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縁側 |
縁側に腰かけて |
宅次は縁側に腰かけて庭を眺めながら |
10 |
縁側 |
縁側 |
この縁側だという気がしていた。 |
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縁側 |
縁側に座って |
縁側に座って一服やりながら庭を眺めるのが |
11 |
縁側 |
縁側に |
厚子は縁側に出てくるとね |
12 |
桟 |
障子の桟 |
障子の桟につかまりながら、わからなくなった。 |
12 |
障子 |
障子の桟 |
障子の桟につかまりながら、わからなくなった。 |
13 |
杖 |
杖にすがれは |
杖にすがれはどうにか歩けるが、右手はまだ箸が覚束なかった。 |
13 |
箸 |
箸が覚束 |
杖にすがれはどうにか歩けるが、右手はまだ箸が覚束なかった。 |
16 |
ナツミカン |
細い夏蜜柑の木 |
細い夏蜜柑の木に、よく生ったものだと思うほど重たそうな夏蜜柑が実っているのがある。 |
16 |
ナツミカン |
夏蜜柑 |
さすがに四十を越して夏蜜柑も幾分小さめになったようだが、 |
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ナツミカン |
夏蜜柑 |
昔の夏蜜柑にするのである。 |
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ナツミカン |
夏蜜柑が実って |
細い夏蜜柑の木に、よく生ったものだと思うほど重たそうな夏蜜柑が実っているのがある。 |
17 |
木の葉 |
浮かんだ木の葉 |
水に浮かんだ木の葉を魚にでも見たてているのか、 |
18 |
クルミ |
胡桃を廻しながら |
右手でふたつの胡桃を廻しながら、宅次庭を見ていた。 |
18 |
クルミ |
胡桃は |
胡桃は、右手の麻痺の恢復にいいと聞いて、 |
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ナツミカン |
盛り上げた夏蜜柑 |
高く盛り上げた夏蜜柑の胸を突き出し、 |
24 |
マツ |
松も楓も |
松も楓も五輪も、もうどっちでもよかった。 |
24 |
カエデ |
松も楓も |
松も楓も五輪も、もうどっちでもよかった。 |
24 |
ナツミカン |
夏蜜柑の胸なのか |
厚子の夏蜜柑の胸なのか判らなかった。 |