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- ID:
- 32526
- 年:
- 2015
- 月日:
- 0223
- 見出し:
- チェーンソー 竜削り出す 井波彫刻師が 細部はノミで
- 新聞名:
- 中日新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.chunichi.co.jp/article/toyama/20150223/CK2015022302000030.html
- 写真:
- 【写真】
- 記事
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井波彫刻師の音琴冰春(ねごとすいしゅん)さん(56)=砺波市=と、友人の嶋田克海さん(64)=長崎県諫早市=が、チェーンソーを使い、欄間の粗彫りをつくった。
今後、細部を音琴さんがノミで彫って仕上げる。
通常はノミで手彫りする欄間を、チェーンソーによってどこまで微妙な表現ができるか挑戦した。
十六日に南砺市北川のいなみ木彫りの里創遊館で公開実演。
その後、砺波市杉木の音琴さんの工房で三日間をかけて作業を進めた。
欄間は通常の二枚分の大きさで、長さが三・五メートル、幅が五十センチほど。
竜が天を駆ける姿を描いた。
嶋田さんは「思ったよりうまくできた。
伝統工芸に近代的な道具を取り入れるきっかけになれば」、音琴さんは「もちろん、チェーンソーだけでは完成させられないが、大きな造形品には使える。
ノミとチェ
ーンソー、それぞれの長所を生かしていきたい」と話した。
欄間は静岡県の寺から音琴さんが受注した。
小さなうろこなどをノミで表現して完成させた後に、納入する。
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