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  6. 小説:坂道の家
小説と木

この小説は例外的に草本も掲載しました。

  1. アンズ 1箇所
  2. スギ 1箇所

松本清張の小説「坂道の家」に出てくる樹木や木製品 

この小説の初出は1959年、文庫本におけるページ数は188ページ
ページ 元樹種 掲載樹種 掲載言葉
557 建築 安建築 やたらに安建築のアバートがふえた。
566 燃えている棒 燃えている棒で指でつまみ、
586 アンズ 杏のような匂い すかに、杏のような匂いのする口臭がただよった。
588 スギ 垣根の杉 垣根の杉が鼻に匂ったのは、平常にないことで、
588 垣根 垣根の杉 垣根の杉が鼻に匂ったのは、平常にないことで、
601 垣根 垣根 明るい電灯の光が垣根越しに洩れている。
601 高い裸の梢 何という木か知らないが、高い裸の梢の先に、オリオン星座がかかっていた
601 何という木か 何という木か知らないが、高い裸の梢の先に、オリオン星座がかかっていた。
604 果実 果実みたいな うれた果実みたいな体臭が熱い風のように鼻を打った。
604 垣根 垣根 よその家の垣根になっているが、
627 普請 安普請 そう安普請でもなかった。
648 縁側 縁側 彼は、縁側を匍(は)いおり、床下にしゃがんだ。
648 床板 床板 床板がふるえ、小さな誇りが降ってきた。
648 床板 床板 背中が床板に当たって、ごとりと音をたてた。
648 濡縁 濡縁 濡縁と部屋の間は雨戸がしまり、
648 冷たい基礎のコンクリートの上に板がはめこんである。
648 木片 木片 両の掌が、木片や焼物の破片のようなものにふれて痛い。
650 さし出た木 堀の上にさし出た木が黒く揺れている。
691 焚きもの 焚きもの 風呂場の焚きものの微細な屑が浮かんでいるらしい。
691 棒のように 細君が棒のように突っ立っていた。
691 木の屑 粟粒くらいの木の屑であった。
692 格子戸 格子戸 玄関の格子戸に手をかけたが、開かなかった。
714 オガ屑 オガ屑 あれはオガ屑かもしれないな。
714 オガ屑 オガ屑 そうだ、オガ屑のようなものが一粒、
714 オガ屑 オガ屑 オガ屑が、湯に浮いていたというのかね
714 オガ屑 オガ屑 東京でもオガ屑を燃やすかね?
714 オガ屑 オガ屑 私の郷里(くに)でもオガ屑を使いますよ。
714 オガ屑 オガ屑 の一粒のオガ屑と、何か関連があるかな
714 小さな木屑 湯に小さな木屑が一つ、浮いてましたよ
714 木を燃やし 石炭を入れる前に、木を燃やしますからな
714 木屑 木屑 風呂の焚口の木屑が、まぎれて湯に浮かんだと思ったんですがね。
  1. 寒流
  2. 凶器
  3. 坂道の家
  4. 遭難
  5. 天城超え

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