v11.0
- ID:
- 33123
- 年:
- 2015
- 月日:
- 0522
- 見出し:
- 釜石に木材流通の拠点
- 新聞名:
- 読売新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.yomiuri.co.jp/local/iwate/news/20150521-OYTNT50245.html
- 写真:
- 【写真】
- 記事
-
東日本大震災の津波で役職員5人が犠牲になった釜石地方森林組合(佐々木光一代表理事組合長)の新事務所が釜石市片岸町に完成し、21日に開所式が開かれた。
新事務所は三陸沿岸道路(復興道路)の釜石北インターチェンジ(IC)に隣接しており、木材の流通拠点としての役割が期待される。
釜石市と大槌町の林業を担う組合の事務所は、震災時は市中心部にあったが、津波で全壊し、当時の組合長や職員が命を落とした。
震災後は、復興による木材需要の増加で、13人だった職員を22人に増やし、同市鵜住居町の仮設事務所で事業を継続してきた。
今後も木材需要は増え続ける見込みで、仮設事務所の敷地内にある貯木場も手狭になることから、新事務所の建設を進めていた。
新事務所の敷地は9600平方メートルで仮設時の約1・5倍。
建物は木造2階建て約380平方メートル。
建築資材の大半は地元産の間伐材を利用した。
事業費は約2億5000万円で、このうち建設費は約5300万円
伐採した木の出荷先となる合板工場は、北上市や宮古市、宮城県石巻市などにある。
復興道路や内陸部とつながる復興支援道路が開通すれば、釜石北ICに隣接する新事務所は、木材流通の拠点になる。
この日の開所式には関係者ら約100人が出席。
佐々木組合長は「震災直後は復旧すら難しいと落胆していたが、念願の本設事務所を開設することができた。
今後も地域に貢献していきたい」とあいさつした
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