26 |
スギ |
杉 |
高山の頂に生いたった杉の樹のように矗々(ちくちく)と沖(ひひ)らしている大将であった。 |
30 |
林 |
軍勢林 |
十六段の軍勢林の動くが |
31 |
草木 |
草木 |
越前勢の向うところ、敵勢草木の如く靡(なび)き伏して、 |
33 |
破魔弓 |
破魔弓 |
幼年時代に破魔弓の的を競えば、勝利者は必ず彼であった。 |
39 |
ハギ |
萩 |
外は十日ばかりの薄月夜で、萩の花がほの白く咲きこぼれている辺から、虫の声さえ聞えて来る。 |
40 |
ハギ |
萩 |
忠直卿は萩の中の小径を伝い、泉水の縁を回って小高い丘に在る四阿(あずま)やへと入った。 |
40 |
四阿 |
四阿 |
泉水の縁を回って小高い丘に在る四阿へと入った。 |
40 |
四阿 |
四阿 |
四阿の方へ近よってくるらしい。 |
40 |
四阿 |
四阿 |
四阿の裡(うち・うら)へは月の光が射さぬので、そこに彼らの主君がいようとは、 |
43 |
破魔弓 |
破魔弓 |
破魔弓の的を競えば近習の何人よりも命中矢を出したことや、 |
140 |
四阿 |
四阿 |
二人は、四阿からは三間とは離れない泉水の汀(みぎわ)で、立ち止まっているらしい。 |
152 |
木刀 |
木刀 |
木刀を取り、稽古槍を手にすることさえなくなった |
152 |
木刀 |
木刀 |
ふっつりと木刀や半弓を手にしなくなった代りに、酒杯を手にする日が多くなった。 |
156 |
柳営 |
柳営 |
国政日に荒(すさ)んで、越前侯乱行の噂は江戸の柳営(りゅうえい)にさえ達した。 |