v11.0
- ID:
- 34472
- 年:
- 2015
- 月日:
- 1211
- 見出し:
- 思い込め 手作り木のおもちゃ 入院の子供に「メリークリスマス」
- 新聞名:
- 東京新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/list/201512/CK2015121102000224.html
- 写真:
- 【写真】
- 記事
-
クリスマス時期を病院のベッドで過ごす子供たちに、手作りの木のおもちゃを贈る活動を続けるボランティアサークル「ぐんま木夢(こむ)サークル・木っころの会」が今年も準備を整えた。
サンタクロースに扮(ふん)して県立小児医療センター(渋川市)を訪ねるのは12回目。
代表の柏葉(かしわば)二三夫さん(
62)は「おもちゃを手にして、どきどきする喜びを味わってほしい」と話す。
(古賀健一郎)
甘楽町の柏葉さん宅にある工房のテーブルには、ペンギンをかたどった大きさ十センチほどのおもちゃが並ぶ。
会員は六十代前半から七十代半ばの約二十人。
十一月初旬から、カツラやクワの木で手作りしてきた。
親子三体が寄り添うデザインで、一体ずつ飾ることもできる。
これに紙製のサンタの指人形
などを袋詰めにして、計百三十セットを子供たちに配る予定だ
子供たちが安心して遊べる木のおもちゃの作品展を開くなどしている同会が、クリスマス時期に病院を訪ねるようになったのは二〇〇四年。
入院して闘病していた会員の知人の娘が小学六年の幼さで亡くなったと聞いたのがきっかけ。
子供たちと日々接する小学校教員でもあった柏葉さんは、「病室の子供や
お母さんに穏やかな気持ちになってほしい」と、子供の専門病院である同センターのクリスマス会に合わせて訪問するようになった
贈るのは、新年の干支(えと)など、親しみやすい動物がモチーフ。
安全に配慮して、角ばった部分を削って丸みを出し、仕上げの塗料は植物由来のものにしている
同センターによると、現在入院している子供は約百十人。
会員らが病室を一部屋ずつ回って手渡したり、枕のそばに置いたりすると、「子供やお母さんたちが笑顔になって『ありがとう』と言葉が出る。
元気をもらっています」(下田あい子看護部長)という
ぱっと輝く子供たちの表情に、会員で木工会社に勤めていた吉田憲行さん(68)は「自分の木工技術を喜んでくれる」と目を細める。
今年のクリスマス会は十二日。
柏葉さんは「贈り物をすることで、元気になってと願う大人たちがいることを伝え、子供たちに『一人じゃない』との思いを持ってほしい」と話す
この記事を印刷する。
PR情報
「東京メシ」をお手軽なレトルトで!神田明神下みやび【47CLUB】
【47CLUB】小笠原の物産を使った手づくりお菓子 TOMATON
fff: