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- ID:
- 32418
- 年:
- 2015
- 月日:
- 0207
- 見出し:
- 京都の看板には市内産木材を 京都市が助成など振興策
- 新聞名:
- 産経ニュース
- 元UR(アドレス):
- http://www.sankei.com/region/news/150207/rgn1502070067-n1.html
- 写真:
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- 記事
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厳格な景観規制を定める市内の屋外広告物に京都産木材の利用を広げようと、京都市は、木製看板への助成などを盛り込む振興策を発表した。
古都の景観に合った看板製作を後押しするとともに市内産木材の利用を促進することで地域林業を活性化させる狙い。
新年度予算案に山村地域振興の新規
事業として計約3億7千万円を計上し2月市議会に提出する。
支援内容は、1件あたり10万円を上限に、新たに設置される看板などの屋外広告物の材料として市内産木材を現物支給。
商店などの市内の事業者を対象に京都の街並みや風情に調和する屋外広告物への木材の利用を促進する。
また、市内産木材の生産を増やすため、製材加工所(京都市右京区)の設備投資に3億3千万円を助成。
住宅の現場施工などに適した木材の加工機の導入などに充て、平成30年度までに市内産木材の加工量を現状の200倍に引き上げる目標を掲げる。
市農林振興室によると、森林面積は市の約75%を占めている。
かつては市内産木材が京町家の建築に使われるなど活気があったが、昭和40年代以降、輸入材の普及などにより需要が減少。
ここ数年は横ばいの状態が続き、市内産木材の生産量は3万数千立方メートル前後で推移しているという。
市は、平成25年9月に「市公共建築物への木材利用基本方針」を策定。
市が率先して市内産木材の利用拡大に取り組んでいる。
昨年12月に完成した上京区役所の新庁舎には、床板や壁の材料として市内産木材が使われている。
市農林振興室の担当者は「平安京の造営にも利用されるなど歴史が古く、世界に誇る高級木材『北山丸太』も産出している。
京の地産材をできるだけ多く使ってもらって農村地域を元気にしていきたい」と話している
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