りんご |
りんごの皮 |
162 |
りんこをかじる |
りんこをかじる音が大きく聞こえる。 |
りんご |
りんごの皮 |
162 |
包んでもらったりんご |
手土産に包んでもらったりんごを膝にのせて、 |
りんご |
りんごの皮 |
163 |
頭もりんごも |
帰り道は、頭もりんごも重いので、 |
りんご |
りんごの皮 |
164 |
りんごをいれた |
白い果物鉢を出して、りんごをいれた。 |
りんご |
りんごの皮 |
165 |
りんごをひとつ |
時子はりんごをひとつ取り、 |
りんご |
りんごの皮 |
165 |
垂れさ下がったりんご |
垂れさ下がったりんごの皮は、 |
りんご |
りんごの皮 |
165 |
りんごの皮 |
時子は、りんごの皮を口からぶら下げ、 |
りんご |
りんごの皮 |
165 |
りんごの実を |
りんごの実をほうり投げた。 |
りんご |
りんごの皮 |
162 |
りんご |
だから、りんごを二つ置いて行ったのだ。 |
りんご |
りんごの皮 |
166 |
りんごの皮 |
時子はそれからゆっくりとりんごの皮を噛んだ。 |
りんご |
りんごの皮 |
162 |
りんごを |
りんごを二つ出して、 |
りんご |
りんごの皮 |
166 |
裸のりんご |
裸のりんごは、 |
ウメ |
花の名前 |
207 |
桜と梅 |
桜と梅の区別を訪ねると、とたんに頼りなくなった。 |
コデマリ |
花の名前 |
210 |
コデマリ |
コデマリ(白)という具合である。 |
サクラ |
花の名前 |
207 |
桜と菊 |
桜と菊と百合。 |
サクラ |
花の名前 |
207 |
桜だけ |
桜だけは自信があります。ぼくの中学の徽章ですから |
サクラ |
花の名前 |
207 |
桜と梅 |
桜と梅の区別を訪ねると、とたんに頼りなくなった。 |
サクラ |
犬小屋 |
116 |
桜を待たず |
次の年の桜を待たずに魚富は親父さんが亡くなって店をしめた。 |
マツ |
犬小屋 |
112 |
松の枝が折れて |
台風がきたあと、松の枝が折れて屋根にのっかかってしまった時も |
ウドンゲ |
耳 |
191 |
楠は「ウドンゲ」の花 |
楠は「ウドンゲ」の花というのは、こういうのではないかと思った。 |
グミ |
耳 |
193 |
茱萸のように |
白かった米粒はすこしずつ色が変わって茱萸のようになっている。 |
グミ |
耳 |
193 |
茱萸の実 |
茱萸の実を口に含んで、やわらかく噛んでみたかった。 |
キンカン |
耳 |
186 |
金柑を氷砂糖で |
咽喉の薬だというので金柑を氷砂糖で煮る甘酸っぱい匂いがうちの中に漂った。 |
クス |
耳 |
191 |
楠は「ウドンゲ」の花 |
楠は「ウドンゲ」の花というのは、こういうのではないかと思った。 |
ムクロジ |
男眉 |
131 |
無患子というのか |
羽根突きの羽子の黒い玉、無患子というのか、あれそっくりの黒く固そうな乳首をゆすって、 |
ナツミカン |
かわうそ |
16 |
夏蜜柑 |
さすがに四十を越して夏蜜柑も幾分小さめになったようだが、 |
ナツミカン |
かわうそ |
24 |
夏蜜柑の胸なのか |
厚子の夏蜜柑の胸なのか判らなかった。 |
カエデ |
かわうそ |
24 |
松も楓も |
松も楓も五輪も、もうどっちでもよかった。 |
マツ |
かわうそ |
24 |
松も楓も |
松も楓も五輪も、もうどっちでもよかった。 |
ナツミカン |
かわうそ |
21 |
盛り上げた夏蜜柑 |
高く盛り上げた夏蜜柑の胸を突き出し、 |
クルミ |
かわうそ |
18 |
胡桃は |
胡桃は、右手の麻痺の恢復にいいと聞いて、 |
ナツミカン |
かわうそ |
16 |
夏蜜柑 |
昔の夏蜜柑にするのである。 |
ナツミカン |
かわうそ |
16 |
夏蜜柑が実って |
細い夏蜜柑の木に、よく生ったものだと思うほど重たそうな夏蜜柑が実っているのがある。 |
ナツミカン |
かわうそ |
16 |
細い夏蜜柑の木 |
細い夏蜜柑の木に、よく生ったものだと思うほど重たそうな夏蜜柑が実っているのがある。 |
クルミ |
かわうそ |
18 |
胡桃を廻しながら |
右手でふたつの胡桃を廻しながら、宅次庭を見ていた。 |
ツタ |
だらだら坂 |
31 |
蔦のからんで |
石塀に蔦のからんでいるうちがある。 |
ハクモクレン |
だらだら坂 |
31 |
白木蓮 |
白木蓮、藤、山吹、百日紅。 |
サルスベリ |
だらだら坂 |
31 |
百日紅 |
白木蓮、藤、山吹、百日紅。 |
ジンチョウゲ |
だらだら坂 |
31 |
沈丁花の花の匂い |
沈丁花の花の匂いも、久しぶりに嗅いだ気がした。 |
サクラ |
だらだら坂 |
32 |
桜の頃 |
去年の桜の頃である。 |
サクラ |
だらだら坂 |
32 |
うちにある桜は |
坂の中程のうちにある桜は、いまは桜だったことが嘘みたいな濃い緑の大木になって道に影をつくっている。 |
サクラ |
だらだら坂 |
32 |
いまは桜だった |
坂の中程のうちにある桜は、いまは桜だったことが嘘みたいな濃い緑の大木になって道に影をつくっている。 |
フジ |
だらだら坂 |
31 |
藤 |
白木蓮、藤、山吹、百日紅。 |
マツ |
はめ殺し窓 |
46 |
松を植えた |
江口は無理をして門の横に松を植えたが、その松も緑より茶色の枯れが目立ってきている。 |
マツ |
はめ殺し窓 |
46 |
その松も |
江口は無理をして門の横に松を植えたが、その松も緑より茶色の枯れが目立ってきている。 |
フジ |
はめ殺し窓 |
53 |
藤と木 |
藤と木で出来た箱のようになったブランコで、鴨居にぶら下げて使う子供用である。 |
ミカン |
三枚肉 |
70 |
蜜柑の種子 |
指の腹が覚えている蜜柑の種子ほどの引っつれが懐かしかった。 |