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耐震設計

アンカーボルト

アンカーボルトは、次の図の位置に取り付けます。
1.筋かいの上端部が取り付く柱に近接した下部
2.合板等の面材を使った耐力壁の両端の柱に近接した下部
3.土台切れの箇所、土台の継手及び仕口箇所の上木端部
4.その他は、 約2.7m以内の位置
耐震の知恵

●アンカーボルトの役割 アンカーボルトは、建物の基礎と土台を確実に固定するための重要な部材です。その役割は次の通りです。

  1. 耐震性の向上
     アンカーボルトは、地震時に発生する揺れに対して、基礎と土台をしっかりと結びつける役割を果たします。これにより、建物が揺れによって土台から浮き上がることを防ぎ、耐震性を大幅に向上させることができます。

  2. 風圧への対応
     地震だけでなく、強風による横荷重にも対応するために、アンカーボルトは重要な役割を担っています。特に高層建物や風の影響を受けやすい地域では、その重要性が増します。

●アンカーボルトの取り付け方法
アンカーボルトの取り付けは、耐震性を高めるために正確に行う必要があります。以下のポイントを考慮します。

  1. 取り付け位置
     アンカーボルトは、筋かいや耐力壁の柱に近接した下部に設置します。これにより、荷重が効率的に基礎に伝わり、全体の構造強度が向上します。土台切れや継手、仕口箇所の上木端部にも設置することで、構造体の安定性が確保されます。

  2. ボルトの種類と寸法
     アンカーボルトには、適切な強度を持つ材料を選定し、構造計算に基づいた寸法を確保する必要があります。一般的に、耐久性や引き抜き強度に優れたボルトが使用されます。地域の建築基準や設計要件に従ったボルトを選定します。

  3. 基礎の設計
     アンカーボルトの効果を最大限に引き出すためには、基礎自体も適切に設計されていることが重要です。基礎の強度や形状、配筋計画などが十分に考慮されている必要があります。

●定期的な点検とメンテナンス
 アンカーボルトは、施工後も定期的な点検が必要です。特に、建物に負荷がかかる場合や地震後は、ボルトの緩みや損傷がないかを確認し、必要に応じて調整や補強を行います。定期的なメンテナンスによって、長期的な耐震性を維持することが可能です。

まとめ

アンカーボルトは、耐震設計において非常に重要な要素であり、正確な取り付けと選定が必要です。適切な位置に配置し、強度を確保することで、地震や風圧に対して強固な構造体を実現します。また、施工後の点検とメンテナンスを怠らず、長期間にわたって安全な住環境を維持することが重要です。

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