- サクラ 3カ所
- サルスベリ 1カ所
- ジンチョウゲ 1カ所
- フジ 1カ所
向田邦子の小説「だらだら坂」に出てくる樹木や木製品
この小説の初出は1980年、文庫本におけるページ数は15ページ
ページ |
元樹種 |
掲載樹種 |
掲載言葉 |
28 |
蒲鉾板 |
蒲鉾板 |
蒲鉾板ほどの覗き窓の布がガラスの向こう側からめくけて、 |
29 |
大木 |
大木が倒れる |
大木が倒れるように黙って汗ばんだ体をもたせかけてくる。 |
31 |
サルスベリ |
百日紅 |
白木蓮、藤、山吹、百日紅。 |
31 |
生垣 |
生垣の間 |
庄治は生垣の間から、 |
31 |
ジンチョウゲ |
沈丁花の花の匂い |
沈丁花の花の匂いも、久しぶりに嗅いだ気がした。 |
31 |
フジ |
藤 |
白木蓮、藤、山吹、百日紅。 |
31 |
ツタ |
蔦のからんで |
石塀に蔦のからんでいるうちがある。 |
31 |
ハクモクレン |
白木蓮 |
白木蓮、藤、山吹、百日紅。 |
32 |
サクラ |
桜の頃 |
去年の桜の頃である。 |
32 |
大木 |
緑の大木に |
坂の中程のうちにある桜は、いまは桜だったことが嘘みたいな濃い緑の大木になって道に影をつくっている。 |
32 |
サクラ |
いまは桜だった |
坂の中程のうちにある桜は、いまは桜だったことが嘘みたいな濃い緑の大木になって道に影をつくっている。 |
32 |
サクラ |
うちにある桜は |
坂の中程のうちにある桜は、いまは桜だったことが嘘みたいな濃い緑の大木になって道に影をつくっている。 |
38 |
大工 |
叩き大工 |
叩き大工をしていた地父親に連れられて、 |
38 |
縁台 |
縁台将棋 |
道楽と言えば縁台将棋の父親である。 |
39 |
蒲鉾板 |
蒲鉾板 |
どういうわけか蒲鉾板の覗き窓は開かなかった。 |
42 |
蜜柑色 |
蜜柑色 |
屋根もガラス窓も看板も、みな蜜柑色に輝いていた。 |