や |
春の修羅 地主 | 387 | ハンノキ | はんのき | 立派なはんの一むれが |
春の修羅 地主 | 387 | モモ | 桃 | そんな桃いろの春のなかで |
春の修羅 憎むべき「隈」弁当を食ふ | 392 | 林 | 林 | 林の中から幽霊が出ると |
春の修羅 憎むべき「隈」弁当を食ふ | 394 | マツ | 松 | 松の横ちょに座ってゐる |
春の修羅 まぶしくやつれて | 398 | スギ | 杉 | 崖の杉だの雲だのを見る |
春の修羅 まぶしくやつれて | 399 | スギ | 杉 | 家ぐねの杉もひゅうひゅう鳴る |
春の修羅 あしたはどうなるかわからないなんて | 400 | 木 | 木 | 木などはぐんぐんのびるんだ |
春の修羅 あしたはどうなるかわからないなんて | 400 | スギ | 杉 | うしろの杉の林では |
春の修羅 あしたはどうなるかわからないなんて | 400 | マツ | 松 | 落葉松のきれいな青い芽も |
春の修羅 あしたはどうなるかわからないなんて | 401 | 葉 | 落葉 | 落葉を燃やす青いけむりは |
春の修羅 保線工夫 | 402 | クレオソート | クレオソート | クレオソートも塗り |
春の修羅 保線工夫 | 402 | 柱 | 柱 | 飾りも済んだ電柱を |
春の修羅 会食 | 404 | マツ | 松 | 蒼たる松の影をかぶって |
春の修羅 会食 | 405 | マツ | 松 | 人はこの松の下陰に |
春の修羅 みんな食事もすんだらしく | 415 | スギ | 杉 | 杉の梢を雲がすべり |
春の修羅 休息 | 416 | スギ | 杉 | 地べたでは杉と槻の根が |
春の修羅 休息 | 416 | ケヤキ | けやき | 地べたでは杉と槻の根が |
春の修羅 休息 | 416 | スギ | 杉 | 杉の梢は枯れ |
春の修羅 休息 | 416 | スギ | 杉 | 杉が槻をからすこともあれば |
春の修羅 休息 | 416 | ケヤキ | けやき | 杉が槻をからすこともあれば |
春の修羅 休息 | 416 | スギ | 杉 | 槻が杉を枯らすこともある |
春の修羅 休息 | 416 | 木 | 木 | 木はうるうるとはんぶんそらに |
春の修羅 湯本の方の人たちも | 420 | 雑木 | 雑木 | 雑木の山の下の家なら |
春の修羅 蛇 | 423 | 枝 | 枝 | この萌え出した柳の枝で |
春の修羅 来訪 | 430 | マツ | 松 | 林の松がでこぼこそらへ |
春の修羅 春曇吉日 | 432 | 木 | 木 | この辺は木も充分なので |
春の修羅 春曇吉日 | 432 | マツ | 松 | 松の生えた丘も |
春の修羅 春曇吉日 | 432 | 木 | 木 | 割木のかきねをめぐらした家も |
春の修羅 冗語 | 437 | クリ | 栗 | 栗の林がざあざあ鳴る |
しばらくだった | 440 | 果樹 | 果樹 | 果樹だの蜂蜜だの、 |
しばらくだった | 440 | キリ | 桐 | 桐の花だの |
春の修羅 軍馬補充部主事 | 441 | ウコンザクラ | うこんざくら | うこんざくらも大きくなって |
春の修羅 軍馬補充部主事 | 441 | 幹 | 幹 | まさに老幹とも云ひつべし |
春の修羅 軍馬補充部主事 | 442 | マツ | 松 | から松をのろのろ縫って行くのは |
杉 | 448 | スギ | 杉 | 倒した杉は |
杉 | 448 | スギ | 杉 | ちょうど杉が立ってゐた |
杉 | 448 | 梢 | 梢 | どんどん梢を擦って通る |
杉 | 448 | スギ | 杉 | やっぱり杉を擦ってとほる |
杉 | 449 | 林 | 林 | 林のなかだし崖のうしろに |
杉 | 449 | 樹 | 樹 | 樹を正視して座って |
杉 | 449 | スギ | 杉 | 杉はいよいよ藻のごとくである |
春の修羅 もう二三べん | 450 | スギ | 杉 | 杉だの栗だのごちゃまぜに伐って |
春の修羅 もう二三べん | 450 | クリ | 栗 | 杉だの栗だのごちゃまぜに伐って |
春の修羅 もう二三べん | 450 | ヤナギ | やなぎ | 水路のへりの楊に二本 |
春の修羅 もう二三べん | 450 | 柱 | 柱 | 立てなくてもいゝ電柱を立て |
春の修羅 もう二三べん | 453 | カバ | 樺 | 樺はばらばらと |
春の修羅 もう二三べん | 453 | 葉 | 葉 | 黄の葉を飛ばし |
春の修羅 もう二三べん | 453 | スギ | 杉 | 杉は茶いろの葉をおとす |
春の修羅 もう二三べん | 454 | スギ | 杉 | 杉の木はゆれ樺の赤葉は |
春の修羅 もう二三べん | 454 | カバ | 樺 | 杉の木はゆれ樺の赤葉は |
春の修羅 馬が一疋 | 455 | マツ | 松 | 十本ばかりの松の林をうしろに |
春の修羅 馬が一疋 | 456 | 林 | 林 | 傘のかたちの林をしょって |
春の修羅 職員室に、こっちが一足はひるやいなや | 458 | 林 | 林 | あの早池峰の原林を |
春の修羅 審判 | 461 | 果樹 | 果樹園 | あの果樹園にあるんだが |
春の修羅 倒れかかった稲のあひだで | 462 | マツ | 松 | 幾重の松の林のはてで |
春の修羅 倒れかかった稲のあひだで | 463 | ヤナギ | 柳 | 巫山戯た柳が一本立つ |
春の修羅 あかるいひるま | 464 | クリ | 栗 | 巨きな栗の木を指した |
春の修羅 あかるいひるま | 464 | マツ | 松 | 濃い黒緑の松の間を |
種馬検査日 | 466 | シラカバ | 白樺 | 白樺の木をとめくる水に |
種馬検査日 | 466 | 葉 | 葉 | その葉のまだらも燃やす |
種馬検査日 | 467 | クルミ | くるみ | 暗いくるみの枝に来て鳴らし |
春の修羅 朝日が青く | 468 | 樹 | 樹 | この尾根みちの樹の影は |
春の修羅 朝日が青く | 468 | 樹 | 樹 | 樹をもるわづかな |
春の修羅 朝日が青く | 470 | クリ | 栗 | はげしい栗の花のにほひ |
春の修羅 行きすぎる雲の影から | 473 | 木 | 木立 | 一つは木立がなくなって |
春の修羅 行きすぎる雲の影から | 473 | 木 | 木 | 木のあるところは |
春の修羅 おれはいままで | 479 | 林 | 林 | 未来の林園とでもいふやうな |
春の修羅 おれはいままで | 479 | クリ | 栗 | 逞ましい栗の巨木の群落と |
春の修羅 滝は黄に変って | 485 | 葉 | 葉 | いろいろの葉が蒼びかりして |
春の修羅 滝は黄に変って | 486 | イタヤ | いたや | 谷いっぱいのいたやの木が |
春の修羅 表彰者 | 500 | マツ | 松 | 幾群くらい松の林も |
春の修羅 表彰者 | 500 | モモ | 桃 | たゞ桃いろの稲づまばかり |
春の修羅 表彰者 | 501 | ヤナギ | 柳 | 巫山戯た柳が一本立つ |