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小説と木
  1. ケンポナシ 15箇所
  2. マツ 14箇所
  3. モモ 9箇所
  4. ザクロ 6箇所
  5. イチョウ 6箇所
  6. ユーカリ 6箇所
  7. クワ 5箇所
  8. クス 4箇所
  9. クヌギ 4箇所
  10. サクラ 3箇所
  11. ヒノキ 3箇所
  12. アカマツ 2箇所
  13. スギ 2箇所
  14. ヤナギ 2箇所
  15. コクタン 1箇所
  16. チャ 1箇所
  17. マンリョウ 1箇所
  18. カキ 1箇所
  19. サカキ 1箇所

井伏鱒二の小説「黒い雨」に出てくる樹木や木製品

この小説の初出は1965年、文庫本におけるページ数は379ページ
ページ 元樹種 掲載樹種 掲載言葉
7 家の柱という柱に鋸を入れ
7 家の柱という柱に鋸を入れ
7 八割がた挽切って
7 棟木に太綱をつけ
7 家の柱という柱に鋸を入れ
11 マツ 移植した松の木のように
15 大椿事 大椿事 世紀的な大椿事である
18 モモ うちの桃はまだ少し
18 モモ 桃を十箇ばかり
18 モモ オオクボという種類の桃だそうだ
20 木の幹 岩や木の幹を楯にして
23 木地 木地 白い木地のまま残り
23 むしられた板の切れはしである
23 廊下板 廊下板 紛れもない廊下板の切れはし
23 板ギレ 板ぎれ その板ぎれを爆風が
43 板ギレ 板ぎれ 散らばる板ぎれの一つで
43 板ギレ 板ぎれ 板ぎれで押しわけながら
43 枕木 枕木 古枕木の柵を越えて
43 枕木 枕木 古枕木の柵を越えて
44 松林 坂下の松林で春蝉が
45 アカマツ 赤松 二階は赤松の
45 板張 板張 板張だが虫くいになって
45 板戸 板戸 厚い板戸の米櫃倉に分れ
47 板張 板張 板張が抜けるかもしれない
48 ケンポナシ ケンポナシ ケンポナシは樹容が端麗である
48 ケンポナシ ケンポナシ 大きなケンポナシの木が
48 ケンポナシ ケンポナシ ケンポナシは樹容が端麗である
48 ケンポナシ ケンポナシ ケンポナシの実を五勺
48 街頭木 街頭木 東京の街頭木
48 ケンポナシ ケンポナシ ケンポナシの木を見て
60 柳行李 柳行李 それは柳行李を締める
60 柳行李 柳行李 それは柳行李を締める
62 枕木 枕木 線路の枕木が燃えている
62 枕木 枕木 そう思って枕木が燃えている
62 枕木 枕木 僕も枕木が燃えるのは
62 木の焦げる臭の
62 枕木 枕木 ところどころの枕木がちょろちょろ
64 枕木 枕木 横倒しになって枕木を塞ぎ
66 枕木 枕木 僕は枕木のわきに
68 山火事 山火事 山火事の怖さは
68 山火事 山火事 子供のとき山火事を見て
68 山火事 山火事 群れをつくって山火事に近づく
68 山火事 山火事 二三箇所も山火事が起こっている
73 サクラ うちへ桜の花の塩漬を
85 木樵 木樵 売りに来る木樵がおりまして
86 サクラ お茶は桜の花の蕾の塩漬を
90 落葉 屋根は落葉でいちめんに
90 アカマツ 赤松 大きな赤松の幹が立っていた
90 イチョウ 銀杏 うちの銀杏の木は
90 クヌギ 櫟林のなかの細道に
90 マツ 背丈が松の木と同じ高さだ
90 マツ 松の木と銀杏の木は
90 イチョウ 銀杏 霜が降りて銀杏の葉が散る
90 屋根の葉が軒先から
90 イチョウ 銀杏 松の木と銀杏の木は
91 クヌギ 坂道や櫟林に落ちて来た
91 イチョウ ギンナン 一枚、二枚、ギンナン葉
91 イチョウ いちょう オシドリ、雄鶏、ギンナン羽
91 イチョウ 銀杏 積みかさなる銀杏の葉で
92 マツ 重松が櫟林から出て
92 クヌギ 重松が櫟林から出て
95 茶の木の生の葉でも
95 チャ 茶の木 茶の木の生の葉でも
