v11.0
- ID:
- 博多曲物は博多区冷泉町の博多町家ふるさと館に展示されているほか、毎週木曜の午前10時~正午と午後2~4時の2回、実演もある。
ふるさと館=092(281)7761
31126
- 年:
- 2014
- 月日:
- 0817
- 見出し:
- 隠岐木材で新産業 粉末物質塗料や接着剤に
- 新聞名:
- 読売新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.yomiuri.co.jp/local/shimane/news/20140816-OYTNT50036.html?from=ycont_top_photo
- 写真:
- 【写真】
- 記事
-
隠岐の島町の面積の87%を占める森林を資源にして新たな産業を興そうと、町や県内の企業が、木材に含まれる粉末状の物質「リグノフェノール」を接着剤や塗料などに加工する取り組みを進めている。
9月末には、新開発の塗料で化粧直しされた机や椅子が町役場にお目見えする予定で、町などは“隠
岐産”新商品の普及を目指す。
(大槻浩之)
同町には、約2万1000ヘクタールの杉やクロマツの森林が広がる。
かつては林業が盛んな地区もあったが、近年は手入れが行き届かず、マツクイムシによる松枯れの被害や間伐材の放置が深刻になっていた。
そこで、松江市の建設業「藤井基礎設計事務所」と町が、木材の活用法としてリグノフェノールに注目。
木材から効率良く抽出する特許を取得し、接着剤や難燃性樹脂、光沢のある塗料に加工する道筋をつけた。
6月に開かれた「隠岐の島ウルトラマラソン」では、上位入賞者に贈る記念盾の制作に、開発した接着剤と塗料を使ったほか、町役場の机などの手直しにも活用している。
同町布施の工場はまだ規模が小さく、リグノフェノールの大量生産はできないが、同設計事務所の岡田清明所長(60)は「他の企業にも共同開発を呼びかけて資金を集め、生産規模を拡大して、隠岐の活性化につなげたい」と意気込む
国は2020年の東京五輪・パラリンピックの会場などで国産材の活用を掲げており、岡田所長は「東京で隠岐の木材活用技術を世界にアピールしたい」と夢を語っている。
◇リグノフェノール
木の繊維を束ねる接着剤の役割を果たす「リグニン」から抽出する。
1988年に三重大の研究者が初めて抽出に成功した。
石油を原料とする化学系接着剤や塗料の多くをリグノフェノール由来のものに置き換えることで、環境への負荷が減らせるとして注目されている
fff: