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- ID:
- 32525
- 年:
- 2015
- 月日:
- 0222
- 見出し:
- ミニ円空仏が人を呼ぶ 円空館、木彫ストラップ人気
- 新聞名:
- 岐阜新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.gifu-np.co.jp/hot/20150222/201502221010_9175.shtml
- 写真:
- 【写真】
- 記事
-
関市池尻の市円空館で販売されている土産物で、小指大のかわいらしい「ミニ円空仏ストラップ」の人気が高まっている。
元郵便局長の森田博巳さん(66)=同市下之保=が善財童子像(関市・神明神社蔵)をモデルに一品一品を手彫りし、製作。
円空仏の特徴的な表情もうまく表しており、同館の土産品
の看板商品になりつつあるという。
森田さんは川辺、富加の郵便局長を務めて2008年に定年退職。
趣味の時間が生まれ、根付を作るようになって木彫りに打ち込むようになった。
その腕が地元で知られるようになり、今では武儀西小学校で総合学習などの授業に招かれ、児童に教えるまでになった。
昨年3月。
市円空館から土産物の製作を依頼された。
開館10年を経た同館をPRできるものと期待され、知人から譲られたイチイを使って試作を始めた。
そして、たどり着いたのがミニチュアで仕上げる円空仏。
長さ約7センチ、小指ほどの太さの材を使うが、彫り方が特徴的だ。
両側から彫っていき、2体を作
る。
「同じように彫っているつもりでも同じにならない」という。
合掌する手など細部にもしっかりと刃を入れ、やすりを当てると完成。
1体を仕上げるのに約2時間がかかる計算だ
値段は800円(税込み)。
昨年6月下旬から販売を始め、先月末までに143個が売れた。
同館によると、このストラップを求めて来館する人も現れており、納品してすぐに売り切れる状態という。
森田さんは「うれしい悲鳴」と反響に驚く
同館には年間5千人ほどが訪れるが、円空が中興した弥勒寺や円空入定塚などの名所が近くに立地することを考えると、物足りない。
森田さんは「ストラップをきっかけに来館者が増えるといい」と期待する。
今後は他種の円空仏で2作目の計画も描いており、創作欲は尽きない
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