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ヤドリギ |
寄生木 |
餓鬼の頃から旅館の寄生木になって来た人間です。 |
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木樵 |
木樵 |
百姓仕事や木樵のしごとでは、幾ら自分で思ったって |
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撞木 |
撞木 |
鐘と撞木(しゅもく)のような関係でございましょうか。 |
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サクラ |
梅 |
梅が散ってから、ある日のお昼過ぎ、 |
13 |
ウメ |
梅 |
梅の間に通しておきました |
22 |
植込 |
植込 |
池のほとりの植込みのなかに相当数の小寿鶏(コジュウケイ)が隠れているようです。 |
22 |
植込 |
植込 |
植込みのなかから。ばたばたとたくさんの |
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トチ |
橡(とち)の木 |
裏庭の橡(とち)の木の下に小寿鶏が三羽も |
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下駄 |
駒下駄 |
はせ川の駒下駄をはいていた。 |
31 |
花粉 |
花粉 |
頻(しき)りに酸っぱい花粉を散らしてやかるんじゃあねえだろうか。 |
31 |
松露 |
松露 |
いや、松露(しょうろ)のようなもんじゃあねえだろうか。 |
31 |
松露 |
松露 |
そんな具合に我が胸のうちには松露みたいなものが出来たんじゃあねえだろうか。 |
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松露 |
松露 |
年甲斐もなく、胸のなかの松露を持てあます思い。 |
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板敷 |
板敷 |
女中や芸者が板敷のところにかしこまっている。 |
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塩梅 |
塩梅 |
あんな塩梅の耳だ |
41 |
イチヂク |
イチジュク |
つまり、エデンの園のイチジュクの葉だね。悪の園生(そのお)なる、 |
41 |
葉 |
葉 |
つまり、エデンの園のイチジュクの葉だね。悪の園生(そのお)なる、 |
42 |
塩梅 |
塩梅 |
出来るといった塩梅だ。 |
43 |
庫裏 |
庫裏 |
庫裏も戸が締まっていましたが、 |
44 |
マツ |
松 |
石段の降り口へ横倒ししに生えている太い松の幹の下をくぐって、 |
44 |
幹 |
幹 |
石段の降り口へ横倒ししに生えている太い松の幹の下をくぐって、 |
44 |
木版 |
木版ずり |
お立ちになっている姿を木版ずりにしてありまして、 |
46 |
桶 |
天水桶 |
昔風にずらっと天水桶を家の前に積み上げてありました。 |
46 |
門松 |
門松 |
お正月なんか門松を建てるのに松飾りの正面を外に向けないで、 |
46 |
松飾 |
松飾り |
お正月なんか門松を建てるのに松飾りの正面を外に向けないで、 |
46 |
松飾 |
松飾り |
花の江戸町、京町や、背中あわせの松飾り- |
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松飾 |
松飾り |
吉原では家ごとに松飾りを内側に向けて立てるんで、筋向こうの家の門松と背中あわせになっていたんだそうでございます。 |
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門松 |
門松 |
吉原では家ごとに松飾りを内側に向けて立てるんで、筋向こうの家の門松と背中あわせになっていたんだそうでございます |
70 |
デッキ |
デッキ |
デッキのところけに旗を持ってしゃがんでいる腕章をつけた男 |
86 |
薪 |
薪 |