99 竹や木のきれを杖にしている
101 家の柱や梁や敷居など
101 敷居 敷居 家の柱や梁や敷居など
101 家の柱や梁や敷居など
104 マツ 庭の松の木の先が
104 添木 添木 電信柱の添木の根元が
104 マツ 松の木の火は消えていたが
105 柱の日ぐりを見ると
105 板張 板張 錫烏賊も板張の上に
110 材木屋 材木屋 材木屋の商品が
110 丸太 丸太 九尺ほどの丸太が三本
110 角材 その角材と丸太でもって
110 丸太 丸太 その角材と丸太でもって
110 角材に腰をかけて
110 木材 木材 四寸角の木材が載っかって
122 材木 材木 炭化した材木が
122 ヤナギ 恰好の柳の木であった
122 クス 遠く楠の林が
125 木炭 木炭 見渡す限りの木炭の原である
125 材木 材木 焼けのこりの材木がくすぶって
125 クス 国泰寺の楠は
125 樹木 樹木 焼しめられて樹木の形を
125 大きな根を宙に突きあげていた
125 クス 楠は樹齢一千年を越える
129 マツ 大きな松の木が黒こげの
130 枝はあるが葉は一枚もない
130 立木 立木 立木も炭化しているようで
130 枝はあるが葉は一枚もない
134 枝につかまろうとするか
134 ヤナギ 川端柳の下でぐるりと
136 老樹 生肌をさらしている老樹などが
150 木材 木材 梁か何か太い木材の間に
150 梁か何か太い木材の間に
150 木材 木材 その木材を取除けようとして
151 木材 木材 木材と木材の間から這って
151 木材 木材 挟んでいる木材を持ちあげようと
151 丸太 丸太 丸太を梃子に使っていた
151 足首を木が挟んで
151 丸太 丸太 丸太を放り投げて
151 材木 材木 がっかりして材木と材木の間に
155 ザクロ 遠柘榴 塀越しに柘榴の木の枝がこちら側に
155 塀越しに柘榴の木の枝がこちら側に
155 ザクロ 遠柘榴 六つも柘榴の実が枝に
155 ザクロ 遠柘榴 脚榻の柘榴の枝の下に
155 塀越 塀越 塀越しに柘榴の木の枝がこちら側に
156 ザクロ 遠柘榴 柘榴は塀のこちら側に
156 ザクロ 遠柘榴 柘榴の実の一つ一つに
156 ザクロ 遠柘榴 子供としては柘榴に入れ智恵を
159 白木細工 白木細工 蝋燭を点した白木細工の四台の
170 サカキ サカキ サカキの木も一升徳利に
175 割木 割木 体に割木や木箱の古材料を
175 木箱 木箱 体に割木や木箱の古材料を
175 板切 板切 両方から板切を立てかけた
180 死人は板の上に
183 サクラ その他には桜の花茶が添えてある
183 マツ 庭木の松の梢とその横の
185 庭木 庭木 庭木も家も
199 橋板 先ず橋板がくすぶって
199 木造 木造 被爆した木造の橋は
201 枕木 枕木 一人もなくて枕木を一つ一つ
202 木炭 木炭 木炭で書いた挽割板が立てて
202 挽割板 挽割板 木炭で書いた挽割板が立てて
203 クス 向宇品の楠の処女林
203 木材 木材 炭化した木材や瓦のかけらなど
205 ユーカリ ユーカリ 古雑誌、ユーカリの葉、乾パン
205 枕木 枕木 枕木の燃えるぱちぱちという
205 枕木 枕木 鉄道の古枕木を入れて
206 ピノキオは板と留釘とで
206 自分が木であるからして
207 焼けぼっくいの散乱している
216 擂粉木 擂粉木 足を擂粉木にして
219 木材 木材 焦げた木材で突っかい棒を
220 ヒノキ 常滑瓦に総檜づくりという
220 ユーカリ ユーカリ リュックサックのなかのユーカリの葉と
221 ユーカリ ユーカリ ユーカリの葉は蚊取線香の
222 梅干 梅干 副食物は梅干か沢庵の
222 ユーカリ ユーカリ ユーカリの葉は、もし
222 ユーカリ ユーカリ 中尾さんはユーカリの葉を頻りに
222 常緑樹 常緑植物 この常緑植物の葉を草取籠に
