しおがい
歴史春秋社の「ふくしまの巨木( 植田龍)」などで、樹形を見てぜひ訪ねたいと思いました。磐梯熱海温泉を午前5時に出発し、125kmを休憩なしに走りました。7時前に到着、あたりはすでに明るくなっています。当初個人邸の敷地内なので、どの程度近くに寄れるか心配でしたが、一般の方に開放されていました。広い駐車場も設置されています。駐車場から徒歩5分くらいでカヤの傍まで行けます。なるほど、万正寺の大カヤに次ぐカヤといわれるだけの立派なカヤです。看板には樹齢千年、幹回り10メートル、樹高25mとあります。地上10メートルのところで二本の幹に分かれ、四方に多くの枝を広げており、近づくと引き込まれそうになります。以前は敷地内に3本あり、2本は建築材用に伐採されて、この木だけ残りました。秋になると木の周囲にカヤの実が絨毯のように覆われて、家主の坂本さんは近所に配ったといいます。炒めた後、砂糖などをからめるとおいしいお茶菓子になったと言われています。(ふくしまの名木参照)