二宮金次郎を見てごらん、薪を背負って、本を読みながら崖の上をあるいている。 |
89 |
板 |
板 |
そのうち、だんだん板について来るだろう。 |
89 |
サクラ |
桜 |
軒にぶら下げた桜の造花に照明を当てておりました。 |
90 |
センダン |
栴檀 |
栴檀(せんだん)は二葉より香(かん)ばしの、お前はその反対だったよ |
93 |
銀杏 |
銀杏(ぎんなん) |
文鎮で銀杏(ぎんなん)を叩き割ってフライバンで炒る。 |
113 |
木偶 |
木偶(でく)の坊 |
驚き入った木偶(でく)の坊だ |
115 |
森閑 |
森閑 |
あとは森閑となったので、 |
119 |
爪楊枝 |
爪楊枝 |
それを爪楊枝の先に1本づつ引掛けて仰向いて口に入れる。 |
122 |
拍子木 |
拍子木 |
裏口から拍子木を鳴らしながら出て行きました。 |
122 |
拍子木 |
拍子木 |
あの拍子木の音は、お前さんの研究の対象というやつにする価値があるのかね。 |
122 |
拍子木 |
拍子木 |
だから普通のときの拍子木の叩きかたを第三者が覚えておくと、 |
123 |
拍子木 |
拍子木 |
あたしの拍子木の叩きかた、いつもと違ってたでしょう。 |
130 |
拍子木 |
拍子木 |
辰巳屋のおかみは拍子木を取ると、そんな台詞を付けたして |
131 |
杉箸 |
杉箸 |
と、杉箸でもって、その泥細工の猫の鼻の下の寸法を計るやら |
135 |
キリ |
桐の木 |
同じく古ぼけて見えるように桐の木の皮でくすべたということです。 |
135 |
皮 |
木の皮 |
同じく古ぼけて見えるように桐の木の皮でくすべたということです。 |
135 |
キリ |
桐の木 |
ふらりとどこかへ出て行って桐の木の皮を持って来た。 |
135 |
皮 |
木の皮 |
ふらりとどこかへ出て行って桐の木の皮を持って来た。 |
135 |
キリ |
桐 |
下駄屋かどこかで貰って来た桐の皮でしょう。 |
135 |
皮 |
桐の皮 |
下駄屋かどこかで貰って来た桐の皮でしょう。 |
135 |
キリ |
桐の皮 |
「本来なら、生の桐の皮の方がいいのだが、まあこれでも間に合うだろう」 |
135 |
皮 |
桐の皮 |
「本来なら、生の桐の皮の方がいいのだが、まあこれでも間に合うだろう」 |
135 |
キリ |
桐の皮 |
生の桐の皮を焼いて煙でくすべるのではないでしょうか。 |
135 |
皮 |
桐の皮 |
生の桐の皮を焼いて煙でくすべるのではないでしょうか。 |
135 |
板 |
板について |
とぼけかたが板についていたのは僅(わず)か二人か三人でした。 |
135 |
松葉杖 |
松葉杖 |
一緒に出発しました。松葉杖をついて行きました。 |
140 |
木偶 |
木偶の坊 |
お前は木偶の坊か」という程度のものでした。 |
142 |
板 |
立て板に水 |
べらべらと立て板に水のように喋るので、つい私、 |
145 |
塩梅 |
塩梅 |
江ノ島の番頭連はいい塩梅に銭を儲けていることを |
147 |
板 |
板 |
誰の声よりも板についているわけなんでございます。 |
153 |
下駄 |
下駄 |
無論、下駄の形にも地方色というのがあるが、 |
160 |
枯れ木 |
枯れ木 |
応募してみる気はないかね。枯れ木も山の賑わいだ |
164 |
銘木 |
銘木 |
このごろ銘木は大変いいんですってね」 |
166 |
名木 |
名木 |
名木で大当りなすった前には、あれは何でしたね、 |
181 |
本板 |
本板 |
次に、焼方、煮方、本板と四つの段階がある。 |
182 |
本板 |
本板 |
お椀をおそるおそる差し出して本板の顔を立てている。 |
181 |
本板 |
本板 |
正しくは、板前というのは本板のことなんで、 |
198 |
葡萄 |
葡萄 |
ソドムの園の黒葡萄の瞳のような、 |
200 |
森閑 |
森閑 |
部屋のなかが森閑として、雨の降りだしていることがわかりました。 |
201 |
棒 |
棒 |
梶棒をあげた俥夫(しゃふ)が |
202 |
格子戸 |
格子戸 |
締めておいた格子戸があいている |
202 |
格子 |
格子口 |
格子口のすぐ外に聞こえました。 |
202 |
格子戸 |
格子戸 |
格子戸のなかに連れこみました。 |