225 ユーカリ ユーカリ 移植鏝やユーカリの葉の始末に
230 コクタン 黒檀 貸してくれた黒檀の堂々たる
233 ケンポナシ ケンポナシ ついでにケンポナシの実も持って
233 木の青葉 線香やフクラシの木の青葉も
233 ケンポナシ ケンポナシ ケンポナシの実は青いまま
233 ケンポナシ ケンポナシ 重松はケンポナシが好きで
237 マツ 松の木と泉水を見て
238 マツ 半焼けの松の木のところに
238 ケンポナシ ケンポナシ ケンポナシの実は線香の
238 木の青葉 フクラシの木の青葉は
238 マツ 青い木の葉が松の木の根元に
239 マツ 松の根から油を
239 マツ 松の木の根 お袋も松の木の根を掘りに
239 ケンポナシ ケンポナシ 青いケンポナシの実があったので
239 ケンポナシ ケンポナシ お袋がケンポナシの実を供物として
239 ケンポナシ ケンポナシ 子供のときケンポナシ実が落ちる
239 松根 松根 小畠村でも松根掘りをやっている
240 板や莚やトタンなどを
243 樹木 樹木 農家に生れて樹木を見なれて
246 松根油 松根油 松根油の製産が間に合わなくて
252 焼ケボッ杙 焼けぼっ杙 電車の軌道、焼けぼっ杙
255 硝子の破片や木のきれで全身に
258 マンリョウ まんりょう わきから万両の葉をとって
263 松根 松根 供出の松根掘りに出て
266 マツ 松の木の五分板をぶち破り
268 木の葉 木の葉を啣えた
269 すんでから上り框に腰をかけて
276 木片 木片 燃料の木片をつくるため
276 木材 木材 大急ぎで木材を刻む
282 ケンポナシ ケンポナシ 庭のケンポナシの梢が夜空に
282 ケンポナシ ケンポナシ 重松をケンポナシの木の下に連れて
291 ケンポナシ ケンポナシ みんなケンポナシの根方に涼台を
304 二十畳敷ぐらいな板の間に
306 木造 木造 木造模型戦車に向って
306 角材 爆弾型の角材を投げつけて
309 材木 材木 窮屈な材木の下敷きに
310 材木 材木 材木で打ったのか
316 納屋や木小屋のなかが
317 はっきりと板の木目を見ることが
321 木炭 木炭 敗残兵が木炭バスで夕闇の
333 木炭 木炭 炭焼の木炭トラックを雇いました
334 モモ 白桃畑がありまして
334 モモ 湯田村には新山桃の直系に
336 モモ 昔から桃の産地で
336 モモ 食餌は桃と卵
336 モモ 桃は季節が過ぎたら
337 モモ 劣らない白桃を産します
351 スギ 春の修羅 杉 入口に杉や檜の枯葉や青草を
351 立木 立木 立木を柱の代りとしている
351 スギ 春の修羅 杉 入口に杉や檜の枯葉や青草を
351 ヒノキ 入口に杉や檜の枯葉や青草を
351 ヒノキ 入口に杉や檜の枯葉や青草を
351 樹蔭 樹蔭 この樹蔭にひとしい
351 立木 立木 立木を柱の代りとしている
351 木の枝 木の枝はそのまま
351 木蔭 木蔭や空地や畑の
351 樹蔭 樹蔭 小屋よりも樹蔭と云いたい
357 クワ 桑の葉の天麩羅五枚
357 クワ 桑の葉は炊事部の
357 立木 立木 立木の枝を刈込んで
358 クワ 桑は切株から土用芽を
358 杉箸 杉箸 工場長が杉箸でコップの
358 杉箸 杉箸 必ず杉箸に限ることに
359 カキ 菊の葉や柿の若葉の天麩羅なら
359 クワ 桑の葉の天麩羅は
362 木偶 木偶 滑稽な木偶の坊に見えたろう
362 それから上り框に尻餅をつき
362 庭木 庭木 教団の本部の庭木は
362 クワ 僕は桑の葉の天麩羅を
367 枕木 枕木 枕木に落ちる
375 時間が余るので上り框に腰を
378 クヌギ 一方は櫟の木の茂る
378 杉苔 杉苔 地面には杉苔や銭苔が
  1. 黒い雨
  2. 山椒魚
  3. 駅前旅館
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