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耐震設計

地盤

敷地選定にあたっては、できるだけ 良好な地盤が望まれます。予め、地盤調査を行って敷地の地盤の状態に応じて、 次のようにすることが必要です。
1液状化を起こしやすい地盤に建てる場合
地盤改良を行うか、少なくとも基礎は一体の鉄筋コンクリート造の布基礎とし、十分な剛性と強 度を持たせることが必要です。
2 盛土した宅地に建てる場合
盛土は、耐震的に十分な擁壁を設け、盛土を十分に締め固める等の対策が必要です。
地盤

耐震設計のポイント - 地盤に関する追加解説

●地盤の重要性
地盤は建物の安全性と耐久性に直接的な影響を与えるため、耐震設計において非常に重要な要素です。地盤の状態が悪いと、地震時に建物が傾いたり、沈下したりする危険性が増し、最悪の場合には倒壊につながる可能性があります。したがって、建物の設計・施工に入る前に、適切な地盤調査を行い、地盤の特性を理解することが必要です。

●地盤調査の実施
地盤調査は、敷地の土質、強度、地下水位、液状化の可能性などを評価するために行われます。調査結果に基づいて、必要な地盤改良の方法を選択します。調査には、ボーリング調査や地表面の地盤硬度を測定する方法などがあり、専門の技術者による評価が求められます。

●液状化対策
液状化のリスクがある地盤には、以下のような対策が必要です:

  1. 地盤改良
    薄い土層や砂地に対しては、地盤改良工事を行うことで、土の強度を増加させます。例えば、地盤の密度を高めるための締固め工事や、固化剤を使用した改良方法があります。
  2. 基礎の設計
    地盤改良が不十分な場合は、基礎を布基礎や杭基礎とし、建物の重量を広範囲に分散させることで、液状化時のリスクを軽減します。また、基礎の設計は、地盤の種類や状態に基づいて、十分な剛性と強度を確保することが必要です。

●盛土宅地の注意点
盛土宅地においては、次のような対策を講じることが重要です:

  1. 擁壁の設置
    盛土が崩れることを防ぐために、十分な耐震性を持つ擁壁を設ける必要があります。擁壁の設計は、盛土の高さや種類に応じて行い、地震時に発生する側方土圧に対して強い耐力を持つことが求められます。
  2. 締固め作業
    盛土の施工後は、十分に締固めることで、土の強度を高め、液状化や沈下を防ぎます。締固めには、重機を使用したり、段階的に施工する方法が一般的です。また、施工後に地盤の沈下や変形がないか、定期的にチェックすることも重要です。

まとめ

地盤は建物の基盤であり、その状態が建物の耐震性に大きな影響を与えます。適切な地盤調査と、液状化や盛土に対する対策を講じることで、地震に強い建物を実現することが可能です。地盤の特性を理解し、専門家のアドバイスを受けながら、慎重に計画を進めることが重要です。

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