花博での施設提供
当社は、1970年の日本万国博覧会(大阪万博)に資材を納入して以来、博覧会での施設施工を夢見てまいりました。その後、1981年の神戸ポートアイランド博覧会では「ジャイアントコイア」の設置工事、1985年の淡路・アイランド博では全期間の店舗運営、同年のKOBEグリーンエキスポ'85でも全期間の店舗運営を担当し、博覧会に深く関わってきました。
さらに、1990年の国際花と緑の博覧会では、これまでの博覧会での経験を活かし、政府館の間伐材トラス材の納入、メインデッキや民間パビリオンの景観施設工事、パビリオンでのイベント企画、パビリオン内での全期間の木製品販売など、多岐にわたる業務を受注しました。
また、万博協会からの依頼により、ログハウス協会と共同で休憩施設の提供を行い、施設の半分をログハウス協会が、残りの半分を当社が施工する形で、材料と工事を提供いたしました。
これらの実績を通じて、当社は博覧会における施設施工や運営において確かな信頼と経験を築いてまいりました。
世界リゾート博での施設提供
和歌山市の和歌山マリーナシティで1994年7月16日から9月25日までの72日間開催された地方博覧会は正式名称は「JAPAN EXPO 世界リゾート博」、通称「リゾート博」と呼ばれていました。
あるきっかけから、ウッドデッキ6000m2やパーゴラ、休憩施設などの工事を協会から受注しました。利益もでたのでスロープ2基を寄付することにしました。
当社は、1994年7月16日から9月25日までの72日間、和歌山市の和歌山マリーナシティで開催された「JAPAN EXPO 世界リゾート博」(通称「リゾート博」)において、ウッドデッキ6,000平方メートルやパーゴラ、休憩施設などの工事を協会から受注いたしました。おかげさまで利益を上げることができたため、感謝の意を込めてスロープ2基の材料と工事の寄贈をいたしました。
2025関西万博での施設提供
花博やリゾート博以降、関西地域での大規模な博覧会は開催されておりませんでしたが、当社は大手テーマパークのプロジェクトに携わり、これまでにない規模の業務を遂行いたしました。多くの企業が受注競争を繰り広げる中、当社がその大部分の設計・施工を担当し、引き渡し後には高い評価をいただきました。
この大きなプロジェクトを完遂したことで、当社の博覧会やイベントにおける屋外木造施設の業務は一区切りを迎えたと考えておりました。しかし、再び大阪で万博が開催されることとなりました。今回の万博では木材の活用が注目されていますが、当社が得意とする工事の機会は訪れませんでした。
そのような中、東京の設計事務所から小規模なステージの施工依頼をいただきました。関西万博の趣旨に賛同し、何か貢献できることはないかと考え、2023年には個人で寄付を行っておりました。この度のご指名を受けた工事を、1970年の万博から始まった当社の夢の旅の集大成と位置づけ、デッキ材を寄贈することといたしました。
これらの取り組みを通じて、当社は持続可能な社会の実現に向け、木材の有効活用と地域社会への貢献を続けてまいります。
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