この小説は例外的に草本も掲載しました。
ページ | 元樹種 | 掲載樹種 | 掲載言葉 |
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557 | 建築 | 安建築 | やたらに安建築のアバートがふえた。 |
566 | 棒 | 燃えている棒 | 燃えている棒で指でつまみ、 |
586 | アンズ | 杏のような匂い | すかに、杏のような匂いのする口臭がただよった。 |
588 | スギ | 垣根の杉 | 垣根の杉が鼻に匂ったのは、平常にないことで、 |
588 | 垣根 | 垣根の杉 | 垣根の杉が鼻に匂ったのは、平常にないことで、 |
601 | 垣根 | 垣根 | 明るい電灯の光が垣根越しに洩れている。 |
601 | 梢 | 高い裸の梢 | 何という木か知らないが、高い裸の梢の先に、オリオン星座がかかっていた |
601 | 木 | 何という木か | 何という木か知らないが、高い裸の梢の先に、オリオン星座がかかっていた。 |
604 | 果実 | 果実みたいな | うれた果実みたいな体臭が熱い風のように鼻を打った。 |
604 | 垣根 | 垣根 | よその家の垣根になっているが、 |
627 | 普請 | 安普請 | そう安普請でもなかった。 |
648 | 縁側 | 縁側 | 彼は、縁側を匍(は)いおり、床下にしゃがんだ。 |
648 | 床板 | 床板 | 床板がふるえ、小さな誇りが降ってきた。 |
648 | 床板 | 床板 | 背中が床板に当たって、ごとりと音をたてた。 |
648 | 濡縁 | 濡縁 | 濡縁と部屋の間は雨戸がしまり、 |
648 | 板 | 板 | 冷たい基礎のコンクリートの上に板がはめこんである。 |
648 | 木片 | 木片 | 両の掌が、木片や焼物の破片のようなものにふれて痛い。 |
650 | 木 | さし出た木 | 堀の上にさし出た木が黒く揺れている。 |
691 | 焚きもの | 焚きもの | 風呂場の焚きものの微細な屑が浮かんでいるらしい。 |
691 | 棒 | 棒のように | 細君が棒のように突っ立っていた。 |
691 | 木 | 木の屑 | 粟粒くらいの木の屑であった。 |
692 | 格子戸 | 格子戸 | 玄関の格子戸に手をかけたが、開かなかった。 |
714 | オガ屑 | オガ屑 | あれはオガ屑かもしれないな。 |
714 | オガ屑 | オガ屑 | そうだ、オガ屑のようなものが一粒、 |
714 | オガ屑 | オガ屑 | オガ屑が、湯に浮いていたというのかね |
714 | オガ屑 | オガ屑 | 東京でもオガ屑を燃やすかね? |
714 | オガ屑 | オガ屑 | 私の郷里(くに)でもオガ屑を使いますよ。 |
714 | オガ屑 | オガ屑 | の一粒のオガ屑と、何か関連があるかな |
714 | 木 | 小さな木屑 | 湯に小さな木屑が一つ、浮いてましたよ |
714 | 木 | 木を燃やし | 石炭を入れる前に、木を燃やしますからな |
714 | 木屑 | 木屑 | 風呂の焚口の木屑が、まぎれて湯に浮かんだと思ったんですがね。 |