v11.0
- ID:
- 34412
- 年:
- 2015
- 月日:
- 1204
- 見出し:
- 事業拡大だけが答えではない-農家の納屋で始まった家具メーカーが支持される理由とは
- 新聞名:
- AdverTimes
- 元UR(アドレス):
- http://www.advertimes.com/20151204/article211168/
- 写真:
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- 記事
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老舗企業でもベンチャーでも、いま成長している企業に共通する特徴–それは、「マーケティング」という言葉を使わずとも、顧客視点に立った価値をつくり、イノベーションを起こすことに成功しているということです。
新しい市場をつくった8人の「マーケター」の取り組みや考え方に迫ります
ここ数年、日本を襲ったデフレの波は飲食、ファッション、そして家具にまで広がっている。
環境が激変する中でも注文家具工房としてスタートしたオークヴィレッジは昨年、40年の節目の年を迎えた。
岐阜県にある工房の様子
現・会長の稲本正氏ら1974年に東京で集まった5名の有志が、岐阜県高山市に移り住み、農家の納屋を借りて始めた家具づくり。
起業の背景には、高度経済成長期に浸透した大量生産・大量消費の社会に対するアンチテーゼがあった。
以来、「森と生きる」の理念を掲げ、循環型社会に適合するビジネス
モデルを模索してきた。
家具から始まったオークヴィレッジの日本の木材を使った商品も現在では日用雑貨や玩具、一方では住宅にまで広がっている。
取締役副社長の佐々木一弘氏は「当社の木製品の中には生活必需品ではないものも多く、景気の影響を受けることもあった。
それでも事業を継続してくることができたのは、モノづくりに対する創業当時から変わらない考え方を支持してくれるお客さまが一定数いたから」と話す
さらに「当社の事業は概して対象がニッチな市場。
オークヴィレッジが巨大化することは難しいかもしれないが、その代わり、理念にブレがなければ、商品に対するニーズは絶対になくならない」と続ける
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